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探索編
ハンス・ノッケンドルフとエルンスト・フォン・ランスバッハ
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「ダメ!行っちゃダメ!」
「なぜだ!?このままではハンスが殺されてしまうかもしれないんだぞッ!」
ルイーダはいつになく頑固なコニーの腕を離そうとしたのだが、今日のコニーの力はいつになく強い。
加えて、息を切らしながら、彼女の兄が丁寧な言葉を用いて、事情を説明してくれた事も彼女を押し留める要因となった。
「そうか、ハンスが決闘の邪魔をするな、と……」
「ええ、ハンスがそう言っていました。エルンストは必ず、おれの手で倒すからって」
「わかった。それで、ケニー。私たちはこの戦いを見守ってやればいいんだな?」
ケニーが首肯したので、彼女はアレクサンドリアや北の国の諜報員たちとの戦いが始まる前に石の上で騎士の会の面々の模擬決闘を見つめていた様に、今回は模擬ではない本当の決闘を見つめているのである。
ハンスとエルンストの剣の腕を比較して論じるのならば、エルンストの方が上である。
だが、ハンスもそれなりに道を究めていたためか、エルンストの持つ槍に追い付き、懸命に剣を振っている。
槍を相手によくも剣だけで、あそこまで戦えるものだ。石の上に腰を掛けるルイーダはそう思わざるを得なかった。
自身の幼い忠臣からの証言によれば、ルイーダがアレクサンドリアと激しい決闘を結び合っている時から殆ど同じ時間、彼と戦っているのだという。
長時間戦っている二人のうちで、幸運にも、勝利の女神に微笑みを向けられたのはハンスの方である。
彼はエルンストの持つ槍を剣で弾き飛ばし、彼をよろめかせるという行為を行わせ、周りの騎士の会の面々の前で証明したのである。
彼は自身と距離を取り、今度は腰に下げている剣を抜こうかと悩んでいる巨漢の男に剣を突き付けながら言った。
「どうだッ!ここまで来たのならば、もうおれの勝ちは確定だッ!大人しく降伏したらどうだ?」
エルンストは何も言わない。そして、言葉による二択の返答の代わりに、攻撃を繰り出し、彼に自身の返答を体で体験させたのである。
ハンスはお陰で、大きくて重い鉄の塊の様な剣を受け止めらなければならなかった。幸運の女神はあっさりとハンスからエルンストへと乗り換えたらしい。
いや、初めから、この乗り換えの激しい女神はエルンストの見方をするつもりであったのかもしれない。
それでも、彼の口元は苦痛には歪められていない。それどころか、その微笑は強くなっている。
彼は楽しんでいたのだ。自身が大好きで、尊敬してやまない騎士と最後の最後まで戦えるという事実を。
そして、感じていた。彼と戦い、雪辱を晴らす事で、あの忌々しい男の支配から脱却できるという喜びを。
というのも、勝てば勿論、あの約束は果たされる事になるだろうし、負けたとしても死ぬだろうか、死後の世界ではそんな事を考えなくてはいけなくなるだろう。
ハンスとエルンストとが百合にもなろうかという激しい打ち合いを終えると、ハンスは気が付かないうちに笑い始めていた。心からの喜びである。
相手の姿に少しばかり同情の念を抱いたエルンストであるが、彼が真っ直ぐに自分の元へと向かってくる様子を見て、態度を騎士のものへと変えていく。
騎士の誇りを込めた剣で彼を迎え撃ち、またしても二人の間に激しい剣舞が演じられていく。
ルイーダはその様子を食い入る様に眺めていた。
彼女から見て言えるのはこのままだと、負けるのはハンスであるという事である。ハンスはこの決闘を心の底から楽しんではいるのだが、どこから見ても、疲労の色は隠しきれない。
事実、危ういと思われる瞬間も見え始めている。対して、エルンスト。
伝説の騎士という事もあり、多少の疲労の色は見せようとも、エルンストに対して上手く立ち回っている。
そして、長い時間、剣と剣とがぶつかり合う音が聞こえていたかと思うと、とうとう決着は付いた。それも、予想外の結末で。
「勝ったんだ。おれ……」
そう、この決闘の勝者はハンスであった。この事により、彼は長い期間を蝕んできた因縁を断ち切った事になる。
同時に、力が尽きたのか、そのまま引力に引き寄せられて、両肘を地面の上に付いていく。
そんなハンスに向かって、エルンストは口からも胴体からもおびただしい量の血が流れているのにも関わらず、決闘の相手に優しく微笑みかけ、震える自身の手を差し伸ばしていく。
「見事だったぞ、小僧……まさか、ここまでの活躍を見せられるとは」
「いや、ぼくが勝てたのは運が良かったからだと思う」
「言うな。小僧……お前はこのおれに勝ったのだ。それで、十分であろう?」
エルンストのこの言葉には裏がない事をルイーダは見抜いていた。
と、いうのも、ハンスがこの勝利を不動のものとしたのは、ある場所での袈裟掛りである。
エルンストが運悪く足を踏み外したのだ。この時に彼が高速魔法なり、他の魔法なりを用いて、対応していれば、ハンスの攻撃など易々と逃れられただろう。
だが、彼はあくまでも約束を守った。魔法を使わずに堂々と剣を用いての勝負に拘ったのである。
ルイーダは知らないが、エルンストがこの街にやって来たのは、ルイーダの仇敵、エルダーの色仕掛けからである。
彼は色仕掛けに負けて、ここにやって来ていた。この時点で、騎士の誇りはなくなったと罵倒されても仕方ない事をしていたのだ。
だが、それでも、その時以外の彼は騎士であった。
それは、これまでの彼の態度や決闘における彼のあり方からわかるだろう。
ルイーダは無意識のうちに最敬礼を行っていた。
同時に、ルイーダに倣って、多くの騎士の会の面々が再び、あの世へと戻ろうとするエルンストへと最敬礼を行なっていく。
すると、彼の片目から一筋の綺麗な透明の液体が溢れていく。
「嬉しい事をやってくれるじゃあねぇか……ありがとうよ。あんたは敗者への手向けもできるみたいだ……こんな時代におれは蘇らせちまったが、それでも、お前みたいな奴に出会えた」
男はそういうと胸の上に両手を組み合わせて、大きく目蓋を閉じていく。
エルンスト・フォン・ランスバッハは今度こそその命を落としたのである。
その死は騎士の会の面々により営まれ、その日のうちに簡素な葬儀が執り行われ、ハンス・ノッケンドルフがその喪主となった。
赤い炎に自身の決闘相手が包まれ、天へと昇っていく姿を見て、ハンスは耐え切れずに言葉を述べている途中であるのにも関わらず、号泣して立てなくなってしまう。
偉大なる英雄の二度目の死は彼にとっては大きな衝撃となったらしい。
「なぜだ!?このままではハンスが殺されてしまうかもしれないんだぞッ!」
ルイーダはいつになく頑固なコニーの腕を離そうとしたのだが、今日のコニーの力はいつになく強い。
加えて、息を切らしながら、彼女の兄が丁寧な言葉を用いて、事情を説明してくれた事も彼女を押し留める要因となった。
「そうか、ハンスが決闘の邪魔をするな、と……」
「ええ、ハンスがそう言っていました。エルンストは必ず、おれの手で倒すからって」
「わかった。それで、ケニー。私たちはこの戦いを見守ってやればいいんだな?」
ケニーが首肯したので、彼女はアレクサンドリアや北の国の諜報員たちとの戦いが始まる前に石の上で騎士の会の面々の模擬決闘を見つめていた様に、今回は模擬ではない本当の決闘を見つめているのである。
ハンスとエルンストの剣の腕を比較して論じるのならば、エルンストの方が上である。
だが、ハンスもそれなりに道を究めていたためか、エルンストの持つ槍に追い付き、懸命に剣を振っている。
槍を相手によくも剣だけで、あそこまで戦えるものだ。石の上に腰を掛けるルイーダはそう思わざるを得なかった。
自身の幼い忠臣からの証言によれば、ルイーダがアレクサンドリアと激しい決闘を結び合っている時から殆ど同じ時間、彼と戦っているのだという。
長時間戦っている二人のうちで、幸運にも、勝利の女神に微笑みを向けられたのはハンスの方である。
彼はエルンストの持つ槍を剣で弾き飛ばし、彼をよろめかせるという行為を行わせ、周りの騎士の会の面々の前で証明したのである。
彼は自身と距離を取り、今度は腰に下げている剣を抜こうかと悩んでいる巨漢の男に剣を突き付けながら言った。
「どうだッ!ここまで来たのならば、もうおれの勝ちは確定だッ!大人しく降伏したらどうだ?」
エルンストは何も言わない。そして、言葉による二択の返答の代わりに、攻撃を繰り出し、彼に自身の返答を体で体験させたのである。
ハンスはお陰で、大きくて重い鉄の塊の様な剣を受け止めらなければならなかった。幸運の女神はあっさりとハンスからエルンストへと乗り換えたらしい。
いや、初めから、この乗り換えの激しい女神はエルンストの見方をするつもりであったのかもしれない。
それでも、彼の口元は苦痛には歪められていない。それどころか、その微笑は強くなっている。
彼は楽しんでいたのだ。自身が大好きで、尊敬してやまない騎士と最後の最後まで戦えるという事実を。
そして、感じていた。彼と戦い、雪辱を晴らす事で、あの忌々しい男の支配から脱却できるという喜びを。
というのも、勝てば勿論、あの約束は果たされる事になるだろうし、負けたとしても死ぬだろうか、死後の世界ではそんな事を考えなくてはいけなくなるだろう。
ハンスとエルンストとが百合にもなろうかという激しい打ち合いを終えると、ハンスは気が付かないうちに笑い始めていた。心からの喜びである。
相手の姿に少しばかり同情の念を抱いたエルンストであるが、彼が真っ直ぐに自分の元へと向かってくる様子を見て、態度を騎士のものへと変えていく。
騎士の誇りを込めた剣で彼を迎え撃ち、またしても二人の間に激しい剣舞が演じられていく。
ルイーダはその様子を食い入る様に眺めていた。
彼女から見て言えるのはこのままだと、負けるのはハンスであるという事である。ハンスはこの決闘を心の底から楽しんではいるのだが、どこから見ても、疲労の色は隠しきれない。
事実、危ういと思われる瞬間も見え始めている。対して、エルンスト。
伝説の騎士という事もあり、多少の疲労の色は見せようとも、エルンストに対して上手く立ち回っている。
そして、長い時間、剣と剣とがぶつかり合う音が聞こえていたかと思うと、とうとう決着は付いた。それも、予想外の結末で。
「勝ったんだ。おれ……」
そう、この決闘の勝者はハンスであった。この事により、彼は長い期間を蝕んできた因縁を断ち切った事になる。
同時に、力が尽きたのか、そのまま引力に引き寄せられて、両肘を地面の上に付いていく。
そんなハンスに向かって、エルンストは口からも胴体からもおびただしい量の血が流れているのにも関わらず、決闘の相手に優しく微笑みかけ、震える自身の手を差し伸ばしていく。
「見事だったぞ、小僧……まさか、ここまでの活躍を見せられるとは」
「いや、ぼくが勝てたのは運が良かったからだと思う」
「言うな。小僧……お前はこのおれに勝ったのだ。それで、十分であろう?」
エルンストのこの言葉には裏がない事をルイーダは見抜いていた。
と、いうのも、ハンスがこの勝利を不動のものとしたのは、ある場所での袈裟掛りである。
エルンストが運悪く足を踏み外したのだ。この時に彼が高速魔法なり、他の魔法なりを用いて、対応していれば、ハンスの攻撃など易々と逃れられただろう。
だが、彼はあくまでも約束を守った。魔法を使わずに堂々と剣を用いての勝負に拘ったのである。
ルイーダは知らないが、エルンストがこの街にやって来たのは、ルイーダの仇敵、エルダーの色仕掛けからである。
彼は色仕掛けに負けて、ここにやって来ていた。この時点で、騎士の誇りはなくなったと罵倒されても仕方ない事をしていたのだ。
だが、それでも、その時以外の彼は騎士であった。
それは、これまでの彼の態度や決闘における彼のあり方からわかるだろう。
ルイーダは無意識のうちに最敬礼を行っていた。
同時に、ルイーダに倣って、多くの騎士の会の面々が再び、あの世へと戻ろうとするエルンストへと最敬礼を行なっていく。
すると、彼の片目から一筋の綺麗な透明の液体が溢れていく。
「嬉しい事をやってくれるじゃあねぇか……ありがとうよ。あんたは敗者への手向けもできるみたいだ……こんな時代におれは蘇らせちまったが、それでも、お前みたいな奴に出会えた」
男はそういうと胸の上に両手を組み合わせて、大きく目蓋を閉じていく。
エルンスト・フォン・ランスバッハは今度こそその命を落としたのである。
その死は騎士の会の面々により営まれ、その日のうちに簡素な葬儀が執り行われ、ハンス・ノッケンドルフがその喪主となった。
赤い炎に自身の決闘相手が包まれ、天へと昇っていく姿を見て、ハンスは耐え切れずに言葉を述べている途中であるのにも関わらず、号泣して立てなくなってしまう。
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