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護衛編
ジョン・タウンリーという男
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ジョン・タウンリーはジェラルド皇太子の護衛たちから発せられる特に二人組の現地人と思われる年若い男女からの警戒心を察していた。
しかし、それでもジョンは先に仕掛けなくてはならなかったのだ。
ジョンは金色の髪をなびかせた美男子である。スラっとした高い鼻に整った両眉と逆卵型の顔、それに適度に筋肉を整えた女性好きのする男であった。
服装も怪しまれないように緑色のスリーピースーツと同じ色のベストを着ている。
これまではその顔や暗殺者としての技量を生かして多くの仕事を行ってきており、仲間たちからの信頼も厚い。
そうした実績を評価され、学園での暗殺に失敗した男に代わり今回の任務を任されたのである。
ジョンは懐に忍ばせていた拳銃を街角から突き付けたのである。
狙いは街を歩くジェラルド皇太子の頭部だ。頭を狙えばどのような人間であろうとも有無を言わさず全ての機能を停止させ、魂を強制的にあの世へと引き込むことになるのだ。そんな効率的な手を使わないわけがない。
ジョンは躊躇うことなく引き金を引いた。平穏な街の中に大きな銃声が鳴り響いていく。周りの人々から悲鳴が上がる。これで皇太子ジェラルドは志望した。そう確信を感じた。あとは逃げるだけだ。
そこまで考えたところで、自身の前に見慣れない男装の女性が現れたのである。
彼女の手からは放ったはずの銃弾の弾丸が落ちていく。
ジョンが何が起こったのかわからずに困惑していると、彼女はジョンの前に立たち、その頬に強烈な拳を喰らわせた。
ジョンは拳銃を落として地面の上へと倒れ込む。
男装の女性は素早く駆け付け、その拳銃を逆に奪い取り、ジョンの額へと突き付けたのである。
「動くな、キミは一体何者だ?どうして、私の邪魔をする?」
「ルイーダだ。ルイーダ・メルテロイ。現在は皇太子殿下の騎士を務めている。これだけ聞けば十分だろう」
ルイーダはそう言うと、引き金へと手を掛けようとした。
不味い。危機を感じたジョンは靴を振ると、そこから刃を取り出していく。驚いた。彼は靴の中に刃物を仕込ませていたのである。
彼は刃物が付いた靴を思いっきり蹴り飛ばし、男装の女性を怯ませた。
だが、そこで終わらないのがジョン・タウンリーである。彼は懐から新たに小型のナイフを取り出し、二つの刃物を使ってルイーダを狙っていくのであった。
ルイーダは咄嗟に両手に構えた拳銃の引き金を引き、相手を狙ったが、不幸なことにも狙いは外れていき、拳銃が裏通りの道筋やそれに近い建物の壁を破壊していくばかりであった。
それを見たジョンは勝利を確信した。彼女は拳銃を構えてはいるものの、それを使い慣れてはいない。今ならば力を押し付けていけば勝てる。ナイフと靴の先っぽから出た刃の両方を突き付け、ルイーダの元へと迫っていく。
ルイーダは追い詰められていき、とうとう表通りにまで押し出されてしまったのだ。
ジョンの刃物が後一歩まで迫り切った時のことである。二本の剣を構えたジードが向かってきたのである。
ジードは一本のうちもう一本をルイーダの元へと放り投げ、彼女にそれを使うように叫ぶ。
ルイーダは首を小さく縦に動かし、ジードに同意の意思を示してみせた。
二人は共に肩を並べながらジョンと対峙していく。
一方でジョンは二つの刃物を使っていたとしても二人の相手をするのは面倒に思われたのだろう。
彼はやむを得ずに自身の得意魔法であるガスを扱うことにした。
黄色の色をした濃いモヤのようなものがルイーダたちを襲っていく。
間近に迫ってくるガスに思わず悪寒を感じたをどのような効果を持つガスであるのかは分かっていなかったが、それでも当たれば不味いのだということくらいはわかるからだ。
ルイーダとジードの両名は慌てて各自で高速魔法を用いて、その場から逃れていく。
しかし、相手もさるものである。彼も擬似高速魔法を用いてルイーダとジードの両名に追い付いてきたのである。
「な、ば、バカな!?」
驚いた声を上げたのはルイーダである。まさか、あの男が追い付いてくるとは思いもしなかったのだ。
こうなれば高速魔法を用いたまま決着を付けるより他にない。
ルイーダは剣を構えていく。最初にあの男がナイフを突き付けてきたのだ。ルイーダは超高速で突かれたナイフを上手く交わし、そのまま男の背後へと回り込み、剣を振るっていく。
だが、あの男から動揺する姿は見られない。むしろ、口元に意味深な笑みさえ浮かべていた。
何を考えているのか一瞬ルイーダは思考に迷ったが、すぐにその意図を察し、慌てて剣を持ったまま振り返っていく。
そして、背後から迫る剣撃をなんとか防ぎ切ったのである。
「大丈夫か!?ルイーダ!?」
ジードが慌てて駆け寄っていく。そのまま男に飛び掛かろうとする夫を手で静止し、ルイーダは改めて剣を構えていく。
まだやるつもりであるらしい。ルイーダを止めようと考えたものの、止めたところで聞く性格ではないのは付き合いの長いジードが一番よく知っていた。
それ故にいたずらに辺りを飛び回るより他になかったのである。
ルイーダは己の力を振り絞りながら再び向かっていくのである。
そこで、男はもう一度あのガスをぶち撒けた。各々が高速魔法や擬似高速魔法を使う高速空間ではスローモーションに見えるが、その場に留まっているわけにもいかない。
二人はいち早くその場から逃れ、距離を詰めていく。
そこを再びあの男が追いかけてくるのである。これではキリがない。
ルイーダは一か八か自分の方から仕掛けてみることにした。引いて駄目ならば押してみるというのが彼女がとった新たなる戦法であった。
ルイーダの剣と男の武器とが互いに大きな音を立てて打ち合っていく。
一見危機的な状況なように思われたが、ルイーダの棋士としての技量がそれを補うほどに素晴らしいものであったのだ。
高速空間の中で刃物を切り結んでいた二人であったが、次第にルイーダの方が優勢となり、とうとう男の手からナイフを弾き落としたのである。
男はスローモーションで落ちていくナイフを掴もうとしたのだが、ルイーダはそれを許さない。
男の手に向かって強烈な蹴りを喰らわせ、男が落としてしまったナイフを掴むのを阻止したのである。
そこにジードが駆け付けてきてナイフを拾い上げればもう回収することはできなかった。
だが、まだ男には靴の先っぽから生やした刃物が残っている。
自身の首元に剣を突き付けているルイーダに向かって蹴りを喰らわせようと目論んだ。
そのことを察したルイーダはすぐにその場から離れ、慌てて背後を振り返ろうとした男の体を拘束し、その首元に向かって剣先を突きつけたのである。ここで男の擬似高速魔法は解除されることになった。
ルイーダはそれを見て高速魔法を解除し、低い声で降伏を呼び掛けた。
「これ以上はキミが不利になるだけだぞ、いい加減辞めたまえ」
「ふん、このオレがそんな見え見えの脅しに引っ掛かるものか」
「脅し?脅しなものか、この剣は一般で使われているものとは異なるが、それでもキミの首を地面の上に削ぎ落とすくらいは当たり前のことなんだぞ」
自由を奪われていてはこれ以上の抵抗は無意味だろう。
だが、暗殺者である自身の身が明らかになってしまえば不利に陥るのは今後の仲間たちである。
ジョンはこのままわざと相手を怒らせて首元を斬られようかとも目論んだが、今の状況を思い返していく。
今は高速魔法をお互いに解除した状態にあるのだ。そんな状況でガスを使えば向こうも逃げ出すに違いない。
ジョンはもう一度黄色いガスを発生させ、ルイーダが怯んだ隙にルイーダの体を蹴り飛ばし、そのままその場を後にしようとしたのだが、それはルイーダの夫、ジードが許さなかった。
まだ魔法を解除していなかったジードは俊足の動きを用いて彼の前に立ち塞がり、妻と同様に剣先を突き付けたのである。
こうなってしまってはお手上げである。ジョンは力なく呟いた。
「あらら」と。
しかし、それでもジョンは先に仕掛けなくてはならなかったのだ。
ジョンは金色の髪をなびかせた美男子である。スラっとした高い鼻に整った両眉と逆卵型の顔、それに適度に筋肉を整えた女性好きのする男であった。
服装も怪しまれないように緑色のスリーピースーツと同じ色のベストを着ている。
これまではその顔や暗殺者としての技量を生かして多くの仕事を行ってきており、仲間たちからの信頼も厚い。
そうした実績を評価され、学園での暗殺に失敗した男に代わり今回の任務を任されたのである。
ジョンは懐に忍ばせていた拳銃を街角から突き付けたのである。
狙いは街を歩くジェラルド皇太子の頭部だ。頭を狙えばどのような人間であろうとも有無を言わさず全ての機能を停止させ、魂を強制的にあの世へと引き込むことになるのだ。そんな効率的な手を使わないわけがない。
ジョンは躊躇うことなく引き金を引いた。平穏な街の中に大きな銃声が鳴り響いていく。周りの人々から悲鳴が上がる。これで皇太子ジェラルドは志望した。そう確信を感じた。あとは逃げるだけだ。
そこまで考えたところで、自身の前に見慣れない男装の女性が現れたのである。
彼女の手からは放ったはずの銃弾の弾丸が落ちていく。
ジョンが何が起こったのかわからずに困惑していると、彼女はジョンの前に立たち、その頬に強烈な拳を喰らわせた。
ジョンは拳銃を落として地面の上へと倒れ込む。
男装の女性は素早く駆け付け、その拳銃を逆に奪い取り、ジョンの額へと突き付けたのである。
「動くな、キミは一体何者だ?どうして、私の邪魔をする?」
「ルイーダだ。ルイーダ・メルテロイ。現在は皇太子殿下の騎士を務めている。これだけ聞けば十分だろう」
ルイーダはそう言うと、引き金へと手を掛けようとした。
不味い。危機を感じたジョンは靴を振ると、そこから刃を取り出していく。驚いた。彼は靴の中に刃物を仕込ませていたのである。
彼は刃物が付いた靴を思いっきり蹴り飛ばし、男装の女性を怯ませた。
だが、そこで終わらないのがジョン・タウンリーである。彼は懐から新たに小型のナイフを取り出し、二つの刃物を使ってルイーダを狙っていくのであった。
ルイーダは咄嗟に両手に構えた拳銃の引き金を引き、相手を狙ったが、不幸なことにも狙いは外れていき、拳銃が裏通りの道筋やそれに近い建物の壁を破壊していくばかりであった。
それを見たジョンは勝利を確信した。彼女は拳銃を構えてはいるものの、それを使い慣れてはいない。今ならば力を押し付けていけば勝てる。ナイフと靴の先っぽから出た刃の両方を突き付け、ルイーダの元へと迫っていく。
ルイーダは追い詰められていき、とうとう表通りにまで押し出されてしまったのだ。
ジョンの刃物が後一歩まで迫り切った時のことである。二本の剣を構えたジードが向かってきたのである。
ジードは一本のうちもう一本をルイーダの元へと放り投げ、彼女にそれを使うように叫ぶ。
ルイーダは首を小さく縦に動かし、ジードに同意の意思を示してみせた。
二人は共に肩を並べながらジョンと対峙していく。
一方でジョンは二つの刃物を使っていたとしても二人の相手をするのは面倒に思われたのだろう。
彼はやむを得ずに自身の得意魔法であるガスを扱うことにした。
黄色の色をした濃いモヤのようなものがルイーダたちを襲っていく。
間近に迫ってくるガスに思わず悪寒を感じたをどのような効果を持つガスであるのかは分かっていなかったが、それでも当たれば不味いのだということくらいはわかるからだ。
ルイーダとジードの両名は慌てて各自で高速魔法を用いて、その場から逃れていく。
しかし、相手もさるものである。彼も擬似高速魔法を用いてルイーダとジードの両名に追い付いてきたのである。
「な、ば、バカな!?」
驚いた声を上げたのはルイーダである。まさか、あの男が追い付いてくるとは思いもしなかったのだ。
こうなれば高速魔法を用いたまま決着を付けるより他にない。
ルイーダは剣を構えていく。最初にあの男がナイフを突き付けてきたのだ。ルイーダは超高速で突かれたナイフを上手く交わし、そのまま男の背後へと回り込み、剣を振るっていく。
だが、あの男から動揺する姿は見られない。むしろ、口元に意味深な笑みさえ浮かべていた。
何を考えているのか一瞬ルイーダは思考に迷ったが、すぐにその意図を察し、慌てて剣を持ったまま振り返っていく。
そして、背後から迫る剣撃をなんとか防ぎ切ったのである。
「大丈夫か!?ルイーダ!?」
ジードが慌てて駆け寄っていく。そのまま男に飛び掛かろうとする夫を手で静止し、ルイーダは改めて剣を構えていく。
まだやるつもりであるらしい。ルイーダを止めようと考えたものの、止めたところで聞く性格ではないのは付き合いの長いジードが一番よく知っていた。
それ故にいたずらに辺りを飛び回るより他になかったのである。
ルイーダは己の力を振り絞りながら再び向かっていくのである。
そこで、男はもう一度あのガスをぶち撒けた。各々が高速魔法や擬似高速魔法を使う高速空間ではスローモーションに見えるが、その場に留まっているわけにもいかない。
二人はいち早くその場から逃れ、距離を詰めていく。
そこを再びあの男が追いかけてくるのである。これではキリがない。
ルイーダは一か八か自分の方から仕掛けてみることにした。引いて駄目ならば押してみるというのが彼女がとった新たなる戦法であった。
ルイーダの剣と男の武器とが互いに大きな音を立てて打ち合っていく。
一見危機的な状況なように思われたが、ルイーダの棋士としての技量がそれを補うほどに素晴らしいものであったのだ。
高速空間の中で刃物を切り結んでいた二人であったが、次第にルイーダの方が優勢となり、とうとう男の手からナイフを弾き落としたのである。
男はスローモーションで落ちていくナイフを掴もうとしたのだが、ルイーダはそれを許さない。
男の手に向かって強烈な蹴りを喰らわせ、男が落としてしまったナイフを掴むのを阻止したのである。
そこにジードが駆け付けてきてナイフを拾い上げればもう回収することはできなかった。
だが、まだ男には靴の先っぽから生やした刃物が残っている。
自身の首元に剣を突き付けているルイーダに向かって蹴りを喰らわせようと目論んだ。
そのことを察したルイーダはすぐにその場から離れ、慌てて背後を振り返ろうとした男の体を拘束し、その首元に向かって剣先を突きつけたのである。ここで男の擬似高速魔法は解除されることになった。
ルイーダはそれを見て高速魔法を解除し、低い声で降伏を呼び掛けた。
「これ以上はキミが不利になるだけだぞ、いい加減辞めたまえ」
「ふん、このオレがそんな見え見えの脅しに引っ掛かるものか」
「脅し?脅しなものか、この剣は一般で使われているものとは異なるが、それでもキミの首を地面の上に削ぎ落とすくらいは当たり前のことなんだぞ」
自由を奪われていてはこれ以上の抵抗は無意味だろう。
だが、暗殺者である自身の身が明らかになってしまえば不利に陥るのは今後の仲間たちである。
ジョンはこのままわざと相手を怒らせて首元を斬られようかとも目論んだが、今の状況を思い返していく。
今は高速魔法をお互いに解除した状態にあるのだ。そんな状況でガスを使えば向こうも逃げ出すに違いない。
ジョンはもう一度黄色いガスを発生させ、ルイーダが怯んだ隙にルイーダの体を蹴り飛ばし、そのままその場を後にしようとしたのだが、それはルイーダの夫、ジードが許さなかった。
まだ魔法を解除していなかったジードは俊足の動きを用いて彼の前に立ち塞がり、妻と同様に剣先を突き付けたのである。
こうなってしまってはお手上げである。ジョンは力なく呟いた。
「あらら」と。
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