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探索編
コンラッド公対ルイーダ・メルテロイ!
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先に攻撃を仕掛けてきたのはコンラッド公の方である。
彼は槍を大きく真横から叩いていき、彼女を殺そうと試みたらしい。
それを彼女は剣で受け止め、今度は自身の剣から竜の黒い炎を生じさせ、そのままコンラッド公を焼き作ろうと試みたが、彼は槍を一旦引き離すと、燃えた槍を何度も何度も地面の上に叩き付けて、消火を試みていた。
竜の炎はそんな程度では消えない筈なのであるが、彼の力が凄いのか、はたまた別の魔法でも持っているのか、彼を襲う筈の炎はものの見事に鎮火してしまう。
「ば、化け物め……」
ルイーダは思わず吐き捨てたが、コンラッド公は構う事なく、槍をルイーダに向かって振るっていく。
その姿はまるで、槍というよりは棒でも操っているかのように軽やかである。
ただ、棒と異なるのはその先端に危険極まりない刃物が付いている事にあるだろう。
ルイーダは両腕を痺れさせながらも、全方向から飛んでくる打撃や斬撃をたった一本の剣で防いでいくのである。
彼女は高速魔法を利用して、その場から逃れようとしたのだが、彼も、勿論、高速魔法は利用できる。
彼女はあっという間に追い縋られてしまい、その穂先を再び突きつけられてしまう。
彼女は慌てて、剣を下に向ける事でそれを防いだのだが、同時に、どこまでも疲れずに自身を襲う男の姿に果てしのない絶望感を感じてしまうのであった。
あの槍にはどこまで対処できるのだろう。そんな一度の不安が彼女を襲うのと同時に、彼女にとって、押し潰されそうになる程の不安がのし掛かってくるのである。
そんな不安がコンラッド公にも読み取られてしまったのだろう。
彼は槍を大きく突き上げて、油断した彼女の手から剣を捨てようと目論む。
それを両足で踏み止まり、攻撃を防げたのは賞賛に値するべきだろう。
彼女は歯を食いしばりながら、コンラッド公の攻撃を防ぎ、次第に重くなっていく槍に耐えていくのである。
コンラッド公の魔法は恐らくであるが、重力を対象の物質に圧迫させる事にあるだろう。
彼女は悲鳴を上げそうになりながらも、今度は空いた方の手で黒い火炎を放ち、コンラッド公に向かって攻撃を繰り出していくのだが、彼は槍を離し、彼女を横転させるのと同時にその場から、高速魔法を使って、彼女の背後へと回り込む。
そして、彼女の首元に穂先を突き付けながら言った。
「さてと、もう終わりだな。貴様の命運尽きたというところか」
「黙れ、私は貴様なんぞに屈さないぞ」
「フン、なんとでも言え。だが、その強がりもいつまで持つかな」
コンラッド公は心底楽しそうな声で呟くと、穂先を器用に首に当てながら、彼女の首元に微かな傷を付けていく。
彼女の口から悲鳴が漏れるのと同時に、背後のコンラッド公はそれとは対照的に笑いを零していくのであった。
「ハッハッ、愉快、愉快。貴様を尋問する事がこれ程までに愉快であるとは。オレは過去にこの槍で幾人もの屈強な男たちから情報を吐き出させておる。貴様程度などーー」
「動くな!その槍を捨てろ!」
と、突然背後から声が聞こえたので、コンラッド公が振り返ると、そこには拳銃や散弾銃で武装した警官隊の姿。
「その武器を捨てて、人質を解放しなさいッ!」
警官の一人が拳銃を構えながら、大声で槍公に向かって、警告の言葉を発していく。
大方、この騒動に怯えて逃げた市民の一人が警察署に駆け込んだのだろう。
ルイーダはこれを絶好の機会と捉え、コンラッド公に取り引きを求めた。
「なぁ、私を解放してくれないか?そうしたら、私があの警官たちにお前を撃たないでと懇願してやるんだが」
「何を言うかと思えば、伝説の女騎士が警察頼みか?心底情けないぞ、貴様!」
「お前だって、槍公の二つの名に恥じる行為を行なっているじゃあないか。おあいこだろ?さぁ、さっさと私を解放してくれ」
ルイーダの懇願を聞いて、彼は辟易したような顔をしていたが、何を思ったのか、彼はルイーダを人質にしたまま警察官たちが銃を構える方向へと向き直ると、そのまま彼女を人質にしたまま叫ぶ。
「この女の命が惜しければ、この女の夫を連れて来い!ルイーダ・メルテロイの夫といえば、もうわかるだろ?」
「なっ、貴様……ジードは関係ないだろ!?」
ルイーダは両目を大きく開いて抗議の言葉を飛ばしたものの、コンラッド公はルイーダの首を片腕で拘束したかと思うと、そのまま槍の穂先を集まった警察官たちに向かって突き付けながら再度、同じ要求を叫んでいく。
その言葉を聞いて、警官たちも困ったのか、顔を見合わせている。
だが、要求は飲まなければならないと思ったのか、一人の警官が魔銃士育成学園の方へと向かっていく。
暫くの後にジードが連れて来られた。
「お前の要求通りにここに来たぞ!これでルイーダを解放してくれるんだろうな!?」
「勿論だとも、早くこっちに来い」
ジードがコンラッド公の元へと近寄ると、彼は近付いたジードの耳元で小さな声で囁いていく。
「貴様は持っているだろ?例の金貨を?警官どもの前で言うわけには行かなかったからな。敢えて、ここで言わせてもらったのさ。さぁ、オレの配慮に涙したのなら、さっさとオレに渡せ」
「恩着せがましく言うなよ。お前らと個々の警察の仲が悪いから、言わなかっただけだろ?それに、残念だが、ここには持ってきていないぞ」
「なっ、なんだと!?」
コンラッド公の顔色が明らかに変化していた。頬の筋肉がピクピクと動いたかと思うと、ジードに向かってその拳を振り上げていく。
ジードはその拳を両手で受け止めるのと同時に、そのままコンラッド公を地面の上へと投げ落としていく。
生身の体を石造りの道路の上に落とされたのだから溜まったものではないだろう。
コンラッド公は地面の上でのたうち回っていく。ジードはそのまま憎悪を込めて、コンラッド公の腹を蹴り付ける。
彼は悶絶し、悲鳴を上げていく。
その一瞬の隙を突いて、彼は妻の手を取って、その場から高速魔法を用いて離れていく。
二人は肩を並べてコンラッド公と向き合うと、そのまま背後の警官隊を他所に、その男と向かい合っていく。
コンラッド公は雄叫びを上げながら、二人とその背後の警官隊に向かって槍を振り上げていく。
ルイーダがその槍を剣によって防ぎ、ジードが服の中に隠していたと思われる拳銃の銃口をコントラッド公に突き付けた。
「ジード。脅すだけでいい。手出しはするなよ。こいつには私が雪辱を晴らすからな」
ジードはその妻の言葉に黙って首を縦へと動かす。
彼は槍を大きく真横から叩いていき、彼女を殺そうと試みたらしい。
それを彼女は剣で受け止め、今度は自身の剣から竜の黒い炎を生じさせ、そのままコンラッド公を焼き作ろうと試みたが、彼は槍を一旦引き離すと、燃えた槍を何度も何度も地面の上に叩き付けて、消火を試みていた。
竜の炎はそんな程度では消えない筈なのであるが、彼の力が凄いのか、はたまた別の魔法でも持っているのか、彼を襲う筈の炎はものの見事に鎮火してしまう。
「ば、化け物め……」
ルイーダは思わず吐き捨てたが、コンラッド公は構う事なく、槍をルイーダに向かって振るっていく。
その姿はまるで、槍というよりは棒でも操っているかのように軽やかである。
ただ、棒と異なるのはその先端に危険極まりない刃物が付いている事にあるだろう。
ルイーダは両腕を痺れさせながらも、全方向から飛んでくる打撃や斬撃をたった一本の剣で防いでいくのである。
彼女は高速魔法を利用して、その場から逃れようとしたのだが、彼も、勿論、高速魔法は利用できる。
彼女はあっという間に追い縋られてしまい、その穂先を再び突きつけられてしまう。
彼女は慌てて、剣を下に向ける事でそれを防いだのだが、同時に、どこまでも疲れずに自身を襲う男の姿に果てしのない絶望感を感じてしまうのであった。
あの槍にはどこまで対処できるのだろう。そんな一度の不安が彼女を襲うのと同時に、彼女にとって、押し潰されそうになる程の不安がのし掛かってくるのである。
そんな不安がコンラッド公にも読み取られてしまったのだろう。
彼は槍を大きく突き上げて、油断した彼女の手から剣を捨てようと目論む。
それを両足で踏み止まり、攻撃を防げたのは賞賛に値するべきだろう。
彼女は歯を食いしばりながら、コンラッド公の攻撃を防ぎ、次第に重くなっていく槍に耐えていくのである。
コンラッド公の魔法は恐らくであるが、重力を対象の物質に圧迫させる事にあるだろう。
彼女は悲鳴を上げそうになりながらも、今度は空いた方の手で黒い火炎を放ち、コンラッド公に向かって攻撃を繰り出していくのだが、彼は槍を離し、彼女を横転させるのと同時にその場から、高速魔法を使って、彼女の背後へと回り込む。
そして、彼女の首元に穂先を突き付けながら言った。
「さてと、もう終わりだな。貴様の命運尽きたというところか」
「黙れ、私は貴様なんぞに屈さないぞ」
「フン、なんとでも言え。だが、その強がりもいつまで持つかな」
コンラッド公は心底楽しそうな声で呟くと、穂先を器用に首に当てながら、彼女の首元に微かな傷を付けていく。
彼女の口から悲鳴が漏れるのと同時に、背後のコンラッド公はそれとは対照的に笑いを零していくのであった。
「ハッハッ、愉快、愉快。貴様を尋問する事がこれ程までに愉快であるとは。オレは過去にこの槍で幾人もの屈強な男たちから情報を吐き出させておる。貴様程度などーー」
「動くな!その槍を捨てろ!」
と、突然背後から声が聞こえたので、コンラッド公が振り返ると、そこには拳銃や散弾銃で武装した警官隊の姿。
「その武器を捨てて、人質を解放しなさいッ!」
警官の一人が拳銃を構えながら、大声で槍公に向かって、警告の言葉を発していく。
大方、この騒動に怯えて逃げた市民の一人が警察署に駆け込んだのだろう。
ルイーダはこれを絶好の機会と捉え、コンラッド公に取り引きを求めた。
「なぁ、私を解放してくれないか?そうしたら、私があの警官たちにお前を撃たないでと懇願してやるんだが」
「何を言うかと思えば、伝説の女騎士が警察頼みか?心底情けないぞ、貴様!」
「お前だって、槍公の二つの名に恥じる行為を行なっているじゃあないか。おあいこだろ?さぁ、さっさと私を解放してくれ」
ルイーダの懇願を聞いて、彼は辟易したような顔をしていたが、何を思ったのか、彼はルイーダを人質にしたまま警察官たちが銃を構える方向へと向き直ると、そのまま彼女を人質にしたまま叫ぶ。
「この女の命が惜しければ、この女の夫を連れて来い!ルイーダ・メルテロイの夫といえば、もうわかるだろ?」
「なっ、貴様……ジードは関係ないだろ!?」
ルイーダは両目を大きく開いて抗議の言葉を飛ばしたものの、コンラッド公はルイーダの首を片腕で拘束したかと思うと、そのまま槍の穂先を集まった警察官たちに向かって突き付けながら再度、同じ要求を叫んでいく。
その言葉を聞いて、警官たちも困ったのか、顔を見合わせている。
だが、要求は飲まなければならないと思ったのか、一人の警官が魔銃士育成学園の方へと向かっていく。
暫くの後にジードが連れて来られた。
「お前の要求通りにここに来たぞ!これでルイーダを解放してくれるんだろうな!?」
「勿論だとも、早くこっちに来い」
ジードがコンラッド公の元へと近寄ると、彼は近付いたジードの耳元で小さな声で囁いていく。
「貴様は持っているだろ?例の金貨を?警官どもの前で言うわけには行かなかったからな。敢えて、ここで言わせてもらったのさ。さぁ、オレの配慮に涙したのなら、さっさとオレに渡せ」
「恩着せがましく言うなよ。お前らと個々の警察の仲が悪いから、言わなかっただけだろ?それに、残念だが、ここには持ってきていないぞ」
「なっ、なんだと!?」
コンラッド公の顔色が明らかに変化していた。頬の筋肉がピクピクと動いたかと思うと、ジードに向かってその拳を振り上げていく。
ジードはその拳を両手で受け止めるのと同時に、そのままコンラッド公を地面の上へと投げ落としていく。
生身の体を石造りの道路の上に落とされたのだから溜まったものではないだろう。
コンラッド公は地面の上でのたうち回っていく。ジードはそのまま憎悪を込めて、コンラッド公の腹を蹴り付ける。
彼は悶絶し、悲鳴を上げていく。
その一瞬の隙を突いて、彼は妻の手を取って、その場から高速魔法を用いて離れていく。
二人は肩を並べてコンラッド公と向き合うと、そのまま背後の警官隊を他所に、その男と向かい合っていく。
コンラッド公は雄叫びを上げながら、二人とその背後の警官隊に向かって槍を振り上げていく。
ルイーダがその槍を剣によって防ぎ、ジードが服の中に隠していたと思われる拳銃の銃口をコントラッド公に突き付けた。
「ジード。脅すだけでいい。手出しはするなよ。こいつには私が雪辱を晴らすからな」
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