89 / 112
神からの挑戦編
神の顔を借りた男
しおりを挟む
その怪物の姿は一言で例えるのならば蠍だ。巨大な蠍が二本足で立ち上がり、両手には人間のように剣と盾を持っている。怪物はニヤニヤと笑いながら日本刀を構えながらこちらを向かってくる孝太郎に向かって盾を構える。
どうやら盾を使って孝太郎の刀を防ぐつもりであるらしい。この時孝太郎は刀と剣とがぶつかり合うのだと推定していたので、怪物の反応は予想外のものであった。
剣と刀とがぶつかり合えば多少の小競り合いも期待できるだろうが、盾ならば一瞬で終わってしまう。
どんなに強い一撃を込められてもそこから拮抗状態へと持っていくのは困難な話かもしれない。
だが、挟み撃ちの計画を不意にされては元も子もない。それ故になんとか拮抗状態へと持っていくしかないのだ。自信はないが作戦を成功させるためやってみるしかないだろう。孝太郎は刀を大きく振り上げて怪物に向かって勢いよく振り下ろしていく。
この時孝太郎の刀が相手の盾の表層へと直撃し、ガコッと小さくとも耳にはしっかりと残るような印象的な音が聞こえてきた。
孝太郎は続けて第二撃を喰らわせようとしたが、蠍の怪物は構えていたはずの盾を真下から振り上げていき、孝太郎の体を弾き飛ばしていく。
凄まじい衝撃を受けた孝太郎は短い悲鳴を上げながら長官室の壁に思いっきり体をぶつけた。
孝太郎は自身の背中に大きな痛みが生じた時に作戦の失敗を悟った。これでは時間を稼ぐどころ相手に有利な立ち位置を
与えてしまうことになったのだ。
のめり込んでしまった壁の中から体を起こそうとする孝太郎の前に蠍の怪物がわざと大きな足音を立てながら向かっていく。どうやら目の前の怪物は天から派遣された怪物だというのに人間のようにサド趣味を楽しむ性癖があるらしい。
孝太郎はそんな気色の悪い趣味を持つ怪物に情けなく負けてしまった自分を自嘲した。
もしかすれば自分の中には慢心があったに違いない。史上最年少で新設されたばかりの課を任せられ、装甲を纏った部下たちを指揮しながら未知の怪物を狩っていたという事実が自分の中で慢心を引き起こしてしまったのかもしれない。
いずれにせよ、孝太郎からすればどうでもいいことだ。自分の命はあと少しなのだから。
孝太郎は目の前に振りかぶられそうになっているロングソードを虚な目で見つめながらそんなことを考えていた。
あの剣が首を刎ね飛ばすのはもうすぐ後だろう。孝太郎は苦笑しながらこれまでの人生のことを思い返していた。孝太郎の走馬灯がいよいよ今現在の記憶にまで近寄ってきた時のことだ。突然自分の目の前に突き付けられていた剣が引っ込んでいったかと思うと、蠍の怪物が勢いよくその場から飛び上がり、部屋の奥へと向かったのを目撃した。
孝太郎の走馬灯は止まり、目の前の景色を確認するため慌てて両目を擦る。すると自身の目の前には怪物とは異なる形ではあるものの、片手に剣を握った大樹寺雫の姿が見えた。
思い出した。大樹寺雫と挟み討ちにする計画を立てていたのだ。怪物は自分を襲うことに夢中になり、背後から迫り来る大樹寺雫の存在に気が付かなかったのだろう。大樹寺が怪物の背中を突き刺す一歩手前まで及んだからこそ孝太郎の命は助かったのだ。
孝太郎は大樹寺によって空いていていた方の手で壁の中から助け起こされ、強制的に大樹寺の隣に立たされることになった。
「しかし情けないね。私の知っている孝太郎さんならもっとがっちりと構えていたはずだよ」
「……お前に言われるのは癪だが、確かにその通りだ」
孝太郎は異空間の武器庫から予備の刀を取り出し、両手に構えた。
刀にはオーバーロードとしての力を降り注いでいく。孝太郎が元々使えていた破壊魔法に人を超えた力を交えた強力なエネルギーだ。
隣に立っている大樹寺も孝太郎に倣って、無言で己の力を剣へと纏わせていく。
二人で並びながら神の力と相対したときのことだ。突然天井が開き、二人の前に得体の知れない怪物の姿が見えた。
目の前に現れた怪物は灰青色の装甲に古代中国の軍人が被るような真っ白な兜を被った身に纏った骸骨の剣士の姿であった。
腰には蠍の怪物や大樹寺が使っているような形の良い剣が下げられている。
だが、奇妙なのは骸骨でありながら顎の下にサンタクロースのような白い髭を生やしていることだろう。
孝太郎も大樹寺もその姿を見て思わず体を震わせた。得体の知れない騎士が現れたのだから当然である。
しばらくの間二人は互いの武器を握り締めながら騎士を睨んでいたが、やがて騎士は二人を見るのをやめ、突然蠍の姿をした怪物の方へと向き直ったのだ。
当惑したような声を出す怪物を騎士は一睨みで黙らせた。それから怪物は大樹寺へと向き直った。
「大樹寺雫よ、お前に我が主人から伝言がある」
「で、伝言!?」
大樹寺は思わず声を上ずらせた。目の前に突然現れた骸骨の騎士が天使たちならば使うはずがない日本語を使って喋っていたことや先ほどまで自分たちを苦しめていた蠍の怪物を黙らせたことが大樹寺にとって普段は出さないような声を上げさせた要因であった。だが、大樹寺の心境になど構うことはないと言わんばかりに怪物は話を続けていく。
「確かにお前は天上界にいる偉大な神々から人々を導けという啓示を与えられた。だが、そのことに我が主人は納得していないということだ」
「どういうこと?」
大樹寺は先ほどまで感じていた驚きの感情も忘れ、片眉を上げながら骸骨の騎士へと問い掛けた。
「簡単な話だ。天上界には無数の神々がおられる。そのうちの一柱つまり我が主人が貴様の救世主就任を認めていない。それだけの話だ」
「う、嘘よッ!私は確かに認められたのッ!」
「飲み込みが悪いな。貴様の救世主就任に異議を唱える神がいる。それだけの話だ」
横で話を聞いていた孝太郎は大樹寺がどうして襲われたのかを理解した。二人の話から察するに神々の間で意見が割れ、大樹寺の救世主役就任に納得がいかない神があの蠍の怪物を派遣して、大樹寺の命を狙ったということなのだろう。
だが、腑に落ちないのはあの蠍の怪物と目の前にいる骸骨の騎士が組んで襲って来なかったということだ。普通ならば目的を共にすることがあればお互いに肩を並べて目的に挑むものなのだが、どういうわけか騎士は蠍の怪物を一喝していた。
そのことが理解できずにいた孝太郎であったが、その回答は怪物自身が発してくれた。
「もっともオレとこいつの主人は全く別の神だがね」
骸骨の騎士は自身の横で不満げな様子で剣を強く握り締めている蠍の怪物を指差しながら言った。
「なるほど、私を始末したい神の間でも意見が割れているのかな?でもさ、世の中っては大多数の意見が通るようにできてるんだよ。それは古代アテネの時代でも300年前でも現代でも変わらないんじゃあないかな?」
だが、骸骨の騎士は大樹寺の挑発には乗らなかった。相変わらず向かうこともせずに黙って二人を見つめていたのだ。
何もすることなく、ただ黙ってこちらを見つめている。たったそれだけのことだが、二人にはひどく不気味な時間に思えてならなかった。
孝太郎が奇妙な沈黙に耐え切れず足を下がらせ、大樹寺が生唾を飲み込んだ時だ。突如それまでなんの動きも見せなかった骸骨の騎士が自身の両手を大きく天井に向かって広げていったかと思うと、獣かと思われるような雄叫びを上げていったのだ。
突然の出来事に思わず両肩をすくませた二人を放って、骸骨の騎士は叫び続けた。
かと思うと、骸骨の騎士へと青白い閃光が降り注いでいった。青白い閃光の中に包まれた骸骨の騎士はゆっくりと舞台の緞帳を開くかのように消えていった光から姿を現した時には先程とは別の人物へと変わっていた。
骸骨の騎士は見た目麗しき鎧武者の女性へと変わっていったのだ。
「まさか、あんな恐ろしい怪物がこんな美しい女性に変わるなんて」
「夢にも思わなかったか?」
孝太郎の問い掛けに大樹寺は黙って首を縦に動かす。どうやら神の忠実な巫女を自称する彼女にも予測できないことはあったらしい。
孝太郎は思わず苦笑した。大樹寺は昔から非凡な人間を装う割にところどころで人間臭いところが出る。今回の件もそうだ。
平行線などと格好は付けているが、孝太郎からすれば大樹寺も自分がこれまで倒してきた悪党とさほど変わらないように思えた。
どうやら盾を使って孝太郎の刀を防ぐつもりであるらしい。この時孝太郎は刀と剣とがぶつかり合うのだと推定していたので、怪物の反応は予想外のものであった。
剣と刀とがぶつかり合えば多少の小競り合いも期待できるだろうが、盾ならば一瞬で終わってしまう。
どんなに強い一撃を込められてもそこから拮抗状態へと持っていくのは困難な話かもしれない。
だが、挟み撃ちの計画を不意にされては元も子もない。それ故になんとか拮抗状態へと持っていくしかないのだ。自信はないが作戦を成功させるためやってみるしかないだろう。孝太郎は刀を大きく振り上げて怪物に向かって勢いよく振り下ろしていく。
この時孝太郎の刀が相手の盾の表層へと直撃し、ガコッと小さくとも耳にはしっかりと残るような印象的な音が聞こえてきた。
孝太郎は続けて第二撃を喰らわせようとしたが、蠍の怪物は構えていたはずの盾を真下から振り上げていき、孝太郎の体を弾き飛ばしていく。
凄まじい衝撃を受けた孝太郎は短い悲鳴を上げながら長官室の壁に思いっきり体をぶつけた。
孝太郎は自身の背中に大きな痛みが生じた時に作戦の失敗を悟った。これでは時間を稼ぐどころ相手に有利な立ち位置を
与えてしまうことになったのだ。
のめり込んでしまった壁の中から体を起こそうとする孝太郎の前に蠍の怪物がわざと大きな足音を立てながら向かっていく。どうやら目の前の怪物は天から派遣された怪物だというのに人間のようにサド趣味を楽しむ性癖があるらしい。
孝太郎はそんな気色の悪い趣味を持つ怪物に情けなく負けてしまった自分を自嘲した。
もしかすれば自分の中には慢心があったに違いない。史上最年少で新設されたばかりの課を任せられ、装甲を纏った部下たちを指揮しながら未知の怪物を狩っていたという事実が自分の中で慢心を引き起こしてしまったのかもしれない。
いずれにせよ、孝太郎からすればどうでもいいことだ。自分の命はあと少しなのだから。
孝太郎は目の前に振りかぶられそうになっているロングソードを虚な目で見つめながらそんなことを考えていた。
あの剣が首を刎ね飛ばすのはもうすぐ後だろう。孝太郎は苦笑しながらこれまでの人生のことを思い返していた。孝太郎の走馬灯がいよいよ今現在の記憶にまで近寄ってきた時のことだ。突然自分の目の前に突き付けられていた剣が引っ込んでいったかと思うと、蠍の怪物が勢いよくその場から飛び上がり、部屋の奥へと向かったのを目撃した。
孝太郎の走馬灯は止まり、目の前の景色を確認するため慌てて両目を擦る。すると自身の目の前には怪物とは異なる形ではあるものの、片手に剣を握った大樹寺雫の姿が見えた。
思い出した。大樹寺雫と挟み討ちにする計画を立てていたのだ。怪物は自分を襲うことに夢中になり、背後から迫り来る大樹寺雫の存在に気が付かなかったのだろう。大樹寺が怪物の背中を突き刺す一歩手前まで及んだからこそ孝太郎の命は助かったのだ。
孝太郎は大樹寺によって空いていていた方の手で壁の中から助け起こされ、強制的に大樹寺の隣に立たされることになった。
「しかし情けないね。私の知っている孝太郎さんならもっとがっちりと構えていたはずだよ」
「……お前に言われるのは癪だが、確かにその通りだ」
孝太郎は異空間の武器庫から予備の刀を取り出し、両手に構えた。
刀にはオーバーロードとしての力を降り注いでいく。孝太郎が元々使えていた破壊魔法に人を超えた力を交えた強力なエネルギーだ。
隣に立っている大樹寺も孝太郎に倣って、無言で己の力を剣へと纏わせていく。
二人で並びながら神の力と相対したときのことだ。突然天井が開き、二人の前に得体の知れない怪物の姿が見えた。
目の前に現れた怪物は灰青色の装甲に古代中国の軍人が被るような真っ白な兜を被った身に纏った骸骨の剣士の姿であった。
腰には蠍の怪物や大樹寺が使っているような形の良い剣が下げられている。
だが、奇妙なのは骸骨でありながら顎の下にサンタクロースのような白い髭を生やしていることだろう。
孝太郎も大樹寺もその姿を見て思わず体を震わせた。得体の知れない騎士が現れたのだから当然である。
しばらくの間二人は互いの武器を握り締めながら騎士を睨んでいたが、やがて騎士は二人を見るのをやめ、突然蠍の姿をした怪物の方へと向き直ったのだ。
当惑したような声を出す怪物を騎士は一睨みで黙らせた。それから怪物は大樹寺へと向き直った。
「大樹寺雫よ、お前に我が主人から伝言がある」
「で、伝言!?」
大樹寺は思わず声を上ずらせた。目の前に突然現れた骸骨の騎士が天使たちならば使うはずがない日本語を使って喋っていたことや先ほどまで自分たちを苦しめていた蠍の怪物を黙らせたことが大樹寺にとって普段は出さないような声を上げさせた要因であった。だが、大樹寺の心境になど構うことはないと言わんばかりに怪物は話を続けていく。
「確かにお前は天上界にいる偉大な神々から人々を導けという啓示を与えられた。だが、そのことに我が主人は納得していないということだ」
「どういうこと?」
大樹寺は先ほどまで感じていた驚きの感情も忘れ、片眉を上げながら骸骨の騎士へと問い掛けた。
「簡単な話だ。天上界には無数の神々がおられる。そのうちの一柱つまり我が主人が貴様の救世主就任を認めていない。それだけの話だ」
「う、嘘よッ!私は確かに認められたのッ!」
「飲み込みが悪いな。貴様の救世主就任に異議を唱える神がいる。それだけの話だ」
横で話を聞いていた孝太郎は大樹寺がどうして襲われたのかを理解した。二人の話から察するに神々の間で意見が割れ、大樹寺の救世主役就任に納得がいかない神があの蠍の怪物を派遣して、大樹寺の命を狙ったということなのだろう。
だが、腑に落ちないのはあの蠍の怪物と目の前にいる骸骨の騎士が組んで襲って来なかったということだ。普通ならば目的を共にすることがあればお互いに肩を並べて目的に挑むものなのだが、どういうわけか騎士は蠍の怪物を一喝していた。
そのことが理解できずにいた孝太郎であったが、その回答は怪物自身が発してくれた。
「もっともオレとこいつの主人は全く別の神だがね」
骸骨の騎士は自身の横で不満げな様子で剣を強く握り締めている蠍の怪物を指差しながら言った。
「なるほど、私を始末したい神の間でも意見が割れているのかな?でもさ、世の中っては大多数の意見が通るようにできてるんだよ。それは古代アテネの時代でも300年前でも現代でも変わらないんじゃあないかな?」
だが、骸骨の騎士は大樹寺の挑発には乗らなかった。相変わらず向かうこともせずに黙って二人を見つめていたのだ。
何もすることなく、ただ黙ってこちらを見つめている。たったそれだけのことだが、二人にはひどく不気味な時間に思えてならなかった。
孝太郎が奇妙な沈黙に耐え切れず足を下がらせ、大樹寺が生唾を飲み込んだ時だ。突如それまでなんの動きも見せなかった骸骨の騎士が自身の両手を大きく天井に向かって広げていったかと思うと、獣かと思われるような雄叫びを上げていったのだ。
突然の出来事に思わず両肩をすくませた二人を放って、骸骨の騎士は叫び続けた。
かと思うと、骸骨の騎士へと青白い閃光が降り注いでいった。青白い閃光の中に包まれた骸骨の騎士はゆっくりと舞台の緞帳を開くかのように消えていった光から姿を現した時には先程とは別の人物へと変わっていた。
骸骨の騎士は見た目麗しき鎧武者の女性へと変わっていったのだ。
「まさか、あんな恐ろしい怪物がこんな美しい女性に変わるなんて」
「夢にも思わなかったか?」
孝太郎の問い掛けに大樹寺は黙って首を縦に動かす。どうやら神の忠実な巫女を自称する彼女にも予測できないことはあったらしい。
孝太郎は思わず苦笑した。大樹寺は昔から非凡な人間を装う割にところどころで人間臭いところが出る。今回の件もそうだ。
平行線などと格好は付けているが、孝太郎からすれば大樹寺も自分がこれまで倒してきた悪党とさほど変わらないように思えた。
0
お気に入りに追加
17
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第三章フェレスト王国エルフ編
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
うちの冷蔵庫がダンジョンになった
空志戸レミ
ファンタジー
一二三大賞3:コミカライズ賞受賞
ある日の事、突然世界中にモンスターの跋扈するダンジョンが現れたことで人々は戦慄。
そんななかしがないサラリーマンの住むアパートに置かれた古びた2ドア冷蔵庫もまた、なぜかダンジョンと繋がってしまう。部屋の借主である男は酷く困惑しつつもその魔性に惹かれ、このひとりしか知らないダンジョンの攻略に乗り出すのだった…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる