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デストロイ・メトロポリス編
宇宙囚人号船への侵入
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用意ができたのを見計らうと、孝太郎たち三人は口元を一文字に結び、厳かな顔を浮かべて囚人号船へと向かう。
緊張のためか、メンバーは囚人号船へと向かう最中の中で誰一人口を訊こうともしない。
明美などは緊張のために両手が震えている。マリヤはそんな明美を見越してか、彼女の手を優しく自身の手で包む。
明美はマリヤに向かって微笑み返すと、今度は紙袋を強く掴んで、真っ直ぐに囚人号船を睨む。
宇宙囚人号船は文字通り、宇宙への流刑が決まった囚人を惑星へと移送するための宇宙船である。船の全長は豪華客船の幅にも匹敵するほどに広く、同時に船には収容者を入れるための檻が備え付けられている。
その檻は電子機器で厳重に塞がれており、通常ならば開けられない。
「だが、何者かにハッキングされて、最も容易く開けられてしまった。そういうわけだな?」
「ええ、ですが、その犯人はもう目星が付いています」
孝太郎の問い掛けに対し、マリヤは首を縦に動かして、宙をその細い人差し指でタップし、人型のホログラフを映し出していく。
「レニー・トレスター、昨日日本にて捕らえられたサイバーテロリストです」
「大捜査網が敷かれているとも知らずに日本に潜入してテロを起こそうと捕まるなんてバカだな。そいつは日本の情報はハッキングしなかったのかい?」
マリヤは孝太郎の冗談を聞いてか、それに釣られて笑う。
だが、すぐに口元を結び直し、ホログラフの下の情報データにアクセスし、彼が捕まった際の情報を開示していく。
「となると、わざと捕まって囚人号船の内部に侵入したという線はなさそうだな。これも偶然か」
孝太郎は煮えきれない態度を表しながら独り言を呟く。
もっとも、その独り言はわざと全員に聞こえるように呟いており、実質的には「問い掛け」といってもよい。
だが、誰もその孝太郎の問い掛けには答えようとはしない。
理由は簡単、明確な答えが出せないからだ。ここで変な答えを出しても空気が白けてしまうというのもあるからだろう。
孝太郎はそんな二人の態度を見かねたのか、大きな声で「悪い」と謝罪の声を呟く。
孝太郎のその声が轟くと、二人は黙って前へと進む。
マリヤは出していたホログラフやデータを消し、明美は何も言わずに紙袋を強く握って前へと向かっていく。
そして、いよいよ囚人号船を目の当たりにすると、三人ともいよいよ言葉を失ってしまう。
というのも、大型豪華客船にも匹敵するほどの巨大な宇宙船が大英帝国の広場に設置されているトラファルガー・ネルソン像が訪れる人々を見下ろすように、その巨大囚人号船が孝太郎たち三人を見下ろしていたからだ。
孝太郎は思わず生唾を飲み込む。自分たちを見下ろす船はあまりにも強大であり大きい。
陸の上に置かれた鯨というのはこのようなものなのだろうか。
だが、それ以上に孝太郎の気を引いたのは22世紀以降に人間が作り出した最先端の機能であり、同時に当時の人々に夢をもたらした隕石破壊砲と宇宙航行エンジン。それに小距離のワープ装置がその船の各所から見えたからだ。
だが、今や人類が作り上げた未来への希望となる筈の装置は今や人類にその矛先を向けつつある。
孝太郎は皮肉な現象に思わず苦笑する。
「やっぱり、大きいですねぇ、多くの囚人を移送するだけの事はあります」
「ええ、だから、私たちは気を付けなくてはいけません。この事件を片付けて、多くの市民を凶悪な犯罪から守るためにも……」
明美とマリヤが次々に言う。孝太郎は二人の会話に耳をすましながら、心の内で二人の意見に同調していた。
人類の進歩をあんな奴らに悪用されてはたまるものかと考えていた時だ。
囚人号船からプシューとなる音が聞こえて、そこからタラップが降りてくる。
化学発展以前、魔法文化推進以前の22世紀以前、とりわけ21世紀の船で見られたような旧式のタラップだ。
孝太郎がそれを踏み、他の二人が孝太郎の後に続くために脚を踏んだ時だ。
突如囚人号船から機械音が聞こえた。
『我々が要求したのは中村孝太郎一人だけのはずだ。なぜ、関係のない人間が二人もいる』
機械音の抗議の声は大勢の警察関係者を動揺させた。
だが、それには孝太郎が自ら答える事で収束した。
「ゼウス!この二人は単なる差し入れ係だッ!お前たちを少しでも楽にしようとする持ち物が入ってるんだ!それに、この二人は差し入れを置いたら、すぐに帰る!それでいいだろう?」
孝太郎の問い掛けに機械は暫く黙っていたが、やがてあの音声が再び聞こえ、孝太郎に許可を与える。ただし条件付きで……。
「そこの二人の女は船内に荷物を置いたら、直ちに立ち去れ。もし、荷物を置いてもなお、立ち去ろうとする意思を見せなければ、我々は即座に人質を殺すだろう」
それを聞いた孝太郎の片眉が微かに動く。
だが、すぐにいつもの冷静な顔を取り戻して、
「分かった。約束を守ろう。明美とマリヤは船の中に荷物を置いたら、すぐにでも去るよ。それでいいだろう?」
言葉は返ってこないので同意と取ってもよいだろう。
孝太郎は紙袋を持った二人に直ぐに付いてくるように指示を出す。
宇宙船の中は広大でトラップが回収されると、床下と壁には無機質な色が続いていく。
孝太郎と二人の仲間が辺りを見渡していると、二人の前にビームライフルを肩から下げた一人の男が姿を表す。
ビームライフルを構えた男は孝太郎たちの姿を見かけると、その銃口を構えて、
「おい、お前らだな?中村孝太郎はここに残れ、後はその手に持ってる袋を持って立ち去りやがれ!」
なんと乱暴な口調だろう。孝太郎は少しだけ不快感のような感情に支配されたが、すぐにポーカーフェイスを浮かべて、
「わかった。だが、二人が怖がってしまってな。ご足労をかけるが、こちらに取りに来てもらえないだろうか?」
孝太郎の提案に男は舌を打ったが、やはり差し入れは欲しかったのだろう。
文句を言いながらも、ビームライフルを構えながら近付いていく。
孝太郎はその男が近付いてくるのを見るのと同時に、口元を緩める。
そして、明美とマリヤから差し入れを受け取ろうとする男の背後へと回り込み、男の左腕と襟を掴むと、そのまま背後へと投げ付ける。
頭から落としていないので、致命傷とはなっていないだろう。
だが、体を強く打ってしまったらしく地面の上で「うぅ」と小さな悲鳴をあげていた。
緊張のためか、メンバーは囚人号船へと向かう最中の中で誰一人口を訊こうともしない。
明美などは緊張のために両手が震えている。マリヤはそんな明美を見越してか、彼女の手を優しく自身の手で包む。
明美はマリヤに向かって微笑み返すと、今度は紙袋を強く掴んで、真っ直ぐに囚人号船を睨む。
宇宙囚人号船は文字通り、宇宙への流刑が決まった囚人を惑星へと移送するための宇宙船である。船の全長は豪華客船の幅にも匹敵するほどに広く、同時に船には収容者を入れるための檻が備え付けられている。
その檻は電子機器で厳重に塞がれており、通常ならば開けられない。
「だが、何者かにハッキングされて、最も容易く開けられてしまった。そういうわけだな?」
「ええ、ですが、その犯人はもう目星が付いています」
孝太郎の問い掛けに対し、マリヤは首を縦に動かして、宙をその細い人差し指でタップし、人型のホログラフを映し出していく。
「レニー・トレスター、昨日日本にて捕らえられたサイバーテロリストです」
「大捜査網が敷かれているとも知らずに日本に潜入してテロを起こそうと捕まるなんてバカだな。そいつは日本の情報はハッキングしなかったのかい?」
マリヤは孝太郎の冗談を聞いてか、それに釣られて笑う。
だが、すぐに口元を結び直し、ホログラフの下の情報データにアクセスし、彼が捕まった際の情報を開示していく。
「となると、わざと捕まって囚人号船の内部に侵入したという線はなさそうだな。これも偶然か」
孝太郎は煮えきれない態度を表しながら独り言を呟く。
もっとも、その独り言はわざと全員に聞こえるように呟いており、実質的には「問い掛け」といってもよい。
だが、誰もその孝太郎の問い掛けには答えようとはしない。
理由は簡単、明確な答えが出せないからだ。ここで変な答えを出しても空気が白けてしまうというのもあるからだろう。
孝太郎はそんな二人の態度を見かねたのか、大きな声で「悪い」と謝罪の声を呟く。
孝太郎のその声が轟くと、二人は黙って前へと進む。
マリヤは出していたホログラフやデータを消し、明美は何も言わずに紙袋を強く握って前へと向かっていく。
そして、いよいよ囚人号船を目の当たりにすると、三人ともいよいよ言葉を失ってしまう。
というのも、大型豪華客船にも匹敵するほどの巨大な宇宙船が大英帝国の広場に設置されているトラファルガー・ネルソン像が訪れる人々を見下ろすように、その巨大囚人号船が孝太郎たち三人を見下ろしていたからだ。
孝太郎は思わず生唾を飲み込む。自分たちを見下ろす船はあまりにも強大であり大きい。
陸の上に置かれた鯨というのはこのようなものなのだろうか。
だが、それ以上に孝太郎の気を引いたのは22世紀以降に人間が作り出した最先端の機能であり、同時に当時の人々に夢をもたらした隕石破壊砲と宇宙航行エンジン。それに小距離のワープ装置がその船の各所から見えたからだ。
だが、今や人類が作り上げた未来への希望となる筈の装置は今や人類にその矛先を向けつつある。
孝太郎は皮肉な現象に思わず苦笑する。
「やっぱり、大きいですねぇ、多くの囚人を移送するだけの事はあります」
「ええ、だから、私たちは気を付けなくてはいけません。この事件を片付けて、多くの市民を凶悪な犯罪から守るためにも……」
明美とマリヤが次々に言う。孝太郎は二人の会話に耳をすましながら、心の内で二人の意見に同調していた。
人類の進歩をあんな奴らに悪用されてはたまるものかと考えていた時だ。
囚人号船からプシューとなる音が聞こえて、そこからタラップが降りてくる。
化学発展以前、魔法文化推進以前の22世紀以前、とりわけ21世紀の船で見られたような旧式のタラップだ。
孝太郎がそれを踏み、他の二人が孝太郎の後に続くために脚を踏んだ時だ。
突如囚人号船から機械音が聞こえた。
『我々が要求したのは中村孝太郎一人だけのはずだ。なぜ、関係のない人間が二人もいる』
機械音の抗議の声は大勢の警察関係者を動揺させた。
だが、それには孝太郎が自ら答える事で収束した。
「ゼウス!この二人は単なる差し入れ係だッ!お前たちを少しでも楽にしようとする持ち物が入ってるんだ!それに、この二人は差し入れを置いたら、すぐに帰る!それでいいだろう?」
孝太郎の問い掛けに機械は暫く黙っていたが、やがてあの音声が再び聞こえ、孝太郎に許可を与える。ただし条件付きで……。
「そこの二人の女は船内に荷物を置いたら、直ちに立ち去れ。もし、荷物を置いてもなお、立ち去ろうとする意思を見せなければ、我々は即座に人質を殺すだろう」
それを聞いた孝太郎の片眉が微かに動く。
だが、すぐにいつもの冷静な顔を取り戻して、
「分かった。約束を守ろう。明美とマリヤは船の中に荷物を置いたら、すぐにでも去るよ。それでいいだろう?」
言葉は返ってこないので同意と取ってもよいだろう。
孝太郎は紙袋を持った二人に直ぐに付いてくるように指示を出す。
宇宙船の中は広大でトラップが回収されると、床下と壁には無機質な色が続いていく。
孝太郎と二人の仲間が辺りを見渡していると、二人の前にビームライフルを肩から下げた一人の男が姿を表す。
ビームライフルを構えた男は孝太郎たちの姿を見かけると、その銃口を構えて、
「おい、お前らだな?中村孝太郎はここに残れ、後はその手に持ってる袋を持って立ち去りやがれ!」
なんと乱暴な口調だろう。孝太郎は少しだけ不快感のような感情に支配されたが、すぐにポーカーフェイスを浮かべて、
「わかった。だが、二人が怖がってしまってな。ご足労をかけるが、こちらに取りに来てもらえないだろうか?」
孝太郎の提案に男は舌を打ったが、やはり差し入れは欲しかったのだろう。
文句を言いながらも、ビームライフルを構えながら近付いていく。
孝太郎はその男が近付いてくるのを見るのと同時に、口元を緩める。
そして、明美とマリヤから差し入れを受け取ろうとする男の背後へと回り込み、男の左腕と襟を掴むと、そのまま背後へと投げ付ける。
頭から落としていないので、致命傷とはなっていないだろう。
だが、体を強く打ってしまったらしく地面の上で「うぅ」と小さな悲鳴をあげていた。
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