136 / 204
職人の惑星『ヒッポタス』
10
しおりを挟む
「……町長。あなたは我が町の発展に欠かせない頭脳を持った素晴らしい方でした。村の外部と接点を持とうと考え、天上から来られた人々の考えに影響を受け、大々的な交易を行おうとしました……あなたの壮大でいて偉大な考えは私が引き継ぎます。どうか、向こうの国で安らかにお過ごしください」
副町長である息子からの父を賛美する華美で大袈裟な弔辞はジョウジの通訳によって修也にも伝えられた。
現在は町長の葬式が行われている最中だったのだ。葬式といっても仮にも町の最高権力者であり権威の象徴たる町長の葬式にしては随分と簡素なように思われた。
日本の政治家でも亡くなった際には盛大な葬式が執り行われるが、それに比べれば随分と小規模なものであったといってもいい。
葬式の段取りとしては村の外れにある共同墓地の前でカプセルのような簡素な甕形の棺の中に生前に着ていた絹の上着を羽織り、簡素な服を着て、首元に綺麗な石の首飾りを身に付けた町長を入れるだけなのだ。
その姿を見た修也は中学生の頃に習った縄文時代の埋葬方法を思い出した。
唯一日本の縄文時代と異なるのは甕形の棺の中へ死体を入れる際に近親者が口付けをする点と故人を偲び、葬式の後で宴会を執り行う点にあることだ。そこの点は西洋的というよりかはアジアやコロンブス上陸以前の北南米アメリカ大陸の先住民の考えに等しいものがあった。
本来であれば修也たちは部外者である。そのため町の人間が自分たちの町長に対する敬意の一環として執り行われる葬式や宴会に参加する資格などあるはずがない。
だが、村の酒に異物を混ぜ、同じ町の人たちを殺そうとしたヘンリーを倒し、壮絶な戦いの後に赤い結晶が入った酒瓶を回収した功績や生前に町長が関わっていた天上との貿易に関わっていた人物であることなどが考慮されて修也たちは葬式に参加することが許されたのだ。
異星とはいえ葬式に参加するということもあって、この時の服装はいつもの宇宙服ではなく、ネクタイを巻いていないスーツにワイシャツという格好である。本来であれば葬式用の無個性な黒色のネクタイでも巻いていくべきなのだろうが、生憎商売のために現れたので修也は葬式用の黒いネクタイを持ち合わせていなかった。
そのため多少の失礼は承知の上でノーネクタイで葬式に臨んだのだった。
修也ですらノーネクタイとはいえ一応は葬式に相応しい服装で参列していることもあって、葬式に似つかわしい服装を持っていない麗俐は宇宙船で休むことになった。ジョウジは宇宙服のみでの参加であるが、通訳であるため例外を認めざるを得なかった。
今は宇宙船の中で家の仏壇にいる先祖を拝むように自室で両手を合わせているに違いない。その上で冥福を祈るようにも言っているので今頃は修行中の尼のような心境でいるかもしれない。
修也が呑気なことを考えていると、近親者たちが泣きながら共同埋葬場から町の方へと移動していく光景が見えた。
どうやら葬式が終了したらしい。近親者たちが去った後は屋敷内での清めの宴会が執り行われることになっている。
会場である屋敷に向かおうとした時のことだ。
「大津さん、ちょっといいですか」
人質にされた少女の父親すなわちイブリンの父親が修也を背中から呼び止めたのだった。
修也は呼び止められたことを知ったので振り向きはしたが、言葉の意味はジョウジに通訳してもらわなければ分からなかった。
しかし意味が分かると修也にとって興味深い考察をイブリンの父親が口にしたのだった。
「実はね、私はあの男が死んだとは思えないんですよ。死体もなくなりましたしね。そこが私は引っ掛かるんです。もしかすれば今度はあの男がもう一度……それこそ今度は永遠に死ななくなった体で私たちに襲い掛かってくるのではないかと……」
「ジョウジさん!」
修也は通訳が終了するのと同時にジョウジに向かって大きな声で呼び掛けた。修也は今からでもジョウジにビームポインターを取り出させる予定だった。
というのも修也の頭の中でフランケンシュタインの怪物と化したヘンリーが葬式の隙を突いて、鎧たちによる大規模な部隊を編成して襲撃してくるという考えが頭の中に浮かんだのだ。
町の人々が町長の葬式に集中している今だからこそ襲撃を行うにはちょうどいいタイミングといえるのではないだろうか。
日本人なら誰でも知り得る一ノ谷の戦いは鹿が谷を降ることができないという平家方の油断を利用した奇襲作戦であった。ヘンリーが一ノ谷の義経に倣って奇襲作戦を仕掛ける可能性は極めて高い。
いや、むしろ今の状況を敢えて例えるとするのならば宴会を開いて油断していたところを織田信長に殺された今川義元の方が当て嵌まるかもしれない。
ここまで来ると考え過ぎだと言われるかもしれないが、映画にしろドラマにしろ悪い展開を予想すると、大抵がそうした予想の通りになるというのがセオリーだ。他にも身内の嫌な予感が的中したりするということもある。
いわゆる『第六感』というものが働いたのだ。修也のただならぬ様子を見たジョウジも密かにポケットの中へ忍ばせていたビームポインターを片手でいじり始めた時のことだ。
修也の頭の中へ聴き覚えのある声が聞こえてきた。
(大津修也だな。悪いが、ここから少し離れたところに来てもらう。そこは多くの木が薙ぎ払われているから分かりやすいはずだ。来るか、来ないかはきみが選択してくれ。心で唱えればそれは私に伝わる)
男は丁寧に返答の仕方まで教えてくれたが、修也はその声に対して答えたのは質問に対する回答ではなかった。
(き、キミは誰だ!?)
と、正体を尋ねたのだった。だが、失礼な態度を取った修也に対してもその無礼を咎めることもせず、男は会話を続けていった。
(私が誰かであることは少し前の夜に説明したじゃあないか……そんなことはどうでもいい。とにかく薙ぎ払われた場所にまできてもらおう)
その後で声は唐突に聞こえなくなった。いくら修也が心の中で話し掛けても言葉は返ってこない。
分からないことばかりだが、少なくとも話し合いを要望する姿勢から察するに町へ襲撃が行われることはなさそうだ。
しかし罠が待ち構えている可能性もある。今そこに飛び込んでいくのは敢えて鼠取りの中へと飛び込むような危険性があるような気がしてならなかった。修也が難しい戦局を目の当たりにした旗手のように考え込んでいた時だ。
「どうしました? 大津さん?」
と、ジョウジが心配そうな顔を向けていた。アンドロイドでありながらも『心』というものを手に入れた彼らしく本気でこちらを気遣っているというのがよく分かった。
向こうが本気で心配してくれているというのならばこちらも答えないわけにはいくまい。修也は自らの心配を誤魔化すために無理やり笑って、
「ありがとうございます。実は……」
と、頭の中に聞こえた声のことをジョウジに伝えた。
「なるほど、頭の中の声……すなわちテレパシーが聞こえてきたというわけですか?」
「テレパシー!? そ、それです!」
修也は大きな声で同意の意を示してみせた。
この時ジョウジは修也が大袈裟な様子で同意の意思を示した様子を見て、本当に彼の脳裏にテレパシーというものが聞こえてきたことを理解したのだった。
テレパシー。それはまだ地球上においても証明されていない人間にとっての未知の力の一つとも言われている。
テレパシーを使うことで人間同士が言葉を口にしなくとも頭の中で会話を成立させることが可能だというのだ。
アンドロイドのジョウジからすれば無縁の世界であるが、話を聞けば修也はその未知の力に対して返答をすることもできたのだそうだ。
無論それには向こうの助力があってのことだろうが、それでも修也がいとも簡単にテレパシーを使うことができたのは特筆するべきことであるかもしれない。
ジョウジはそこまで考えたところでそれは買い被りだと気が付いた。あくまでも相手の助力あってものだ。修也本人の力で成し遂げたものではない。
ジョウジは結論を出した後で修也の背後に付いていき、相手が指定したという場所へと向かっていった。深く生い茂った森の中で、指定された場所だけが不自然に木々を切り開かれていた。
まるで、その場所にだけ大きな一軒家が建っていたかのような違和感を修也は胸の内に覚えた。
その場でしばらく辺りを見回しながら相手を待っていると、近くにあった木がガサガサと音を立てて揺れていった。
修也が用心のためカプセルを握り締めていると、例の男が姿を見せた。
「待たせたな。話し合いを始めようか」
男は初めて部屋の中で会った時と同様にフレシュット・ピストルを修也たちに向かって突き付けていた。
だが、銃口を向けられても修也は平然としていた。そればかりか、却って怒りが強まったらしい。
「話し合いだと?お前らと?」
と、明らかな怒気を含んだ声で言った。
「そう怒られては話すものも話せられなくなる。馬券が外れたからといって一緒に来た友だちに当たるようなみっともない真似はやめた方が賢明だぞ」
「誰が苛立たせていると思ってるんだッ!」
自らの正当な怒りを競馬などと一緒にされたことによって修也の怒りは頂点に達した。
罪もない町の人たちに対して狂わせるような赤い結晶を含んだ酒を混ぜ、人々の仲を引き裂き、その上で少女に両親を自らの手で奪わせようとした卑劣漢に修也の堪忍袋の尾は限界に達していた。
今すぐにでもカプセルへと手を出そうとした勢いの修也を止めたのはジョウジだった。
「大津さん、ここはいうことを聞いておくべきです。食卓に着く前に料理を台無しにすることはないでしょう?」
その一言に修也は自身の怒りを収めたのか、カプセルを引っ込めて男の顔を直視した。
副町長である息子からの父を賛美する華美で大袈裟な弔辞はジョウジの通訳によって修也にも伝えられた。
現在は町長の葬式が行われている最中だったのだ。葬式といっても仮にも町の最高権力者であり権威の象徴たる町長の葬式にしては随分と簡素なように思われた。
日本の政治家でも亡くなった際には盛大な葬式が執り行われるが、それに比べれば随分と小規模なものであったといってもいい。
葬式の段取りとしては村の外れにある共同墓地の前でカプセルのような簡素な甕形の棺の中に生前に着ていた絹の上着を羽織り、簡素な服を着て、首元に綺麗な石の首飾りを身に付けた町長を入れるだけなのだ。
その姿を見た修也は中学生の頃に習った縄文時代の埋葬方法を思い出した。
唯一日本の縄文時代と異なるのは甕形の棺の中へ死体を入れる際に近親者が口付けをする点と故人を偲び、葬式の後で宴会を執り行う点にあることだ。そこの点は西洋的というよりかはアジアやコロンブス上陸以前の北南米アメリカ大陸の先住民の考えに等しいものがあった。
本来であれば修也たちは部外者である。そのため町の人間が自分たちの町長に対する敬意の一環として執り行われる葬式や宴会に参加する資格などあるはずがない。
だが、村の酒に異物を混ぜ、同じ町の人たちを殺そうとしたヘンリーを倒し、壮絶な戦いの後に赤い結晶が入った酒瓶を回収した功績や生前に町長が関わっていた天上との貿易に関わっていた人物であることなどが考慮されて修也たちは葬式に参加することが許されたのだ。
異星とはいえ葬式に参加するということもあって、この時の服装はいつもの宇宙服ではなく、ネクタイを巻いていないスーツにワイシャツという格好である。本来であれば葬式用の無個性な黒色のネクタイでも巻いていくべきなのだろうが、生憎商売のために現れたので修也は葬式用の黒いネクタイを持ち合わせていなかった。
そのため多少の失礼は承知の上でノーネクタイで葬式に臨んだのだった。
修也ですらノーネクタイとはいえ一応は葬式に相応しい服装で参列していることもあって、葬式に似つかわしい服装を持っていない麗俐は宇宙船で休むことになった。ジョウジは宇宙服のみでの参加であるが、通訳であるため例外を認めざるを得なかった。
今は宇宙船の中で家の仏壇にいる先祖を拝むように自室で両手を合わせているに違いない。その上で冥福を祈るようにも言っているので今頃は修行中の尼のような心境でいるかもしれない。
修也が呑気なことを考えていると、近親者たちが泣きながら共同埋葬場から町の方へと移動していく光景が見えた。
どうやら葬式が終了したらしい。近親者たちが去った後は屋敷内での清めの宴会が執り行われることになっている。
会場である屋敷に向かおうとした時のことだ。
「大津さん、ちょっといいですか」
人質にされた少女の父親すなわちイブリンの父親が修也を背中から呼び止めたのだった。
修也は呼び止められたことを知ったので振り向きはしたが、言葉の意味はジョウジに通訳してもらわなければ分からなかった。
しかし意味が分かると修也にとって興味深い考察をイブリンの父親が口にしたのだった。
「実はね、私はあの男が死んだとは思えないんですよ。死体もなくなりましたしね。そこが私は引っ掛かるんです。もしかすれば今度はあの男がもう一度……それこそ今度は永遠に死ななくなった体で私たちに襲い掛かってくるのではないかと……」
「ジョウジさん!」
修也は通訳が終了するのと同時にジョウジに向かって大きな声で呼び掛けた。修也は今からでもジョウジにビームポインターを取り出させる予定だった。
というのも修也の頭の中でフランケンシュタインの怪物と化したヘンリーが葬式の隙を突いて、鎧たちによる大規模な部隊を編成して襲撃してくるという考えが頭の中に浮かんだのだ。
町の人々が町長の葬式に集中している今だからこそ襲撃を行うにはちょうどいいタイミングといえるのではないだろうか。
日本人なら誰でも知り得る一ノ谷の戦いは鹿が谷を降ることができないという平家方の油断を利用した奇襲作戦であった。ヘンリーが一ノ谷の義経に倣って奇襲作戦を仕掛ける可能性は極めて高い。
いや、むしろ今の状況を敢えて例えるとするのならば宴会を開いて油断していたところを織田信長に殺された今川義元の方が当て嵌まるかもしれない。
ここまで来ると考え過ぎだと言われるかもしれないが、映画にしろドラマにしろ悪い展開を予想すると、大抵がそうした予想の通りになるというのがセオリーだ。他にも身内の嫌な予感が的中したりするということもある。
いわゆる『第六感』というものが働いたのだ。修也のただならぬ様子を見たジョウジも密かにポケットの中へ忍ばせていたビームポインターを片手でいじり始めた時のことだ。
修也の頭の中へ聴き覚えのある声が聞こえてきた。
(大津修也だな。悪いが、ここから少し離れたところに来てもらう。そこは多くの木が薙ぎ払われているから分かりやすいはずだ。来るか、来ないかはきみが選択してくれ。心で唱えればそれは私に伝わる)
男は丁寧に返答の仕方まで教えてくれたが、修也はその声に対して答えたのは質問に対する回答ではなかった。
(き、キミは誰だ!?)
と、正体を尋ねたのだった。だが、失礼な態度を取った修也に対してもその無礼を咎めることもせず、男は会話を続けていった。
(私が誰かであることは少し前の夜に説明したじゃあないか……そんなことはどうでもいい。とにかく薙ぎ払われた場所にまできてもらおう)
その後で声は唐突に聞こえなくなった。いくら修也が心の中で話し掛けても言葉は返ってこない。
分からないことばかりだが、少なくとも話し合いを要望する姿勢から察するに町へ襲撃が行われることはなさそうだ。
しかし罠が待ち構えている可能性もある。今そこに飛び込んでいくのは敢えて鼠取りの中へと飛び込むような危険性があるような気がしてならなかった。修也が難しい戦局を目の当たりにした旗手のように考え込んでいた時だ。
「どうしました? 大津さん?」
と、ジョウジが心配そうな顔を向けていた。アンドロイドでありながらも『心』というものを手に入れた彼らしく本気でこちらを気遣っているというのがよく分かった。
向こうが本気で心配してくれているというのならばこちらも答えないわけにはいくまい。修也は自らの心配を誤魔化すために無理やり笑って、
「ありがとうございます。実は……」
と、頭の中に聞こえた声のことをジョウジに伝えた。
「なるほど、頭の中の声……すなわちテレパシーが聞こえてきたというわけですか?」
「テレパシー!? そ、それです!」
修也は大きな声で同意の意を示してみせた。
この時ジョウジは修也が大袈裟な様子で同意の意思を示した様子を見て、本当に彼の脳裏にテレパシーというものが聞こえてきたことを理解したのだった。
テレパシー。それはまだ地球上においても証明されていない人間にとっての未知の力の一つとも言われている。
テレパシーを使うことで人間同士が言葉を口にしなくとも頭の中で会話を成立させることが可能だというのだ。
アンドロイドのジョウジからすれば無縁の世界であるが、話を聞けば修也はその未知の力に対して返答をすることもできたのだそうだ。
無論それには向こうの助力があってのことだろうが、それでも修也がいとも簡単にテレパシーを使うことができたのは特筆するべきことであるかもしれない。
ジョウジはそこまで考えたところでそれは買い被りだと気が付いた。あくまでも相手の助力あってものだ。修也本人の力で成し遂げたものではない。
ジョウジは結論を出した後で修也の背後に付いていき、相手が指定したという場所へと向かっていった。深く生い茂った森の中で、指定された場所だけが不自然に木々を切り開かれていた。
まるで、その場所にだけ大きな一軒家が建っていたかのような違和感を修也は胸の内に覚えた。
その場でしばらく辺りを見回しながら相手を待っていると、近くにあった木がガサガサと音を立てて揺れていった。
修也が用心のためカプセルを握り締めていると、例の男が姿を見せた。
「待たせたな。話し合いを始めようか」
男は初めて部屋の中で会った時と同様にフレシュット・ピストルを修也たちに向かって突き付けていた。
だが、銃口を向けられても修也は平然としていた。そればかりか、却って怒りが強まったらしい。
「話し合いだと?お前らと?」
と、明らかな怒気を含んだ声で言った。
「そう怒られては話すものも話せられなくなる。馬券が外れたからといって一緒に来た友だちに当たるようなみっともない真似はやめた方が賢明だぞ」
「誰が苛立たせていると思ってるんだッ!」
自らの正当な怒りを競馬などと一緒にされたことによって修也の怒りは頂点に達した。
罪もない町の人たちに対して狂わせるような赤い結晶を含んだ酒を混ぜ、人々の仲を引き裂き、その上で少女に両親を自らの手で奪わせようとした卑劣漢に修也の堪忍袋の尾は限界に達していた。
今すぐにでもカプセルへと手を出そうとした勢いの修也を止めたのはジョウジだった。
「大津さん、ここはいうことを聞いておくべきです。食卓に着く前に料理を台無しにすることはないでしょう?」
その一言に修也は自身の怒りを収めたのか、カプセルを引っ込めて男の顔を直視した。
0
お気に入りに追加
45
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ギルド・ティルナノーグサーガ『還ってきた男』
路地裏の喫茶店
ファンタジー
請け負い冒険者ギルド ティルナノーグにかつて在籍していた男、ヴェスカードは木こりと賭博場を往復する日々だった。
ある日自宅を訪れたティルナノーグの女剣士フィオレはヴェスカードにギルドに戻ることを提案する。嫌がるヴェスカードだったが、彼女の口からかつての戦友クリラが重体となっている事を聞かされるのだった。
ハイファンタジー、冒険譚。群像劇。
長く続く(予定の)ギルドファンタジー。
地の文描写しっかり目。
他のメンバーの冒険は『ブルジァ家の秘密』で検索。(完結済み)
本編完結!!ありがとうございました!!

初めての異世界転生
藤井 サトル
ファンタジー
その日、幸村 大地(ゆきむら だいち)は女神に選ばれた。
女神とのやり取りの末、大地は女神の手によって異世界へと転生する。その身には女神にいくつもの能力を授かって。
まさにファンタジーの世界へ来た大地は聖女を始めにいろんな人に出会い、出会い金を稼いだり、稼いだ金が直ぐに消えたり、路上で寝たり、チート能力を振るったりと、たぶん楽しく世界を謳歌する。
このお話は【転生者】大地と【聖女】リリア。そこに女神成分をひとつまみが合わさった異世界騒動物語である。
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!
毒素擬人化小説『ウミヘビのスープ』 〜十の賢者と百の猛毒が、寄生菌バイオハザード鎮圧を目指すSFファンタジー〜
天海二色
SF
西暦2320年、世界は寄生菌『珊瑚』がもたらす不治の病、『珊瑚症』に蝕まれていた。
珊瑚症に罹患した者はステージの進行と共に異形となり凶暴化し、生物災害【バイオハザード】を各地で引き起こす。
その珊瑚症の感染者が引き起こす生物災害を鎮める切り札は、毒素を宿す有毒人種《ウミヘビ》。
彼らは一人につき一つの毒素を持つ。
医師モーズは、その《ウミヘビ》を管理する研究所に奇縁によって入所する事となった。
彼はそこで《ウミヘビ》の手を借り、生物災害鎮圧及び珊瑚症の治療薬を探究することになる。
これはモーズが、治療薬『テリアカ』を作るまでの物語である。
……そして個性豊か過ぎるウミヘビと、同僚となる癖の強いクスシに振り回される物語でもある。
※《ウミヘビ》は毒劇や危険物、元素を擬人化した男子になります
※研究所に所属している職員《クスシヘビ》は全員モデルとなる化学者がいます
※この小説は国家資格である『毒物劇物取扱責任者』を覚える為に考えた話なので、日本の法律や規約を世界観に採用していたりします。
参考文献
松井奈美子 一発合格! 毒物劇物取扱者試験テキスト&問題集
船山信次 史上最強カラー図解 毒の科学 毒と人間のかかわり
齋藤勝裕 毒の科学 身近にある毒から人間がつくりだした化学物質まで
鈴木勉 毒と薬 (大人のための図鑑)
特別展「毒」 公式図録
くられ、姫川たけお 毒物ずかん: キュートであぶない毒キャラの世界へ
ジェームス・M・ラッセル著 森 寛敏監修 118元素全百科
その他広辞苑、Wikipediaなど
バグった俺と、依存的な引きこもり少女。 ~幼馴染は俺以外のセカイを知りたがらない~
山須ぶじん
SF
異性に関心はありながらも初恋がまだという高校二年生の少年、赤土正人(あかつちまさと)。
彼は毎日放課後に、一つ年下の引きこもりな幼馴染、伊武翠華(いぶすいか)という名の少女の家に通っていた。毎日訪れた正人のニオイを、密着し顔を埋めてくんくん嗅ぐという変わったクセのある女の子である。
そんな彼女は中学時代イジメを受けて引きこもりになり、さらには両親にも見捨てられて、今や正人だけが世界のすべて。彼に見捨てられないためなら、「なんでもする」と言ってしまうほどだった。
ある日、正人は来栖(くるす)という名のクラスメイトの女子に、愛の告白をされる。しかし告白するだけして彼女は逃げるように去ってしまい、正人は仕方なく返事を明日にしようと思うのだった。
だが翌日――。来栖は姿を消してしまう。しかも誰も彼女のことを覚えていないのだ。
それはまるで、最初から存在しなかったかのように――。
※第18回講談社ラノベ文庫新人賞の第2次選考通過、最終選考落選作品。
※『小説家になろう』『カクヨム』でも掲載しています。
【本格ハードSF】人類は孤独ではなかった――タイタン探査が明らかにした新たな知性との邂逅
シャーロット
SF
土星の謎めいた衛星タイタン。その氷と液体メタンに覆われた湖の底で、独自の知性体「エリディアン」が進化を遂げていた。透き通った体を持つ彼らは、精緻な振動を通じてコミュニケーションを取り、環境を形作ることで「共鳴」という文化を育んできた。しかし、その平穏な世界に、人類の探査機が到着したことで大きな転機が訪れる。
探査機が発するリズミカルな振動はエリディアンたちの関心を引き、慎重なやり取りが始まる。これが、異なる文明同士の架け橋となる最初の一歩だった。「エンデュランスII号」の探査チームはエリディアンの振動信号を解読し、応答を送り返すことで対話を試みる。エリディアンたちは興味を抱きつつも警戒を続けながら、人類との画期的な知識交換を進める。
その後、人類は振動を光のパターンに変換できる「光の道具」をエリディアンに提供する。この装置は、彼らのコミュニケーション方法を再定義し、文化の可能性を飛躍的に拡大させるものだった。エリディアンたちはこの道具を受け入れ、新たな形でネットワークを調和させながら、光と振動の新しい次元を発見していく。
エリディアンがこうした革新を適応し、統合していく中で、人類はその変化を見守り、知識の共有がもたらす可能性の大きさに驚嘆する。同時に、彼らが自然現象を調和させる能力、たとえばタイタン地震を振動によって抑える力は、人類の理解を超えた生物学的・文化的な深みを示している。
この「ファーストコンタクト」の物語は、共存や進化、そして異なる知性体がもたらす無限の可能性を探るものだ。光と振動の共鳴が、2つの文明が未知へ挑む新たな時代の幕開けを象徴し、互いの好奇心と尊敬、希望に満ちた未来を切り開いていく。
--
プロモーション用の動画を作成しました。
オリジナルの画像をオリジナルの音楽で紹介しています。
https://www.youtube.com/watch?v=G_FW_nUXZiQ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる