66 / 157
冒険編
ガレリアの理不尽な要求に応えるなかれ
しおりを挟む
「ハァハァ、クソッタレ……胸を刺しやがって、お陰で先にヘルマンの奴が死んじまっただろうが。クソッタレめ」
横転したルイーダはそのままフランツから逃げようとしたが、フランツはもうすぐ死ぬ身とは思えないほどに強い力でルイーダの足首を掴みながら逃げるのを阻止するのだ。
「まぁ、聞けよ。これはお前らオーランジュにとっても価値のある話なんだぜ……」
「オーランジュにとって価値のある話だと?」
「あぁ、お前も知っての通り、アクロニアは併合を認めないって主張したよな?」
「その通りだが、それがどうかしたのか?」
「……あのルドルフの事だからな。これで引き下がるとは思えねーんだよ。恐らくだが、戦艦を進めているかもな。あのお花畑姫がなんと言おうが、ルドルフは介入するつもりだろう」
「ば、バカな!?下手をすれば戦争になるぞ!」
「なるかよ。バカ」
フランツによれば、ルドルフはいや、アクロニア帝国の海軍は正体不明の武装軍艦という主張のもとに或いは軍の不穏文化によって、乗っ取られた戦艦という名目で手助けするつもりらしい。
また、その他にも考えられるのはオーランジュ王国に住むアクロニア帝国人の保護という名目で進めるかもしれないのだ。
「……この世界の中でエルフに一番、人気があるのはオーランジュ王国だからな。だが、亜人種が一番多いのはアクロニア帝国だから。その中にはーー」
フランツは全てを言い終わる前に、激しく血の混じった咳を吐いたかと思うと、忙しくなく首を動かしたかと思うと、そのまま両目を瞑って倒れ込む。
この瞬間をもって、フランツもヘルマンの人格も既にこの肉体からは消失してしまったのだ。
ルイーダは剣を真っ直ぐに構えると、両目を閉じてフランツへと黙祷を捧げていく。
すると、既にジードの方も敵を片付けていたらしい。
大きな溜息を吐き、正気のない目を浮かべてルイーダの元へと歩いてきた。
「ようやくこれでガレリアの諜報員どもの件が片付いたのか……」
「そうだな。後はオーランジュ王国内に潜伏しているアクロニア帝国の諜報員と思われる二人と、ここから迫り来るであろうガレリアの軍隊だろう」
「いよいよ、ガレリアの軍隊を相手にするのか……あぁ、胃が痛くなってくる。今回の旅、行くんじゃなかったかも」
「そう言うな。その代わり、強くなれたではないか」
「確かに、もうあいつらにアパートを占領される事はないだろうけどさぁ」
ジードの愚痴に暫く付き合った後で、ルイーダは先程、フランツから仕入れた興味深い情報をジードに向かって話していく。
「アクロニア帝国が介入するのか?厳密にはアクロニアの力を持った武装集団だが、それでも、あの魔女の牽制には十分だろうな?或いはそれで、あの魔女が引かなければ、オーランジュ王国内のエルフの保護のために軍を動かすだろうな」
「そ、そんな事になったら、タダじゃあ済まないぞ!」
ルイーダは自分の夫の両目が信じられないと言わんばかりに大きく広がっている事に気が付く。
だが、彼があの後に続けようとした言葉からその理由は容易に察せられる。
「だから、ガレリアが兵を引かない限りはとんでもない事になるだろうな」
ルイーダはそれ以上は何も言わずに夫と共に宮殿へと戻っていく。
翌日。穏やかな陽が差し込む中で、オーランジュ王国内の書斎では穏やかとは離れた駆け引きが行われていた。
「我々はガレリアの併合など拒否する!オーランジュ王国はオーランジュ王国なのだッ!耳触りの良い言葉にはもう騙されぬ!」
「ヘ、陛下。よろしいのですか?陛下が総統閣下がご提案になられた併合案をお呑みにならなければ、オーランジュ王国は戦に巻き込まれますぞ」
そう進言するのはガレリア国より遣わされた外務庁の長官補佐官であるダミアン・ノイマンである。
彼は小柄な男であり、温厚とされる性格の男であったので、交渉に選ばれたのだが、その温厚さ故に幼い国王を宥められなかったのは計算不足というところだろう。
あろう事か、至極真っ当な叱責を浴びせられて退室させられる羽目になったのである。
「笑止ッ!戦を仕掛けてきたのは貴様らではないか!?」
その言葉が耳にこびりついて離れない。ずっとその言葉が反響して離れないのだ。
「言われてみれば、そうだよなぁ。オーランジュ王国の併合はあまりにも理不尽だ」
と、一人、宮殿の廊下の上で愚痴を呟いていると、目の前に女性であるというのにそれに相応しい格好をせずに男装をしている一人の美しい女性が現れた。
「貴君が今回の併合におけるガレリアの外交官だな?」
「そ、そうだが、きみは?」
「私の名前はエヴァ・グローリアだ!この王国における騎士を務めておる!」
「あぁ、この王国の騎士か、もうすぐ滅びるというのにご苦労様だ。で、その騎士殿が私に何の用かな?」
「帰って、総統に伝えてもらえないか?オーランジュ王国の併合は古来よりの慣習に従って、決闘裁判で決めないか、と?」
「け、決闘裁判だと!?正気か?決闘裁判はもう四百年前に廃止されているんだぞ。それに、例え暗黒時代であったとしても、国同士の争いを決闘裁判で決めた事例なんてないんだぞ」
だが、長官補佐官の声など無視し、ルイーダは淡々と自身の考えを述べていく。
「私がオーランジュ王国の代理として、決闘に出よう。貴君らは貴君らの代理を連れて来ればいい。アクロニア帝国が見届け人となるだろう」
「ま、待て!アクロニア帝国だと?どうして、奴らが?」
「それが色々とあるのだ」
と、彼女はお馴染みの枕詞を用いたかと思うと、昨日にフランツから教わった話を長官補佐官に語っていくのである。
すると、みるみるうちに長官補佐官の顔が青くなっていく事に気が付く。
「わ、わかった。帰って長官に……いや、総統に伝えさせてもらおう」
長官補佐官は両足を震わせながら、宮殿の外へと向かい、そのまま玄関に付けていた様々な飾りの付いた青色のT字型の車へと乗り込む。
「あれでよかったのか?交渉相手を掴まえるのはいいが、わざわざ偽名まで名乗るなんて……」
「少しでも、ガレリアに帰る可能性を残しておいた方がいいだろ?幸いな事に、ガレリアのスパイにオレたちって事は報告されてないしさ」
「少しだけムシが良いような気がするのだがな。まぁ、いい。我が夫よ。貴君の気持ちを尊重しよう」
と、ここで彼女はどこで覚えたのか、ジードに向かって親指を立てる。
そのポーズを見て、安堵したのか、ジードも小さか笑いをこぼしていく。
横転したルイーダはそのままフランツから逃げようとしたが、フランツはもうすぐ死ぬ身とは思えないほどに強い力でルイーダの足首を掴みながら逃げるのを阻止するのだ。
「まぁ、聞けよ。これはお前らオーランジュにとっても価値のある話なんだぜ……」
「オーランジュにとって価値のある話だと?」
「あぁ、お前も知っての通り、アクロニアは併合を認めないって主張したよな?」
「その通りだが、それがどうかしたのか?」
「……あのルドルフの事だからな。これで引き下がるとは思えねーんだよ。恐らくだが、戦艦を進めているかもな。あのお花畑姫がなんと言おうが、ルドルフは介入するつもりだろう」
「ば、バカな!?下手をすれば戦争になるぞ!」
「なるかよ。バカ」
フランツによれば、ルドルフはいや、アクロニア帝国の海軍は正体不明の武装軍艦という主張のもとに或いは軍の不穏文化によって、乗っ取られた戦艦という名目で手助けするつもりらしい。
また、その他にも考えられるのはオーランジュ王国に住むアクロニア帝国人の保護という名目で進めるかもしれないのだ。
「……この世界の中でエルフに一番、人気があるのはオーランジュ王国だからな。だが、亜人種が一番多いのはアクロニア帝国だから。その中にはーー」
フランツは全てを言い終わる前に、激しく血の混じった咳を吐いたかと思うと、忙しくなく首を動かしたかと思うと、そのまま両目を瞑って倒れ込む。
この瞬間をもって、フランツもヘルマンの人格も既にこの肉体からは消失してしまったのだ。
ルイーダは剣を真っ直ぐに構えると、両目を閉じてフランツへと黙祷を捧げていく。
すると、既にジードの方も敵を片付けていたらしい。
大きな溜息を吐き、正気のない目を浮かべてルイーダの元へと歩いてきた。
「ようやくこれでガレリアの諜報員どもの件が片付いたのか……」
「そうだな。後はオーランジュ王国内に潜伏しているアクロニア帝国の諜報員と思われる二人と、ここから迫り来るであろうガレリアの軍隊だろう」
「いよいよ、ガレリアの軍隊を相手にするのか……あぁ、胃が痛くなってくる。今回の旅、行くんじゃなかったかも」
「そう言うな。その代わり、強くなれたではないか」
「確かに、もうあいつらにアパートを占領される事はないだろうけどさぁ」
ジードの愚痴に暫く付き合った後で、ルイーダは先程、フランツから仕入れた興味深い情報をジードに向かって話していく。
「アクロニア帝国が介入するのか?厳密にはアクロニアの力を持った武装集団だが、それでも、あの魔女の牽制には十分だろうな?或いはそれで、あの魔女が引かなければ、オーランジュ王国内のエルフの保護のために軍を動かすだろうな」
「そ、そんな事になったら、タダじゃあ済まないぞ!」
ルイーダは自分の夫の両目が信じられないと言わんばかりに大きく広がっている事に気が付く。
だが、彼があの後に続けようとした言葉からその理由は容易に察せられる。
「だから、ガレリアが兵を引かない限りはとんでもない事になるだろうな」
ルイーダはそれ以上は何も言わずに夫と共に宮殿へと戻っていく。
翌日。穏やかな陽が差し込む中で、オーランジュ王国内の書斎では穏やかとは離れた駆け引きが行われていた。
「我々はガレリアの併合など拒否する!オーランジュ王国はオーランジュ王国なのだッ!耳触りの良い言葉にはもう騙されぬ!」
「ヘ、陛下。よろしいのですか?陛下が総統閣下がご提案になられた併合案をお呑みにならなければ、オーランジュ王国は戦に巻き込まれますぞ」
そう進言するのはガレリア国より遣わされた外務庁の長官補佐官であるダミアン・ノイマンである。
彼は小柄な男であり、温厚とされる性格の男であったので、交渉に選ばれたのだが、その温厚さ故に幼い国王を宥められなかったのは計算不足というところだろう。
あろう事か、至極真っ当な叱責を浴びせられて退室させられる羽目になったのである。
「笑止ッ!戦を仕掛けてきたのは貴様らではないか!?」
その言葉が耳にこびりついて離れない。ずっとその言葉が反響して離れないのだ。
「言われてみれば、そうだよなぁ。オーランジュ王国の併合はあまりにも理不尽だ」
と、一人、宮殿の廊下の上で愚痴を呟いていると、目の前に女性であるというのにそれに相応しい格好をせずに男装をしている一人の美しい女性が現れた。
「貴君が今回の併合におけるガレリアの外交官だな?」
「そ、そうだが、きみは?」
「私の名前はエヴァ・グローリアだ!この王国における騎士を務めておる!」
「あぁ、この王国の騎士か、もうすぐ滅びるというのにご苦労様だ。で、その騎士殿が私に何の用かな?」
「帰って、総統に伝えてもらえないか?オーランジュ王国の併合は古来よりの慣習に従って、決闘裁判で決めないか、と?」
「け、決闘裁判だと!?正気か?決闘裁判はもう四百年前に廃止されているんだぞ。それに、例え暗黒時代であったとしても、国同士の争いを決闘裁判で決めた事例なんてないんだぞ」
だが、長官補佐官の声など無視し、ルイーダは淡々と自身の考えを述べていく。
「私がオーランジュ王国の代理として、決闘に出よう。貴君らは貴君らの代理を連れて来ればいい。アクロニア帝国が見届け人となるだろう」
「ま、待て!アクロニア帝国だと?どうして、奴らが?」
「それが色々とあるのだ」
と、彼女はお馴染みの枕詞を用いたかと思うと、昨日にフランツから教わった話を長官補佐官に語っていくのである。
すると、みるみるうちに長官補佐官の顔が青くなっていく事に気が付く。
「わ、わかった。帰って長官に……いや、総統に伝えさせてもらおう」
長官補佐官は両足を震わせながら、宮殿の外へと向かい、そのまま玄関に付けていた様々な飾りの付いた青色のT字型の車へと乗り込む。
「あれでよかったのか?交渉相手を掴まえるのはいいが、わざわざ偽名まで名乗るなんて……」
「少しでも、ガレリアに帰る可能性を残しておいた方がいいだろ?幸いな事に、ガレリアのスパイにオレたちって事は報告されてないしさ」
「少しだけムシが良いような気がするのだがな。まぁ、いい。我が夫よ。貴君の気持ちを尊重しよう」
と、ここで彼女はどこで覚えたのか、ジードに向かって親指を立てる。
そのポーズを見て、安堵したのか、ジードも小さか笑いをこぼしていく。
0
お気に入りに追加
114
あなたにおすすめの小説
もういらないと言われたので隣国で聖女やります。
ゆーぞー
ファンタジー
孤児院出身のアリスは5歳の時に天女様の加護があることがわかり、王都で聖女をしていた。
しかし国王が崩御したため、国外追放されてしまう。
しかし隣国で聖女をやることになり、アリスは幸せを掴んでいく。
【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?
つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。
平民の我が家でいいのですか?
疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。
義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。
学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。
必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。
勉強嫌いの義妹。
この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。
両親に駄々をこねているようです。
私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。
しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。
なろう、カクヨム、にも公開中。
旦那様に愛されなかった滑稽な妻です。
アズやっこ
恋愛
私は旦那様を愛していました。
今日は三年目の結婚記念日。帰らない旦那様をそれでも待ち続けました。
私は旦那様を愛していました。それでも旦那様は私を愛してくれないのですね。
これはお別れではありません。役目が終わったので交代するだけです。役立たずの妻で申し訳ありませんでした。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
(完結)足手まといだと言われパーティーをクビになった補助魔法師だけど、足手まといになった覚えは無い!
ちゃむふー
ファンタジー
今までこのパーティーで上手くやってきたと思っていた。
なのに突然のパーティークビ宣言!!
確かに俺は直接の攻撃タイプでは無い。
補助魔法師だ。
俺のお陰で皆の攻撃力防御力回復力は約3倍にはなっていた筈だ。
足手まといだから今日でパーティーはクビ??
そんな理由認められない!!!
俺がいなくなったら攻撃力も防御力も回復力も3分の1になるからな??
分かってるのか?
俺を追い出した事、絶対後悔するからな!!!
ファンタジー初心者です。
温かい目で見てください(*'▽'*)
一万文字以下の短編の予定です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる