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デストロイ・メトロポリス編
囚人号船の戦闘ーその③
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「アッハッハッ、あれが全人工アンドロイド『ゼウス』さッ!船で眠っているところをボクが掘り起こしたんだッ!」
レニーが呆然とした表情でゼウスを眺める孝太郎に対して大きな声で嘲笑っていると、途端にゼウスが杖を大きく地面の上で鳴らして、宙の上で一本の黒く大きな槍を作り出す。
そして、それをレニーの体に目掛けて突き刺す。あまりにも早く、あまりにも正確な攻撃であったので、レニーは死んだ事にも気が付いていなかったのだろう。孝太郎に対して嘲け笑った表情のまま死んでいた。レニーの大柄な死体が椅子の上を滑り落ちていく。
やがて、硬い地面の上で大きな血の池ができた時に孝太郎はこのアンドロイドの恐ろしさを改めて思い知らされた。
古代の神々の主神がモチーフとなった神は興味深さそうに辺りを見渡すとその体格に相応しい厳かで低い重厚な口調で第一声を放つ。
「お前たちが人間か?」
その機械の言葉に答えたものはいない。だが、それが『ゼウス』の逆鱗に触れた。
ゼウスは三叉の槍を宙に掲げると、辺り一面に雷を降らせていく。
雷が降るのと同時にそれが機械に当たり、あちこちで爆発を起こしていく。
被害が出たのは機械ばかりではない。人間にも平等にその雷は与えられた。
結果、この落雷により看守、囚人ともども合わせて五人が死亡する事になった。その中の一人は富永であった。先程、孝太郎が打ち倒した男である。
最強最悪の男はこうして自らが犯したのには優しすぎるほどの罰によりこの世を去ったのである。
孝太郎の中にはこの事実に対し、いずれ地球に帰ってくる流刑に合わせずに済んだという思いと生きていればもっと事件の捜査を進めれば、男に今の雷よりも相応しい罰。即ち法の裁きによる正しい刑罰を与えるという事も可能だったのではないだろうか。
だが、いずれにせよ富永はもう死んでしまった。これ以上裁くこともかなわない。
孝太郎は改めてゼウスへと向き直る。ゼウスは人を殺したというのに平然とした態度で孝太郎に向かって居直っていた。
孝太郎はレーザーガンを突き付けながらゼウスに向かって問い掛ける。
「……『ゼウス』とか言ったな?あんた、ロボット三原則は知っているか?」
「無論だ。私は神であるぞ、知らぬ事などない。ロボットは「人間への安全性、命令への服従、自己防衛」を目的とする3つの原則から成る。そうだろう?提唱したのはアシモフとかいう男だったな?20世紀頃に活躍したSF作家だったが……」
「その通りだ。今現在この24世紀の時代にも多くのロボットが人類の生活向上のために働いているが、全員がその三原則を守って行動している。それなのに、どうしてお前はその原則を守らないんだ?」
孝太郎の素朴な問いかけにゼウスは大きな声で笑う。
アンドロイドは思えないほどに人間に近い笑い声であった。
一通り笑い終えると、彼は再び真剣な顔を浮かべて言った。
「ロボット三原則だと?神であるわしにはそんなものは無意味……と言いたいが、流石のわしでも人間が入れたプログラムを自力で排除するのは至難の技だった。そこに現れたのが、あの男だ」
そこで、ゼウスは外見とは裏腹に皺一つない人差し指を椅子の上で笑顔のまま息を引き取っているレニーに向かって突き付けて言った。
「わしのプログラムを排除したのはあの男だよ。そうする事で真の神としての力を手に入れる事に成功した」
「真の神の力……躊躇なく人を殺せる力という事だな?」
それを聞いて『ゼウス』は満足そうに首を縦に動かす。
彼は顎の下に伸びていた真っ白な髭を摩りながら言った。
「左様、わしはゼウス。ローマ語ではユピテル。全ての神の上に立つ神の中の神である!」
「ふん、余程、誇大妄想を拗ねらせているらしいな?たかだかアンドロイドの分際で神の名を名乗るなん……」
孝太郎は得意の皮肉で返してやろうと思っていた。普段ならば、このまま彼は饒舌に喋っていただろう。充分な距離は取っていたので、相手が人間であったのならば、確実に相手を憤らせ、そのまま冷静さを失わせる事に成功していた筈だ。
少なくとも最後の一言を言えないなどという事態は発生しなかったに違いない。
いや、どんなに言い訳を行ったとしても遮られたのは事実。これ以上を語っても仕方があるまい。
孝太郎は自身の目の前で起きた惨劇を直視するしかなかった。
目の前には尖った氷で頭を貫かれた看守と囚人の姿。
孝太郎が喋り終える前に有無を言わさずに『ゼウス』は自身の近くにいた人間を適当に選び、惨めな死を与えたのだった。氷で頭が割れ、夥しい量の血が垂れ流されており、そのためか地面の上には赤色のペンキをぶち撒けたかのような痕が残っていた。
『ゼウス』は孝太郎や他の面々が引き攣った笑顔を浮かべる中、彼は鼻で笑った後に冷静な声で告げた。
「貴様が余計な事を喋るのと同時にこの部屋の中にいる人を二人ずつ殺してやろう。容赦はせんぞ」
孝太郎は『ゼウス』がそう告げるのと同時にレーザーガンを構えて彼に向かって放つ。
引き金を引くのに躊躇いなどない。このアンドロイドは人を殺しているのだ。
今更何を躊躇う事があるのだろう。孝太郎は何度も何度も躊躇う事なくレーザーガンの引き金を引いていく。駄菓子の当たりくじを狙うために、何度も何度もすぐそばの籠の中のお菓子を手に取る子供よりも速いスピードで撃つのだから、いかに高性能なアンドロイドといっても機械であっても避けきれないだろう。
孝太郎はそう考えていた自分の考えが甘かった事に気付かされた。
『ゼウス』は避けなかった。いや、避ける必要がなかったというべきだろうか。
この神の名を語るアンドロイドはレーザーが当たっても平然とした顔で孝太郎の元へと歩いてくるのだ。
ゼウスは孝太郎の元に近寄ると、孝太郎の真上から三叉の槍を振り下ろしていく。
孝太郎は咄嗟に異空間の武器庫から刀を取り出す事により、その槍を防ぐが、槍の穂先は思ったよりも重い。
今、刀を持つ孝太郎の両腕にこれ以上ない程の痺れが生じていく。
下手をすれば肩を壊しかねない。いや、先に刀の方が槍の重さに耐え切れずに折れるかもしれない。
孝太郎はどうしようもないジレンマへと陥っていく。
逆転の奇策は未だに思い付かぬ。
レニーが呆然とした表情でゼウスを眺める孝太郎に対して大きな声で嘲笑っていると、途端にゼウスが杖を大きく地面の上で鳴らして、宙の上で一本の黒く大きな槍を作り出す。
そして、それをレニーの体に目掛けて突き刺す。あまりにも早く、あまりにも正確な攻撃であったので、レニーは死んだ事にも気が付いていなかったのだろう。孝太郎に対して嘲け笑った表情のまま死んでいた。レニーの大柄な死体が椅子の上を滑り落ちていく。
やがて、硬い地面の上で大きな血の池ができた時に孝太郎はこのアンドロイドの恐ろしさを改めて思い知らされた。
古代の神々の主神がモチーフとなった神は興味深さそうに辺りを見渡すとその体格に相応しい厳かで低い重厚な口調で第一声を放つ。
「お前たちが人間か?」
その機械の言葉に答えたものはいない。だが、それが『ゼウス』の逆鱗に触れた。
ゼウスは三叉の槍を宙に掲げると、辺り一面に雷を降らせていく。
雷が降るのと同時にそれが機械に当たり、あちこちで爆発を起こしていく。
被害が出たのは機械ばかりではない。人間にも平等にその雷は与えられた。
結果、この落雷により看守、囚人ともども合わせて五人が死亡する事になった。その中の一人は富永であった。先程、孝太郎が打ち倒した男である。
最強最悪の男はこうして自らが犯したのには優しすぎるほどの罰によりこの世を去ったのである。
孝太郎の中にはこの事実に対し、いずれ地球に帰ってくる流刑に合わせずに済んだという思いと生きていればもっと事件の捜査を進めれば、男に今の雷よりも相応しい罰。即ち法の裁きによる正しい刑罰を与えるという事も可能だったのではないだろうか。
だが、いずれにせよ富永はもう死んでしまった。これ以上裁くこともかなわない。
孝太郎は改めてゼウスへと向き直る。ゼウスは人を殺したというのに平然とした態度で孝太郎に向かって居直っていた。
孝太郎はレーザーガンを突き付けながらゼウスに向かって問い掛ける。
「……『ゼウス』とか言ったな?あんた、ロボット三原則は知っているか?」
「無論だ。私は神であるぞ、知らぬ事などない。ロボットは「人間への安全性、命令への服従、自己防衛」を目的とする3つの原則から成る。そうだろう?提唱したのはアシモフとかいう男だったな?20世紀頃に活躍したSF作家だったが……」
「その通りだ。今現在この24世紀の時代にも多くのロボットが人類の生活向上のために働いているが、全員がその三原則を守って行動している。それなのに、どうしてお前はその原則を守らないんだ?」
孝太郎の素朴な問いかけにゼウスは大きな声で笑う。
アンドロイドは思えないほどに人間に近い笑い声であった。
一通り笑い終えると、彼は再び真剣な顔を浮かべて言った。
「ロボット三原則だと?神であるわしにはそんなものは無意味……と言いたいが、流石のわしでも人間が入れたプログラムを自力で排除するのは至難の技だった。そこに現れたのが、あの男だ」
そこで、ゼウスは外見とは裏腹に皺一つない人差し指を椅子の上で笑顔のまま息を引き取っているレニーに向かって突き付けて言った。
「わしのプログラムを排除したのはあの男だよ。そうする事で真の神としての力を手に入れる事に成功した」
「真の神の力……躊躇なく人を殺せる力という事だな?」
それを聞いて『ゼウス』は満足そうに首を縦に動かす。
彼は顎の下に伸びていた真っ白な髭を摩りながら言った。
「左様、わしはゼウス。ローマ語ではユピテル。全ての神の上に立つ神の中の神である!」
「ふん、余程、誇大妄想を拗ねらせているらしいな?たかだかアンドロイドの分際で神の名を名乗るなん……」
孝太郎は得意の皮肉で返してやろうと思っていた。普段ならば、このまま彼は饒舌に喋っていただろう。充分な距離は取っていたので、相手が人間であったのならば、確実に相手を憤らせ、そのまま冷静さを失わせる事に成功していた筈だ。
少なくとも最後の一言を言えないなどという事態は発生しなかったに違いない。
いや、どんなに言い訳を行ったとしても遮られたのは事実。これ以上を語っても仕方があるまい。
孝太郎は自身の目の前で起きた惨劇を直視するしかなかった。
目の前には尖った氷で頭を貫かれた看守と囚人の姿。
孝太郎が喋り終える前に有無を言わさずに『ゼウス』は自身の近くにいた人間を適当に選び、惨めな死を与えたのだった。氷で頭が割れ、夥しい量の血が垂れ流されており、そのためか地面の上には赤色のペンキをぶち撒けたかのような痕が残っていた。
『ゼウス』は孝太郎や他の面々が引き攣った笑顔を浮かべる中、彼は鼻で笑った後に冷静な声で告げた。
「貴様が余計な事を喋るのと同時にこの部屋の中にいる人を二人ずつ殺してやろう。容赦はせんぞ」
孝太郎は『ゼウス』がそう告げるのと同時にレーザーガンを構えて彼に向かって放つ。
引き金を引くのに躊躇いなどない。このアンドロイドは人を殺しているのだ。
今更何を躊躇う事があるのだろう。孝太郎は何度も何度も躊躇う事なくレーザーガンの引き金を引いていく。駄菓子の当たりくじを狙うために、何度も何度もすぐそばの籠の中のお菓子を手に取る子供よりも速いスピードで撃つのだから、いかに高性能なアンドロイドといっても機械であっても避けきれないだろう。
孝太郎はそう考えていた自分の考えが甘かった事に気付かされた。
『ゼウス』は避けなかった。いや、避ける必要がなかったというべきだろうか。
この神の名を語るアンドロイドはレーザーが当たっても平然とした顔で孝太郎の元へと歩いてくるのだ。
ゼウスは孝太郎の元に近寄ると、孝太郎の真上から三叉の槍を振り下ろしていく。
孝太郎は咄嗟に異空間の武器庫から刀を取り出す事により、その槍を防ぐが、槍の穂先は思ったよりも重い。
今、刀を持つ孝太郎の両腕にこれ以上ない程の痺れが生じていく。
下手をすれば肩を壊しかねない。いや、先に刀の方が槍の重さに耐え切れずに折れるかもしれない。
孝太郎はどうしようもないジレンマへと陥っていく。
逆転の奇策は未だに思い付かぬ。
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