142 / 190
人と異形とが争いを繰り広げる惑星『ボーガー』
1
しおりを挟む
「答えてください! どうして、あなたは青銅の魔人を破壊せずに放置したんですか?」
修也はいつも以上に強気な態度であった。というのも惑星『ヒッポタス』にて大勢の人々が青銅の魔人によって無惨な光景になったのを見たからだ。
直接にしろ間接にしろ、スイッチが作動して魔神が動き出すようなことがあれば、映像で見た以上の涙が流れることになる。それだけは避けなくてはならない。子を持つ親の心境として、或いは人として当然のことであった。
だが、修也の必死な態度とは対照的にジョウジはどこか達観した態度だった。
「スイッチがないんですよ。動かないのはないのとほとんど同じ意味でしょう?」
正論である。しかしここで反論しなくては人として間違っているような気がした。修也は身を乗り出し、いつもより強気な態度で言った。
「ですが、いつまたスイッチが動き出すか分からないんですよ! それを放っておくなんて……」
「では、大津さん。我々が下手なことをして地下に眠る青銅の魔人が動き出すようなことがあれば、あなたは責任が取れるんですか?」
修也は言葉に詰まってしまった。というのもジョウジの意見は反論の言葉が思い浮かばないほど完璧に構成されていたからだ。
物事には『責任』というものがある。それは人間が社会を構成する以上仕方がないものだ。
だが、それが自分に帰すとなると話は変わってくる。人は他人の『責任』を嬉々として追求する癖に自分が『責任』を求められれば急にそれまでの舌を引っ込め、口を紡いでしまった。修也のせめてもの抵抗として黙って部屋に行くくらいが関の山だった。
不服そうに両肩を下げる修也と入れ違いで悠介と麗俐の両名がコクピットの中へと入っていくのが見られた。
悠介はコクピットに入るや否や目を輝かせながらジョウジに向かって問い掛けた。
「次はどんな星に行くんですか?」
悠介は次に行く星に夢中になっていたのだ。どのような星にもそれぞれの特徴があり、見ていて勉強になる。
そんな悠介の期待に応えるかのようにジョウジはホログラフを開き、縦長の形をした緑色の惑星を浮かび上がらせていった。
「ジョウジさん、これは?」
「次に向かう惑星ボーガーです」
麗俐の問い掛けにジョウジは淡々と答えていった。
「惑星ボーガー? なんというか、ハンバーガーみたいな名前ですね」
名前が冗談のような名前であったせいか、悠介が茶々を入れた。真面目な会話の最中に冗談を交えたせいか、麗俐は鋭いまで不遜な態度に出た弟を睨み付けた。
だが、肝心のジョウジは満更でもないようで口元に笑みを浮かべながらどこか上機嫌な様子で答えていった。
「ハハっ、確かにそうですね。資料によればあの惑星を最初に発見したのはアメリカの貿易会社に務めるエドワード・ボーガーという男だそうです。ボーガーは別の惑星で交易を終えた帰り道に見つけたそうですよ」
ジョウジによればボーガーが見つけた惑星はある一つの事象を除けば取り立てた特徴もないことから発見者であるボーガーの名前が取られたのだそうだ。
大気も水の量も人が住むのに適する程度の緑も存在する。よく言えば生命に溢れた星、悪く言えば凡庸な惑星だといっていい。
カメーネやヒッポタスといった目立った特徴を持った星々とは異なり、惑星ボーガーには多数の国家も存在する。文明のレベルは地球の古代ローマ時代とほとんど同じだそうだ。
「これは余談ですが、地球時代にローマと肩を並べた東洋の大帝国『漢』を彷彿とさせる国家もあるそうですよ」
「「へぇ~歴史の勉強になりますね」」
現役の高校生である二人が揃って感心の言葉を口に出した。
「えぇ、今回は『漢』を思わせる国家との交易を行おうと社長はお考えになられました。前回の交易ではローマを思わせる国家とは取引をしましたので、今回は『漢』を思わせる国になるそうです」
ジョウジは勉強のためか、映像を切り替えて前回の交易風景を見せていった。映像の中ではジョウジや見知らぬ社員たちがローマ皇帝を思わせる白髭の老人の前に跪いてインスタント食品や扇子などの日本独自の伝統工芸品といった交易の品と引き換えに芸術品やら保存食やらを貰っている姿が見受けられた。
保存食である干し肉を見て悠介が思わず舌舐めずりを行う。思っていたよりも何かの肉を干したものは悠介の食欲をそそったらしい。涎を垂らして羨ましがっている姿を姉の麗俐は必死に窘めた。
「これもまた余談ですが、この干し肉は世界の肉愛好家の間で売買され、我が社に莫大な利益をもたらしたんですよ」
ジョウジは得意げな顔を浮かべて言った。それからもその時の貿易で何を得たのかを詳細に説明していった。
22世紀でも相変わらずの人気を見せる伝説的な古代ローマの英雄ユリウス・カエサルを思い出させる鎧姿の凛々しい武人を模った彫刻の説明を熱心にしていた時だ。
「ジョウジさん、そろそろ宜しいでしょう? 一番大事なことをお二方に説明しないと」
「あ、あぁ、すいません。うっかりしてました」
ジョウジは謝罪の言葉を口にして頭を下げた後に惑星ボーガーについての解説を行なっていく。惑星ボーガー。銀河の辺境に位置する目立たない惑星で文明レベルも地球の古代と同等のレベル。そんな惑星における唯一の特徴が人類と長らく敵対する異種族の存在である。
それは『猿』だった。いや、正確には『猿』に似た種族といっていい。
初めてこの生物を発見したのは先述した発見者のエドワード・ボーガーとその一行だった。
エドワードの報告書によればその生物は
全身を剛毛に覆われ、人間のような顔つきと体をしているのだそうだ。
羞恥心というものも知っているのか、男性の個体は腰の辺りに動物の毛皮を巻いており、女性の個体は胸部と腰の辺りに男性個体と同様に動物の毛皮を巻いている。
森や山といった自然の多い場所に生息し、そこに人間が通り掛かると待っていましたとばかりに意気揚々と槍やら斧やらを持って襲ってくるそうだ。
単に待ち伏せするばかりではなく、時には村の方へと繰り出し、人間たちを積極的に襲うそうだ。
人間を殺し、貴金属や小物といった価値のある物ばかりか、殺した人間の衣服までも剥ぎ取るのだそうだ。奇妙なのは特徴として人間から奪い取るくせに奪ったものはそのまま戦利品として巣の中に保管することもなく、その辺りにゴミとして投げ捨てるのだそうだ。
更に人間以外の生物も襲うことは襲うのだが、こちらは人間とは異なり、積極的に襲ったりはしない。あくまでも『生きるため』という趣が強く感じられる。
これはアメリカ先住民の考え方と同じだ。自分たちが腹を満たすため、衣服を得る目的だけに殺す。
生き延びるために必要な殺しは自然界においては許容される。彼らはそれを実行しているだけに過ぎないのだ。
ただ、その中でも人間だけは例外だ。明らかに娯楽もしくは自分たちの快楽のためだけに殺している。宮沢賢治の童話『注文の多い料理店』に登場する見栄っ張りの紳士たちが自分たちの意欲を満たすためだけに野山に住む動物たちを撃ち殺そうとしていたように……。
「報告書によればどんな生物にも慈悲というものを見せるくせに人間だけはその例外として機能しているようですね」
ジョウジはそんな言葉で締め括ったが、その通りだった。寛容さというものは人間にのみ適用されないようだ。
当然ながら惑星ボーガー各地に住む人間たちとの仲は最悪といってもいい。惑星ボーガーの人々は例の『猿』を『獣人』と呼んで忌み嫌い、国家同士で諍いが起きない時期は古今東西に渡って各国で討伐隊を組織するほどだ。各国の軍隊は何度も歩みを進め、『獣人』の撲滅を測ってきたが、いまだに撲滅には至っていないらしい。
「厄介ですねぇ。それは」
あまりにも理不尽な存在であるからか、悠介が思わず口のようなものをこぼした。
「しかし都市部には現れませんし、我々の方で近付かなければ大丈夫だと思いますよ。一応知識として入れておいてください。文系でも空気が冷えると雲ができるという科学知識は知っているのと同じくらいのものだと思ってください」
つまりは地球における『一般教養』レベルのことだとジョウジは言いたいらしい。確かに厄介な存在がいる以上は覚えておいて損はないだろう。
二人が人類の『敵』に対しての勉強を続けていた時のことだ。
「ジョウジさん、惑星ボーガーの姿が見えました」
惑星ボーガー。細長の形をした可もなく不可もない惑星。今まではホログラフでしか見られなかった惑星が目の前に広がっていた。
カエデは計算表を使って高度と位置を確認し、降りる場所を探索していった。
「今から惑星ボーガーの中に上陸します」
カエデは『スコーピオン号』の高度を下げ、惑星ボーガーの地面へと着陸していこうとした。
惑星ボーガーは緑と海とが半々に存在し、その中に人工的な建物が入り混じったものが断片的に入り混じっているのが見えた。
宇宙船は大気圏を越え、中華風の建物が入り混じる大陸の上へと落ちていった。
修也はいつも以上に強気な態度であった。というのも惑星『ヒッポタス』にて大勢の人々が青銅の魔人によって無惨な光景になったのを見たからだ。
直接にしろ間接にしろ、スイッチが作動して魔神が動き出すようなことがあれば、映像で見た以上の涙が流れることになる。それだけは避けなくてはならない。子を持つ親の心境として、或いは人として当然のことであった。
だが、修也の必死な態度とは対照的にジョウジはどこか達観した態度だった。
「スイッチがないんですよ。動かないのはないのとほとんど同じ意味でしょう?」
正論である。しかしここで反論しなくては人として間違っているような気がした。修也は身を乗り出し、いつもより強気な態度で言った。
「ですが、いつまたスイッチが動き出すか分からないんですよ! それを放っておくなんて……」
「では、大津さん。我々が下手なことをして地下に眠る青銅の魔人が動き出すようなことがあれば、あなたは責任が取れるんですか?」
修也は言葉に詰まってしまった。というのもジョウジの意見は反論の言葉が思い浮かばないほど完璧に構成されていたからだ。
物事には『責任』というものがある。それは人間が社会を構成する以上仕方がないものだ。
だが、それが自分に帰すとなると話は変わってくる。人は他人の『責任』を嬉々として追求する癖に自分が『責任』を求められれば急にそれまでの舌を引っ込め、口を紡いでしまった。修也のせめてもの抵抗として黙って部屋に行くくらいが関の山だった。
不服そうに両肩を下げる修也と入れ違いで悠介と麗俐の両名がコクピットの中へと入っていくのが見られた。
悠介はコクピットに入るや否や目を輝かせながらジョウジに向かって問い掛けた。
「次はどんな星に行くんですか?」
悠介は次に行く星に夢中になっていたのだ。どのような星にもそれぞれの特徴があり、見ていて勉強になる。
そんな悠介の期待に応えるかのようにジョウジはホログラフを開き、縦長の形をした緑色の惑星を浮かび上がらせていった。
「ジョウジさん、これは?」
「次に向かう惑星ボーガーです」
麗俐の問い掛けにジョウジは淡々と答えていった。
「惑星ボーガー? なんというか、ハンバーガーみたいな名前ですね」
名前が冗談のような名前であったせいか、悠介が茶々を入れた。真面目な会話の最中に冗談を交えたせいか、麗俐は鋭いまで不遜な態度に出た弟を睨み付けた。
だが、肝心のジョウジは満更でもないようで口元に笑みを浮かべながらどこか上機嫌な様子で答えていった。
「ハハっ、確かにそうですね。資料によればあの惑星を最初に発見したのはアメリカの貿易会社に務めるエドワード・ボーガーという男だそうです。ボーガーは別の惑星で交易を終えた帰り道に見つけたそうですよ」
ジョウジによればボーガーが見つけた惑星はある一つの事象を除けば取り立てた特徴もないことから発見者であるボーガーの名前が取られたのだそうだ。
大気も水の量も人が住むのに適する程度の緑も存在する。よく言えば生命に溢れた星、悪く言えば凡庸な惑星だといっていい。
カメーネやヒッポタスといった目立った特徴を持った星々とは異なり、惑星ボーガーには多数の国家も存在する。文明のレベルは地球の古代ローマ時代とほとんど同じだそうだ。
「これは余談ですが、地球時代にローマと肩を並べた東洋の大帝国『漢』を彷彿とさせる国家もあるそうですよ」
「「へぇ~歴史の勉強になりますね」」
現役の高校生である二人が揃って感心の言葉を口に出した。
「えぇ、今回は『漢』を思わせる国家との交易を行おうと社長はお考えになられました。前回の交易ではローマを思わせる国家とは取引をしましたので、今回は『漢』を思わせる国になるそうです」
ジョウジは勉強のためか、映像を切り替えて前回の交易風景を見せていった。映像の中ではジョウジや見知らぬ社員たちがローマ皇帝を思わせる白髭の老人の前に跪いてインスタント食品や扇子などの日本独自の伝統工芸品といった交易の品と引き換えに芸術品やら保存食やらを貰っている姿が見受けられた。
保存食である干し肉を見て悠介が思わず舌舐めずりを行う。思っていたよりも何かの肉を干したものは悠介の食欲をそそったらしい。涎を垂らして羨ましがっている姿を姉の麗俐は必死に窘めた。
「これもまた余談ですが、この干し肉は世界の肉愛好家の間で売買され、我が社に莫大な利益をもたらしたんですよ」
ジョウジは得意げな顔を浮かべて言った。それからもその時の貿易で何を得たのかを詳細に説明していった。
22世紀でも相変わらずの人気を見せる伝説的な古代ローマの英雄ユリウス・カエサルを思い出させる鎧姿の凛々しい武人を模った彫刻の説明を熱心にしていた時だ。
「ジョウジさん、そろそろ宜しいでしょう? 一番大事なことをお二方に説明しないと」
「あ、あぁ、すいません。うっかりしてました」
ジョウジは謝罪の言葉を口にして頭を下げた後に惑星ボーガーについての解説を行なっていく。惑星ボーガー。銀河の辺境に位置する目立たない惑星で文明レベルも地球の古代と同等のレベル。そんな惑星における唯一の特徴が人類と長らく敵対する異種族の存在である。
それは『猿』だった。いや、正確には『猿』に似た種族といっていい。
初めてこの生物を発見したのは先述した発見者のエドワード・ボーガーとその一行だった。
エドワードの報告書によればその生物は
全身を剛毛に覆われ、人間のような顔つきと体をしているのだそうだ。
羞恥心というものも知っているのか、男性の個体は腰の辺りに動物の毛皮を巻いており、女性の個体は胸部と腰の辺りに男性個体と同様に動物の毛皮を巻いている。
森や山といった自然の多い場所に生息し、そこに人間が通り掛かると待っていましたとばかりに意気揚々と槍やら斧やらを持って襲ってくるそうだ。
単に待ち伏せするばかりではなく、時には村の方へと繰り出し、人間たちを積極的に襲うそうだ。
人間を殺し、貴金属や小物といった価値のある物ばかりか、殺した人間の衣服までも剥ぎ取るのだそうだ。奇妙なのは特徴として人間から奪い取るくせに奪ったものはそのまま戦利品として巣の中に保管することもなく、その辺りにゴミとして投げ捨てるのだそうだ。
更に人間以外の生物も襲うことは襲うのだが、こちらは人間とは異なり、積極的に襲ったりはしない。あくまでも『生きるため』という趣が強く感じられる。
これはアメリカ先住民の考え方と同じだ。自分たちが腹を満たすため、衣服を得る目的だけに殺す。
生き延びるために必要な殺しは自然界においては許容される。彼らはそれを実行しているだけに過ぎないのだ。
ただ、その中でも人間だけは例外だ。明らかに娯楽もしくは自分たちの快楽のためだけに殺している。宮沢賢治の童話『注文の多い料理店』に登場する見栄っ張りの紳士たちが自分たちの意欲を満たすためだけに野山に住む動物たちを撃ち殺そうとしていたように……。
「報告書によればどんな生物にも慈悲というものを見せるくせに人間だけはその例外として機能しているようですね」
ジョウジはそんな言葉で締め括ったが、その通りだった。寛容さというものは人間にのみ適用されないようだ。
当然ながら惑星ボーガー各地に住む人間たちとの仲は最悪といってもいい。惑星ボーガーの人々は例の『猿』を『獣人』と呼んで忌み嫌い、国家同士で諍いが起きない時期は古今東西に渡って各国で討伐隊を組織するほどだ。各国の軍隊は何度も歩みを進め、『獣人』の撲滅を測ってきたが、いまだに撲滅には至っていないらしい。
「厄介ですねぇ。それは」
あまりにも理不尽な存在であるからか、悠介が思わず口のようなものをこぼした。
「しかし都市部には現れませんし、我々の方で近付かなければ大丈夫だと思いますよ。一応知識として入れておいてください。文系でも空気が冷えると雲ができるという科学知識は知っているのと同じくらいのものだと思ってください」
つまりは地球における『一般教養』レベルのことだとジョウジは言いたいらしい。確かに厄介な存在がいる以上は覚えておいて損はないだろう。
二人が人類の『敵』に対しての勉強を続けていた時のことだ。
「ジョウジさん、惑星ボーガーの姿が見えました」
惑星ボーガー。細長の形をした可もなく不可もない惑星。今まではホログラフでしか見られなかった惑星が目の前に広がっていた。
カエデは計算表を使って高度と位置を確認し、降りる場所を探索していった。
「今から惑星ボーガーの中に上陸します」
カエデは『スコーピオン号』の高度を下げ、惑星ボーガーの地面へと着陸していこうとした。
惑星ボーガーは緑と海とが半々に存在し、その中に人工的な建物が入り混じったものが断片的に入り混じっているのが見えた。
宇宙船は大気圏を越え、中華風の建物が入り混じる大陸の上へと落ちていった。
0
お気に入りに追加
35
あなたにおすすめの小説
【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
大切”だった”仲間に裏切られたので、皆殺しにしようと思います
騙道みりあ
ファンタジー
魔王を討伐し、世界に平和をもたらした”勇者パーティー”。
その一員であり、”人類最強”と呼ばれる少年ユウキは、何故か仲間たちに裏切られてしまう。
仲間への信頼、恋人への愛。それら全てが作られたものだと知り、ユウキは怒りを覚えた。
なので、全員殺すことにした。
1話完結ですが、続編も考えています。
忘却の艦隊
KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。
大型輸送艦は工作艦を兼ねた。
総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。
残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。
輸送任務の最先任士官は大佐。
新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。
本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。
他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。
公安に近い監査だった。
しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。
そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。
機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。
完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。
意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。
恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。
なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。
しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。
艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。
そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。
果たして彼らは帰還できるのか?
帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?
門番として20年勤めていましたが、不当解雇により国を出ます ~唯一無二の魔獣キラーを追放した祖国は魔獣に蹂躙されているようです~
渡琉兎
ファンタジー
15歳から20年もの間、王都の門番として勤めていたレインズは、国民性もあって自らのスキル魔獣キラーが忌避され続けた結果――不当解雇されてしまう。
最初は途方にくれたものの、すぐに自分を必要としてくれる人を探すべく国を出る決意をする。
そんな折、移住者を探す一人の女性との出会いがレインズの運命を大きく変える事になったのだった。
相棒の獣魔、SSSランクのデンと共に、レインズは海を渡り第二の故郷を探す旅に出る!
※アルファポリス、カクヨム、小説家になろう、で掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる