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入学編
ガレリア王国に伝わる伝説
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伝説とも評されるアルサハクの丘の上。そこは雷雲が轟き、折れた木々に囲まれた不気味な丘であった。
加えて、人々をこの丘の上から疎遠にさせたのは周りの草木が枯れ、辺り一体の地面を茶の色で染め上げているからだろう。加えて、多くの木々が枯れている事も大きい。
この事から、地元の農民だけではなく、王国の王都に住む人間からも、悪魔の棲む土地だと煙たがられ、まともな人間ならば誰一人、近寄ろうともしない。
伝説と評されるアルサハクの丘はそんな場所だった。
通常ならば、そんな不気味な場所には誰も訪れないだろう。
だからこそ、彼ら彼女らは例外であるに違いない。
最も、その立派な身なりからは気狂いの類には到底思えない。
全身を立派な鎧で覆われた多くの美男子が丘の近くで誰も近寄らない筈の丘の上で一人の女騎士と一頭の巨大なドラゴンが対峙する様子を眺めていた。
一人は長い金髪に人形の様に美しい顔だが、気迫に満ちた表情を浮かべる銀の鎧の女。
片方は禍々しい風貌をした黒色の竜。二本足で地面の上に立ち、鳥の持つそれとは大きくかけ離れた、まさしくこの世のものとは思えない程に巨大で不気味な翼を背中から生やし、並のサーベルであるならば太刀打ちが出来ない程に尖った牙の生えた歯。
そして、一見すれば、爬虫類を思わせるのだが、直視すれば、直ぐにそんな印象を吹き飛ばす程の邪悪な顔。極め付けは頭の上に生えている真っ直ぐに尖った角。
目の前に聳え立つ、二本足の邪悪なる竜はどれだけ多くの人間を殺してきたのだろう。
討伐のために派遣された王国騎士団の団長、ルイーダ・メルテロイは竜と対峙し、彼の口から放たれる咆哮に圧倒されながらも、剣を構えて竜と対峙する。
そして、剣を振りかざそうとした時だ。突如、自分を見下ろす位置に立っていた黒色の竜が口を開く。
「なぜ、オレを殺す?オレの餌として胃袋の中に収める前に聞きたい」
「……あなたが多くの人を殺したからでしょ?それ以外に理由はないわ」
「人を殺すのはオレだけではない」
彼は野太い声で言った。彼はゴロゴロと喉を鳴らすと、不機嫌そうな様子で話を続けていく。
「ゴブリンだって殺す、オークだって殺す、他の竜だって殺す。それなのに、なぜ、お前たち人間はオレだけを狙ってくる。そこが分からない……」
「あなたが国の人間を殺したから、それにあなたが死ぬ事で多くの人が幸せになれるからよ」
「お前はオレを殺せば人間に害を及ぼす存在が滅びるとでも思っているのか?」
その言葉を聞いて言葉を失うルイーダ。茫然自失とした高潔なる騎士を他所に邪竜は話を続けていく。
「考えてもみろ、オレ一頭死んだところで、異種族は消えん。今は姿を見せないオレと同じ大型竜もいずれはまた姿を見せるだろう。次に、エルフ、ドワーフ、オーク、ゴブリン、スケルトン、悪魔どももいるな。そいつらが人間の敵として立ち塞がったら?それに、仮にそいつらが滅んだとしても人間同士で争いを続けるだろう。どちらも自分たちを正義と思い込んでな。人間というのはそういう生き物だ。醜く、常に敵を作る事でしか生きられない浅ましい生き物……だから、オレは見切りを付けた。それが、お前たちを襲ったただ一つの理由よ」
ファヴニールの大演説の前にルイーダは言葉が出なかった。
彼の言葉は何処をとっても正論だろう。人間は常に敵を見つけ、戦う生き物。恐らく、今、ファヴニールを討伐したとしても、平和な時間はごく僅かで直ぐにでも新たな脅威が見つかるだろう。
だが、かと言って自分の手で人間を勝手に裁く子の存在が害をなしているのもまた、事実。
悩み抜いた末に、ルイーダは剣を向ける。
竜はそれを見て深い溜息を吐いたが、もう一度、彼女に向き直って、
「よかろう、人の子よ。このオレ自らが相手してやろう!そして、己の卑小を知ると良い!」
竜は背中に生えた大きな翼をはためかせ、大きな風塵を周囲に撒き散らしながら、空中へと上がっていく。
ルイーダは空中で咆哮を上げ、火を吹く凶悪な竜に立ち向かっていく。
当初、邪悪な黒色の竜には誰も勝てないものかとばかり思っていたのだが、ルイーダはこの国の歴史上、初めて平民出身であり、女として騎士団長へと上り詰めた女は一味違う。
彼女は空中で剣を大きく振るうと、目の前に迫る火球をそれでかき消す。
そればかりではない。彼女は自身の剣を光で包み込む。
まさに聖なる光。神から聖女として認められた女のみが使える光の魔法。
丘の周りに集まった女騎士の部下たちはその光の眩しさに思わず両目を両腕で防いだのだが、それでも戦いを見届けるために恐る恐る両目を開く。
そこには光の剣のみならず、全身を神々からの祝福の光で包んでいる。
彼らは確信した。これならば、負ける訳がない、と。
邪悪なる竜は両手を構えたのみならず、口から火炎を吐き、女騎士を迎え撃つ。
普通ならば、女騎士はあの火炎の前に焼け死んでしまうだろう。
だが、朱福の光に守られた女騎士は火炎の中をくぐり抜け、竜の懐へと潜り込む。
竜は腕を構えて女騎士を迎え撃とうとしたのだが、女騎士はその腕を振り切って、竜の中に自身の剣を食い込ませていく。
竜は悲鳴を上げて自身の体に剣を突き刺した女騎士と共に地上へと落ちていく。
邪悪な竜と聖女は同時に丘の上へと落ちていく。
騎士団員たちはそれを見るなり、慌てて女騎士の元へと駆け寄っていく。
巨大な竜の遺骸に押し潰されている。そんな悪い想像が全員の頭に過った時だ。
彼女は丘の上に横たわった黒色の竜の前から立ち上がり、剣を宙へと構える。
同時に、彼女の功績を主張するかの様にそれまでは深い雲に覆われて黒く染まっていた空が青く染まっていく。
そして、開かれた青い空から太陽の光が女騎士の元に注がれていく。
それを見届けた騎士団員たちが慌てて駆け寄って行くが、彼女の下で低い声が聞こえた瞬間に彼らは立ち止まり、全員が鞘に収めていた剣を抜いていく。
ルイーダもその声を聞いた瞬間に、その場を飛んで離れる。
だが、よく聞けばその声は弱い。今にも途切れそうな程に。
なので、彼女は剣を仕舞ってその竜の遺言を聞いてやる事にした。
「娘……お前は神に選ばれたのだな?あの光は神に祝福を受けたものにしか扱えない光の魔法……聖女の光……」
「そうよ。不思議な事に私は使えるの。子供の頃に神の啓示を受けて以来ね……」
「……成る程、娘、私はお前に敬意を表しよう。よくぞ、私を倒したものだ!だが、私はお前が心配なのだ……私を倒したお前だからこそ、人間に殺されたりしないか……と」
「どういう意味?」
ルイーダは両目を尖らせた上にわざわざもう一度、丘の上に倒れた竜の側に近寄った後に再度、剣を抜き、項垂れた竜の頭に突き付けながら尋ねる。
「……私を倒した国王は必ずお前を脅威に思うだろう。その時に殺されてしまえば、元も子もない。だから、私が力を貸してやるのだ。お前にッ!」
竜は最後の力を振り絞り、体を分解させた後に黒い破片と化し、女騎士の中へと入り込む。
女騎士は咄嗟に避けようとしたが、竜が彼女の体の中に入り込むのは予想よりも早い。
竜が体の中に入った後に彼女は全身に痺れを感じ、悲鳴を上げて膝をついたが、結局の所、その後には何も起きない。
光の魔法さえ自在に使えた。以上の事から、彼女もその場に居合わせた騎士団員もこの事は内密にしておく事を決意した。
そうしておかなければ、
邪悪な竜を心の内に宿した聖女など聞いた事がない。という口実の元に国王が彼女の排除に乗り出すかもしれないからだ。
厄介な置き土産を置いたものだ。彼女の騎士団の団員の誰もが歯を鳴らしながらそう思っていた。
加えて、人々をこの丘の上から疎遠にさせたのは周りの草木が枯れ、辺り一体の地面を茶の色で染め上げているからだろう。加えて、多くの木々が枯れている事も大きい。
この事から、地元の農民だけではなく、王国の王都に住む人間からも、悪魔の棲む土地だと煙たがられ、まともな人間ならば誰一人、近寄ろうともしない。
伝説と評されるアルサハクの丘はそんな場所だった。
通常ならば、そんな不気味な場所には誰も訪れないだろう。
だからこそ、彼ら彼女らは例外であるに違いない。
最も、その立派な身なりからは気狂いの類には到底思えない。
全身を立派な鎧で覆われた多くの美男子が丘の近くで誰も近寄らない筈の丘の上で一人の女騎士と一頭の巨大なドラゴンが対峙する様子を眺めていた。
一人は長い金髪に人形の様に美しい顔だが、気迫に満ちた表情を浮かべる銀の鎧の女。
片方は禍々しい風貌をした黒色の竜。二本足で地面の上に立ち、鳥の持つそれとは大きくかけ離れた、まさしくこの世のものとは思えない程に巨大で不気味な翼を背中から生やし、並のサーベルであるならば太刀打ちが出来ない程に尖った牙の生えた歯。
そして、一見すれば、爬虫類を思わせるのだが、直視すれば、直ぐにそんな印象を吹き飛ばす程の邪悪な顔。極め付けは頭の上に生えている真っ直ぐに尖った角。
目の前に聳え立つ、二本足の邪悪なる竜はどれだけ多くの人間を殺してきたのだろう。
討伐のために派遣された王国騎士団の団長、ルイーダ・メルテロイは竜と対峙し、彼の口から放たれる咆哮に圧倒されながらも、剣を構えて竜と対峙する。
そして、剣を振りかざそうとした時だ。突如、自分を見下ろす位置に立っていた黒色の竜が口を開く。
「なぜ、オレを殺す?オレの餌として胃袋の中に収める前に聞きたい」
「……あなたが多くの人を殺したからでしょ?それ以外に理由はないわ」
「人を殺すのはオレだけではない」
彼は野太い声で言った。彼はゴロゴロと喉を鳴らすと、不機嫌そうな様子で話を続けていく。
「ゴブリンだって殺す、オークだって殺す、他の竜だって殺す。それなのに、なぜ、お前たち人間はオレだけを狙ってくる。そこが分からない……」
「あなたが国の人間を殺したから、それにあなたが死ぬ事で多くの人が幸せになれるからよ」
「お前はオレを殺せば人間に害を及ぼす存在が滅びるとでも思っているのか?」
その言葉を聞いて言葉を失うルイーダ。茫然自失とした高潔なる騎士を他所に邪竜は話を続けていく。
「考えてもみろ、オレ一頭死んだところで、異種族は消えん。今は姿を見せないオレと同じ大型竜もいずれはまた姿を見せるだろう。次に、エルフ、ドワーフ、オーク、ゴブリン、スケルトン、悪魔どももいるな。そいつらが人間の敵として立ち塞がったら?それに、仮にそいつらが滅んだとしても人間同士で争いを続けるだろう。どちらも自分たちを正義と思い込んでな。人間というのはそういう生き物だ。醜く、常に敵を作る事でしか生きられない浅ましい生き物……だから、オレは見切りを付けた。それが、お前たちを襲ったただ一つの理由よ」
ファヴニールの大演説の前にルイーダは言葉が出なかった。
彼の言葉は何処をとっても正論だろう。人間は常に敵を見つけ、戦う生き物。恐らく、今、ファヴニールを討伐したとしても、平和な時間はごく僅かで直ぐにでも新たな脅威が見つかるだろう。
だが、かと言って自分の手で人間を勝手に裁く子の存在が害をなしているのもまた、事実。
悩み抜いた末に、ルイーダは剣を向ける。
竜はそれを見て深い溜息を吐いたが、もう一度、彼女に向き直って、
「よかろう、人の子よ。このオレ自らが相手してやろう!そして、己の卑小を知ると良い!」
竜は背中に生えた大きな翼をはためかせ、大きな風塵を周囲に撒き散らしながら、空中へと上がっていく。
ルイーダは空中で咆哮を上げ、火を吹く凶悪な竜に立ち向かっていく。
当初、邪悪な黒色の竜には誰も勝てないものかとばかり思っていたのだが、ルイーダはこの国の歴史上、初めて平民出身であり、女として騎士団長へと上り詰めた女は一味違う。
彼女は空中で剣を大きく振るうと、目の前に迫る火球をそれでかき消す。
そればかりではない。彼女は自身の剣を光で包み込む。
まさに聖なる光。神から聖女として認められた女のみが使える光の魔法。
丘の周りに集まった女騎士の部下たちはその光の眩しさに思わず両目を両腕で防いだのだが、それでも戦いを見届けるために恐る恐る両目を開く。
そこには光の剣のみならず、全身を神々からの祝福の光で包んでいる。
彼らは確信した。これならば、負ける訳がない、と。
邪悪なる竜は両手を構えたのみならず、口から火炎を吐き、女騎士を迎え撃つ。
普通ならば、女騎士はあの火炎の前に焼け死んでしまうだろう。
だが、朱福の光に守られた女騎士は火炎の中をくぐり抜け、竜の懐へと潜り込む。
竜は腕を構えて女騎士を迎え撃とうとしたのだが、女騎士はその腕を振り切って、竜の中に自身の剣を食い込ませていく。
竜は悲鳴を上げて自身の体に剣を突き刺した女騎士と共に地上へと落ちていく。
邪悪な竜と聖女は同時に丘の上へと落ちていく。
騎士団員たちはそれを見るなり、慌てて女騎士の元へと駆け寄っていく。
巨大な竜の遺骸に押し潰されている。そんな悪い想像が全員の頭に過った時だ。
彼女は丘の上に横たわった黒色の竜の前から立ち上がり、剣を宙へと構える。
同時に、彼女の功績を主張するかの様にそれまでは深い雲に覆われて黒く染まっていた空が青く染まっていく。
そして、開かれた青い空から太陽の光が女騎士の元に注がれていく。
それを見届けた騎士団員たちが慌てて駆け寄って行くが、彼女の下で低い声が聞こえた瞬間に彼らは立ち止まり、全員が鞘に収めていた剣を抜いていく。
ルイーダもその声を聞いた瞬間に、その場を飛んで離れる。
だが、よく聞けばその声は弱い。今にも途切れそうな程に。
なので、彼女は剣を仕舞ってその竜の遺言を聞いてやる事にした。
「娘……お前は神に選ばれたのだな?あの光は神に祝福を受けたものにしか扱えない光の魔法……聖女の光……」
「そうよ。不思議な事に私は使えるの。子供の頃に神の啓示を受けて以来ね……」
「……成る程、娘、私はお前に敬意を表しよう。よくぞ、私を倒したものだ!だが、私はお前が心配なのだ……私を倒したお前だからこそ、人間に殺されたりしないか……と」
「どういう意味?」
ルイーダは両目を尖らせた上にわざわざもう一度、丘の上に倒れた竜の側に近寄った後に再度、剣を抜き、項垂れた竜の頭に突き付けながら尋ねる。
「……私を倒した国王は必ずお前を脅威に思うだろう。その時に殺されてしまえば、元も子もない。だから、私が力を貸してやるのだ。お前にッ!」
竜は最後の力を振り絞り、体を分解させた後に黒い破片と化し、女騎士の中へと入り込む。
女騎士は咄嗟に避けようとしたが、竜が彼女の体の中に入り込むのは予想よりも早い。
竜が体の中に入った後に彼女は全身に痺れを感じ、悲鳴を上げて膝をついたが、結局の所、その後には何も起きない。
光の魔法さえ自在に使えた。以上の事から、彼女もその場に居合わせた騎士団員もこの事は内密にしておく事を決意した。
そうしておかなければ、
邪悪な竜を心の内に宿した聖女など聞いた事がない。という口実の元に国王が彼女の排除に乗り出すかもしれないからだ。
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