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冒険編
オーランジュ王国の割譲
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「へ、陛下!あなた様は本気でオーランジュ王国をお見捨てになるおつもりですか!?」
顔面から脂汗を吹き流しながら、玉座の上に座る国王に抗議の声を飛ばすのは王国軍務省にて大臣を務めるチャールズ・チェストンである。
チェストンは名門貴族の間柄でありながらも、長年、軍の重鎮として前線に降臨してきた男だ。
あぶらぎった汗が目立つ年齢ではあるものの、その目は獲物を狙う肉食獣のように鋭い事で有名であり、同時に重鎮として、軍を動かすポジションにあり、今まで祖国のために懸命に戦ってきたために、長年、国民からは『番犬』のあだ名で知られていた男である。
だが、忠実な『番犬』である筈の彼はは自分が仕えている王や王室の事が信じられなくなってしまう。
前王であるうヴィクトリウスはまさしく大王の名に相応しく、国を引き上げた英雄である。
そして、防衛の増大に影響し、長らく、彼の建造した多くの戦艦や戦闘機は王国の防衛の要を担い、多くの人々の安全と平穏とを守っていた。
ところが、ヴィクトリウスの死んだ後に今のクリストファー王が即位した途端に、なんの前触れも中、軍備は減らされる事になった。
クリストファー王と共に女王として即位したディアナの影響とされる。
貴族ではあるものの、軍人として生きてきたチャールズとは対照的に、彼女は貴族として、そして本の虫として延々とした時間を図書室で過ごしてきたという。
確かに、ディアナは本の知識そのものは博識であり、彼女の知識には舌を巻く一面もある。
だな、何処か情勢が読めない箇所や自分の考えた本の知識を優先するのが彼女の悪いところである。
彼女が影響を受けた本には軍備の削減こそが最も安全な方法であると書かれていたらしく、彼女はその本に影響を受け、夫であるクリストファーにそのように吹き込んだらしい。
その分の金を別の事に回すのが最善の策であるという事も学んだらしく、彼女は軍務省や軍隊そのものを敵視し、そのために、軍務省は虫の息である。
そんな彼女でも、オーランジュ王国の危機にあっては、いや、大陸そのものの危機においては態度を変えてくれる。
彼はそんな一抹の思いに賭けて、今日の謁見に臨んだのだが、彼の期待は最悪の形で裏切られる事になった。
あろう事か、彼女は先程、オーランジュ王国の併合を主張するガレリアの要求に対し、その併合を認めると言い放ったのだ。
ディアナは反応しないクリストファーを前にして、納得がいかずに抗議の言葉を飛ばす、チャールズの頬を張り飛ばし、あろう事かこう叫んだのだ。
「チャールズ・チェストン!あなたはそこまでして、争い事をしたいのですかッ!恥を知りなさい!」
頬を叩かれた事は正直に言えば、かなりの衝撃であるが、それでも、彼はめげずにディアナに向かって言い返す。
「王后殿下!あなた様の理想は結構です!ですが、今、オーランジュ王国は危機にあります!我々が併合を認める事になれば、後はあの魔女が他の小さな事を切っ掛けにして、軍隊を進めるでしょう!オーランジュ国民のみならず多くの人々が戦禍に巻き込まれる事になります!」
「こちらに抵抗の意思や武器さえなければ、向こうはこちらに危害が加えません!それに、オーランジュ王国の人々は元の国に戻れるのですから、何も思うところがないはずです!元々はガレリアに属していた国ですしね。こちらもガレリアとは余計な亀裂を生む事なく、未来へと進める。誰も得をしないではありませんか?」
「ですが、それは三百年前の話で、今のオーランジュ王国の人々がすんなりと、ガレリアのいいや、エルダーの支配を受け入れるとお思いですか!殿下、どうか、ご再考を……」
ディアナ深々と頭を下げる「番犬」にまたしても強烈な平手打ちを加える。
例え、女性からの一撃であったとしても、それはチャールズの足元をふらつかせるのに十分な攻撃であったといえるだろう。
思わず尻餅をつく、チャールズに対し、彼女はまるで、暗黒時代において、ゴブリンやオーク一方的に裁く野獣審問官のような佇まいで、人差し指を突き付けながら叫ぶ。
「チャールズ・チェストン!あなたを軍務大臣の地位から罷免します!同時に王立軍務省は廃止します!そもそも軍隊は過去の時代の遺物!今の我々には必要のないものです!」
「な、なぜだ……」
この時点で、チャールズの中にあった筈の王室への敬愛だとか崇敬だとかの念は完全に消え去っていた。
だが、当のディアナは敬語も使わない無礼者に対し、優しく自分の考えを述べていく。
「武力によって国を守る方法なんて選びません!先人たちが戦いや数多の犠牲者によって、今の犠牲によって、今の平和を築いたのならば、今度はいかにしてそれに頼らずに平和を築き上げていくのかが重要なのです!」
本好きの王后、ディアナの演説に玉座の間に集まった貴族たちから拍手が飛ぶ。
喝采を叫ぶ声が聞こえるのと同時に、かつての「番犬」への野次や罵声が浴びせられていく。
なんという屈辱だろう。人生の半分以上を国の「番犬」として捧げたというのに、感謝の言葉の代わりに、罵声を、花束の代わりに石を投げられる羽目になろうとは。
あまりの屈辱に耐え切れなくなったチャールズは自分の心の内からこみ上げてくる思いをディアナに向かって叫ぶ。
そのため、彼が放った言葉には一切の遠慮がなかった。
「小国、オーランジュを見捨てて、何が平和だッ!何が理想だッ!貴様の目には侵略の魔の手を伸ばすガレリアの姿が目に入らんのかッ!」
チャールズは予想外の反撃により、周りが静まっている瞬間を狙って、自ら王宮を後にした。
翌朝、眠い目を擦りながら、ジードとルイーダの両名が朝食を食べにレストランスペースへと向かっていると、腹を立てながら新聞を読んでいる宿屋のオーナーの姿が見えた。
それこそ、貪るように読んでいる姿が。
宿泊客の食事の用意もせずに読んでいるのだから、余程、真剣な内容が書かれているのだろう。
ジードはこっそりと覗き込もうとしたのだが、その瞬間にオーナーが新聞を放り投げて、新聞の一面記事に載った貴婦人の顔写真を念入りに踏み付けていく。
「クソ、ディアナのバカ姫め……むかっ腹が立ってしょうがない。ええーい!クソッタレ!今日はもう店を閉める!」
オーナーはカウンターの奥の自分たちが住むスペースへと戻っていく。
その様子をジードは唖然とした様子で眺めていたが、ルイーダがそれを拾い上げて、何が書かれていたのかを知り、「ほぅ」と一言だけ呟く。
次に、クックッと小さな声で笑う。
「おい、何があったんだ?」
ジードが堪らなくなり、尋ねると、ルイーダは簡潔に答えた。
「とんでもない事さ」
彼女はそれだけを告げると、新聞をジードに押し付け、厨房へと入っていく。
「な、何をするんだよ!?」
ジードの問い掛けにルイーダは一言だけ「朝食の準備だ」とだけ告げて、厨房の中の食材を使って、朝食を作り始めていく。
顔面から脂汗を吹き流しながら、玉座の上に座る国王に抗議の声を飛ばすのは王国軍務省にて大臣を務めるチャールズ・チェストンである。
チェストンは名門貴族の間柄でありながらも、長年、軍の重鎮として前線に降臨してきた男だ。
あぶらぎった汗が目立つ年齢ではあるものの、その目は獲物を狙う肉食獣のように鋭い事で有名であり、同時に重鎮として、軍を動かすポジションにあり、今まで祖国のために懸命に戦ってきたために、長年、国民からは『番犬』のあだ名で知られていた男である。
だが、忠実な『番犬』である筈の彼はは自分が仕えている王や王室の事が信じられなくなってしまう。
前王であるうヴィクトリウスはまさしく大王の名に相応しく、国を引き上げた英雄である。
そして、防衛の増大に影響し、長らく、彼の建造した多くの戦艦や戦闘機は王国の防衛の要を担い、多くの人々の安全と平穏とを守っていた。
ところが、ヴィクトリウスの死んだ後に今のクリストファー王が即位した途端に、なんの前触れも中、軍備は減らされる事になった。
クリストファー王と共に女王として即位したディアナの影響とされる。
貴族ではあるものの、軍人として生きてきたチャールズとは対照的に、彼女は貴族として、そして本の虫として延々とした時間を図書室で過ごしてきたという。
確かに、ディアナは本の知識そのものは博識であり、彼女の知識には舌を巻く一面もある。
だな、何処か情勢が読めない箇所や自分の考えた本の知識を優先するのが彼女の悪いところである。
彼女が影響を受けた本には軍備の削減こそが最も安全な方法であると書かれていたらしく、彼女はその本に影響を受け、夫であるクリストファーにそのように吹き込んだらしい。
その分の金を別の事に回すのが最善の策であるという事も学んだらしく、彼女は軍務省や軍隊そのものを敵視し、そのために、軍務省は虫の息である。
そんな彼女でも、オーランジュ王国の危機にあっては、いや、大陸そのものの危機においては態度を変えてくれる。
彼はそんな一抹の思いに賭けて、今日の謁見に臨んだのだが、彼の期待は最悪の形で裏切られる事になった。
あろう事か、彼女は先程、オーランジュ王国の併合を主張するガレリアの要求に対し、その併合を認めると言い放ったのだ。
ディアナは反応しないクリストファーを前にして、納得がいかずに抗議の言葉を飛ばす、チャールズの頬を張り飛ばし、あろう事かこう叫んだのだ。
「チャールズ・チェストン!あなたはそこまでして、争い事をしたいのですかッ!恥を知りなさい!」
頬を叩かれた事は正直に言えば、かなりの衝撃であるが、それでも、彼はめげずにディアナに向かって言い返す。
「王后殿下!あなた様の理想は結構です!ですが、今、オーランジュ王国は危機にあります!我々が併合を認める事になれば、後はあの魔女が他の小さな事を切っ掛けにして、軍隊を進めるでしょう!オーランジュ国民のみならず多くの人々が戦禍に巻き込まれる事になります!」
「こちらに抵抗の意思や武器さえなければ、向こうはこちらに危害が加えません!それに、オーランジュ王国の人々は元の国に戻れるのですから、何も思うところがないはずです!元々はガレリアに属していた国ですしね。こちらもガレリアとは余計な亀裂を生む事なく、未来へと進める。誰も得をしないではありませんか?」
「ですが、それは三百年前の話で、今のオーランジュ王国の人々がすんなりと、ガレリアのいいや、エルダーの支配を受け入れるとお思いですか!殿下、どうか、ご再考を……」
ディアナ深々と頭を下げる「番犬」にまたしても強烈な平手打ちを加える。
例え、女性からの一撃であったとしても、それはチャールズの足元をふらつかせるのに十分な攻撃であったといえるだろう。
思わず尻餅をつく、チャールズに対し、彼女はまるで、暗黒時代において、ゴブリンやオーク一方的に裁く野獣審問官のような佇まいで、人差し指を突き付けながら叫ぶ。
「チャールズ・チェストン!あなたを軍務大臣の地位から罷免します!同時に王立軍務省は廃止します!そもそも軍隊は過去の時代の遺物!今の我々には必要のないものです!」
「な、なぜだ……」
この時点で、チャールズの中にあった筈の王室への敬愛だとか崇敬だとかの念は完全に消え去っていた。
だが、当のディアナは敬語も使わない無礼者に対し、優しく自分の考えを述べていく。
「武力によって国を守る方法なんて選びません!先人たちが戦いや数多の犠牲者によって、今の犠牲によって、今の平和を築いたのならば、今度はいかにしてそれに頼らずに平和を築き上げていくのかが重要なのです!」
本好きの王后、ディアナの演説に玉座の間に集まった貴族たちから拍手が飛ぶ。
喝采を叫ぶ声が聞こえるのと同時に、かつての「番犬」への野次や罵声が浴びせられていく。
なんという屈辱だろう。人生の半分以上を国の「番犬」として捧げたというのに、感謝の言葉の代わりに、罵声を、花束の代わりに石を投げられる羽目になろうとは。
あまりの屈辱に耐え切れなくなったチャールズは自分の心の内からこみ上げてくる思いをディアナに向かって叫ぶ。
そのため、彼が放った言葉には一切の遠慮がなかった。
「小国、オーランジュを見捨てて、何が平和だッ!何が理想だッ!貴様の目には侵略の魔の手を伸ばすガレリアの姿が目に入らんのかッ!」
チャールズは予想外の反撃により、周りが静まっている瞬間を狙って、自ら王宮を後にした。
翌朝、眠い目を擦りながら、ジードとルイーダの両名が朝食を食べにレストランスペースへと向かっていると、腹を立てながら新聞を読んでいる宿屋のオーナーの姿が見えた。
それこそ、貪るように読んでいる姿が。
宿泊客の食事の用意もせずに読んでいるのだから、余程、真剣な内容が書かれているのだろう。
ジードはこっそりと覗き込もうとしたのだが、その瞬間にオーナーが新聞を放り投げて、新聞の一面記事に載った貴婦人の顔写真を念入りに踏み付けていく。
「クソ、ディアナのバカ姫め……むかっ腹が立ってしょうがない。ええーい!クソッタレ!今日はもう店を閉める!」
オーナーはカウンターの奥の自分たちが住むスペースへと戻っていく。
その様子をジードは唖然とした様子で眺めていたが、ルイーダがそれを拾い上げて、何が書かれていたのかを知り、「ほぅ」と一言だけ呟く。
次に、クックッと小さな声で笑う。
「おい、何があったんだ?」
ジードが堪らなくなり、尋ねると、ルイーダは簡潔に答えた。
「とんでもない事さ」
彼女はそれだけを告げると、新聞をジードに押し付け、厨房へと入っていく。
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