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神との接触編
忌まわしきあの予言
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黙示録によれば人類を滅ぼすのは四種類の騎士であるらしい。
その騎士たちは戦争、疫病、飢餓、そして死を意味しており、それらの騎士たちが暴れ回る頃には既に人類は滅んでいるという恐ろしい予言の書だ。
24世紀においてはファンタジー小説という類で扱われてきたが、目の前の光景を見るとあいにくファンタジーともいっていられないらしい。
孝太郎はレーザーガンを構えながらそんなことを考えていた。
神々の軍隊の強さはまさしく異次元のものだ。聖書に記される災厄の現れそのものであるといってもいい。『ヨハネ』に身を包んだ特殊犯罪対策課の隊員たちがでも足も出ずに次々と装甲を貫かれて殉職していく。
焦った孝太郎は慌てて撤退を指示し、逃げ出そうとする生き残りの隊員たちが逃げる時間を稼ぐために神々の軍隊の前へと立ち塞がったのである。
孝太郎はレーザーガンを構えながら叫んだ。
「お前たちッ!お前たちが何をしたのかわかっているのか!?」
返答はない。だが、孝太郎は続ける。
「お前たちは市民を殺傷した上に大勢の警察官たちを殉職に追い込んだッ!これはあるまじきことだッ!」
(それがどうかしたのか?)
孝太郎の脳裏に声が届いた。それは一つだけではない。無数ともいえる声だ。
まるで、どこかの集会場で大勢の人々が同じ言葉を発したかのように同じ言葉が脳の中へと流れ込んできたのである。
あまりの音に孝太郎は思わず耳を塞いたが、脳裏に響く声は構うことなく話を続けていく。
(我々は神の軍隊である。地上をその手にするため天より舞い降りし聖なる天使たちの列……そんな人物に人間の作った法など適応されるはずがない)
「……ッふざけるな!神ならば人を殺してもいいのか?)
「その通りだ。神は人を造った。お前は自分が造った玩具をどうする?好き勝手に扱うだろ?)
同じことだというのか?人類が?人間が?
孝太郎が心の中に出した回答に神の軍隊からの返答はイエスと答えたのである。
孝太郎は絶望的な表情を浮かべた。
神が全てを支配するというのならばこの世にどうして犯罪が蔓延るのか?神がこの世界に居たというのならばどうして守るべき人々を守らず、無垢な人々をいたずらに虐殺するような真似ができるのだ?
わからなかった。理解もできない。ただ、孝太郎には理解できた。今の孝太郎の任務は警察官として罪なき市民を目の前の神やその軍隊から守ることだ。
孝太郎はレーザーガンを構えていく。引き金を放ち、熱線を放射したが、軍隊には傷一つ付かない。
小石に躓いた程の打撃も受けていないらしい。相変わらずの無表情で歩を進めていく。
それでも構うことなく孝太郎はレーザーガンを放ち続けた。いよいよ目の前にまで迫ったところで残量がゼロになってレーザーガンは使えなくなってしまった。
新たなエネルギーパックをレーザーガンの中に注入しようかと考えたが、その前に軍用の革サンダルを履いた兵士の一人によって蹴り飛ばされたことで決着は付いた。
あまりにも強い衝撃であったので、孝太郎は吹き飛ばされてしまい、そのまま頭を打って地面の上へと倒れ込む。
気が付けばそこはビッグトーキョーの中ではなかった。孝太郎はまたしても夢の中にいた。
あの時と同じだ。夢の中だ。動かそうにも足も手も動かない。ロープよりも強い拘束力を持つ蜘蛛の糸で拘束されているらしい。慌てて辺りを見渡すと、あの悍ましい蜘蛛の怪物が孝太郎の元へと近寄っていた。
「よぅ、兄弟どうだ?神どもに逆らった気分は?」
「……最悪だ。クソッタレ」
孝太郎は虫の居所が悪く、もし、蜘蛛の糸によって全身が拘束されていなければこの蜘蛛に向かって殴り掛かっていただろう。
そんな孝太郎の心境を察したのか、蜘蛛は大きな口を開いてケラケラと笑いながら言った。
「だろうなぁ、神様っていうのは嫌なやつだからなぁ。あいつら古代ローマの時代に迫害されたからってローマ人の子孫を皆殺しにしようとするんだもんな」
「その通りだ。だが、どうしてオレたちが狙われる?古代ローマの血を日本は引いていないはずだが?」
「簡単な話よ。見せしめさ、見せしめ……この力を他の人類に見せつけるためというくだらない目的のためだけに奴らは力を振るったのさ」
それだけの理由であれだけの人が死なねばならなかったのか。あまりにもくだらない理由、あまりにも馬鹿げた理由だ。
孝太郎は怒りに震えた。両手と両足とが微量な振動を起こし、糸を通して蜘蛛の怪物にまでその怒りの気持ちが伝わってくるほどであった。
蜘蛛の怪物はそれを察し、口を大きく開けて言った。
「なぁ、兄弟。本当だったらお前さんをこのまま取り込んで殺すつもりだったんだけどよぉ、気が変わった。一緒にあの偉そうな神々を倒してやろうぜ」
孝太郎は全身を拘束されていたために小さく小首を動かすことでしか同意の意思を示すことができなかった。
それが契約完了の印となり、蜘蛛の怪物は孝太郎の体の中へと入り込む。
もっとも巨大な姿のまま同化したわけではない。自身の体を一筋の光に変えて、孝太郎の体の中へと入っていったのである。
体の中へと入り込むのと同時に孝太郎の体の中に凄まじい力が漲ってきた。
極限を超えた力が張り詰め、自らの闘気を高めていくのだ。
孝太郎は途端に何かを破壊したい衝動に駆られた。試しに地面に触れると、地面は粉々に砕けていく。まるで、最初からそんなものはなかったかのように地面は、いや、光太郎が先ほどまで立っていた空間は消え去っていく。
気が付けば孝太郎は先ほど倒れたビッグトーキョーの真ん中、神の軍隊が現れた場所に立っていた。
今度は右手に神にも等しい力を宿しながら神と神の軍隊の前へと向かっていく。
孝太郎は対峙するのと同時に異空間の武器庫から日本刀を取り出し、素早く両手で構えると野獣のような雄叫びを上げた。恥も外聞もない。ひたすらに叫びたかった。ひたすらに何かを破壊したかった。
孝太郎が握った刀には異質な力が宿っていた。魔法の力でもオーバーロードとしての超能力でもない。
何か別の力だ。だが、この力ならば神に対抗することができる。
剣尖から怪しげな力が漂ってくる。絶望の淵に瀕していたマリヤはその力を見るなり、頭の中に危うい考えが浮かんだ。それ故に必死になって警告の言葉を叫んだ。
「ダメッ!孝太郎さんッ!その力は悪魔の力なのッ!だから使ってはいけないわッ!」
だが、孝太郎にそんな言葉は聞こえていなかった。今の彼には然るべき処罰を執行するための意思のみしかなかったのだ。
孝太郎は雄叫びを上げながら力を行使した。
途端に神の軍隊の先遣隊が全滅した。一閃の元に数体の兵士が斬り伏せられたのだ。
孝太郎はそのまま狂ったように軍隊の中へと突っ込んでいく。
神の軍隊たちは槍を構えながら暴れ馬に乗った暴将さながらの力を振るう孝太郎を止めようと努力していたらしいが、孝太郎の前には呆気なく払い除けられてしまった。
見兼ねたのは全能なる神ゼウス。ゼウスは三叉の槍を繰り出し、孝太郎の刀を防ぐ。
これによって軍隊からの犠牲者がこれ以上出ることはないだろう。
ゼウスはこの場で決着を付けることを決めた。
その騎士たちは戦争、疫病、飢餓、そして死を意味しており、それらの騎士たちが暴れ回る頃には既に人類は滅んでいるという恐ろしい予言の書だ。
24世紀においてはファンタジー小説という類で扱われてきたが、目の前の光景を見るとあいにくファンタジーともいっていられないらしい。
孝太郎はレーザーガンを構えながらそんなことを考えていた。
神々の軍隊の強さはまさしく異次元のものだ。聖書に記される災厄の現れそのものであるといってもいい。『ヨハネ』に身を包んだ特殊犯罪対策課の隊員たちがでも足も出ずに次々と装甲を貫かれて殉職していく。
焦った孝太郎は慌てて撤退を指示し、逃げ出そうとする生き残りの隊員たちが逃げる時間を稼ぐために神々の軍隊の前へと立ち塞がったのである。
孝太郎はレーザーガンを構えながら叫んだ。
「お前たちッ!お前たちが何をしたのかわかっているのか!?」
返答はない。だが、孝太郎は続ける。
「お前たちは市民を殺傷した上に大勢の警察官たちを殉職に追い込んだッ!これはあるまじきことだッ!」
(それがどうかしたのか?)
孝太郎の脳裏に声が届いた。それは一つだけではない。無数ともいえる声だ。
まるで、どこかの集会場で大勢の人々が同じ言葉を発したかのように同じ言葉が脳の中へと流れ込んできたのである。
あまりの音に孝太郎は思わず耳を塞いたが、脳裏に響く声は構うことなく話を続けていく。
(我々は神の軍隊である。地上をその手にするため天より舞い降りし聖なる天使たちの列……そんな人物に人間の作った法など適応されるはずがない)
「……ッふざけるな!神ならば人を殺してもいいのか?)
「その通りだ。神は人を造った。お前は自分が造った玩具をどうする?好き勝手に扱うだろ?)
同じことだというのか?人類が?人間が?
孝太郎が心の中に出した回答に神の軍隊からの返答はイエスと答えたのである。
孝太郎は絶望的な表情を浮かべた。
神が全てを支配するというのならばこの世にどうして犯罪が蔓延るのか?神がこの世界に居たというのならばどうして守るべき人々を守らず、無垢な人々をいたずらに虐殺するような真似ができるのだ?
わからなかった。理解もできない。ただ、孝太郎には理解できた。今の孝太郎の任務は警察官として罪なき市民を目の前の神やその軍隊から守ることだ。
孝太郎はレーザーガンを構えていく。引き金を放ち、熱線を放射したが、軍隊には傷一つ付かない。
小石に躓いた程の打撃も受けていないらしい。相変わらずの無表情で歩を進めていく。
それでも構うことなく孝太郎はレーザーガンを放ち続けた。いよいよ目の前にまで迫ったところで残量がゼロになってレーザーガンは使えなくなってしまった。
新たなエネルギーパックをレーザーガンの中に注入しようかと考えたが、その前に軍用の革サンダルを履いた兵士の一人によって蹴り飛ばされたことで決着は付いた。
あまりにも強い衝撃であったので、孝太郎は吹き飛ばされてしまい、そのまま頭を打って地面の上へと倒れ込む。
気が付けばそこはビッグトーキョーの中ではなかった。孝太郎はまたしても夢の中にいた。
あの時と同じだ。夢の中だ。動かそうにも足も手も動かない。ロープよりも強い拘束力を持つ蜘蛛の糸で拘束されているらしい。慌てて辺りを見渡すと、あの悍ましい蜘蛛の怪物が孝太郎の元へと近寄っていた。
「よぅ、兄弟どうだ?神どもに逆らった気分は?」
「……最悪だ。クソッタレ」
孝太郎は虫の居所が悪く、もし、蜘蛛の糸によって全身が拘束されていなければこの蜘蛛に向かって殴り掛かっていただろう。
そんな孝太郎の心境を察したのか、蜘蛛は大きな口を開いてケラケラと笑いながら言った。
「だろうなぁ、神様っていうのは嫌なやつだからなぁ。あいつら古代ローマの時代に迫害されたからってローマ人の子孫を皆殺しにしようとするんだもんな」
「その通りだ。だが、どうしてオレたちが狙われる?古代ローマの血を日本は引いていないはずだが?」
「簡単な話よ。見せしめさ、見せしめ……この力を他の人類に見せつけるためというくだらない目的のためだけに奴らは力を振るったのさ」
それだけの理由であれだけの人が死なねばならなかったのか。あまりにもくだらない理由、あまりにも馬鹿げた理由だ。
孝太郎は怒りに震えた。両手と両足とが微量な振動を起こし、糸を通して蜘蛛の怪物にまでその怒りの気持ちが伝わってくるほどであった。
蜘蛛の怪物はそれを察し、口を大きく開けて言った。
「なぁ、兄弟。本当だったらお前さんをこのまま取り込んで殺すつもりだったんだけどよぉ、気が変わった。一緒にあの偉そうな神々を倒してやろうぜ」
孝太郎は全身を拘束されていたために小さく小首を動かすことでしか同意の意思を示すことができなかった。
それが契約完了の印となり、蜘蛛の怪物は孝太郎の体の中へと入り込む。
もっとも巨大な姿のまま同化したわけではない。自身の体を一筋の光に変えて、孝太郎の体の中へと入っていったのである。
体の中へと入り込むのと同時に孝太郎の体の中に凄まじい力が漲ってきた。
極限を超えた力が張り詰め、自らの闘気を高めていくのだ。
孝太郎は途端に何かを破壊したい衝動に駆られた。試しに地面に触れると、地面は粉々に砕けていく。まるで、最初からそんなものはなかったかのように地面は、いや、光太郎が先ほどまで立っていた空間は消え去っていく。
気が付けば孝太郎は先ほど倒れたビッグトーキョーの真ん中、神の軍隊が現れた場所に立っていた。
今度は右手に神にも等しい力を宿しながら神と神の軍隊の前へと向かっていく。
孝太郎は対峙するのと同時に異空間の武器庫から日本刀を取り出し、素早く両手で構えると野獣のような雄叫びを上げた。恥も外聞もない。ひたすらに叫びたかった。ひたすらに何かを破壊したかった。
孝太郎が握った刀には異質な力が宿っていた。魔法の力でもオーバーロードとしての超能力でもない。
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だが、孝太郎にそんな言葉は聞こえていなかった。今の彼には然るべき処罰を執行するための意思のみしかなかったのだ。
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神の軍隊たちは槍を構えながら暴れ馬に乗った暴将さながらの力を振るう孝太郎を止めようと努力していたらしいが、孝太郎の前には呆気なく払い除けられてしまった。
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