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神との接触編
絶対的な不可能殺人
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明美の語る事件は奇妙なものであった。
魔法技術が発達した24世紀においてさえ、不可能ともいえる事件なのだ。
孝太郎は全てを聴き終えると、信じられないと言わんばかりの表情で思わず大きく口を開けてしまった。
「本当なのか?それは?」
「えぇ、本当の話です」
明美の真剣な顔から嘘のようなものは感じられない。孝太郎は無意識のうちに懐の中に仕舞い込んでいたタバコの箱とライターを取り出す。
落ち着くためにタバコを吸おうとしたのだが、緊張のためか上手くタバコを吸うことができない。見かねた姉が孝太郎が咥えていたタバコの先端に火をつけることで孝太郎はようやくタバコを吸うことができた。
二回ほど白い煙を吐き出してから、孝太郎は改めて明美の出した滑稽とも言えるような死因を思い返していく。
被害者は日本が誇る有名な作曲家、伊豆屋浩介であり、彼は自身の苗字の中に含まれている『伊豆』にある別荘で人類が成し得ることができなかった交響曲10番の作曲に取り掛かっていたはずだ。
もし、浩介の作曲が成功していたとすれば交響曲10番が聴けていたことになるだろう。
孝太郎はそのことがつくづく惜しいと感じられた。
だが、それ以上に興味を惹いたのは伊豆屋の死因である。あろうことか伊豆屋浩介は水も何もないところで死んでいたところなのだ。水魔法を使った痕跡すら見せていない。
これはどういうことなのだろうか。孝太郎が首を捻りながら事件を整理していると、明美が助け舟を出した。
「そういえば、伊豆の方で奇妙なものが目撃されたそうです。事件の手掛かりになるからって、署も保管されたみたいで」
「奇妙なものだと?」
「えぇ、これなんですけど」
明美が宙の上に手を伸ばすと、ディスプレイが表示され、そのまま人差し指でスライドさせていく。
出てきたのは画質の悪い写真。そこには亀とも人ともつかない存在が映し出されていた。
その異様な姿を見てその場にいた全員が凍り付いていく。
「お、おいおい、マジかよ」
「もしかしたら、少し前にロシアに姿を現した天使とやらかしら?」
絵里子の言葉は疑問形であったが、その言葉は確信したものであったといってもいいだろう。
沈黙は肯定だという言葉を聞いたことがあるが、今の孝太郎たちの沈黙が絵里子の言葉を肯定していた。
孝太郎は絵里子の言葉を聞くと、真剣な顔を浮かべて、
「とにかく、誰であろうが、人を殺した犯人を放っておくことはできない。伊豆に向かうぞ」
と、仲間たちに向かって言い放った。
そして孝太郎の言葉通りに事件現場へと向かうために署で鍵を借りてから一同は白籠署の裏側に停めている浮遊車の中へと乗り込む。
浮遊車であるのならば車輪のついた車よりも速いスピードが出るため重宝されることが多い。
それ故に伊豆へは車輪の付いた車を使った時よりも一時間は早いスピードで到着できたのだった。
事件現場となった伊豆の別荘には大勢の人々が押し寄せていた。
孝太郎たちは浮遊車を降りると、事件現場へと駆け付けていく。
あわてふためく群衆に向かって孝太郎は警察手帳を差し出しながら、
「警察です。伊豆屋浩介さんの事件の探索のために東京都白籠市にある白籠署より派遣されました」
と、落ち着いた口調で安心させるように住民たちに向かって話し掛けていく。
「け、警察の方でしたか……よかった。早く調べてください」
集まった住民を代表してキャップ帽を被った中年の男性が答えた。
孝太郎は群衆たちを掻き分け、伊豆屋浩介が所有していた簡素なそれこそ木製のロッジを思わせるような別荘に足を踏み入れようとした時だ。
別荘の屋根の上で人間のものとも鳥のものとも思えないような奇怪な鳴き声が響き渡っていく。
孝太郎のみならず住民たちが屋根の方を見上げると、そこには形こそは亀の顔をしているものの、本来の亀のような愛くるしく丸い瞳ではなく、サバンナに生息する凶悪な猛獣を思わせるような鋭い両目や剣のように尖った爪と牙を持ち、背中から白鳥のような美しい翼を生やしている奇妙な生物が人々を見下ろしていた。
怪物に理性と言うものはないように思われた。奇怪な悲鳴をあげたかと思うと、翼をひけらかしながら屋上の上から急降下して、一直線に住民たちの元へと襲い掛かっていく。
孝太郎は全てを破壊する右手を持っている。孝太郎は敢えて拳銃やレーザーガンには頼ることなく、最初から仕留める目的で怪物へと襲い掛かっていった。
怪物は孝太郎の右手を喰らい、確実にその身を粉砕されたはずだ。
だが、平然とした表情で孝太郎の魔法を受け止めていた。咄嗟の出来事に思わず冷や汗を流す孝太郎に向かって怪物は強烈な一撃を喰らわせた。
怪物の鈍器のような一撃をモロに喰らった孝太郎は悲鳴を上げる暇もなく地面の上に転がっていく。
「こ、孝ちゃん!」
絵里子が悲鳴を上げながら孝太郎の元へと近付こうとするが、怪物はその絵里子の元へと向かって襲い掛かっていく。
それを直前で標的を変えさせたのは聡子だった。聡子は魔法の武器保管庫武器保存から小型機関銃を取り出し、怪物に向かって雨霰のような銃弾を浴びせていく。
しかし、怪物はそれだけの銃弾を喰らったにも関わらず、平然と聡子に向かって襲い掛かっていった。
怪物は聡子の元へと迫ると、聡子の胸ぐらを掴み上げたが、すぐに舌打ちをして聡子を放り投げた。
まるで、物を投げるかのように乱暴に投げ飛ばされた聡子は悲鳴を上げながら尻餅を付いた。
「クソッタレ!何をするんだッ!」
聡子は拳を振り上げながら抗議の言葉を叫んだが、怪物が意に返す様子は見せない。怪物は聡子を無視して絵里子へと襲い掛かっていく。
だが、絵里子とて刑事。むざむざと殺される羽目にはならない。咄嗟に武器保存からレーザーガンを取り出し、自身の元へと迫り掛かる怪物の鼻先へと突き付ける。
あと、一歩のところで怪物を吹き飛ばせる。絵里子は確信を得たのだが、怪物はなぜか急旋回してマリヤを襲いにかかった。
マリヤは慌てて杖の中に仕込んでいる剣を取り出し、怪物の迎撃を試みたのだった。
マリヤの作は功を奏し、怪物の剣のように鋭い爪を防ぐことに成功したのである。
両者は刃物越しに睨み合っていた。
魔法技術が発達した24世紀においてさえ、不可能ともいえる事件なのだ。
孝太郎は全てを聴き終えると、信じられないと言わんばかりの表情で思わず大きく口を開けてしまった。
「本当なのか?それは?」
「えぇ、本当の話です」
明美の真剣な顔から嘘のようなものは感じられない。孝太郎は無意識のうちに懐の中に仕舞い込んでいたタバコの箱とライターを取り出す。
落ち着くためにタバコを吸おうとしたのだが、緊張のためか上手くタバコを吸うことができない。見かねた姉が孝太郎が咥えていたタバコの先端に火をつけることで孝太郎はようやくタバコを吸うことができた。
二回ほど白い煙を吐き出してから、孝太郎は改めて明美の出した滑稽とも言えるような死因を思い返していく。
被害者は日本が誇る有名な作曲家、伊豆屋浩介であり、彼は自身の苗字の中に含まれている『伊豆』にある別荘で人類が成し得ることができなかった交響曲10番の作曲に取り掛かっていたはずだ。
もし、浩介の作曲が成功していたとすれば交響曲10番が聴けていたことになるだろう。
孝太郎はそのことがつくづく惜しいと感じられた。
だが、それ以上に興味を惹いたのは伊豆屋の死因である。あろうことか伊豆屋浩介は水も何もないところで死んでいたところなのだ。水魔法を使った痕跡すら見せていない。
これはどういうことなのだろうか。孝太郎が首を捻りながら事件を整理していると、明美が助け舟を出した。
「そういえば、伊豆の方で奇妙なものが目撃されたそうです。事件の手掛かりになるからって、署も保管されたみたいで」
「奇妙なものだと?」
「えぇ、これなんですけど」
明美が宙の上に手を伸ばすと、ディスプレイが表示され、そのまま人差し指でスライドさせていく。
出てきたのは画質の悪い写真。そこには亀とも人ともつかない存在が映し出されていた。
その異様な姿を見てその場にいた全員が凍り付いていく。
「お、おいおい、マジかよ」
「もしかしたら、少し前にロシアに姿を現した天使とやらかしら?」
絵里子の言葉は疑問形であったが、その言葉は確信したものであったといってもいいだろう。
沈黙は肯定だという言葉を聞いたことがあるが、今の孝太郎たちの沈黙が絵里子の言葉を肯定していた。
孝太郎は絵里子の言葉を聞くと、真剣な顔を浮かべて、
「とにかく、誰であろうが、人を殺した犯人を放っておくことはできない。伊豆に向かうぞ」
と、仲間たちに向かって言い放った。
そして孝太郎の言葉通りに事件現場へと向かうために署で鍵を借りてから一同は白籠署の裏側に停めている浮遊車の中へと乗り込む。
浮遊車であるのならば車輪のついた車よりも速いスピードが出るため重宝されることが多い。
それ故に伊豆へは車輪の付いた車を使った時よりも一時間は早いスピードで到着できたのだった。
事件現場となった伊豆の別荘には大勢の人々が押し寄せていた。
孝太郎たちは浮遊車を降りると、事件現場へと駆け付けていく。
あわてふためく群衆に向かって孝太郎は警察手帳を差し出しながら、
「警察です。伊豆屋浩介さんの事件の探索のために東京都白籠市にある白籠署より派遣されました」
と、落ち着いた口調で安心させるように住民たちに向かって話し掛けていく。
「け、警察の方でしたか……よかった。早く調べてください」
集まった住民を代表してキャップ帽を被った中年の男性が答えた。
孝太郎は群衆たちを掻き分け、伊豆屋浩介が所有していた簡素なそれこそ木製のロッジを思わせるような別荘に足を踏み入れようとした時だ。
別荘の屋根の上で人間のものとも鳥のものとも思えないような奇怪な鳴き声が響き渡っていく。
孝太郎のみならず住民たちが屋根の方を見上げると、そこには形こそは亀の顔をしているものの、本来の亀のような愛くるしく丸い瞳ではなく、サバンナに生息する凶悪な猛獣を思わせるような鋭い両目や剣のように尖った爪と牙を持ち、背中から白鳥のような美しい翼を生やしている奇妙な生物が人々を見下ろしていた。
怪物に理性と言うものはないように思われた。奇怪な悲鳴をあげたかと思うと、翼をひけらかしながら屋上の上から急降下して、一直線に住民たちの元へと襲い掛かっていく。
孝太郎は全てを破壊する右手を持っている。孝太郎は敢えて拳銃やレーザーガンには頼ることなく、最初から仕留める目的で怪物へと襲い掛かっていった。
怪物は孝太郎の右手を喰らい、確実にその身を粉砕されたはずだ。
だが、平然とした表情で孝太郎の魔法を受け止めていた。咄嗟の出来事に思わず冷や汗を流す孝太郎に向かって怪物は強烈な一撃を喰らわせた。
怪物の鈍器のような一撃をモロに喰らった孝太郎は悲鳴を上げる暇もなく地面の上に転がっていく。
「こ、孝ちゃん!」
絵里子が悲鳴を上げながら孝太郎の元へと近付こうとするが、怪物はその絵里子の元へと向かって襲い掛かっていく。
それを直前で標的を変えさせたのは聡子だった。聡子は魔法の武器保管庫武器保存から小型機関銃を取り出し、怪物に向かって雨霰のような銃弾を浴びせていく。
しかし、怪物はそれだけの銃弾を喰らったにも関わらず、平然と聡子に向かって襲い掛かっていった。
怪物は聡子の元へと迫ると、聡子の胸ぐらを掴み上げたが、すぐに舌打ちをして聡子を放り投げた。
まるで、物を投げるかのように乱暴に投げ飛ばされた聡子は悲鳴を上げながら尻餅を付いた。
「クソッタレ!何をするんだッ!」
聡子は拳を振り上げながら抗議の言葉を叫んだが、怪物が意に返す様子は見せない。怪物は聡子を無視して絵里子へと襲い掛かっていく。
だが、絵里子とて刑事。むざむざと殺される羽目にはならない。咄嗟に武器保存からレーザーガンを取り出し、自身の元へと迫り掛かる怪物の鼻先へと突き付ける。
あと、一歩のところで怪物を吹き飛ばせる。絵里子は確信を得たのだが、怪物はなぜか急旋回してマリヤを襲いにかかった。
マリヤは慌てて杖の中に仕込んでいる剣を取り出し、怪物の迎撃を試みたのだった。
マリヤの作は功を奏し、怪物の剣のように鋭い爪を防ぐことに成功したのである。
両者は刃物越しに睨み合っていた。
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