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職人の惑星『ヒッポタス』
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修也たちに戦闘の意思がないことを確認した後で男は大きな溜息を吐いて言った。
「手荒な真似をしてすまなかったな。だが、おれは街をみんなから任せられた言うなれば町長なんだ。不手際があってはみんなが困る。それ故にあんな態度を取らせてもらった。悪いことをしたよ」
町長を名乗った年配の男性は深々と頭を下げながら言った。
しかし謝罪をしながらも明確な安全が保障されるまでは警戒心を解くつもりはないらしい。
三人は槍や斧といった武器を手にした男たちに囲まれて彼らが住むという町へ案内されることになった。
ジョウジを先頭にその背後で荷物持ちを行う修也と悠介の姿は『西遊記』で三蔵法師の後をついていき荷物を持つ妖怪たちの心境だった。
そんな『西遊記』の三蔵法師さながらの修也たち一行が向かうことになった町は考えていたよりも大きなものであった。というよりも予想より発展していたといってもいいだろう。
石畳の道路。露天を広げ、果物や肉を売る人々、とんがり帽子のような尖った屋根の目立つ石造りの家といった大昔の日常が再現されたような光景である。一見すれば地球で見る観光用に作られた中世ヨーロッパの街並みそのもののだ。
ヨーロッパのそれもごく限られた時期にしか見ることができないような光景を前にして目をキョロキョロとする悠介であったが、修也によってみっともない行為を止められた後は好奇心を隠し、武器で男たちに尻を突かれながら前へと進んでいった。
やがて町長と呼ばれた男の案内によって修也たちはとんがり帽子の屋根の中でも一際大きな家の中へと案内された。
その際に黒い柵の門が開き、地味な灰色のワンピースを着た女性が頭を下げて出迎えた。
「おかえりなさいませ、ご主人様」
この星の言葉で確実に彼女はそう言っていたのをジョウジは聞き逃さなかった。
言葉から察するに家で雇われているメイドであるらしい。メイドなど随分と仰々しいように思えるが、町のまとめ役の家であるのならば家が大きいこともメイドがいることも納得がいく。
どうやらこの星にはもう使用人文化が根付いているらしい。謎の鎧の存在によって交流は止められているものの、文明レベルはそこそこ発展しているらしい。
地球に持って帰ればいい研究材料になるのではないだろうか。
ジョウジが一人でシャーロック・ホームズの真似事をしていた時のことだ。メイドから「ご主人様」と呼ばれた男によって大広間へと案内されることになった。
広間の中にはクッションが付いた本格的な長椅子が二脚と丁寧な装飾が机の下にも施された立派な机が用意されていた。
長椅子の上に腰を下ろし、両手に抱えていた荷物を脇に置いた後に先ほどのメイドがお盆と思われる木の板の上に木製のお椀のようなカップの中に入ったお茶を持って部屋の中に現れた。
メイドは机の上にお茶を置き、一礼を行い、一言も発することなく大広間を後にしていった。
「さてと、あんたらが本当に我々に対していいものを持ってきたのか、まずはそれを証明してもらいたい」
町長は大きな緑色の双眸を大きく開いて睨み付けるように問い掛けた。
男にはこの街のリーダーとして取るべき責任がある。見知らぬそれも星を超えてきた未知の存在に対して弱気な様子を見せず、強い態度に出るのは当然であるといえた。
しかしジョウジはアンドロイドである。感情があるため気圧されなかったといえば嘘になるが、それでもそれを表情に出さなかったのは流石だと言うべきだろう。
ジョウジは修也たちが持っていた圧縮された商品を取り出し、その場で元のサイズに戻して町のリーダーたちに見せていった。
元のサイズに戻したのは折り紙や色鉛筆、絵の具といったものだ。
特に今回用意した絵の具はチューブ状のものではなく珍しい固形のもので、これは水に溶かして少しずつ使うタイプのものだ。
これで絵を塗れば例え幼稚園児の落書きとも称されるような下手くそな絵でも輝いて見えると絵描き志望の間では喉から手が出るほど渇望されているものだ。
ジョウジが水を要求し、メイドによって運ばれた水を使い、持ってきた羊皮紙のような茶色の紙を使ってその上に筆を塗って絵を記すと、町長は呆気に取られたような顔を浮かべていた。
他にも色の塗られたけん玉や独楽といった物珍しい品を置いていく。置いた際に町長以外にも付いてきた男たちの目が奪われているのをジョウジは確かに確信した。
「これで納得していただけましたか?」
交易の品を差し出したジョウジの態度を前にして住民たちは考えを改めたらしい。素晴らしい色とりどりの見たこともないような品物を見せられたり、その使い方を目の前でレクチャーされるようなことがあれば考えも改めざるを得ないようだ。
仲間たちはジョウジが差し出した際、ついでに折った鶴にすっかりと心を奪われていた。
とっくの昔に鎧を脱いで珍しいその品物を何度も手にとっているのが見受けられた。まとめ役をしていた男もそんな仲間の姿を見て警戒心を解いたのだろう。
ジョウジと真剣な表情を浮かべながら見つめ合っていた。
「商品の良さというのはわかった。うちの町とあんたらとの交易を認めてやろうじゃあないか」
「本当ですか!?」
ジョウジの表情が明るくなった。それまでの闇に閉ざされていたような顔から急に太陽の光が差し込んだかのように頬が明るくなったのである。
「ただし、条件がある」
男の声のトーンが低くなった。どのような条件を言い渡されるのだろうかと三人が胸をドキドキと鳴らしていた。
「こことは別の村に行くための交易路に厄介な奴らが待ち伏せしておってな……そいつらを倒してくれたらあんたらとの交易を認めてやろう」
その星の指導者層が提示する交易の条件としては非常に理に適ったものであった。どの星にもその星独特の厄介な宇宙生物が存在しているのだし、それを取り除くことができるに越したことはないのだ。修也もラックスフェルンで巨大なアメーバを退治したことがあるので納得がいった。
それに話を聞けば現在修也たちが携わっている村は別の町と交易を持っているということなのでそこからの繋がりも期待できる。町と町とが繋がり合っていけばやがてそれぞれの技術を補い、やがては産業革命を誘発するのではないだろうか。そうすればあの恐ろしい鎧の集団をこの星から駆逐することもできる。
薔薇色のように広がっていく未来をジョウジが考えていると、先ほどの男が真剣な顔を浮かべながらジョウジへと問い掛けた。
「どうだ? 引き受けてくれるかね?」
「もちろんです。喜んでお引き受け致しましょう」
ジョウジの言葉を聞いた男は嬉しく頬を赤らめていた。どうやら道を塞ぐ鎧を倒してくれることに対して感じたことがないような喜びを感じているらしい。
無理もない。あんな天敵のような存在がいて不安になるなという方が無茶だ。
修也が同情の念を寄せていた時のことだ。
「さてと、旅のお方。今日はもう遅いから泊まっていったらどうだ?」
気をよくしたのか、町長は宿まで勧めてくれた。しかもこの屋敷に泊まれることになったらしい。ありがたい申し出である。ジョウジも修也も迷うことなく町長の申し出を受け入れた。
唯一不満気な顔を浮かべていたのは悠介である。どこか納得がいかなそうな顔を浮かべていたのである。
修也はそんな悠介を連れ出し、事情を聞くことにした。場所は街の裏路地。ほとんど誰も足を踏み入れないような暗い場所である。
そのせいか、他の場所と比較しても汚れているように見えた。街の石畳の端々には煤や汚れが目立っているし、誰かが食べたのか、齧った跡がある林檎のような果物が転がっているのが見えた(『ような』と推測表現で記すことになったのは林檎だとはまだ正確には分かっていないからである)。
親子で二人きりの話をする際にはこうした場所の方が良いと判断したからだ。
どこか渋る様子の悠介に対して修也はどこか強気な態度で問い掛けた。
「なぁ、悠介、お前どうしてあんな露骨な態度を取ったんだ?」
「だってさ……」
悠介の主張は理に適ったものだった。この町は中世のヨーロッパ風の建物で物珍しいが、見知らぬ虫などがいた場合のことを考えると泊まるのを躊躇ってしまうということだった。
「何を今更、お前『カメーネ』では普通に泊まっていたじゃあないか?」
「あれは用意された部屋が清潔だったからだよ。それにシーレがいたし」
「そうなると、お前は可愛い女の子がいないと泊まらないということなるけどな。それでいいのか?」
修也はどこか軽蔑したような目で悠介を見つめていた。
「シーレはただの女の子じゃねぇよ! おれは好きになったのッ! 地球で出会ったあいつなんかとは比べものにならないくらい可愛いしなッ!」
悠介は顔を真っ赤にしながら叫んだ。どうやらシーレに相当惚れ込んでいるらしい。どうやらカメーネでは恋のためにわざわざ感染症のリスクとやらがある惑星に泊まることを選んだということになる。
今からでも悠介の代わりに麗俐たちを呼び戻すべきだろうか。修也は頭を抱える羽目になった。
「手荒な真似をしてすまなかったな。だが、おれは街をみんなから任せられた言うなれば町長なんだ。不手際があってはみんなが困る。それ故にあんな態度を取らせてもらった。悪いことをしたよ」
町長を名乗った年配の男性は深々と頭を下げながら言った。
しかし謝罪をしながらも明確な安全が保障されるまでは警戒心を解くつもりはないらしい。
三人は槍や斧といった武器を手にした男たちに囲まれて彼らが住むという町へ案内されることになった。
ジョウジを先頭にその背後で荷物持ちを行う修也と悠介の姿は『西遊記』で三蔵法師の後をついていき荷物を持つ妖怪たちの心境だった。
そんな『西遊記』の三蔵法師さながらの修也たち一行が向かうことになった町は考えていたよりも大きなものであった。というよりも予想より発展していたといってもいいだろう。
石畳の道路。露天を広げ、果物や肉を売る人々、とんがり帽子のような尖った屋根の目立つ石造りの家といった大昔の日常が再現されたような光景である。一見すれば地球で見る観光用に作られた中世ヨーロッパの街並みそのもののだ。
ヨーロッパのそれもごく限られた時期にしか見ることができないような光景を前にして目をキョロキョロとする悠介であったが、修也によってみっともない行為を止められた後は好奇心を隠し、武器で男たちに尻を突かれながら前へと進んでいった。
やがて町長と呼ばれた男の案内によって修也たちはとんがり帽子の屋根の中でも一際大きな家の中へと案内された。
その際に黒い柵の門が開き、地味な灰色のワンピースを着た女性が頭を下げて出迎えた。
「おかえりなさいませ、ご主人様」
この星の言葉で確実に彼女はそう言っていたのをジョウジは聞き逃さなかった。
言葉から察するに家で雇われているメイドであるらしい。メイドなど随分と仰々しいように思えるが、町のまとめ役の家であるのならば家が大きいこともメイドがいることも納得がいく。
どうやらこの星にはもう使用人文化が根付いているらしい。謎の鎧の存在によって交流は止められているものの、文明レベルはそこそこ発展しているらしい。
地球に持って帰ればいい研究材料になるのではないだろうか。
ジョウジが一人でシャーロック・ホームズの真似事をしていた時のことだ。メイドから「ご主人様」と呼ばれた男によって大広間へと案内されることになった。
広間の中にはクッションが付いた本格的な長椅子が二脚と丁寧な装飾が机の下にも施された立派な机が用意されていた。
長椅子の上に腰を下ろし、両手に抱えていた荷物を脇に置いた後に先ほどのメイドがお盆と思われる木の板の上に木製のお椀のようなカップの中に入ったお茶を持って部屋の中に現れた。
メイドは机の上にお茶を置き、一礼を行い、一言も発することなく大広間を後にしていった。
「さてと、あんたらが本当に我々に対していいものを持ってきたのか、まずはそれを証明してもらいたい」
町長は大きな緑色の双眸を大きく開いて睨み付けるように問い掛けた。
男にはこの街のリーダーとして取るべき責任がある。見知らぬそれも星を超えてきた未知の存在に対して弱気な様子を見せず、強い態度に出るのは当然であるといえた。
しかしジョウジはアンドロイドである。感情があるため気圧されなかったといえば嘘になるが、それでもそれを表情に出さなかったのは流石だと言うべきだろう。
ジョウジは修也たちが持っていた圧縮された商品を取り出し、その場で元のサイズに戻して町のリーダーたちに見せていった。
元のサイズに戻したのは折り紙や色鉛筆、絵の具といったものだ。
特に今回用意した絵の具はチューブ状のものではなく珍しい固形のもので、これは水に溶かして少しずつ使うタイプのものだ。
これで絵を塗れば例え幼稚園児の落書きとも称されるような下手くそな絵でも輝いて見えると絵描き志望の間では喉から手が出るほど渇望されているものだ。
ジョウジが水を要求し、メイドによって運ばれた水を使い、持ってきた羊皮紙のような茶色の紙を使ってその上に筆を塗って絵を記すと、町長は呆気に取られたような顔を浮かべていた。
他にも色の塗られたけん玉や独楽といった物珍しい品を置いていく。置いた際に町長以外にも付いてきた男たちの目が奪われているのをジョウジは確かに確信した。
「これで納得していただけましたか?」
交易の品を差し出したジョウジの態度を前にして住民たちは考えを改めたらしい。素晴らしい色とりどりの見たこともないような品物を見せられたり、その使い方を目の前でレクチャーされるようなことがあれば考えも改めざるを得ないようだ。
仲間たちはジョウジが差し出した際、ついでに折った鶴にすっかりと心を奪われていた。
とっくの昔に鎧を脱いで珍しいその品物を何度も手にとっているのが見受けられた。まとめ役をしていた男もそんな仲間の姿を見て警戒心を解いたのだろう。
ジョウジと真剣な表情を浮かべながら見つめ合っていた。
「商品の良さというのはわかった。うちの町とあんたらとの交易を認めてやろうじゃあないか」
「本当ですか!?」
ジョウジの表情が明るくなった。それまでの闇に閉ざされていたような顔から急に太陽の光が差し込んだかのように頬が明るくなったのである。
「ただし、条件がある」
男の声のトーンが低くなった。どのような条件を言い渡されるのだろうかと三人が胸をドキドキと鳴らしていた。
「こことは別の村に行くための交易路に厄介な奴らが待ち伏せしておってな……そいつらを倒してくれたらあんたらとの交易を認めてやろう」
その星の指導者層が提示する交易の条件としては非常に理に適ったものであった。どの星にもその星独特の厄介な宇宙生物が存在しているのだし、それを取り除くことができるに越したことはないのだ。修也もラックスフェルンで巨大なアメーバを退治したことがあるので納得がいった。
それに話を聞けば現在修也たちが携わっている村は別の町と交易を持っているということなのでそこからの繋がりも期待できる。町と町とが繋がり合っていけばやがてそれぞれの技術を補い、やがては産業革命を誘発するのではないだろうか。そうすればあの恐ろしい鎧の集団をこの星から駆逐することもできる。
薔薇色のように広がっていく未来をジョウジが考えていると、先ほどの男が真剣な顔を浮かべながらジョウジへと問い掛けた。
「どうだ? 引き受けてくれるかね?」
「もちろんです。喜んでお引き受け致しましょう」
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「さてと、旅のお方。今日はもう遅いから泊まっていったらどうだ?」
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唯一不満気な顔を浮かべていたのは悠介である。どこか納得がいかなそうな顔を浮かべていたのである。
修也はそんな悠介を連れ出し、事情を聞くことにした。場所は街の裏路地。ほとんど誰も足を踏み入れないような暗い場所である。
そのせいか、他の場所と比較しても汚れているように見えた。街の石畳の端々には煤や汚れが目立っているし、誰かが食べたのか、齧った跡がある林檎のような果物が転がっているのが見えた(『ような』と推測表現で記すことになったのは林檎だとはまだ正確には分かっていないからである)。
親子で二人きりの話をする際にはこうした場所の方が良いと判断したからだ。
どこか渋る様子の悠介に対して修也はどこか強気な態度で問い掛けた。
「なぁ、悠介、お前どうしてあんな露骨な態度を取ったんだ?」
「だってさ……」
悠介の主張は理に適ったものだった。この町は中世のヨーロッパ風の建物で物珍しいが、見知らぬ虫などがいた場合のことを考えると泊まるのを躊躇ってしまうということだった。
「何を今更、お前『カメーネ』では普通に泊まっていたじゃあないか?」
「あれは用意された部屋が清潔だったからだよ。それにシーレがいたし」
「そうなると、お前は可愛い女の子がいないと泊まらないということなるけどな。それでいいのか?」
修也はどこか軽蔑したような目で悠介を見つめていた。
「シーレはただの女の子じゃねぇよ! おれは好きになったのッ! 地球で出会ったあいつなんかとは比べものにならないくらい可愛いしなッ!」
悠介は顔を真っ赤にしながら叫んだ。どうやらシーレに相当惚れ込んでいるらしい。どうやらカメーネでは恋のためにわざわざ感染症のリスクとやらがある惑星に泊まることを選んだということになる。
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