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神からの挑戦編
前世の性悪王女は今世においても人を惑わしていく
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「ば、バカな、どうして貴様が」
そう発したのは『ダビデ』を纏った隊員の一人であった。彼は信じられないと言わんばかりに両目を丸くしながら大樹寺を見つめていた。
だが、大樹寺はそんな周りの人々の目など気にすることなく人形を魚の姿をした怪物へと向けて放ち続けていた。
黙々とまるで、軽作業でもこなしていくかのようにひたすら人形を放ち、怪物に対して小規模な爆発を浴びせ続けていく。
魚の姿をした怪物は爆発を喰らうたびに悲鳴を上げていく。先程までレーザーガンを浴びてもピクリともしなかったかのように反応しなかった姿とは異なるものであった。
大樹寺は戦いを見守る警察官たちが胸の中に抱いた疑問に答えるかのように、一人で魚の姿をした怪物の元へと歩いていきながら語っていく。
その姿は側から見ればミュージカル女優が舞台の上で歌を歌いながら歩いているかのようであった。
「あの怪物たちが狙うのは私たちオーバーロードだけだよ。だから、それ以外の人たちは狙わない。逆を言えばこいつらを始末できるのはオーバーロードだけなんだ」
「なるほど、貴様のその瞬間移動魔法もその一環か?」
先ほどの隊員が険しい目で大樹寺を睨みながら問い掛けた。
「うん、これは私が力を自覚した時に自然と身に付けた魔法なんだ」
大樹寺は得意げな表情を浮かべながら口角を上げていく。
それは孝太郎たちからすればカルト教団の教祖に相応しい詐欺師のような怪しい笑みのように感じられた。孝太郎は眉を顰めることもせずに黙って大樹寺が歩いていくのを見つめていた。
無数の爆発が続いていく中で、魚の姿をした魚の姿をした怪物はすっかりと爆風に飲み込まれてしまったかのように思われた。
しかし、爆風を掻き分けながら怪物は大樹寺の元へと向かってきていた。
唯一の違いは先ほどと異なり、体のあちらこちらに爆発による被害を受けていることだろうか。
それは大樹寺の魔法が効いていたということを表していた。
大樹寺は怪物が目の前に迫ってくると同時に姿を消し、今度は怪物の背後へと回り込んだのである。
魚の姿をした怪物の背後に立つと、大樹寺は手を宙に掲げていく。
周りにいた人々は当初何が起こったのか理解できずに首を傾げていたのだが、すぐに大樹寺の目的がわかった。
大樹寺の手の中に形の良い長剣が納められたのだ。柄頭や鍔の中に宝石が埋め込まれ、剣身がギラギラと輝いている姿を見ると宝剣と呼んでも差し支えがないような出来をした剣であった。
まるで、魔法少女モノのアニメに登場する剣のようだ。
大樹寺はそのまま背後から魚の姿をした怪物の胸を貫いたのである。
剣を刺されてから怪物はしばらくの間はピクピクと痙攣した様子を見せていたが、剣が引き抜かれるのと同時に怪物の体は砂微塵となり、風に吹かれてどこかへと去っていく。
同時に大樹寺が使っていた宝剣も消えた。あれは人間には使えないものであるらしい。武器を失い不利になった大樹寺であったが、そんな彼女が次にとった行動は逃げるでもなく、消えるでもなく、孝太郎に向かって拳銃を突き付けることであった。
武器保存を使って取り出したと思われる二つの銃口が付けられた特殊な拳銃を突き付けながら大樹寺は言った。
「さてと、孝太郎さん。あなたにも警告をしておかないとね」
「警告だと?」
「うん、このまま私たちの邪魔をしないで……今の人類を神神の侵略から救うには救世主が必要なの。その救世主を邪魔をするというのは人類全体が救われる道を閉ざすということ……わかるかな?」
「わからないな。お前みたいな詐欺師の言葉なんぞ、聞きたくもない」
孝太郎は冷ややかな視線を送りながら淡々とした調子で答えた。
孝太郎からすれば大樹寺の言うことを聞き入れるつもりもなければ、そのやり方に迎合するつもりもない。
最初に大樹寺を逮捕した時に言ったように二人は表と裏、光と影、決して交わらない平行線上なのだ。
その証明として、孝太郎は刀を戻し、異空間の武器庫から取り出した拳銃を大樹寺へと突き付けた。
「なるほど、あくまでも戦いを望むんだね。あなたは……」
大樹寺の声が低くなる。彼女の目からは孝太郎に対する失望感のようなものが感じさせられた。
大樹寺はその後には何も言うことはなかった。黙って孝太郎を睨んでいる。
両者からすれば一色触発という危険な状況にあった。そんな中で声を上げたのはマリヤである。
「お待ちなさい!大樹寺雫!」
「あぁ、マリヤさんか、久し振りだね」
大樹寺はいたんだと言わんばかりの冷ややかな目を向けながら言った。
「大樹寺雫……私にはお前の前世が見えます。前世のお前が民衆を誑かし、その上最期には縛首になったことは前に話しましたね?」
「あぁ、聞いたよ。けど、バプテスト・アナベル教においてはそんな馬鹿げた話は認めない。そもそも前世だの輪廻転生だのという考え方はロシア正教には相応しくないんじゃあないの?」
「宗教は関係ありません。これは私が生まれ持って身に付けた力なのです」
「ふーん、それで、話したいことは?」
心底から興味がないようだ。空いた手で髪を触る姿が見えた。
だが、マリヤは無視をして話を続けていく。
「前世のお前もそう言って、人々を騙していました。フランスやオーストリア、プロイセンから民衆を守るのだと金を徴収し、その金をエステや宝石に充てていましたね」
「おあいにく様、私は宝石にもエステにも興味がないよ」
大樹寺は小馬鹿にしたような笑みを浮かべる。嘲笑するかのようにマリヤを見下ろしていたが、マリヤが話を止めることはなかった。
「ですが、あなたは信者や教団を自身の力だと勘違いしている……前世の白雪姫とまるで同じですッ!」
「うるさいなぁ、口を開けば前世前世とあなたは過去のことしか見てないの?」
「過去の話ではありませんッ!前世で同じことをした人は今世でもーー」
「はいはい、そんな21世紀初頭に流行った異世界転生ファンタジーみたいな話はもういいよ」
大樹寺はマリヤに対して躊躇うことなく引き金を引く。幸いなことにマリヤは銃弾が超劇する前に地面の上を滑ることで身を逸らし、ことなきことを得たが、あと少し遅ければ二つに重なった銃弾は確実にマリヤを撃ち抜いていたに違いない。
孝太郎はそれを見た瞬間に考えることも忘れ、大樹寺に向かって引き金を引いていく。
だが、指を鳴らしてそのまま姿を消してしまったのではどうしようもない。
黙って大樹寺が消えていく姿と虚しく自身の足元に転がる薬莢を見るだけしかできなかった。
カルト教団の教祖が自分にとって目と鼻の先までの近い距離にいたというのにも関わらず、逮捕することができなかったというのは孝太郎にとって大きな拭い去ることのできない失点となってしまった。
そればかりではない。その後上層部に向けて提出した報告書の内容が書き換えられ、巨大公園に出没した魚の姿をした怪物を駆除したのは中村孝太郎並びに特殊犯罪対策課の面々という評価となってしまったことであった。そうした事情もあり、孝太郎たちに対して罰則の類は一切与えられなかった。
警察からすれば敵対するカルト教団の教祖に人類共通の敵を駆除されたということになれば面子を大きく潰されることになるからであろう。
警察組織というものはこうした時には融通が効かないものだ。
孝太郎は悔しげに拳を握り締めながら警視庁の廊下を歩いていく。
その時だ。背後から自分を呼び止める声が聞こえた。振り返ると、そこには大樹寺を見つめていた隊員の姿が見えた。
「どうしたんだ?」
孝太郎の問いかけに隊員は自身と大樹寺との間に存在する因縁のようなものを語っていく。
それはかつて大樹寺が爆破した教団ビルの中に自身の母親がいたという話であった。
孝太郎は真剣な目を向けながらその隊員に向かって問い掛けた。
「すまないが、今の話をもう少し詳しく聞かせれてくれ」
隊員は小さく首を縦に動かしながら自身の母親がどんな運命を辿っていったのかを語っていくのであった。
そう発したのは『ダビデ』を纏った隊員の一人であった。彼は信じられないと言わんばかりに両目を丸くしながら大樹寺を見つめていた。
だが、大樹寺はそんな周りの人々の目など気にすることなく人形を魚の姿をした怪物へと向けて放ち続けていた。
黙々とまるで、軽作業でもこなしていくかのようにひたすら人形を放ち、怪物に対して小規模な爆発を浴びせ続けていく。
魚の姿をした怪物は爆発を喰らうたびに悲鳴を上げていく。先程までレーザーガンを浴びてもピクリともしなかったかのように反応しなかった姿とは異なるものであった。
大樹寺は戦いを見守る警察官たちが胸の中に抱いた疑問に答えるかのように、一人で魚の姿をした怪物の元へと歩いていきながら語っていく。
その姿は側から見ればミュージカル女優が舞台の上で歌を歌いながら歩いているかのようであった。
「あの怪物たちが狙うのは私たちオーバーロードだけだよ。だから、それ以外の人たちは狙わない。逆を言えばこいつらを始末できるのはオーバーロードだけなんだ」
「なるほど、貴様のその瞬間移動魔法もその一環か?」
先ほどの隊員が険しい目で大樹寺を睨みながら問い掛けた。
「うん、これは私が力を自覚した時に自然と身に付けた魔法なんだ」
大樹寺は得意げな表情を浮かべながら口角を上げていく。
それは孝太郎たちからすればカルト教団の教祖に相応しい詐欺師のような怪しい笑みのように感じられた。孝太郎は眉を顰めることもせずに黙って大樹寺が歩いていくのを見つめていた。
無数の爆発が続いていく中で、魚の姿をした魚の姿をした怪物はすっかりと爆風に飲み込まれてしまったかのように思われた。
しかし、爆風を掻き分けながら怪物は大樹寺の元へと向かってきていた。
唯一の違いは先ほどと異なり、体のあちらこちらに爆発による被害を受けていることだろうか。
それは大樹寺の魔法が効いていたということを表していた。
大樹寺は怪物が目の前に迫ってくると同時に姿を消し、今度は怪物の背後へと回り込んだのである。
魚の姿をした怪物の背後に立つと、大樹寺は手を宙に掲げていく。
周りにいた人々は当初何が起こったのか理解できずに首を傾げていたのだが、すぐに大樹寺の目的がわかった。
大樹寺の手の中に形の良い長剣が納められたのだ。柄頭や鍔の中に宝石が埋め込まれ、剣身がギラギラと輝いている姿を見ると宝剣と呼んでも差し支えがないような出来をした剣であった。
まるで、魔法少女モノのアニメに登場する剣のようだ。
大樹寺はそのまま背後から魚の姿をした怪物の胸を貫いたのである。
剣を刺されてから怪物はしばらくの間はピクピクと痙攣した様子を見せていたが、剣が引き抜かれるのと同時に怪物の体は砂微塵となり、風に吹かれてどこかへと去っていく。
同時に大樹寺が使っていた宝剣も消えた。あれは人間には使えないものであるらしい。武器を失い不利になった大樹寺であったが、そんな彼女が次にとった行動は逃げるでもなく、消えるでもなく、孝太郎に向かって拳銃を突き付けることであった。
武器保存を使って取り出したと思われる二つの銃口が付けられた特殊な拳銃を突き付けながら大樹寺は言った。
「さてと、孝太郎さん。あなたにも警告をしておかないとね」
「警告だと?」
「うん、このまま私たちの邪魔をしないで……今の人類を神神の侵略から救うには救世主が必要なの。その救世主を邪魔をするというのは人類全体が救われる道を閉ざすということ……わかるかな?」
「わからないな。お前みたいな詐欺師の言葉なんぞ、聞きたくもない」
孝太郎は冷ややかな視線を送りながら淡々とした調子で答えた。
孝太郎からすれば大樹寺の言うことを聞き入れるつもりもなければ、そのやり方に迎合するつもりもない。
最初に大樹寺を逮捕した時に言ったように二人は表と裏、光と影、決して交わらない平行線上なのだ。
その証明として、孝太郎は刀を戻し、異空間の武器庫から取り出した拳銃を大樹寺へと突き付けた。
「なるほど、あくまでも戦いを望むんだね。あなたは……」
大樹寺の声が低くなる。彼女の目からは孝太郎に対する失望感のようなものが感じさせられた。
大樹寺はその後には何も言うことはなかった。黙って孝太郎を睨んでいる。
両者からすれば一色触発という危険な状況にあった。そんな中で声を上げたのはマリヤである。
「お待ちなさい!大樹寺雫!」
「あぁ、マリヤさんか、久し振りだね」
大樹寺はいたんだと言わんばかりの冷ややかな目を向けながら言った。
「大樹寺雫……私にはお前の前世が見えます。前世のお前が民衆を誑かし、その上最期には縛首になったことは前に話しましたね?」
「あぁ、聞いたよ。けど、バプテスト・アナベル教においてはそんな馬鹿げた話は認めない。そもそも前世だの輪廻転生だのという考え方はロシア正教には相応しくないんじゃあないの?」
「宗教は関係ありません。これは私が生まれ持って身に付けた力なのです」
「ふーん、それで、話したいことは?」
心底から興味がないようだ。空いた手で髪を触る姿が見えた。
だが、マリヤは無視をして話を続けていく。
「前世のお前もそう言って、人々を騙していました。フランスやオーストリア、プロイセンから民衆を守るのだと金を徴収し、その金をエステや宝石に充てていましたね」
「おあいにく様、私は宝石にもエステにも興味がないよ」
大樹寺は小馬鹿にしたような笑みを浮かべる。嘲笑するかのようにマリヤを見下ろしていたが、マリヤが話を止めることはなかった。
「ですが、あなたは信者や教団を自身の力だと勘違いしている……前世の白雪姫とまるで同じですッ!」
「うるさいなぁ、口を開けば前世前世とあなたは過去のことしか見てないの?」
「過去の話ではありませんッ!前世で同じことをした人は今世でもーー」
「はいはい、そんな21世紀初頭に流行った異世界転生ファンタジーみたいな話はもういいよ」
大樹寺はマリヤに対して躊躇うことなく引き金を引く。幸いなことにマリヤは銃弾が超劇する前に地面の上を滑ることで身を逸らし、ことなきことを得たが、あと少し遅ければ二つに重なった銃弾は確実にマリヤを撃ち抜いていたに違いない。
孝太郎はそれを見た瞬間に考えることも忘れ、大樹寺に向かって引き金を引いていく。
だが、指を鳴らしてそのまま姿を消してしまったのではどうしようもない。
黙って大樹寺が消えていく姿と虚しく自身の足元に転がる薬莢を見るだけしかできなかった。
カルト教団の教祖が自分にとって目と鼻の先までの近い距離にいたというのにも関わらず、逮捕することができなかったというのは孝太郎にとって大きな拭い去ることのできない失点となってしまった。
そればかりではない。その後上層部に向けて提出した報告書の内容が書き換えられ、巨大公園に出没した魚の姿をした怪物を駆除したのは中村孝太郎並びに特殊犯罪対策課の面々という評価となってしまったことであった。そうした事情もあり、孝太郎たちに対して罰則の類は一切与えられなかった。
警察からすれば敵対するカルト教団の教祖に人類共通の敵を駆除されたということになれば面子を大きく潰されることになるからであろう。
警察組織というものはこうした時には融通が効かないものだ。
孝太郎は悔しげに拳を握り締めながら警視庁の廊下を歩いていく。
その時だ。背後から自分を呼び止める声が聞こえた。振り返ると、そこには大樹寺を見つめていた隊員の姿が見えた。
「どうしたんだ?」
孝太郎の問いかけに隊員は自身と大樹寺との間に存在する因縁のようなものを語っていく。
それはかつて大樹寺が爆破した教団ビルの中に自身の母親がいたという話であった。
孝太郎は真剣な目を向けながらその隊員に向かって問い掛けた。
「すまないが、今の話をもう少し詳しく聞かせれてくれ」
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