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デストロイ・メトロポリス編
囚人号船の乱闘ーその①
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「さぁ、動け!我が下僕どもよ!忌々しいこの刑事どもを殺してしまえ!」
富永の号令と共に瞳から光を失った看守たちが光太郎やその仲間たちに襲い掛かっていく。その様子は古典のゾンビ映画で人に襲い掛かるゾンビのようだ。
孝太郎はその大軍勢を地面を蹴り、自らの体を滑らせる事により、スライディングの状態を生み出し、彼らの足を転ばしていく事で危機を回避していく。
ようやくの事で危機を回避した孝太郎は一息を吐いてから、富永を睨む。
「つくづく卑劣な奴だな。貴様のようなような奴は星流しの刑じゃあなくて、死刑にするべきだったと常々思うよ」
「死刑?死刑ってのはおれの人生を不当に奪った貴様にこそ捧げられる言葉だろうがッ!」
「ふざけた事抜かしてんじゃあねぇぞ!」
孝太郎は富永のあまりの卑劣さに怒りを隠しきれなかった。彼は異空間の武器庫から拳銃を取り出して躊躇う事なく富永に向かって発砲する。
銃声がなった事で彼はすっかりと意気消沈してしまったらしい。
情けのない悲鳴を上げて地面の上に座り込む。
「あわあわあわ、ひぇぇぇぇぇ」
「撃たれたくないだろ?このままおれに投降することをオススメするよ」
孝太郎は拳銃を構えると、二度はないとばかりにその照準を富永に合わせていく。
孝太郎の両目はしっかりと腰を抜かし、助けを求めて腕を伸ばす富永の額を正確に捉えていた。孝太郎は犯罪者の類いはなるべくなら法の手に渡して裁くという考えの持ち主である。これは亡き祖父の教えに由来するのだが、最近になり“ある事”が起こってからはそれにも少し変化を持たせていた。
それは仲間や自分の命を守れるのならば、射殺もやむを得ないという考えである。
孝太郎の両手が引き金に掛かろうとしたまさにその時だ。
その前にまたしても拳銃の壊れる模様が彼の両目に飛び込む。
孝太郎が慌てて目を見張ると、そこに立っていたのは風魔の小太郎と称する怪しげな男の姿。
小太郎は刀を振るって、そのまま孝太郎を一刀両断にしようと試みたが、孝太郎が咄嗟に海老のように柔軟に体を逸らした事により、刀は空を切るだけで終わる。
だが、その光景を見ても小太郎は眉一つ動かさない。
その堂々たる姿があまりにも恐ろしかったので、孝太郎は思わずに身じろいでしまう。
その様を好機と受け取ったのか、小太郎は両手で刀を持って孝太郎の元へと突っ込んでいく。
あまりにも唐突に襲ってきたので、今度は身を交わす暇もない。絶体絶命かと思われたのだが、その攻撃は思わぬ一撃によって弾かれる。
そう、マリヤである。マリヤ・カレニーナ司教兼刑事は刀を受け止めると同時に、小太郎に向かって厳かな声で告げた。
「……あなたの前世が分かりました」。あなたの前世は江戸時代のーー」
マリヤが彼の前世の事に告げようとすると同時に、小太郎はその口を防ぐかのように刀を引いて、今度はマリヤの顔に向かって突きや振りといった行為を振り返していく。
あまりにの猛攻にマリヤは話を続ける暇もない。彼女はただひたすらに逆転の機会を待っていた。
この戦いにおける逆転の機会が訪れるのを。
マリヤとしてはこのまま小太郎を叩き斬るつもりであるのだが、小太郎は思ったよりも手強い。
彼女は歯軋りをしながら、得体の知れない怪物の攻撃に耐えていく。
マリヤにとってこの戦いは中々に辛いものがある。
だが、こんなところでめげてはなるまい。マリヤは瞳に炎を宿しながら小太郎を睨む。
この男の弱点は一体何処にあるのだろうか。が、懸命に探せども探せどもその正体は出てこない。
悔しい。悔しいが、今の自分にはそれがいい。
マリヤはこの逆境が楽しいとさえ思っていた。奇妙な事なのだが、この戦いが永遠に続けいいとさえ思っている。
だが、悲しきかな、何事にも終わりは訪れる。それは肝心の小太郎によってもたらされた。
小太郎は不意に刀を引くと、マリヤを突き飛ばし、地面に向かって十字型の手裏剣を放り投げる。
本来ならば弾かれるのであろうが、小太郎の手裏剣には特殊な力でも込めてあるのだろうか、コンクリートの地面の上にも容赦なく突き刺さった。
「‥‥レニー、余計な事はするな。貴様のせいで興醒めた」
レニーは地面の上に尻を突くと、そのまま硬い地面の中に座り込む。
オニゴールのように顔を青くしたレニーはそのまま何も言わずに黙って首を縦に動かす。
それから、自分の前に立ち塞がるマリヤを一瞥し、意味深に頷いてから尋ねる。
「さて、女……お前、その剣で何人の人間を仕留めた」
「……悪いですがお答えできません。私は今は刑事なので……」
「転職したから、気持ちを変えたからといって過去の罪が変わるわけではあるまい?ここでおれに一言だけでも話してみたらどうだ?」
「……お断りします。楽しんで人を斬っていそうなあなた様と一緒にされたくはないので」
マリヤの口調は明らかに小太郎の怒りを誘っていた。普通の犯罪者ならばここでマリヤの挑発に乗っただろう。
だが、小太郎は生まれついての忍び。そんな見え見えの挑発に乗るタマではない。
彼は小馬鹿にしたような笑いを口元に浮かべると、異空間の武器庫か、服の何処かに隠していたと思われる五、六本のクナイを取り出す。
それを一斉に指と指の間で挟むと、手を振ってそれを重力の元に解放した。
マリヤは四本ばかりのクナイを体を転がして避けると、そのまま自身に向かって迫ってきた二、三本のクナイを手に持っていた剣で弾き落とす。
だが、ここで疲れが見えてきたのだろう。彼女は息を切らし始めていく。
ハァハァという荒い息が口から漏れていく。そればかりではない。筋肉も動かないのか、両肩が強張り、手が剣を掴もうとしない。
疲弊の状態だ。このままでは不味い。
マリヤは危機を感じて、無理に剣を掴もうとしたが、それよりも前に小太郎が彼女の元に近付き、彼女の目の前で懐に隠し持っていたと思われるクナイを取り出して、振り下ろしていく。
だが、小太郎は何を察したのか、慌ててマリヤの前から飛び上がり姿を消す。
マリヤが呆然としていると、先程まで小太郎が立っていた場所の上にレーザー光線が放射されてその硬い地面を抉り取っていたのだった。
目の前を見つめると、そこに立っていたのは中村孝太郎。
異空間の武器庫からレーザーガンを取り出したのだろう。その銃で自分を助けてようとしてくれたのだろうか。
マリヤは孝太郎に感謝の念を送り、急いでその場から逃げ出すべく無理矢理に足を動かす。
富永の号令と共に瞳から光を失った看守たちが光太郎やその仲間たちに襲い掛かっていく。その様子は古典のゾンビ映画で人に襲い掛かるゾンビのようだ。
孝太郎はその大軍勢を地面を蹴り、自らの体を滑らせる事により、スライディングの状態を生み出し、彼らの足を転ばしていく事で危機を回避していく。
ようやくの事で危機を回避した孝太郎は一息を吐いてから、富永を睨む。
「つくづく卑劣な奴だな。貴様のようなような奴は星流しの刑じゃあなくて、死刑にするべきだったと常々思うよ」
「死刑?死刑ってのはおれの人生を不当に奪った貴様にこそ捧げられる言葉だろうがッ!」
「ふざけた事抜かしてんじゃあねぇぞ!」
孝太郎は富永のあまりの卑劣さに怒りを隠しきれなかった。彼は異空間の武器庫から拳銃を取り出して躊躇う事なく富永に向かって発砲する。
銃声がなった事で彼はすっかりと意気消沈してしまったらしい。
情けのない悲鳴を上げて地面の上に座り込む。
「あわあわあわ、ひぇぇぇぇぇ」
「撃たれたくないだろ?このままおれに投降することをオススメするよ」
孝太郎は拳銃を構えると、二度はないとばかりにその照準を富永に合わせていく。
孝太郎の両目はしっかりと腰を抜かし、助けを求めて腕を伸ばす富永の額を正確に捉えていた。孝太郎は犯罪者の類いはなるべくなら法の手に渡して裁くという考えの持ち主である。これは亡き祖父の教えに由来するのだが、最近になり“ある事”が起こってからはそれにも少し変化を持たせていた。
それは仲間や自分の命を守れるのならば、射殺もやむを得ないという考えである。
孝太郎の両手が引き金に掛かろうとしたまさにその時だ。
その前にまたしても拳銃の壊れる模様が彼の両目に飛び込む。
孝太郎が慌てて目を見張ると、そこに立っていたのは風魔の小太郎と称する怪しげな男の姿。
小太郎は刀を振るって、そのまま孝太郎を一刀両断にしようと試みたが、孝太郎が咄嗟に海老のように柔軟に体を逸らした事により、刀は空を切るだけで終わる。
だが、その光景を見ても小太郎は眉一つ動かさない。
その堂々たる姿があまりにも恐ろしかったので、孝太郎は思わずに身じろいでしまう。
その様を好機と受け取ったのか、小太郎は両手で刀を持って孝太郎の元へと突っ込んでいく。
あまりにも唐突に襲ってきたので、今度は身を交わす暇もない。絶体絶命かと思われたのだが、その攻撃は思わぬ一撃によって弾かれる。
そう、マリヤである。マリヤ・カレニーナ司教兼刑事は刀を受け止めると同時に、小太郎に向かって厳かな声で告げた。
「……あなたの前世が分かりました」。あなたの前世は江戸時代のーー」
マリヤが彼の前世の事に告げようとすると同時に、小太郎はその口を防ぐかのように刀を引いて、今度はマリヤの顔に向かって突きや振りといった行為を振り返していく。
あまりにの猛攻にマリヤは話を続ける暇もない。彼女はただひたすらに逆転の機会を待っていた。
この戦いにおける逆転の機会が訪れるのを。
マリヤとしてはこのまま小太郎を叩き斬るつもりであるのだが、小太郎は思ったよりも手強い。
彼女は歯軋りをしながら、得体の知れない怪物の攻撃に耐えていく。
マリヤにとってこの戦いは中々に辛いものがある。
だが、こんなところでめげてはなるまい。マリヤは瞳に炎を宿しながら小太郎を睨む。
この男の弱点は一体何処にあるのだろうか。が、懸命に探せども探せどもその正体は出てこない。
悔しい。悔しいが、今の自分にはそれがいい。
マリヤはこの逆境が楽しいとさえ思っていた。奇妙な事なのだが、この戦いが永遠に続けいいとさえ思っている。
だが、悲しきかな、何事にも終わりは訪れる。それは肝心の小太郎によってもたらされた。
小太郎は不意に刀を引くと、マリヤを突き飛ばし、地面に向かって十字型の手裏剣を放り投げる。
本来ならば弾かれるのであろうが、小太郎の手裏剣には特殊な力でも込めてあるのだろうか、コンクリートの地面の上にも容赦なく突き刺さった。
「‥‥レニー、余計な事はするな。貴様のせいで興醒めた」
レニーは地面の上に尻を突くと、そのまま硬い地面の中に座り込む。
オニゴールのように顔を青くしたレニーはそのまま何も言わずに黙って首を縦に動かす。
それから、自分の前に立ち塞がるマリヤを一瞥し、意味深に頷いてから尋ねる。
「さて、女……お前、その剣で何人の人間を仕留めた」
「……悪いですがお答えできません。私は今は刑事なので……」
「転職したから、気持ちを変えたからといって過去の罪が変わるわけではあるまい?ここでおれに一言だけでも話してみたらどうだ?」
「……お断りします。楽しんで人を斬っていそうなあなた様と一緒にされたくはないので」
マリヤの口調は明らかに小太郎の怒りを誘っていた。普通の犯罪者ならばここでマリヤの挑発に乗っただろう。
だが、小太郎は生まれついての忍び。そんな見え見えの挑発に乗るタマではない。
彼は小馬鹿にしたような笑いを口元に浮かべると、異空間の武器庫か、服の何処かに隠していたと思われる五、六本のクナイを取り出す。
それを一斉に指と指の間で挟むと、手を振ってそれを重力の元に解放した。
マリヤは四本ばかりのクナイを体を転がして避けると、そのまま自身に向かって迫ってきた二、三本のクナイを手に持っていた剣で弾き落とす。
だが、ここで疲れが見えてきたのだろう。彼女は息を切らし始めていく。
ハァハァという荒い息が口から漏れていく。そればかりではない。筋肉も動かないのか、両肩が強張り、手が剣を掴もうとしない。
疲弊の状態だ。このままでは不味い。
マリヤは危機を感じて、無理に剣を掴もうとしたが、それよりも前に小太郎が彼女の元に近付き、彼女の目の前で懐に隠し持っていたと思われるクナイを取り出して、振り下ろしていく。
だが、小太郎は何を察したのか、慌ててマリヤの前から飛び上がり姿を消す。
マリヤが呆然としていると、先程まで小太郎が立っていた場所の上にレーザー光線が放射されてその硬い地面を抉り取っていたのだった。
目の前を見つめると、そこに立っていたのは中村孝太郎。
異空間の武器庫からレーザーガンを取り出したのだろう。その銃で自分を助けてようとしてくれたのだろうか。
マリヤは孝太郎に感謝の念を送り、急いでその場から逃げ出すべく無理矢理に足を動かす。
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