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神との接触編
結成、不可能犯罪対策課!
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宗教画で見る天使のような真っ白な翼を生やした孝太郎の脳裏に声が聞こえてきた。それは紛れもない。目の前で対峙しているはずのカラスの怪物からのテレパシーであった。
(だから私は……いいや、我々は危惧したのだ。お前たちのような輩に魔法の力を持たせるということに)
思わぬ一言を聞いて孝太郎は両眉を下げた。
目の前にいるカラスの怪物は『我々』という単語を強調していた。つまるところあの怪物と同等の存在がまだ何体か存在しているということだ。
孝太郎は拳銃を構えながら頭の中で問い掛けた。
(教えろ、我々というのは何者だ?)
(い、言えない……私がお前にそのことを話せば私は肉体を……いいや、精神そのものを消されてしまう)
(何者だ。そいつは?)
この時孝太郎の指は引き金に迫っていた。あと少し手を伸ばせば指が引き金に触れ、弾丸は発射される。
つまり怪物の命は孝太郎の手の中にあるといってもいい。
怪物の体が震えていることから銃弾には効果があるということがわかる。
このまま引き金を引いてやろう。そんな考えが頭によぎった時だ。孝太郎が手に持っている拳銃が眩い光を帯びていく。
しばらくの間、大きな光に包まれたかと思うと、孝太郎の手にはボウガンが握られていた。
ただし、一般的なボウガンとは異なり弓の部分が垂直に配されている。
おまけに矢も装填されていない。代わりに魔法の力を込めたエネルギーがボウガンの先に装填されているのを手を通して全身で感じた。
恐らく引き金を引けば自身の魔法エネルギーが放射されてあの怪物にエネルギー弾を喰らわせるのだろう。
このような武器はレールガンいわゆる超電磁砲やレーザーガン、ビームライフルといった21世紀では夢の副産物とされていた強力な武器でさえ超えられない強力なものに違いない。
怪物も単なる拳銃を向けられた時よりも明らかに動揺している姿が見受けられた。
このまま引き金を引けばあの怪物はボウガンから迸る力によって粉微塵に砕かれてしまうに違いない。
そのことを理解した上で孝太郎は脅しをかけた。
(お前の仲間の数を教えろ。全世界でどれだけのオーバーロードが狩られているのか、他にどんな怪物がいるのかを)
(いえるわけがないだろうッ!)
カラスの姿をした怪物はヤケになり、己の武器を振り上げながら孝太郎に向かって真っ直ぐに襲い掛かっていく。
孝太郎は落ち着いた溜息を吐きながらもその後は冷静に対処することができた。
魔法のボウガンをゆっくりと構え、眉一つ変えることなく目の前の大きな標的に向かって引き金を引いた。
同時にボウガンから凄まじいエネルギーが生じていき、大きな閃光が発生したかと思うと、目の前から迫ってきていた怪物の姿は綺麗さっぱりと消えてなくなっていた。まるで、そんなものは存在しなかったかのように……。
体全体が凄まじい衝撃に覆われたのにも関わらず、孝太郎は自分でも信じられないほどに落ち着いた様子で地上へと戻っていった。
地上に下り、自身の足がコンクリートを踏むのと同時に白い翼は消失し、握っていた巨大なボウガンも普通の拳銃へと戻っていった。
孝太郎は拳銃を異空間の武器庫へと戻し、一息を吐いた。
小田切はそんな孝太郎の元に血相を変えた様子で近付き、先ほどの変化のことを問い詰めた。
だが、孝太郎としても自身の意図しないうちに起きた変化であるため首を横に振るしかできなかったのだ。
小田切はそんな孝太郎の様子を見て、これ以上の尋問はできないと判断したのか、大きな溜息を吐いて自ら捜査を打ち切ったのである。
先ほどのカラスのような姿をした怪物が消えたことで小田切は自分の役目が終わったと判断したのか、孝太郎の自宅とは反対側の方向へと向かっていく。
孝太郎はそんな小田切の背中を黙って見つめていた。
翌日になり、孝太郎は昨日の事件について事情聴取を要請された。
無論孝太郎としてもどのように答えてよいのかはわからなかったので、真実をありのまま述べるより他になかった。
結果として昨日の戦いを書いた報告書は上層部へと提出された。
しかし、あまりの出来事に署内の人間だけでは対処することができなかった。結局報告書はさらに上の方へと提出され、とうとう警視庁、警察庁を巻き込んでの大々的な会議が開かれることになったのだ。
『会議は踊る。されど進まず』という言葉は19世紀に行われたウィーン会議に由来するとされている。
その意味は舞踏会や宴会が多いわりに、審議が紛糾難航する様子を皮肉った言葉であるとされている。
現在においては無駄な会議を揶揄する言葉として使われている。
24世紀現在の警視庁はまさしく19世紀のウィーン会議と同様に硬直して進んでいなかったのだ。
というのも、もし中村孝太郎刑事の力がホンモノであったとするのならば日本のみならず世界各地で引き起こされている怪物による殺傷を少しでも軽減することが可能であり、このことを内外にPRすれば日本警察の絶対的な宣伝になるだろう。ここ最近になって物騒な事件が多く、非難されることが多かった警察組織にとってこのことは大きなプラスといってもよかった。
その一方で中村孝太郎刑事にしくじりが起きれば警察に対する不信感は今よりも大きくなるだろうという意見があった。
例の力とやらに覚醒したのが中村孝太郎刑事一人であったのならば一人だけで人々を守ることは不可能であるからだ。
24世紀という時代であるにも関わらず、いまだに一瞬で世界を移動するという技術は発明されていない。国内でさえそれは同様だ。
そのため中村孝太郎刑事一人で世界を守るということは不可能であるという意見だ。
会議は以上の理由から真っ二つに分かれ、結果事件から一ヶ月が過ぎても結論は出ないままである。
この間中村孝太郎刑事にはそれまで通りに過ごすように指示を出しているから業務には支障をきたしていない。
だが、それでも何らかしらの手は打たなくてはなるまい。
進まない会議をようやく前に進めたのは警視庁次官の高田という男だ。
「ここに至るまでの皆様方の苦悩は私にもわかります。そこで私としましては新たに警視庁に不可能犯罪対策課を設け、中村刑事をこの課の課長にするというものです。つまるところ、警察組織全体でオーバーロードになる人材を発掘し、その教官として中村刑事を置くわけです。これならば皆様の懸念されていた疑問は全て片が付くでしょう」
高田次官の一言は長かった会議をようやく終了させた。この会議に参加している全員が望む結論が出されたのだ。
高田次官の意見を採用すれば警察組織のPRにもなるし、何より中村孝太郎刑事一人に負荷を負わせるわけではないし、他のオーバーロードが覚醒するまではマスコミなどには『まだ育成中』だという言い訳が通せる。
加えて、不祥事があったとしても課長である中村孝太郎や不可能犯罪対策課そのものに責任をなすり付けてしまえば上層部は責任を負わずに済む。
中村孝太郎刑事も巡査から警視にまで昇格する上、自らの部下まで持てるのだから誰にとっても損のない計画である。
この意見は直ちに実行へと移され、中村孝太郎は白籠署から警視庁勤務へと交代になった。
そして、新たに不可能犯罪対策課の課長へと就任させ、この時点では二人だけとなる組織を警視庁内に築かせたのである。
(だから私は……いいや、我々は危惧したのだ。お前たちのような輩に魔法の力を持たせるということに)
思わぬ一言を聞いて孝太郎は両眉を下げた。
目の前にいるカラスの怪物は『我々』という単語を強調していた。つまるところあの怪物と同等の存在がまだ何体か存在しているということだ。
孝太郎は拳銃を構えながら頭の中で問い掛けた。
(教えろ、我々というのは何者だ?)
(い、言えない……私がお前にそのことを話せば私は肉体を……いいや、精神そのものを消されてしまう)
(何者だ。そいつは?)
この時孝太郎の指は引き金に迫っていた。あと少し手を伸ばせば指が引き金に触れ、弾丸は発射される。
つまり怪物の命は孝太郎の手の中にあるといってもいい。
怪物の体が震えていることから銃弾には効果があるということがわかる。
このまま引き金を引いてやろう。そんな考えが頭によぎった時だ。孝太郎が手に持っている拳銃が眩い光を帯びていく。
しばらくの間、大きな光に包まれたかと思うと、孝太郎の手にはボウガンが握られていた。
ただし、一般的なボウガンとは異なり弓の部分が垂直に配されている。
おまけに矢も装填されていない。代わりに魔法の力を込めたエネルギーがボウガンの先に装填されているのを手を通して全身で感じた。
恐らく引き金を引けば自身の魔法エネルギーが放射されてあの怪物にエネルギー弾を喰らわせるのだろう。
このような武器はレールガンいわゆる超電磁砲やレーザーガン、ビームライフルといった21世紀では夢の副産物とされていた強力な武器でさえ超えられない強力なものに違いない。
怪物も単なる拳銃を向けられた時よりも明らかに動揺している姿が見受けられた。
このまま引き金を引けばあの怪物はボウガンから迸る力によって粉微塵に砕かれてしまうに違いない。
そのことを理解した上で孝太郎は脅しをかけた。
(お前の仲間の数を教えろ。全世界でどれだけのオーバーロードが狩られているのか、他にどんな怪物がいるのかを)
(いえるわけがないだろうッ!)
カラスの姿をした怪物はヤケになり、己の武器を振り上げながら孝太郎に向かって真っ直ぐに襲い掛かっていく。
孝太郎は落ち着いた溜息を吐きながらもその後は冷静に対処することができた。
魔法のボウガンをゆっくりと構え、眉一つ変えることなく目の前の大きな標的に向かって引き金を引いた。
同時にボウガンから凄まじいエネルギーが生じていき、大きな閃光が発生したかと思うと、目の前から迫ってきていた怪物の姿は綺麗さっぱりと消えてなくなっていた。まるで、そんなものは存在しなかったかのように……。
体全体が凄まじい衝撃に覆われたのにも関わらず、孝太郎は自分でも信じられないほどに落ち着いた様子で地上へと戻っていった。
地上に下り、自身の足がコンクリートを踏むのと同時に白い翼は消失し、握っていた巨大なボウガンも普通の拳銃へと戻っていった。
孝太郎は拳銃を異空間の武器庫へと戻し、一息を吐いた。
小田切はそんな孝太郎の元に血相を変えた様子で近付き、先ほどの変化のことを問い詰めた。
だが、孝太郎としても自身の意図しないうちに起きた変化であるため首を横に振るしかできなかったのだ。
小田切はそんな孝太郎の様子を見て、これ以上の尋問はできないと判断したのか、大きな溜息を吐いて自ら捜査を打ち切ったのである。
先ほどのカラスのような姿をした怪物が消えたことで小田切は自分の役目が終わったと判断したのか、孝太郎の自宅とは反対側の方向へと向かっていく。
孝太郎はそんな小田切の背中を黙って見つめていた。
翌日になり、孝太郎は昨日の事件について事情聴取を要請された。
無論孝太郎としてもどのように答えてよいのかはわからなかったので、真実をありのまま述べるより他になかった。
結果として昨日の戦いを書いた報告書は上層部へと提出された。
しかし、あまりの出来事に署内の人間だけでは対処することができなかった。結局報告書はさらに上の方へと提出され、とうとう警視庁、警察庁を巻き込んでの大々的な会議が開かれることになったのだ。
『会議は踊る。されど進まず』という言葉は19世紀に行われたウィーン会議に由来するとされている。
その意味は舞踏会や宴会が多いわりに、審議が紛糾難航する様子を皮肉った言葉であるとされている。
現在においては無駄な会議を揶揄する言葉として使われている。
24世紀現在の警視庁はまさしく19世紀のウィーン会議と同様に硬直して進んでいなかったのだ。
というのも、もし中村孝太郎刑事の力がホンモノであったとするのならば日本のみならず世界各地で引き起こされている怪物による殺傷を少しでも軽減することが可能であり、このことを内外にPRすれば日本警察の絶対的な宣伝になるだろう。ここ最近になって物騒な事件が多く、非難されることが多かった警察組織にとってこのことは大きなプラスといってもよかった。
その一方で中村孝太郎刑事にしくじりが起きれば警察に対する不信感は今よりも大きくなるだろうという意見があった。
例の力とやらに覚醒したのが中村孝太郎刑事一人であったのならば一人だけで人々を守ることは不可能であるからだ。
24世紀という時代であるにも関わらず、いまだに一瞬で世界を移動するという技術は発明されていない。国内でさえそれは同様だ。
そのため中村孝太郎刑事一人で世界を守るということは不可能であるという意見だ。
会議は以上の理由から真っ二つに分かれ、結果事件から一ヶ月が過ぎても結論は出ないままである。
この間中村孝太郎刑事にはそれまで通りに過ごすように指示を出しているから業務には支障をきたしていない。
だが、それでも何らかしらの手は打たなくてはなるまい。
進まない会議をようやく前に進めたのは警視庁次官の高田という男だ。
「ここに至るまでの皆様方の苦悩は私にもわかります。そこで私としましては新たに警視庁に不可能犯罪対策課を設け、中村刑事をこの課の課長にするというものです。つまるところ、警察組織全体でオーバーロードになる人材を発掘し、その教官として中村刑事を置くわけです。これならば皆様の懸念されていた疑問は全て片が付くでしょう」
高田次官の一言は長かった会議をようやく終了させた。この会議に参加している全員が望む結論が出されたのだ。
高田次官の意見を採用すれば警察組織のPRにもなるし、何より中村孝太郎刑事一人に負荷を負わせるわけではないし、他のオーバーロードが覚醒するまではマスコミなどには『まだ育成中』だという言い訳が通せる。
加えて、不祥事があったとしても課長である中村孝太郎や不可能犯罪対策課そのものに責任をなすり付けてしまえば上層部は責任を負わずに済む。
中村孝太郎刑事も巡査から警視にまで昇格する上、自らの部下まで持てるのだから誰にとっても損のない計画である。
この意見は直ちに実行へと移され、中村孝太郎は白籠署から警視庁勤務へと交代になった。
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