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第一部 五章 大陸初の統一国家
商人達の良心
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街の豪商達の動きが慌ただしくなったと知らせたのは市民でも農民でもなく、街の豪商の一人であるアイゼン・ヒューゲルラントであった。
彼は豪商の中では珍しく彼自身が貧困の中から成り上がったとあって、平民寄りの考えを示していた。
その上、彼は亡きフリードリヒ・フォン・ヴァレンシュタインを心の底から尊敬し、尊敬のあまりに自分の息子にフリードリヒと名付けた始末でもあった。
そんな男が女王であるガラドリエルに面会を申し入れたのだ。ガラドリエルとしても受け入れない訳にはいかない。
ガラドリエルは豪商と謁見の間を通して話し合い情報を入れた。
ガラドリエルは話を聞き終えると、褒美を与えるように指示を出したが、彼は一度は断ったものの結局は満面の笑みで褒美を受け取った。
護衛を付けられ、ガラドリエルの元から去っていく様子を眺めながら、マートニアはアイゼンを図々しいと非難したが、ガラドリエルは妹を宥めるかのように優しい口調で、
「いやいや、私はむしろあの男に好感を抱いたぞ、商人が何の見返りも無しに帰ったのなら逆に私は怪しむ所だったぞ、もしかしてあやつの進言自体が嘘なのではないかとな、私は今回奴が私の用意した褒美を受け取った事に私はむしろ安堵しておるのだ。奴は少なくとも商人として嘘は付いておらぬとな」
ガラドリエルの口調に躊躇いはない。マートニアはそれでも納得しかねているようで、頬をプクッと膨らませていた。
そんなマートニアの頭を優しく撫でながら、ディリオニスは言った。
「陛下の決断に間違いはない筈だよ。いつだって正しい事をしたじゃあないか?それに今回だって、彼が怪しい商人の名前を挙げた事から、事前に彼らの考えを防ぐ事ができたじゃあないか」
ディリオニスの言葉にマートニアはようやく機嫌を直したようで、元の城の警備へと戻っていく。
双子の騎士の役職は王を守る透明の盾を持つ剣士達なのだ。いつまでも不満を垂らしてばかりはいられないだろう。
文句を言いながらも警備を行う二人を眺めながら、女王は微笑む。
すると、重臣の一人に見られたのだろうか、心配そうな顔をされたので、ガラドリエルはもう一度澄ました顔に戻る。
彼女は次の謁見者を待ちわびた。
商人達の家の前に透明の盾を持つ剣士達が現れ、強制的な捜査が行われたために、彼らは結局はクーデター前に逮捕され、二つの家の戦争の中で敵対する勢力に加担して、攻撃を行う事は不可能になったと言えるだろう。
有力な商人達は捕らえられ、女王にその財産を没収され、彼らは投獄された。
また、女王は大勢の解雇された従業員への保障を行い、彼らに別の仕事を与えていく。
主な仕事は王宮での仕事であったが、王宮の事務仕事や書類仕事と言った仕事から兵士などの軍としての職、食の給仕など食うには困らないと言えるだろう。
が、それでも仕事に溢れた従業員には各地の砦建設や道路整備などの仕事を言い付け、大工として雇う事によって女王は最大の問題になると思われる失業問題を一気に解決したのだった。
今後はその大工と呼ばれる人々を各地の産業にも派遣し、その分野を開拓させていくのだから、双子の騎士は女王の手腕に思わず舌を巻いてしまう。
彼女にとって不可能という言葉は頭の片隅には無いのかもしれない。
天才と言える女王のために築き上げられた防衛施設に軍を派遣し、彼女は国の守りを固めていく。
各地の砦の防衛には先程の溢れた従業員だけではなく、その近くの村々の住民達も加わり、指導官兼隊長として透明の盾を持つ剣士達のベテランとも言える騎士達が派遣されていく。
ガラドリエルは国土の防衛に身を固め、いつでもシュヴァルツ・クロインツ家が攻めてこられように準備を整えておく。
双子の騎士は女王の命令により、シュヴァルツ・クロインツ家との境に築かれた砦に派遣された。
二人は派遣された砦の屋上から、目の前に広がる地平線を眺めていく。
地平線は果てしなく広い。二人からすれば、この世界に来てから一年と言う月日が経っていた事に驚く他ない。
二人はチェスの駒のような砦の屋上の上で夕陽に照らされ、オレンジ色の頬に染まった二人の顔を見つめ合う。
お互いに二人は腕を取り合う。それから、互いの唇と唇を重ね合う。
「ねぇ、ディリオニス……ううん、勇気。前の世界の愛をこの世界に連れて来たらどんな反応するかな?お兄ちゃんもお姉ちゃんも女王に仕えててそこで騎士になって、砦をもらったんだって言ったら」
「きっと驚くと思うよ。お兄ちゃんもお姉ちゃんもすごいっーってあの子の可愛らしい笑顔が浮かぶよ」
相変わらずのアルト声でディリオニスは言った。
彼は夕焼けの空を眺めながら呟く。彼の頭上には自分達の最愛の妹の姿が映っているのだろうか。
マートニアはそんな事を考えながら、元の世界の事を思い浮かべていく。
逃げ出した程の嫌いな過去、辛い過去があったが、今の彼らの脳裏に浮かぶのは家族との楽しい思い出ばかり。
特に最愛の妹と接している時は二人とも一時の苦痛を忘れられる事が出来たと言っても良いだろう。
二人の手に掴まりながら、遊ぶ二人の姿を見て実の両親が私達よりも親らしく見えると苦笑したのを二人はハッキリと覚えている。
最愛の妹の事を思い浮かべていると、目の前に大きな二頭のドラゴンが現れ、砦の門の前に伏す。
双子の騎士は互いに顔を見合わせて慌てて門へと急いでいく。
門の目の前には北部の城に用意されている筈のガラドリエルのドラゴン。
二人が顔を見合わせていると、ドラゴンの上から黒色のローブを身に纏った一人の女性が降りてきた。
黒色のローブの女性は二人の姿を眺めてから、ローブの裾を持って丁寧に頭を下げた。
それから、二人に向かって笑いかけ、祝辞の言葉を述べていく。
「お久し振りね。二人とも、今日は私の魔法である事を伝えたくて来たのだけれど、行けなかったのかしら?」
「そんな事を言われても、陛下に許可は取ったの?」
ディリオニスの言葉に黒色のローブは高笑いをして、
「心配はいらないわよ。ちゃんとこの前に陛下に挨拶をしたから」
「良かった。後で大目玉だもんね」
マートニアは溜息を吐き出すが、黒色のローブの女性は鋭い視線を向けて、
「まぁ、それよりもお聞きなさいな、近々黒十字家の面々は仕掛けてくるわよ。その際に攻撃を仕掛けるのはここよ。用心のためにドラゴンを置いておくわ、大丈夫、魔法をかけてあなた達二人の言う事を聞くようにはしつけておいたから」
黒色のローブの女性はもう一頭のドラゴンの上に乗って、前にここに来た時のようなワープの魔法を使って北部へと戻っていく。
双子の騎士は顔を見合わせて、ドラゴンの対処を行う事にした。
今後は何処に繋いでおくべきかと。
チェスのキングの駒のような建物の後ろにグルッと木の柵を巻いた砦ではドラゴンを飼育するのは難しであるだろうから。
彼は豪商の中では珍しく彼自身が貧困の中から成り上がったとあって、平民寄りの考えを示していた。
その上、彼は亡きフリードリヒ・フォン・ヴァレンシュタインを心の底から尊敬し、尊敬のあまりに自分の息子にフリードリヒと名付けた始末でもあった。
そんな男が女王であるガラドリエルに面会を申し入れたのだ。ガラドリエルとしても受け入れない訳にはいかない。
ガラドリエルは豪商と謁見の間を通して話し合い情報を入れた。
ガラドリエルは話を聞き終えると、褒美を与えるように指示を出したが、彼は一度は断ったものの結局は満面の笑みで褒美を受け取った。
護衛を付けられ、ガラドリエルの元から去っていく様子を眺めながら、マートニアはアイゼンを図々しいと非難したが、ガラドリエルは妹を宥めるかのように優しい口調で、
「いやいや、私はむしろあの男に好感を抱いたぞ、商人が何の見返りも無しに帰ったのなら逆に私は怪しむ所だったぞ、もしかしてあやつの進言自体が嘘なのではないかとな、私は今回奴が私の用意した褒美を受け取った事に私はむしろ安堵しておるのだ。奴は少なくとも商人として嘘は付いておらぬとな」
ガラドリエルの口調に躊躇いはない。マートニアはそれでも納得しかねているようで、頬をプクッと膨らませていた。
そんなマートニアの頭を優しく撫でながら、ディリオニスは言った。
「陛下の決断に間違いはない筈だよ。いつだって正しい事をしたじゃあないか?それに今回だって、彼が怪しい商人の名前を挙げた事から、事前に彼らの考えを防ぐ事ができたじゃあないか」
ディリオニスの言葉にマートニアはようやく機嫌を直したようで、元の城の警備へと戻っていく。
双子の騎士の役職は王を守る透明の盾を持つ剣士達なのだ。いつまでも不満を垂らしてばかりはいられないだろう。
文句を言いながらも警備を行う二人を眺めながら、女王は微笑む。
すると、重臣の一人に見られたのだろうか、心配そうな顔をされたので、ガラドリエルはもう一度澄ました顔に戻る。
彼女は次の謁見者を待ちわびた。
商人達の家の前に透明の盾を持つ剣士達が現れ、強制的な捜査が行われたために、彼らは結局はクーデター前に逮捕され、二つの家の戦争の中で敵対する勢力に加担して、攻撃を行う事は不可能になったと言えるだろう。
有力な商人達は捕らえられ、女王にその財産を没収され、彼らは投獄された。
また、女王は大勢の解雇された従業員への保障を行い、彼らに別の仕事を与えていく。
主な仕事は王宮での仕事であったが、王宮の事務仕事や書類仕事と言った仕事から兵士などの軍としての職、食の給仕など食うには困らないと言えるだろう。
が、それでも仕事に溢れた従業員には各地の砦建設や道路整備などの仕事を言い付け、大工として雇う事によって女王は最大の問題になると思われる失業問題を一気に解決したのだった。
今後はその大工と呼ばれる人々を各地の産業にも派遣し、その分野を開拓させていくのだから、双子の騎士は女王の手腕に思わず舌を巻いてしまう。
彼女にとって不可能という言葉は頭の片隅には無いのかもしれない。
天才と言える女王のために築き上げられた防衛施設に軍を派遣し、彼女は国の守りを固めていく。
各地の砦の防衛には先程の溢れた従業員だけではなく、その近くの村々の住民達も加わり、指導官兼隊長として透明の盾を持つ剣士達のベテランとも言える騎士達が派遣されていく。
ガラドリエルは国土の防衛に身を固め、いつでもシュヴァルツ・クロインツ家が攻めてこられように準備を整えておく。
双子の騎士は女王の命令により、シュヴァルツ・クロインツ家との境に築かれた砦に派遣された。
二人は派遣された砦の屋上から、目の前に広がる地平線を眺めていく。
地平線は果てしなく広い。二人からすれば、この世界に来てから一年と言う月日が経っていた事に驚く他ない。
二人はチェスの駒のような砦の屋上の上で夕陽に照らされ、オレンジ色の頬に染まった二人の顔を見つめ合う。
お互いに二人は腕を取り合う。それから、互いの唇と唇を重ね合う。
「ねぇ、ディリオニス……ううん、勇気。前の世界の愛をこの世界に連れて来たらどんな反応するかな?お兄ちゃんもお姉ちゃんも女王に仕えててそこで騎士になって、砦をもらったんだって言ったら」
「きっと驚くと思うよ。お兄ちゃんもお姉ちゃんもすごいっーってあの子の可愛らしい笑顔が浮かぶよ」
相変わらずのアルト声でディリオニスは言った。
彼は夕焼けの空を眺めながら呟く。彼の頭上には自分達の最愛の妹の姿が映っているのだろうか。
マートニアはそんな事を考えながら、元の世界の事を思い浮かべていく。
逃げ出した程の嫌いな過去、辛い過去があったが、今の彼らの脳裏に浮かぶのは家族との楽しい思い出ばかり。
特に最愛の妹と接している時は二人とも一時の苦痛を忘れられる事が出来たと言っても良いだろう。
二人の手に掴まりながら、遊ぶ二人の姿を見て実の両親が私達よりも親らしく見えると苦笑したのを二人はハッキリと覚えている。
最愛の妹の事を思い浮かべていると、目の前に大きな二頭のドラゴンが現れ、砦の門の前に伏す。
双子の騎士は互いに顔を見合わせて慌てて門へと急いでいく。
門の目の前には北部の城に用意されている筈のガラドリエルのドラゴン。
二人が顔を見合わせていると、ドラゴンの上から黒色のローブを身に纏った一人の女性が降りてきた。
黒色のローブの女性は二人の姿を眺めてから、ローブの裾を持って丁寧に頭を下げた。
それから、二人に向かって笑いかけ、祝辞の言葉を述べていく。
「お久し振りね。二人とも、今日は私の魔法である事を伝えたくて来たのだけれど、行けなかったのかしら?」
「そんな事を言われても、陛下に許可は取ったの?」
ディリオニスの言葉に黒色のローブは高笑いをして、
「心配はいらないわよ。ちゃんとこの前に陛下に挨拶をしたから」
「良かった。後で大目玉だもんね」
マートニアは溜息を吐き出すが、黒色のローブの女性は鋭い視線を向けて、
「まぁ、それよりもお聞きなさいな、近々黒十字家の面々は仕掛けてくるわよ。その際に攻撃を仕掛けるのはここよ。用心のためにドラゴンを置いておくわ、大丈夫、魔法をかけてあなた達二人の言う事を聞くようにはしつけておいたから」
黒色のローブの女性はもう一頭のドラゴンの上に乗って、前にここに来た時のようなワープの魔法を使って北部へと戻っていく。
双子の騎士は顔を見合わせて、ドラゴンの対処を行う事にした。
今後は何処に繋いでおくべきかと。
チェスのキングの駒のような建物の後ろにグルッと木の柵を巻いた砦ではドラゴンを飼育するのは難しであるだろうから。
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この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
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