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豊臣家士族会議編
襲撃の道
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「姉貴、待ったか?」
孝太郎は本家から借りた高級車をマンションのエントランスの前に停めると、旅行用の鞄を掲げて現れた姉に向かって言った。
絵里子が片手を使って引く鞄は小さなタイヤの付いたキャリーケースであった。
赤く輝くキャリーケースが姉らしく、それでいて姉が着ている白色の清楚なワンピースに白色のコートという服装を引き立てているようで、孝太郎にはその組み合わせがとても魅力的な選択に思えた。
「ううん、ありがとうね。孝ちゃんこそ、その車を取りにわざわざ大阪まで行ってくれて」
「気にするなって、姉貴を無事に運ぶためなら、どんな物でも取ってくるっての」
孝太郎は胸をポンと軽く叩くと、絵里子のキャリーケースを持って車のトランクの中へと詰め込む。
それから、絵里子に対し、令嬢をエスコートする執事のように丁寧に助手席へと導き、姉が助手席に深く腰を掛けるのと同時に扉を閉め、自身も運転席に乗り込む。
白籠市内では珍しい高級車であったので、最初は多くの人がその目を見張っていたが、市内を出てバイパスへと出るのと同時に車の往来が激しくなり、通行人が居なくなり、車も人の目をひかなくなっていく。
絵里子は落ち着いたのを見計らって、運転席の孝太郎に向かって声を掛けた。
「ねぇ、孝ちゃん。あたしたち、休んでもよかったのかな?ほら、例の天使の騒動もそうだけれど、二日前にも白籠市内で昔の忍者装束を着た男が死んだというニュースがあったでしょ?」
「あぁ、確かに、その事件についての捜査があるって聡子や明美が言ってたな」
「うん、二人に事件を任せっぱなしでよかったのかなって思って」
絵里子は気まずそうに視線を落とす。その目は何処となく悲しそうだ。姉の性格だから、他の仲間たちに任せっぱなしにする事に罪悪感を感じて、その針で心臓や頭をチクチクと刺されているのだろうか。
孝太郎はそれに対する言葉が思い付かない。上手い慰めの言葉をいくら頭の深層にある倉庫を探り出したとしても見当たらないのだ。
そんな事をしていると、サービスセンターが見えてきた。孝太郎はタイヤの付いた地上車と呼ばれる種類の車を寄せて、姉の手を取って姉を地面の上に下ろす。
その様は側から見れば、お嬢様と執事に見えたに違いない。
というのも、引率する孝太郎の服装が茶色のスーツにコートという執事じみたものであったからだ。
孝太郎は車の扉を閉めると、姉の手を取り、姉をサービスセンターのカフェスペースへと連れて行く。
孝太郎は姉に注文を聞くと、カフェスペースの券売機にそれを買いに向かう。
その時であった。不意に孝太郎の肩を叩いたのは。
「よぉ、久し振りだなぁ、孝太郎」
「松田か?何の用だ?」
孝太郎は3年前のある事件の捜査の時に共に行動していた松田慎二を見て、槍のように鋭いガンを飛ばす。
松田はそれを見て、揶揄うように両手の人差し指を孝太郎に突き付けて、
「なぁ、孝太郎~お前さぁ、結局、お前の大好きなお姉ちゃんとは付き合ったの?」
「……あまり笑えん冗談だが、お前はそれが楽しいのか?」
孝太郎は両眉を深く眉間に寄せながら、冷たい目を向けながら問い掛ける。
「惚けんなよ!お前はお姉ちゃんが大好きで、そのお姉ちゃんと結婚できるんだったら、なんでもするんだろ?なぁ?」
だが、松田はそんな孝太郎の冷めた態度などに構う事なく、馴れ馴れしく肩を叩きながら軽口でも告げるかのような口調で尋ねる。
孝太郎は舌を打ち、何も言わずに松田の手を乱暴に払い除ける。
「なんだよぉ~釣れないなぁ~こまけぇ事だろ~?」
孝太郎は答えない。それに答える代わりに、松田を無視して券売機へと進む。
券売機で孝太郎がボタンを押そうとした時だ。松田がその手を乱暴に掴む。
「おい、待てよ。竹部の犬。犬だから、キャンキャンとでも吠えるかと思ったが、予想外に大人しいんだな。まぁいいぜ、おれはこまけぇ事は気にしねぇからよぉ~」
「……手を離せ」
孝太郎は眉を顰めながら松田に向かって告げる。
松田はそれに対してニヤニヤとした気色の悪い笑みを浮かべて立っている。いや、離すどころか、より一層の力を込めて孝太郎の腕を掴んでいく。
万力機で腕を挟まれているかのような痛みが続き、孝太郎も限界が来たのか、両目を瞑り、その痛みに耐えていたものの、ついに口から微かな悲鳴が溢れ落ちていく。
「ヘッヘッ、このまま死にやがれ、お前のような犬は生きていても仕方がないからな。キャンキャン吠えて竹部の靴でも舐めるかい?なんなら、お前の大好きなお姉ちゃんと一緒に靴でも舐めてるかい?」
孝太郎はその言葉に堪忍袋の尾が切れた。ついに限界を迎えてしまったというところだろうか。
孝太郎は空いた方の手で松田の顔面を思いっきり殴り付けた。
松田はその拳を正確に避け、背後へとその足を踏んでいく。
それから、武器保存の魔法を使って、異空間の武器庫から拳銃を取り出す。
松田は孝太郎に向かって引き金を引く。孝太郎は頭を瞬時に下げたために、弾丸は彼の頭ではなく真横の券売機の中にめり込む。
銃声と弾丸がめり込んだという事実のために、周りのいた人々が悲鳴を上げていく。
松田はそれに対し、眉を顰める。
「あー、うざってぇな、ちくしょう」
松田は地面に向かって引き金を引くと、弾丸が地面の下へとめり込む。
更なる悲鳴を上げようとする人々に対して、松田は銃口を向けながら言葉を発する。
「黙ってろよ。カスども。ったく、ゴミどもの悲鳴が聞こえて不愉快だぜぇ~」
「……貴様、どうも言っていい事と悪い事の区別が付かなくなったらしいな。人間は成長する生き物だが、お前は3年前と一つも変わっていないな」
孝太郎は松田が無意味な警告を行なっている間に異空間の武器庫から拳銃を取り出して、その銃口を松田に突き付けながら告げた。
「いいんだよ。こまけぇ事は、クヨクヨするんじゃねぇ」
「お前にとっては細かい事なんだろうな。このクズ野郎」
孝太郎が暴言を言い放つのと同時に松田は自身の拳銃を触り、それを針のような刃物へと変えていく。
どうやら、既存の物を別の物に置き換えるという彼の魔法は変わっていないらしい。
孝太郎は拳銃を仕舞うと、今度は刀を取り出して、松田と向き直る。
孝太郎は本家から借りた高級車をマンションのエントランスの前に停めると、旅行用の鞄を掲げて現れた姉に向かって言った。
絵里子が片手を使って引く鞄は小さなタイヤの付いたキャリーケースであった。
赤く輝くキャリーケースが姉らしく、それでいて姉が着ている白色の清楚なワンピースに白色のコートという服装を引き立てているようで、孝太郎にはその組み合わせがとても魅力的な選択に思えた。
「ううん、ありがとうね。孝ちゃんこそ、その車を取りにわざわざ大阪まで行ってくれて」
「気にするなって、姉貴を無事に運ぶためなら、どんな物でも取ってくるっての」
孝太郎は胸をポンと軽く叩くと、絵里子のキャリーケースを持って車のトランクの中へと詰め込む。
それから、絵里子に対し、令嬢をエスコートする執事のように丁寧に助手席へと導き、姉が助手席に深く腰を掛けるのと同時に扉を閉め、自身も運転席に乗り込む。
白籠市内では珍しい高級車であったので、最初は多くの人がその目を見張っていたが、市内を出てバイパスへと出るのと同時に車の往来が激しくなり、通行人が居なくなり、車も人の目をひかなくなっていく。
絵里子は落ち着いたのを見計らって、運転席の孝太郎に向かって声を掛けた。
「ねぇ、孝ちゃん。あたしたち、休んでもよかったのかな?ほら、例の天使の騒動もそうだけれど、二日前にも白籠市内で昔の忍者装束を着た男が死んだというニュースがあったでしょ?」
「あぁ、確かに、その事件についての捜査があるって聡子や明美が言ってたな」
「うん、二人に事件を任せっぱなしでよかったのかなって思って」
絵里子は気まずそうに視線を落とす。その目は何処となく悲しそうだ。姉の性格だから、他の仲間たちに任せっぱなしにする事に罪悪感を感じて、その針で心臓や頭をチクチクと刺されているのだろうか。
孝太郎はそれに対する言葉が思い付かない。上手い慰めの言葉をいくら頭の深層にある倉庫を探り出したとしても見当たらないのだ。
そんな事をしていると、サービスセンターが見えてきた。孝太郎はタイヤの付いた地上車と呼ばれる種類の車を寄せて、姉の手を取って姉を地面の上に下ろす。
その様は側から見れば、お嬢様と執事に見えたに違いない。
というのも、引率する孝太郎の服装が茶色のスーツにコートという執事じみたものであったからだ。
孝太郎は車の扉を閉めると、姉の手を取り、姉をサービスセンターのカフェスペースへと連れて行く。
孝太郎は姉に注文を聞くと、カフェスペースの券売機にそれを買いに向かう。
その時であった。不意に孝太郎の肩を叩いたのは。
「よぉ、久し振りだなぁ、孝太郎」
「松田か?何の用だ?」
孝太郎は3年前のある事件の捜査の時に共に行動していた松田慎二を見て、槍のように鋭いガンを飛ばす。
松田はそれを見て、揶揄うように両手の人差し指を孝太郎に突き付けて、
「なぁ、孝太郎~お前さぁ、結局、お前の大好きなお姉ちゃんとは付き合ったの?」
「……あまり笑えん冗談だが、お前はそれが楽しいのか?」
孝太郎は両眉を深く眉間に寄せながら、冷たい目を向けながら問い掛ける。
「惚けんなよ!お前はお姉ちゃんが大好きで、そのお姉ちゃんと結婚できるんだったら、なんでもするんだろ?なぁ?」
だが、松田はそんな孝太郎の冷めた態度などに構う事なく、馴れ馴れしく肩を叩きながら軽口でも告げるかのような口調で尋ねる。
孝太郎は舌を打ち、何も言わずに松田の手を乱暴に払い除ける。
「なんだよぉ~釣れないなぁ~こまけぇ事だろ~?」
孝太郎は答えない。それに答える代わりに、松田を無視して券売機へと進む。
券売機で孝太郎がボタンを押そうとした時だ。松田がその手を乱暴に掴む。
「おい、待てよ。竹部の犬。犬だから、キャンキャンとでも吠えるかと思ったが、予想外に大人しいんだな。まぁいいぜ、おれはこまけぇ事は気にしねぇからよぉ~」
「……手を離せ」
孝太郎は眉を顰めながら松田に向かって告げる。
松田はそれに対してニヤニヤとした気色の悪い笑みを浮かべて立っている。いや、離すどころか、より一層の力を込めて孝太郎の腕を掴んでいく。
万力機で腕を挟まれているかのような痛みが続き、孝太郎も限界が来たのか、両目を瞑り、その痛みに耐えていたものの、ついに口から微かな悲鳴が溢れ落ちていく。
「ヘッヘッ、このまま死にやがれ、お前のような犬は生きていても仕方がないからな。キャンキャン吠えて竹部の靴でも舐めるかい?なんなら、お前の大好きなお姉ちゃんと一緒に靴でも舐めてるかい?」
孝太郎はその言葉に堪忍袋の尾が切れた。ついに限界を迎えてしまったというところだろうか。
孝太郎は空いた方の手で松田の顔面を思いっきり殴り付けた。
松田はその拳を正確に避け、背後へとその足を踏んでいく。
それから、武器保存の魔法を使って、異空間の武器庫から拳銃を取り出す。
松田は孝太郎に向かって引き金を引く。孝太郎は頭を瞬時に下げたために、弾丸は彼の頭ではなく真横の券売機の中にめり込む。
銃声と弾丸がめり込んだという事実のために、周りのいた人々が悲鳴を上げていく。
松田はそれに対し、眉を顰める。
「あー、うざってぇな、ちくしょう」
松田は地面に向かって引き金を引くと、弾丸が地面の下へとめり込む。
更なる悲鳴を上げようとする人々に対して、松田は銃口を向けながら言葉を発する。
「黙ってろよ。カスども。ったく、ゴミどもの悲鳴が聞こえて不愉快だぜぇ~」
「……貴様、どうも言っていい事と悪い事の区別が付かなくなったらしいな。人間は成長する生き物だが、お前は3年前と一つも変わっていないな」
孝太郎は松田が無意味な警告を行なっている間に異空間の武器庫から拳銃を取り出して、その銃口を松田に突き付けながら告げた。
「いいんだよ。こまけぇ事は、クヨクヨするんじゃねぇ」
「お前にとっては細かい事なんだろうな。このクズ野郎」
孝太郎が暴言を言い放つのと同時に松田は自身の拳銃を触り、それを針のような刃物へと変えていく。
どうやら、既存の物を別の物に置き換えるという彼の魔法は変わっていないらしい。
孝太郎は拳銃を仕舞うと、今度は刀を取り出して、松田と向き直る。
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