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フォー・カントリー・クロスレース編
王子の誘拐とそこから派生する大いなる破滅の音
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私や貴族達が呆然とした様子で令嬢とその側に落ちていた王子の短剣を眺めていると、ドタバタと城の衛兵と思われる煌びやかな軍服を着た男達が集まり、令嬢に様子を尋ねていく。
令嬢は声を震わせて、
「あ、あいつよォォォ~!!きっと、あの女が手下を使って、あの人を奪ったに違いないわッ!」
その言葉を聞いて、衛兵や貴族の人々の視線が自分の元に突き刺さっていく。誰の目も本当に人間かと思うほど冷たく突き刺さったのだが、私はその事で押し黙ったりはしない。
それどころか、大きな声で、
「持ってよ!私にそんな事をするメリットがあるとでも!?大体、私は昨日までレースのために王都に来るまでの道を馬で走っていたのに、そんな事が出来るわけがないでしょう!?」
私は令嬢に向かって突っ込むのだったが、どうやら逆効果だったらしい。
令嬢は瞳から透明の液体を溢し、“悲劇のヒロイン”とやらを演出して、私を弾劾していく。
「そんなの嘘よッ!大体、レースの合間に殺し屋なりギャングなりと手を結ぶ時間はあった筈よ!?野蛮なウィンストン・セイライムの事だったから、きっと王家もウィリアム・ウィルソン事件の伯爵みたいにギャングと繋がっているのよ!そして、手下のギャングの男を使って自分に恥をかかせた男を誘拐させたのよ!酷いわ!あたしの婚約者を返してよォォォォォ~!!!」
目の前の令嬢は顔を両手で覆って泣き喚く。しかも、私を犯人だとした上で……。
ここで問いたいとのは周りの人間はどちらを信じるかという事だ。王女だというのにその風格に欠けている野蛮な娘か、それとも優雅で可憐で常に婚約者である王子を立てる気立ての良い令嬢か。
答えは火を見るよりも明らかだ。貴族や衛兵達は私に詰め寄り、犯人の居場所を探せと叫ぶ。
いや、無計画に大きな声で叫び続けていると言った方が正しいのかもしれない。
犯人の居場所などこちらが知りたいくらいだ。私は唇を尖らせてそう言ってやりたかったのだが、そのような事をするのは勢いよく燃え上がる火の中に油を注ぐ込むのと同じくらいに馬鹿らしい事だ。
だが、放っておいても国際問題にはなりかねない。
何せ、王子の婚約者がその当の王子を誘拐したのが私だと主張しているのだから。
私が何か反論の言葉を紡ぎ出そうと、必死に唇を動かそうとしていた時だ。
「あらぁ、全員でウェンディを犯人扱いだなんて酷いとは思わない?」
と、突然、背後から長いオレンジ色の髪を撫でていた美少女が現れたのだった。
当然、「招かれざる客」である彼女を警戒し、鋭い視線が注がれていくのだが、彼女は気にする事なく、人差し指で長く伸びたオレンジ色の髪をカールしながら、
「嫌だぁ、別にあたしはテロになんて走りに来た訳じゃあないから、安心してよぉ~ただね、この事件の黒幕はウェンディじゃあない事を証明しに来たただの優しいお姉さんな、の」
間違い無い、あの長くて綺麗なオレンジ色の髪とこの独特な口調はまさしくクラウン生徒会長であった。
それから、会長は人差し指で泣き喚く令嬢を指差して、
「あなたが何処のどなたなのかは知らないけれど、この場におけるあたしの質問には答えてもらうよぉ~エリオット王子を誘拐したのは本当にウェンディの手下だったのかな?かな?」
一見すると、ふざけたような口調なのだが、王子の婚約者である令嬢が泣くのを辞めた事から、会長の質問は相当彼女の痛いところを突いたものであるのは間違いないだろう。
だが、黙りを決め込んだ悲劇の令嬢にも会長は容赦する事なく、先程と同じような口調のまま鋭い追及を続けていく。
「早く教えてほしいかな?もうお姉さんは待ちくたびれちゃったっていうのかぁ~それに、あなたの行動一つで、大変な事になるのを自覚していないのかなぁ~?あ、な、た、の、こ、と、ば一つで戦争になっちゃうかもしれないんだぞ」
「戦争」という言葉何含まれていたのが、よほど、ショックだったのか、可憐だが、たくましいと噂の令状の顔がみるみるうちにが青く染まっていく事に気が付く。
恐らく、彼女は誘拐した人間の話を鵜呑みにしたのか、はたまた気に入らない相手国の名ばかり王女を貶めてやろうかと考えて、誘拐事件の中に私の名前を当て嵌めたのだろうか。
いずれにせよ、目の前で泣いていた筈の令嬢はとっくの昔に乾いていた瞳を険しく吊り上げていき、突如、現れた無礼な女をその目で睨む。
「こ、この無礼者!いきなり舞踏会の会場に現れて、何が、戦争よ!王子の誘拐は絶対にあの女が指示したに決まってるわ!そうでしょう!?」
婚約者の令嬢は強く周りの貴族達相手に叫んだのだが、彼女の涙や怒りと言ったストレートな感情は例の少女が現れるまでは意味を成していたのであろうが、最早意味をなさない事は明らかだ。
彼女はやむを得ずに、少女を睨んだのだが、肝心の少女は余裕たっぷりの笑みを浮かべるばかりだった。
少女は私の方向を向くと、満面の笑みを浮かべ、子供のように無邪気にVサインを浮かべる。
会長はそれから、呆然とした様子の貴族を他所に、私を庭へと連れ出す。
そして、庭でこれまでの経緯を話してくれた。
何でも、彼女はレースで選手の追い掛けをする傍ら、単独で各町を観光していたらしく、たまたま訪れた国境の町でテロリストの計画を盗み聞きしてしまったらしい。
「本当に偶然だったよぉ~まさか、自分の部屋の隣でテロリストが泊まってて、部屋の中で秘密の会議をしているなんて思っても見ないじゃん!これは危険だなと思って、あんたに知らせようと先に駅馬車を拾って、王都に向かったって訳よ!」
彼女の瞳は真剣そのものだ。嘘を吐いている気配も無い。だが、彼女がただでこんな美味しい情報をくれる訳がない。
私は彼女に見返りについて尋ねると、彼女は懐から二枚の手配書を取り出して、私に手渡す。
「これは?」
「互いにブラコンとシスコンの超迷惑姉弟ことブラック姉弟の手配書よぉ~二人とも、刃物を扱う危ない魔法の使い手なのは知ってるよねぇ?実は三日前にね、護送中の姉を襲撃して、監視員や他の囚人も皆殺しにして、逃亡したらしいわ。ちなみに近くの保安委員の予言だと、この王都の何処かに隠れているらしいけど、それの確保か射殺をあんたに頼もうと思ったんだけど、やれるかな?」
私は理解した。会長は自分を助ける代わりに、危険な姉弟を逮捕、もしくは射殺せよと言っているのだ。
会長は自分に情報を教えてくれ、尚且つあの窮地から救ってくれた本人だ。引き受けないわけがない。
私は黙って懐にブラック姉弟の手配者を仕舞い込む。
それを見た会長は軽く手を叩いて、
「ありがとう!じゃあ、早速ーー」
「持って、引き受けるのはいいけど、今からというわけにはいかないわ。条件があるわ」
「条件?」
「ええ、エリオット王子の居場所を教えなさい!」
私の言葉に会長が先程までの笑みを引っ込め、代わりに作ったような笑顔を浮かべている事を確認した。
令嬢は声を震わせて、
「あ、あいつよォォォ~!!きっと、あの女が手下を使って、あの人を奪ったに違いないわッ!」
その言葉を聞いて、衛兵や貴族の人々の視線が自分の元に突き刺さっていく。誰の目も本当に人間かと思うほど冷たく突き刺さったのだが、私はその事で押し黙ったりはしない。
それどころか、大きな声で、
「持ってよ!私にそんな事をするメリットがあるとでも!?大体、私は昨日までレースのために王都に来るまでの道を馬で走っていたのに、そんな事が出来るわけがないでしょう!?」
私は令嬢に向かって突っ込むのだったが、どうやら逆効果だったらしい。
令嬢は瞳から透明の液体を溢し、“悲劇のヒロイン”とやらを演出して、私を弾劾していく。
「そんなの嘘よッ!大体、レースの合間に殺し屋なりギャングなりと手を結ぶ時間はあった筈よ!?野蛮なウィンストン・セイライムの事だったから、きっと王家もウィリアム・ウィルソン事件の伯爵みたいにギャングと繋がっているのよ!そして、手下のギャングの男を使って自分に恥をかかせた男を誘拐させたのよ!酷いわ!あたしの婚約者を返してよォォォォォ~!!!」
目の前の令嬢は顔を両手で覆って泣き喚く。しかも、私を犯人だとした上で……。
ここで問いたいとのは周りの人間はどちらを信じるかという事だ。王女だというのにその風格に欠けている野蛮な娘か、それとも優雅で可憐で常に婚約者である王子を立てる気立ての良い令嬢か。
答えは火を見るよりも明らかだ。貴族や衛兵達は私に詰め寄り、犯人の居場所を探せと叫ぶ。
いや、無計画に大きな声で叫び続けていると言った方が正しいのかもしれない。
犯人の居場所などこちらが知りたいくらいだ。私は唇を尖らせてそう言ってやりたかったのだが、そのような事をするのは勢いよく燃え上がる火の中に油を注ぐ込むのと同じくらいに馬鹿らしい事だ。
だが、放っておいても国際問題にはなりかねない。
何せ、王子の婚約者がその当の王子を誘拐したのが私だと主張しているのだから。
私が何か反論の言葉を紡ぎ出そうと、必死に唇を動かそうとしていた時だ。
「あらぁ、全員でウェンディを犯人扱いだなんて酷いとは思わない?」
と、突然、背後から長いオレンジ色の髪を撫でていた美少女が現れたのだった。
当然、「招かれざる客」である彼女を警戒し、鋭い視線が注がれていくのだが、彼女は気にする事なく、人差し指で長く伸びたオレンジ色の髪をカールしながら、
「嫌だぁ、別にあたしはテロになんて走りに来た訳じゃあないから、安心してよぉ~ただね、この事件の黒幕はウェンディじゃあない事を証明しに来たただの優しいお姉さんな、の」
間違い無い、あの長くて綺麗なオレンジ色の髪とこの独特な口調はまさしくクラウン生徒会長であった。
それから、会長は人差し指で泣き喚く令嬢を指差して、
「あなたが何処のどなたなのかは知らないけれど、この場におけるあたしの質問には答えてもらうよぉ~エリオット王子を誘拐したのは本当にウェンディの手下だったのかな?かな?」
一見すると、ふざけたような口調なのだが、王子の婚約者である令嬢が泣くのを辞めた事から、会長の質問は相当彼女の痛いところを突いたものであるのは間違いないだろう。
だが、黙りを決め込んだ悲劇の令嬢にも会長は容赦する事なく、先程と同じような口調のまま鋭い追及を続けていく。
「早く教えてほしいかな?もうお姉さんは待ちくたびれちゃったっていうのかぁ~それに、あなたの行動一つで、大変な事になるのを自覚していないのかなぁ~?あ、な、た、の、こ、と、ば一つで戦争になっちゃうかもしれないんだぞ」
「戦争」という言葉何含まれていたのが、よほど、ショックだったのか、可憐だが、たくましいと噂の令状の顔がみるみるうちにが青く染まっていく事に気が付く。
恐らく、彼女は誘拐した人間の話を鵜呑みにしたのか、はたまた気に入らない相手国の名ばかり王女を貶めてやろうかと考えて、誘拐事件の中に私の名前を当て嵌めたのだろうか。
いずれにせよ、目の前で泣いていた筈の令嬢はとっくの昔に乾いていた瞳を険しく吊り上げていき、突如、現れた無礼な女をその目で睨む。
「こ、この無礼者!いきなり舞踏会の会場に現れて、何が、戦争よ!王子の誘拐は絶対にあの女が指示したに決まってるわ!そうでしょう!?」
婚約者の令嬢は強く周りの貴族達相手に叫んだのだが、彼女の涙や怒りと言ったストレートな感情は例の少女が現れるまでは意味を成していたのであろうが、最早意味をなさない事は明らかだ。
彼女はやむを得ずに、少女を睨んだのだが、肝心の少女は余裕たっぷりの笑みを浮かべるばかりだった。
少女は私の方向を向くと、満面の笑みを浮かべ、子供のように無邪気にVサインを浮かべる。
会長はそれから、呆然とした様子の貴族を他所に、私を庭へと連れ出す。
そして、庭でこれまでの経緯を話してくれた。
何でも、彼女はレースで選手の追い掛けをする傍ら、単独で各町を観光していたらしく、たまたま訪れた国境の町でテロリストの計画を盗み聞きしてしまったらしい。
「本当に偶然だったよぉ~まさか、自分の部屋の隣でテロリストが泊まってて、部屋の中で秘密の会議をしているなんて思っても見ないじゃん!これは危険だなと思って、あんたに知らせようと先に駅馬車を拾って、王都に向かったって訳よ!」
彼女の瞳は真剣そのものだ。嘘を吐いている気配も無い。だが、彼女がただでこんな美味しい情報をくれる訳がない。
私は彼女に見返りについて尋ねると、彼女は懐から二枚の手配書を取り出して、私に手渡す。
「これは?」
「互いにブラコンとシスコンの超迷惑姉弟ことブラック姉弟の手配書よぉ~二人とも、刃物を扱う危ない魔法の使い手なのは知ってるよねぇ?実は三日前にね、護送中の姉を襲撃して、監視員や他の囚人も皆殺しにして、逃亡したらしいわ。ちなみに近くの保安委員の予言だと、この王都の何処かに隠れているらしいけど、それの確保か射殺をあんたに頼もうと思ったんだけど、やれるかな?」
私は理解した。会長は自分を助ける代わりに、危険な姉弟を逮捕、もしくは射殺せよと言っているのだ。
会長は自分に情報を教えてくれ、尚且つあの窮地から救ってくれた本人だ。引き受けないわけがない。
私は黙って懐にブラック姉弟の手配者を仕舞い込む。
それを見た会長は軽く手を叩いて、
「ありがとう!じゃあ、早速ーー」
「持って、引き受けるのはいいけど、今からというわけにはいかないわ。条件があるわ」
「条件?」
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