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追跡編
ルイーダ・メルテロイ捕縛作戦!
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「すまなかったな。随分と不愉快な思いをさせてしまったらしい。折角の楽しい思い出を壊して悪かったな」
ルイーダはコニーの頭を優しく撫でながら言った。
「ううん、そんな事ないよ。あいつを説教する時のルイーダ。とってもカッコよかったもん。だから、謝らないで」
丸い瞳で懇願するコニーの姿は本当に愛らしい。例えるのなら、小動物に対する慈しみという奴だろうか。
仮にも、この少女は人間なのだが、それに相応する可愛らしさが感じられた。
ルイーダの財布の紐が緩くなるのも当然の事といえるだろう。
ルイーダは映画を台無しにした迷惑料として、彼女を夜のデパートへと連れていき、ねだられるままに色々と買い与えてしまったのである。
お陰で、その日の夜にジードは彼女に来月分の小遣いを先渡ししなければならなかった。
「全く、幾ら囮作戦で危険な目に遭わせるからって、財布の紐をそこまで緩める奴があるかよ!」
立腹する彼を他所にルイーダはこの時ばかりは項垂れるしかなかった。
優雅に肩を下げて、気まずいと言わんばかりに人差し指と人差し指をくっ付けていた。
「ったく、それで、明日の計画は完璧なんだろうな?」
ジードは射抜くような視線で尋ねる。
「あぁ、間違いない。今日デパートでプリンなるデザートを食べながら語ったからな」
どうやら、彼女はプリンまで奢らされたらしい。
こうなってしまってはジードとしても苦笑するしかない。
その日の夜はそのまま何気ない調子で終わる筈であった。
彼女がアパート全体に響くような大量の靴の音を耳にしなければ……。
異変を感じた彼女は夫にバスタブの中に隠れるように指示を出し、自身は剣を抜き、扉の裏に隠れて、不吉な来訪者に備える。
同時にアパートの扉が蹴破られて、機関銃や散弾銃やらで武装した制服姿の男たちが雪崩れ込む。
そして、最後に隊長のクルトが入り、自己都合に満ちた逮捕理由を述べようとした時だ。
クルトは自身の首元が妙に冷たい事に感じた。同時に、喉元から赤く温かい液体が溢れ落ちていくのを感じる。
クルトが首元にそれを突きつけられたまま、慌てて背後を振り返ろうとしたが、背後からは低い声で「動くな」という脅し文句が聞いて取れた。
「まさか、あの程度の事を逆恨みして、我が家に押し掛けてくるとは……全くつまらぬ男だ。戦闘機のニコラなら、お前など、あの機銃で蜂の巣にするだろうな」
「き、貴様ァァァァァァ」
「動くなッ!動くと、貴様らの隊長の首をかっ切るぞ!」
その言葉を聞いて、武装警察の隊員全員に戦慄が走っていく。
実際に自分たちにとっての隊長を人質にされているのだから、迂闊には動けない。
全員が歯痒いを思いをしながら機関銃や散弾銃を構えていたのだが、デニスは違う。
彼はそれまで持っていた散弾銃を床の上に落とすのと同時に、腰のホルスターに下げていた自動拳銃を取り出し、ルイーダにその銃口を向けた。
「隊長を離したまえ」
「なら、貴様らがこいつらを下がらせろ。隊長を返すかどうかはそこから判断する」
「……では、私が隊長ごと貴様を撃ち抜くと言ったら?」
「なっ、貴様ッ!」
「今回はあなたの勝手な理由のために、部隊を応用しているのです。あなたにもそれくらいの覚悟はおありでしょう?」
それを聞くと、クルトは黙り込む。一応、理由が理由だからか、納得するものがあったらしい。
ルイーダも一応はこの二人が大貴族の末裔だというのが今のやり取りで感じられた。
何処となく先程のやり取りは貴族同士が決闘の際に言い合うような気品のあるやり取りに感じられたのだ。
一種の誇りのようなものを感じられたといってもいいだろう。
もし、クルトがあのタイミングで黙り込まず、逆にデニスを叱責などしていようものならば、ルイーダは容赦なく彼を突き飛ばし、盾にでもして突っ込んでいたかもしれない。
だが、見所があるというのは多い。彼女の騎士としての信念がその行動を阻んだのだろう。
剣を突き付けたまま、彼女はデニスに問う。
「ならば、私がこの男の首を跳ねるといえばどうする?」
「さぁ、好きにすれば良かろう。貴君が隊長と心中したいのならば、それはそれで良いだろうが」
成る程、抜け目がない。ならば、ここは一気に勝負を付けるしかないだろう。
彼女は高速魔法を利用するのと同時に、クルトを押した倒すと、剣を振りながら、武装警察の面々が構えていた銃口を切り落としていこうと考えたが、ここで予想外の出来事が起こる。
なんと、デニスが自身と同じスピードで動き、背後へと回り込んだのである。
いや、デニスばかりではない。クルトもそうである。
「やはり、ガレリアの長年の名門貴族……伝説の魔法など使えて当たり前というわけか?」
「その通り、先程は遅れを取ったが、同じスピードならば貴様なんぞに遅れを取らんぞ!」
クルトは実力者らしく、そのまま引き金を引くと、銃弾に火山弾を付加させたものを彼女に向かって放っていく。
どうやら、彼が扱う魔法は火山の炎であるらしい。
無論、この場合は高速魔法の対象となっているのは三人のみであるから、魔法が付着した弾丸といえども、スローモーションで止まったように見えている。
ルイーダは黒色の炎の魔法を用いて、溶岩を破壊したものの、背後からデニスに回り込まれている事に気が付く。
彼女は首筋に銃口を突き付けられ、その脅威を再認識させられた。
同時に高速魔法が解除され、周りで生死していた隊員たちも慌てて、囚われた彼女に銃口を向ける。
「終わりだ。貴君は詰みの状況に入ったのだ。騎士らしく、その剣を捨てて、我々に投降したまえ」
「……そう言われて、私がむざむざと大人しく降伏するようなたまに見えるか?」
「その事も計算済みだ。私が命令すれば、恐らく、バスタブの中に隠れていると思われるキミの夫を散弾銃か、機関銃で撃つように命令してやろう」
「……成る程、そこまで計算済みだったとは……だが、貴君らにとってはこれは計算外だっただろうなッ!」
ルイーダがそう叫ぶのと同時に背後で銃を構えていたデニスが勢いよく吹き飛ばされていく。
それを見た隊員たちが一斉に銃を構えたのだが、彼らはそこで信じられないものを目の当たりにする事になった。
なんと、女騎士を自称する男装の麗人の背中から、古の物語に出てくるような竜の翼が生えてきたのだから。
予想外の出来事に目を丸くする武装警察の隊員たちは慌てて銃を構えたものの、翼の生えた女騎士は小さな天井を軽く滑空したかと思うと、バスタブの扉をこじ開けて、自らの夫を連れ去り、窓を突き破って出て行ったではないか。
後に残された隊員たちはその光景をただ漠然と眺め、ただ一人、クルトだけは暗闇の中へと消えていく女騎士を口汚く詰っていくのである。
ルイーダはコニーの頭を優しく撫でながら言った。
「ううん、そんな事ないよ。あいつを説教する時のルイーダ。とってもカッコよかったもん。だから、謝らないで」
丸い瞳で懇願するコニーの姿は本当に愛らしい。例えるのなら、小動物に対する慈しみという奴だろうか。
仮にも、この少女は人間なのだが、それに相応する可愛らしさが感じられた。
ルイーダの財布の紐が緩くなるのも当然の事といえるだろう。
ルイーダは映画を台無しにした迷惑料として、彼女を夜のデパートへと連れていき、ねだられるままに色々と買い与えてしまったのである。
お陰で、その日の夜にジードは彼女に来月分の小遣いを先渡ししなければならなかった。
「全く、幾ら囮作戦で危険な目に遭わせるからって、財布の紐をそこまで緩める奴があるかよ!」
立腹する彼を他所にルイーダはこの時ばかりは項垂れるしかなかった。
優雅に肩を下げて、気まずいと言わんばかりに人差し指と人差し指をくっ付けていた。
「ったく、それで、明日の計画は完璧なんだろうな?」
ジードは射抜くような視線で尋ねる。
「あぁ、間違いない。今日デパートでプリンなるデザートを食べながら語ったからな」
どうやら、彼女はプリンまで奢らされたらしい。
こうなってしまってはジードとしても苦笑するしかない。
その日の夜はそのまま何気ない調子で終わる筈であった。
彼女がアパート全体に響くような大量の靴の音を耳にしなければ……。
異変を感じた彼女は夫にバスタブの中に隠れるように指示を出し、自身は剣を抜き、扉の裏に隠れて、不吉な来訪者に備える。
同時にアパートの扉が蹴破られて、機関銃や散弾銃やらで武装した制服姿の男たちが雪崩れ込む。
そして、最後に隊長のクルトが入り、自己都合に満ちた逮捕理由を述べようとした時だ。
クルトは自身の首元が妙に冷たい事に感じた。同時に、喉元から赤く温かい液体が溢れ落ちていくのを感じる。
クルトが首元にそれを突きつけられたまま、慌てて背後を振り返ろうとしたが、背後からは低い声で「動くな」という脅し文句が聞いて取れた。
「まさか、あの程度の事を逆恨みして、我が家に押し掛けてくるとは……全くつまらぬ男だ。戦闘機のニコラなら、お前など、あの機銃で蜂の巣にするだろうな」
「き、貴様ァァァァァァ」
「動くなッ!動くと、貴様らの隊長の首をかっ切るぞ!」
その言葉を聞いて、武装警察の隊員全員に戦慄が走っていく。
実際に自分たちにとっての隊長を人質にされているのだから、迂闊には動けない。
全員が歯痒いを思いをしながら機関銃や散弾銃を構えていたのだが、デニスは違う。
彼はそれまで持っていた散弾銃を床の上に落とすのと同時に、腰のホルスターに下げていた自動拳銃を取り出し、ルイーダにその銃口を向けた。
「隊長を離したまえ」
「なら、貴様らがこいつらを下がらせろ。隊長を返すかどうかはそこから判断する」
「……では、私が隊長ごと貴様を撃ち抜くと言ったら?」
「なっ、貴様ッ!」
「今回はあなたの勝手な理由のために、部隊を応用しているのです。あなたにもそれくらいの覚悟はおありでしょう?」
それを聞くと、クルトは黙り込む。一応、理由が理由だからか、納得するものがあったらしい。
ルイーダも一応はこの二人が大貴族の末裔だというのが今のやり取りで感じられた。
何処となく先程のやり取りは貴族同士が決闘の際に言い合うような気品のあるやり取りに感じられたのだ。
一種の誇りのようなものを感じられたといってもいいだろう。
もし、クルトがあのタイミングで黙り込まず、逆にデニスを叱責などしていようものならば、ルイーダは容赦なく彼を突き飛ばし、盾にでもして突っ込んでいたかもしれない。
だが、見所があるというのは多い。彼女の騎士としての信念がその行動を阻んだのだろう。
剣を突き付けたまま、彼女はデニスに問う。
「ならば、私がこの男の首を跳ねるといえばどうする?」
「さぁ、好きにすれば良かろう。貴君が隊長と心中したいのならば、それはそれで良いだろうが」
成る程、抜け目がない。ならば、ここは一気に勝負を付けるしかないだろう。
彼女は高速魔法を利用するのと同時に、クルトを押した倒すと、剣を振りながら、武装警察の面々が構えていた銃口を切り落としていこうと考えたが、ここで予想外の出来事が起こる。
なんと、デニスが自身と同じスピードで動き、背後へと回り込んだのである。
いや、デニスばかりではない。クルトもそうである。
「やはり、ガレリアの長年の名門貴族……伝説の魔法など使えて当たり前というわけか?」
「その通り、先程は遅れを取ったが、同じスピードならば貴様なんぞに遅れを取らんぞ!」
クルトは実力者らしく、そのまま引き金を引くと、銃弾に火山弾を付加させたものを彼女に向かって放っていく。
どうやら、彼が扱う魔法は火山の炎であるらしい。
無論、この場合は高速魔法の対象となっているのは三人のみであるから、魔法が付着した弾丸といえども、スローモーションで止まったように見えている。
ルイーダは黒色の炎の魔法を用いて、溶岩を破壊したものの、背後からデニスに回り込まれている事に気が付く。
彼女は首筋に銃口を突き付けられ、その脅威を再認識させられた。
同時に高速魔法が解除され、周りで生死していた隊員たちも慌てて、囚われた彼女に銃口を向ける。
「終わりだ。貴君は詰みの状況に入ったのだ。騎士らしく、その剣を捨てて、我々に投降したまえ」
「……そう言われて、私がむざむざと大人しく降伏するようなたまに見えるか?」
「その事も計算済みだ。私が命令すれば、恐らく、バスタブの中に隠れていると思われるキミの夫を散弾銃か、機関銃で撃つように命令してやろう」
「……成る程、そこまで計算済みだったとは……だが、貴君らにとってはこれは計算外だっただろうなッ!」
ルイーダがそう叫ぶのと同時に背後で銃を構えていたデニスが勢いよく吹き飛ばされていく。
それを見た隊員たちが一斉に銃を構えたのだが、彼らはそこで信じられないものを目の当たりにする事になった。
なんと、女騎士を自称する男装の麗人の背中から、古の物語に出てくるような竜の翼が生えてきたのだから。
予想外の出来事に目を丸くする武装警察の隊員たちは慌てて銃を構えたものの、翼の生えた女騎士は小さな天井を軽く滑空したかと思うと、バスタブの扉をこじ開けて、自らの夫を連れ去り、窓を突き破って出て行ったではないか。
後に残された隊員たちはその光景をただ漠然と眺め、ただ一人、クルトだけは暗闇の中へと消えていく女騎士を口汚く詰っていくのである。
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