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賞金稼ぎ部(ハンティング・クラブ)編
馬糞まみれのジャック
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その後、固まったままの私は問答無用とばかりに生徒会へと連行され、生徒会の教師から厳しい指導を受けた。
教師の指導を受け終え、ふとこじんまりとした生徒会室の壁に掛けられている時計を見上げると、その針はお昼の十二時を指していた。
本来ならば、あの後は教師の説明を聞きながら、明日からの学校を頑張るために意気込む場面だったのだろう。
だが、私はあの教師と正面からやり合ってしまったために、生徒会が動き、わざわざ指導室にまで連れて行かれてしまったらしい。
指導室での指導はハッキリ言えば、いわゆるお説教に近い。
私は担任の教師とは別の教師からの説教を受け、元いた教室に向かって行く。
ちなみに、胸に魔法使いの前の無い人間が身に付ける星型のバッジがあった場合、私達のクラス名は最上位のAクラスからは程遠いGクラスとなる。
心の無い人の中にはGはゴキブリのGだと主張する人もいる。
だが、そんな奴には言わせておけば良いと私は思う。
そのゴキブリやカメムシがお前達のクラスに上がっていく時の姿を考えると、それだけでおかしくなってしまいそうだ。
と、私がクックッと笑っていると、胸に魔法使いの杖の存在するバッジを付けた生徒三人とすれ違う。
その際に、彼らが私を遥か先から見下ろすような視線を感じた。
恐らく、最底辺の〈非マジシャンガンマン〉が何やら笑いながら歩いている事に対して、思う事があったに違いない。
まぁ、彼らとしてもそう考えるのも無理は無いだろう。
同じ立場だったら、私だって同じ態度を取っていたかもしれない。
最も、入学してからの思いを変えるつもりは無いし、先程の生徒達が私が彼らの教室に上がる様を想像すると、また楽しくなってしまう。
教室に戻ると、Gクラスの生徒達が大手を振って、私を歓迎していた。
中でも、ケネスが満面の笑みで私に向かって大きく手を振っている様が意外だった。もう少し、貞淑に迎えてくれると思ったのだが、彼は深く付き合えば意外とノリの良いタイプであるのかもしれない。
大勢のクラスメイトに歓迎されながら、私は教室に入室し、自分の席に座る。
だが、座るのと同時に大勢の質問が被せられるのには参ってしまう。
私が適当にはぐらかしていると、一人の生徒の腹の虫が鳴ったらしい。
一人の生徒の腹の虫を合図に、Gクラスの生徒達は昼食を取るためか、それともそろそろ家に帰りたくなったのか、バラバラの足並みで帰宅していく。
だが、どうした事だろう。ケネスとソルドとカレンの三人は私に帰ると主張して譲らない。
私は馬で来ていると断ったのだが、三人は頑なに私と帰ると主張していた。ここまで頼まれては私も重い腰を上げざるを得ない。
荷物と銃のホルスターを取って、四人で連れ添って帰る事になったのだが、事件は馬の繋ぎ場で起きた。
馬の繋ぎ場は校舎から出て左の方にあり、今朝に私が愛馬を預けた先輩が向かった場所だ。
馬の繋ぎ場には雨露を防ぐための小屋に、馬が休むための藁に、飼い葉や水を置き、馬を預かる係の人が毎朝そこにそれらの餌を入れる事になっているらしい。
馬の繋ぎ場というよりは、簡単な馬舎と言った方が早いかもしれない。
私が自分の愛馬を探していると、奥の方で何かがぶつかるような音が聞こえた。
私が慌てて駆け寄ると、そこには一人の馬用の桶を頭に被らされた男子生徒が三人の男女の生徒に詰め寄られている場面であった。
三人の男女のうち、リーダー格だと思われる短い金髪の髪の男が口を開き、彼の胸倉を掴む。
「おい、馬糞まみれのジャックよぉ~テメェ、金持ってねぇか?今日は進級祝いに街の酒場で高価な奴を飲むんだよ。金寄越せよ?」
ジャックは青ざめた表情で首を横に振り、彼に金を渡す事を拒否した。
「い、嫌だッ!そ、そ、そう言って、この前もオレの財布から金を取ったじゃあないか!これ以上取られると、オレの今月の生活費が……」
そう言って拒否をした気弱な青年の顔を男は思いっきり殴り付けた。
明らかなイジメであり、恐喝であるが、この場に私達以外の人間が居ない事や、仮に居たとしてもバッジの違いで大抵の人がこの事態を見過ごすに違いない。
私は歯をギリギリと鳴らし、押さえ付けようと思ったが、王族としてのプライドか、はたまた弱者いじめを嫌った祖先の血統が正しく引かれているためなのか、私は三人の仲間が止めるのも聞かずに、喝上げを行なっている三人の男女の元へと向かって行く。
短い金髪の男は私が近付いて来るのと同時に、私の方を向いてニヤニヤと笑う。
どうやら、魔法使いの杖の無いバッジの付いた女子生徒がこちらに向かって来る様子が余程、おかしかったらしい。
だが、私の目はどこまでも真剣だ。私は真剣な表情を見てもいやらしい笑顔を浮かべている彼らに向かって言った。
「謝りなさい。今すぐ、彼に謝るの。酷い事をしてごめんなさいと」
ジャックはその言葉で青ざめた顔を引っ込めたが、彼らはその言葉を聞くのと同時に、大きな声を上げて笑う。
「ハッハッハッハッ、おい!聞いたか?こいつは傑作だッ!カメムシのようなオレらの踏み台にされるための出来損ないの女が謝れだとさ!」
両手を広げて笑う彼に対し、私はホルスターから銃を抜く事により、私の本気の度合いを確かめさせる。
銃口が自分に突き付けられている事に気が付いたのか、短い金髪の男は一瞬だけ首を傾げたが、直ぐに顔に真剣な顔を浮かべて、
「へぇ~こいつァ、驚いた。まさか、本気でマジシャンガンマンに挑む非マジシャンガンマンが居たとはな。しかもヒョロそうな体だぜッ!家からは一歩も出た事も無いって顔をしているお嬢ちゃんって顔だッ!なぁ、おい分かるか?分かるだろ?」
取り巻きの二人は可笑しそうに笑っていたが、私が彼らを一睨みすると、直ぐに先程までの笑顔を引っ込め、取り巻きに縋り付く。
険しい視線で私を睨む取り巻きとは対照的に、男は笑顔のまま私に迫って来る。
「面白いじゃあねぇか!出来損ないのお前と、優秀なオレとでどちらが強いかを試してみょうじゃあねぇか!」
男が右手に小さな炎を起こし、更に左手にホルスターから抜いた拳銃を持って、私に向かって来る。
彼の右手に作り出した炎は小さな炎で、当たれば少し火傷をするという程度のものだろう。
だが、私は当たるつもりなど毛頭無い。
私は即座に銃を左手に持ち替えると、自身の光に満ちた右手を彼の炎の宿った右手に向けると、彼が私に向ける筈だった炎を彼に向かって放つ。
元より、小規模な炎だ。全身が焼ける事は無いだろう。
だが、服の一部は確実に焼かれた。それによる精神的なショックのために男は地面の上を転がっていく。
取り巻きの女がそれを見て慌てて、左手から彼の焼けている服に向かって消化のために小さな水を放つ。
水は彼の服並びに体の全焼を防いだらしいが、それでも、彼の制服の一部が焼かれ、焦げ跡が出来たのは変わらないらしい。加えて、見下していた相手に敗北したという事実。
これらの事実が重なった事により、彼の私への怒りは相当のものだったのだろう。彼は頬の筋肉を引きつらせながら、左手で銃を放とうとしたが、私は彼が銃を放つよりも前に、自身の銃を使って彼の銃を彼の左手から跳ね飛ばす。
飛ばされた黒色の回転式拳銃が地面を転がっていくのを見た後に、私は地面の上に座る彼に銃を突き付けながら聞いた。
「ねぇ、試してみましょうか?これから、あなたにチャンスを上げるわ。さっきの右手に炎を宿しなさい。あなたの詠唱が早いか、私が銃を撃つのが早いか、試してみたいとは思わない?」
「何のつもりだ。クソ野郎……」
男は両目で私を睨みながら尋ねた。
「いいや、大した事じゃあないのよ。ただ試してみたい事があってね。銃の速度と魔法の詠唱速度、どちらが早いのかを試してみたくなったの。まぁ、そんな能書きはどうでも良いわ。掛かって来なさいゴミ野郎」
その言葉に顔を真っ赤にした男が詠唱を開始したが、私は何の躊躇いもなく銃の引き金を引く。
ただし、銃口は彼の足元に向けていた。
銃弾が地面にめり込んだ跡を見ながら、その場で彼は腰を抜かす。
銃の効果を知ったのか、彼は何やらぶつぶつと呟きながら、手下に支えられてその場を後にしていく。
私がそれを見て、満足そうに笑っていると、先程、恐喝を受けて倒れていたと思われる少年が私に向かって礼を述べた。
「ありがとうございます!お、オレ、誰かに助けられるなんて初めてで……」
「気にしなくて良いわ。私で勝手にやっただけだもの」
私は銃をくるくると回し、ホルスターに入れ終わると、彼に私の馬が何処に停めてあるかを尋ねる。
すると、彼は右の方向を指差す。
私が右方向に置かれた馬の繋ぎ場を見ると、銃が発射されても黙っていたのに、私を見ると、ヒヒーンと興奮した声を出す姿を見た。
私は馬を繋いでいた地面に刺さった杭から手綱を解き、馬の手綱を持って彼の止める声も聞かずに元来た道を戻っていく。
教師の指導を受け終え、ふとこじんまりとした生徒会室の壁に掛けられている時計を見上げると、その針はお昼の十二時を指していた。
本来ならば、あの後は教師の説明を聞きながら、明日からの学校を頑張るために意気込む場面だったのだろう。
だが、私はあの教師と正面からやり合ってしまったために、生徒会が動き、わざわざ指導室にまで連れて行かれてしまったらしい。
指導室での指導はハッキリ言えば、いわゆるお説教に近い。
私は担任の教師とは別の教師からの説教を受け、元いた教室に向かって行く。
ちなみに、胸に魔法使いの前の無い人間が身に付ける星型のバッジがあった場合、私達のクラス名は最上位のAクラスからは程遠いGクラスとなる。
心の無い人の中にはGはゴキブリのGだと主張する人もいる。
だが、そんな奴には言わせておけば良いと私は思う。
そのゴキブリやカメムシがお前達のクラスに上がっていく時の姿を考えると、それだけでおかしくなってしまいそうだ。
と、私がクックッと笑っていると、胸に魔法使いの杖の存在するバッジを付けた生徒三人とすれ違う。
その際に、彼らが私を遥か先から見下ろすような視線を感じた。
恐らく、最底辺の〈非マジシャンガンマン〉が何やら笑いながら歩いている事に対して、思う事があったに違いない。
まぁ、彼らとしてもそう考えるのも無理は無いだろう。
同じ立場だったら、私だって同じ態度を取っていたかもしれない。
最も、入学してからの思いを変えるつもりは無いし、先程の生徒達が私が彼らの教室に上がる様を想像すると、また楽しくなってしまう。
教室に戻ると、Gクラスの生徒達が大手を振って、私を歓迎していた。
中でも、ケネスが満面の笑みで私に向かって大きく手を振っている様が意外だった。もう少し、貞淑に迎えてくれると思ったのだが、彼は深く付き合えば意外とノリの良いタイプであるのかもしれない。
大勢のクラスメイトに歓迎されながら、私は教室に入室し、自分の席に座る。
だが、座るのと同時に大勢の質問が被せられるのには参ってしまう。
私が適当にはぐらかしていると、一人の生徒の腹の虫が鳴ったらしい。
一人の生徒の腹の虫を合図に、Gクラスの生徒達は昼食を取るためか、それともそろそろ家に帰りたくなったのか、バラバラの足並みで帰宅していく。
だが、どうした事だろう。ケネスとソルドとカレンの三人は私に帰ると主張して譲らない。
私は馬で来ていると断ったのだが、三人は頑なに私と帰ると主張していた。ここまで頼まれては私も重い腰を上げざるを得ない。
荷物と銃のホルスターを取って、四人で連れ添って帰る事になったのだが、事件は馬の繋ぎ場で起きた。
馬の繋ぎ場は校舎から出て左の方にあり、今朝に私が愛馬を預けた先輩が向かった場所だ。
馬の繋ぎ場には雨露を防ぐための小屋に、馬が休むための藁に、飼い葉や水を置き、馬を預かる係の人が毎朝そこにそれらの餌を入れる事になっているらしい。
馬の繋ぎ場というよりは、簡単な馬舎と言った方が早いかもしれない。
私が自分の愛馬を探していると、奥の方で何かがぶつかるような音が聞こえた。
私が慌てて駆け寄ると、そこには一人の馬用の桶を頭に被らされた男子生徒が三人の男女の生徒に詰め寄られている場面であった。
三人の男女のうち、リーダー格だと思われる短い金髪の髪の男が口を開き、彼の胸倉を掴む。
「おい、馬糞まみれのジャックよぉ~テメェ、金持ってねぇか?今日は進級祝いに街の酒場で高価な奴を飲むんだよ。金寄越せよ?」
ジャックは青ざめた表情で首を横に振り、彼に金を渡す事を拒否した。
「い、嫌だッ!そ、そ、そう言って、この前もオレの財布から金を取ったじゃあないか!これ以上取られると、オレの今月の生活費が……」
そう言って拒否をした気弱な青年の顔を男は思いっきり殴り付けた。
明らかなイジメであり、恐喝であるが、この場に私達以外の人間が居ない事や、仮に居たとしてもバッジの違いで大抵の人がこの事態を見過ごすに違いない。
私は歯をギリギリと鳴らし、押さえ付けようと思ったが、王族としてのプライドか、はたまた弱者いじめを嫌った祖先の血統が正しく引かれているためなのか、私は三人の仲間が止めるのも聞かずに、喝上げを行なっている三人の男女の元へと向かって行く。
短い金髪の男は私が近付いて来るのと同時に、私の方を向いてニヤニヤと笑う。
どうやら、魔法使いの杖の無いバッジの付いた女子生徒がこちらに向かって来る様子が余程、おかしかったらしい。
だが、私の目はどこまでも真剣だ。私は真剣な表情を見てもいやらしい笑顔を浮かべている彼らに向かって言った。
「謝りなさい。今すぐ、彼に謝るの。酷い事をしてごめんなさいと」
ジャックはその言葉で青ざめた顔を引っ込めたが、彼らはその言葉を聞くのと同時に、大きな声を上げて笑う。
「ハッハッハッハッ、おい!聞いたか?こいつは傑作だッ!カメムシのようなオレらの踏み台にされるための出来損ないの女が謝れだとさ!」
両手を広げて笑う彼に対し、私はホルスターから銃を抜く事により、私の本気の度合いを確かめさせる。
銃口が自分に突き付けられている事に気が付いたのか、短い金髪の男は一瞬だけ首を傾げたが、直ぐに顔に真剣な顔を浮かべて、
「へぇ~こいつァ、驚いた。まさか、本気でマジシャンガンマンに挑む非マジシャンガンマンが居たとはな。しかもヒョロそうな体だぜッ!家からは一歩も出た事も無いって顔をしているお嬢ちゃんって顔だッ!なぁ、おい分かるか?分かるだろ?」
取り巻きの二人は可笑しそうに笑っていたが、私が彼らを一睨みすると、直ぐに先程までの笑顔を引っ込め、取り巻きに縋り付く。
険しい視線で私を睨む取り巻きとは対照的に、男は笑顔のまま私に迫って来る。
「面白いじゃあねぇか!出来損ないのお前と、優秀なオレとでどちらが強いかを試してみょうじゃあねぇか!」
男が右手に小さな炎を起こし、更に左手にホルスターから抜いた拳銃を持って、私に向かって来る。
彼の右手に作り出した炎は小さな炎で、当たれば少し火傷をするという程度のものだろう。
だが、私は当たるつもりなど毛頭無い。
私は即座に銃を左手に持ち替えると、自身の光に満ちた右手を彼の炎の宿った右手に向けると、彼が私に向ける筈だった炎を彼に向かって放つ。
元より、小規模な炎だ。全身が焼ける事は無いだろう。
だが、服の一部は確実に焼かれた。それによる精神的なショックのために男は地面の上を転がっていく。
取り巻きの女がそれを見て慌てて、左手から彼の焼けている服に向かって消化のために小さな水を放つ。
水は彼の服並びに体の全焼を防いだらしいが、それでも、彼の制服の一部が焼かれ、焦げ跡が出来たのは変わらないらしい。加えて、見下していた相手に敗北したという事実。
これらの事実が重なった事により、彼の私への怒りは相当のものだったのだろう。彼は頬の筋肉を引きつらせながら、左手で銃を放とうとしたが、私は彼が銃を放つよりも前に、自身の銃を使って彼の銃を彼の左手から跳ね飛ばす。
飛ばされた黒色の回転式拳銃が地面を転がっていくのを見た後に、私は地面の上に座る彼に銃を突き付けながら聞いた。
「ねぇ、試してみましょうか?これから、あなたにチャンスを上げるわ。さっきの右手に炎を宿しなさい。あなたの詠唱が早いか、私が銃を撃つのが早いか、試してみたいとは思わない?」
「何のつもりだ。クソ野郎……」
男は両目で私を睨みながら尋ねた。
「いいや、大した事じゃあないのよ。ただ試してみたい事があってね。銃の速度と魔法の詠唱速度、どちらが早いのかを試してみたくなったの。まぁ、そんな能書きはどうでも良いわ。掛かって来なさいゴミ野郎」
その言葉に顔を真っ赤にした男が詠唱を開始したが、私は何の躊躇いもなく銃の引き金を引く。
ただし、銃口は彼の足元に向けていた。
銃弾が地面にめり込んだ跡を見ながら、その場で彼は腰を抜かす。
銃の効果を知ったのか、彼は何やらぶつぶつと呟きながら、手下に支えられてその場を後にしていく。
私がそれを見て、満足そうに笑っていると、先程、恐喝を受けて倒れていたと思われる少年が私に向かって礼を述べた。
「ありがとうございます!お、オレ、誰かに助けられるなんて初めてで……」
「気にしなくて良いわ。私で勝手にやっただけだもの」
私は銃をくるくると回し、ホルスターに入れ終わると、彼に私の馬が何処に停めてあるかを尋ねる。
すると、彼は右の方向を指差す。
私が右方向に置かれた馬の繋ぎ場を見ると、銃が発射されても黙っていたのに、私を見ると、ヒヒーンと興奮した声を出す姿を見た。
私は馬を繋いでいた地面に刺さった杭から手綱を解き、馬の手綱を持って彼の止める声も聞かずに元来た道を戻っていく。
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