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第一植民惑星『火星』
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仕込み杖は地面の上に転がってしまった。全くもって予想だにしなかった不測の事態のために手持ちの武器は全て奪われてしまったはずだった。
だが、武器を全て失ってもなおアレックスにはまだ余裕が残っていた。というのも彼自身の中にまだ秘策が残っていたからだ。
アレックスはかつてカリグラがそうしたように腕ノコギリを作り出し、麗俐に向かって特攻を仕掛けていった。
今度は剣術も何もない無茶苦茶の攻撃だ。麗俐を殺しさえすればいいという秩序も何もあったものではない最悪の攻撃手段であった。
麗俐はカリグラの時と同様に冷静に、それでも中に秘めた闘気は熱く燃え上がらせながら敵への対処を忘れなかった。
腕ノコギリによる攻撃を全て交わしていき、その上でアレックスの胸元へ向かってビームソードを突き刺していった。
もちろん、単に胸元を突いただけなので装備していた水色の粘液を逸れていっただけである。
だが、粘液が焦げていったのでアレックスにその脅威を認識させるのには十分過ぎた。
(この小娘……前にオレと戦った時よりも凄まじくなってやがる。オレを是が非でも倒したいという『執念』のようなものを感じる……)
『執念』というのは執着して離れない心を指す言葉である。
これは人間が持つ特殊な感情の一つで、時に『執念』はそれを宿した人間に対して凄まじいエネルギーを与えることがある。
今の麗俐が『執念』の炎に囚われているのかは分からない。
だが、今の麗俐は確実にアレックスの元に迫っていた。
(クソッタレ……この小娘を殺す方法はねぇのか?)
アレックスは心の中で自身の身に起こりつつある最悪の事態を回避するため自身に寄生している生物に対して打開策を問い掛けていた。
だが、肝心の寄生生物はそれに応えることはなかった。それどころか宙の上へと体を離していき、アレックスの体を離れていってしまったのだ。
「なっ、て、テメェ! ここにきてオレを見捨てる気か!?」
アレックスは抗議の言葉を叫んだものの、その声は風に乗って虚しくこだまするばかりだった。
その姿を見た麗俐はトドメとばかりにビームソードを突き付けていった。
アレックスはやむを得ず、腰に下げていたブラスターを抜いて迫り来る麗俐に対抗しようとしていたが、アレックスが握っていたブラスターはあっさりと背後に隠れていた麗俐の仲間たちの手によって叩き落とされてしまったのだった。
これでアレックスにはもう武器が残っていない。このまま麗俐へと飛び掛かろうとした時のことだ。
不意にキラーンと光る音が聞こえてきた。不思議に思った全員が星空の上を見上げていくと、一つの小さな球体が地面の上へと落ちてきたのだ。
小さな球体は海を思わせるような青い色の他に体の中には白や透明を思わせるような不思議な色が混ざっていた。
この時、球体は急遽地球に襲来し、地球の火山の中にあるマグマと融合して強力な生物となっていたのだが、修也たちは知る由もなかった。
「な、なんだ、これは!?」
声を張り上げたアレックスの元にその球体が飛び掛かり、頭上で勢いよく弾けたかと思うと、そのまま液体となってアレックスの体全体を覆い隠していった。
不気味な液体のカーテンの向こう側からはアレックスの悲鳴だけが聞こえてくる。
麗俐たちが思わず生唾を飲み込んでいた時のことだ。突然カーテンとなっていた液体が弾け飛び、白っぽい炎と水の色が胸元で混ざり合うのが見え、周りの他の色が黒色であったことから胸元の色がかえって引き立っているように見えた。
そればかりではない。パワードスーツの左肩と右肩には尖った岩石が突き出すように浮かび上がっていた。
「な、なんだ。こいつは?」
背後にいた修也はただならぬ事態だと察し、自身に寄り掛かっていた悠介をジョウジとカエデの両名に預けて麗俐を救おうと向かっていった。
その姿を見たアレックスは無言で腕を振るっていた。すると、修也の目の前に炎に包まれた岩石が飛んでいった。
修也は慌てて交わしてことなきを得たものの、近くの地面に岩石がめり込んでいくのを見て思わず腰を抜かしてしまった。
というのも先ほど投げ付けられた岩石は修也の近くにあった地面の中に深く落ちていったからである。
大きくて深い穴が生じている様を見ると、相当深いところまで落ちていったのだろう。
もし岩石が直撃していれば自身の体はタダでは済まなかったに違いない。
修也は「間一髪」のところを助かったのである。
アレックスはそのまま修也を始末するためもう一度同じ攻撃を行なっていこうとしたが、その前に麗俐が飛び掛かってきたので攻撃を行うことには失敗してしまった。
(だが……これで目の前にいる小娘は後方から援護射撃を受けることはできなくなったはずだ。事態はオレの有利に進んだはずだ)
アレックスは今度は腕に炎を纏わせた剣を作り上げていった。
炎が纏った剣は存外強力なものであることはいうまでもない。
岩石の刃の上で怪しげな音が生じているのを見ると、思わず気後れしてしまいそうになる。
だが、麗俐は怖がる気持ちを胸の中へと閉じ込め、必死になってアレックスへ向かっていった。
二本の炎を纏わせた岩石の剣にビームソード一本ではいささか相手が悪いようにも思われた。
例えるのならばショベルとバケツを持った幼児が木刀を持った不良の高校生に挑むような無謀な試みのように周囲の人々には思えてならなかった。
だが、麗俐はそんな周囲からの不安などものともせずに逆転の好機を掴むため必死になって剣を振るっていった。
しかし猛攻のためか、先ほどとは打って変わってビームソードで防御するだけで精一杯となっていた。
それに加えて男の体から火山が飛び散り、麗俐の身体へと炎が引火しそうになったことも大きかった。
大抵の人ならば炎による引火を恐れてアレックスの元から立ち去ってしまうに違いなかった。
だが、麗俐はビームソードを構えてアレックスへと立ち向かって行った。
アレックスは麗俐の『執念』を前に気落ちしてしまうことになった。
球体の力を借りているということもあって自身の方が有利であることには変わらないはずだ。
圧倒的ともいえるほどの優位な立場を持っているにも関わらず、アレックスは徐々に優位を失いつつあった。
(こ、この小娘……どこにこんな力があるっていうんだ?)
アレックスの脳裏には嫌な思い出が浮かんでいった。それは自身が少年の頃に押し入った金持ちの夫人の顔だった。
金持ちの夫人は金銭を要求するアレックスに応えることなく、名家の留守を守る気高い心でアレックスを睨んでいた。
その態度に激昂してアレックスは杖を振り上げようとしていった。
だが、杖を何度振り下ろされ、頭から血が出ようとも夫人は気高さを捨てることなくアレックスを睨んだまま冷静な声で言った。
「こんなことをしても無駄だよ。いずれあんたは報いを受ける……必ずその罪に相応しい代償を支払うことになるのさッ!」
その言葉を聞いて激昂したアレックスが杖を振り下ろしたことで夫人は地面の上に倒れ込んだ。
アレックスは婦人が口にした『代償』とやらはその後の逮捕だと思っていたが、今ならばハッキリと分かる。その『代償』というのは目の前にいる少女のことなのだ。
冗談ではない。アレックスは夫人の言葉と顔を頭を大きく真横に振って記憶から消し去って、もう一度麗俐と向き直っていった。
アレックスはここぞとばかりに全身に火炎を纏わせていき、麗俐を翻弄していった。これはアレックスが使える最大の攻撃技にして切り札でもあった。
流石の麗俐であったとしてもアレックスの火炎を纏った体を相手にするのは厳しかったらしい。
アレックスはここぞとばかりに攻撃を仕掛けていった。
けたたましい雄叫びを上げながら火炎を纏って麗俐を攻撃していった。
麗俐もその都度反撃を試みたが、相手が高熱を纏った鎧を着用していたとあってはビームソードの熱線では役に立たない。
このまま逆転の機会もなくアレックスに打ちのめされてしまうのかと思われたその時だ。麗俐はあることに気が付いた。
それはアレックスの特性についてだった。
アレックス自身は強力なスライムに体を守られ、火炎を纏っているものの、本体の耐久力そのものは変わらないように思われた。
もし、スライムの耐熱量を格段に上回る攻撃を喰らわせていけば正気は保ってるのではないだろうか。
もちろん確たる確証というものはどこにもない。確証はないのだが、試してみる価値はあった。
麗俐はそこから執拗にビームソードを突き刺していこうとしたものの、アレックスのめちゃくちゃに振り回される炎の剣の前に防がれてしまう。
麗俐の胸の内にも『執念』があるが向こうにも同様のものがあった。
アレックスが有しているのは生に対する執着であった。生きたいという欲望が彼を突き動かしていたのだ。
アレックスは無茶苦茶な攻撃を行うばかりではなかった。
互いに勝負が付かずに距離を取った時には溶岩を放り投げるなどの行動を取っていった。
どことなく危機を感じた猿が自身を害そうとする敵に対して岩を投げ付ける行動を思い出した。
麗俐がその岩石をプロ野球選手がボールを打ち返すようにビームソードで打ち返していった時のことだ。
たまたま割れた岩石の破片がアレックスを襲っていき、その際にアレックスの体に異変が生じていった。
突き刺さった破片がアレックスの体を覆っていたスライムを貫いていった。
この時のアレックスの表情といえば「言葉にならぬ」ほどの筆舌に難いものであった。
それを見た時に麗俐はようやくアレックスの弱点を発見したような気になった。
このまま攻撃を打ち返していればゆくゆくはアレックスの持つ鎧を剥がし、トドメを刺していけるように思えた。
だが、武器を全て失ってもなおアレックスにはまだ余裕が残っていた。というのも彼自身の中にまだ秘策が残っていたからだ。
アレックスはかつてカリグラがそうしたように腕ノコギリを作り出し、麗俐に向かって特攻を仕掛けていった。
今度は剣術も何もない無茶苦茶の攻撃だ。麗俐を殺しさえすればいいという秩序も何もあったものではない最悪の攻撃手段であった。
麗俐はカリグラの時と同様に冷静に、それでも中に秘めた闘気は熱く燃え上がらせながら敵への対処を忘れなかった。
腕ノコギリによる攻撃を全て交わしていき、その上でアレックスの胸元へ向かってビームソードを突き刺していった。
もちろん、単に胸元を突いただけなので装備していた水色の粘液を逸れていっただけである。
だが、粘液が焦げていったのでアレックスにその脅威を認識させるのには十分過ぎた。
(この小娘……前にオレと戦った時よりも凄まじくなってやがる。オレを是が非でも倒したいという『執念』のようなものを感じる……)
『執念』というのは執着して離れない心を指す言葉である。
これは人間が持つ特殊な感情の一つで、時に『執念』はそれを宿した人間に対して凄まじいエネルギーを与えることがある。
今の麗俐が『執念』の炎に囚われているのかは分からない。
だが、今の麗俐は確実にアレックスの元に迫っていた。
(クソッタレ……この小娘を殺す方法はねぇのか?)
アレックスは心の中で自身の身に起こりつつある最悪の事態を回避するため自身に寄生している生物に対して打開策を問い掛けていた。
だが、肝心の寄生生物はそれに応えることはなかった。それどころか宙の上へと体を離していき、アレックスの体を離れていってしまったのだ。
「なっ、て、テメェ! ここにきてオレを見捨てる気か!?」
アレックスは抗議の言葉を叫んだものの、その声は風に乗って虚しくこだまするばかりだった。
その姿を見た麗俐はトドメとばかりにビームソードを突き付けていった。
アレックスはやむを得ず、腰に下げていたブラスターを抜いて迫り来る麗俐に対抗しようとしていたが、アレックスが握っていたブラスターはあっさりと背後に隠れていた麗俐の仲間たちの手によって叩き落とされてしまったのだった。
これでアレックスにはもう武器が残っていない。このまま麗俐へと飛び掛かろうとした時のことだ。
不意にキラーンと光る音が聞こえてきた。不思議に思った全員が星空の上を見上げていくと、一つの小さな球体が地面の上へと落ちてきたのだ。
小さな球体は海を思わせるような青い色の他に体の中には白や透明を思わせるような不思議な色が混ざっていた。
この時、球体は急遽地球に襲来し、地球の火山の中にあるマグマと融合して強力な生物となっていたのだが、修也たちは知る由もなかった。
「な、なんだ、これは!?」
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不気味な液体のカーテンの向こう側からはアレックスの悲鳴だけが聞こえてくる。
麗俐たちが思わず生唾を飲み込んでいた時のことだ。突然カーテンとなっていた液体が弾け飛び、白っぽい炎と水の色が胸元で混ざり合うのが見え、周りの他の色が黒色であったことから胸元の色がかえって引き立っているように見えた。
そればかりではない。パワードスーツの左肩と右肩には尖った岩石が突き出すように浮かび上がっていた。
「な、なんだ。こいつは?」
背後にいた修也はただならぬ事態だと察し、自身に寄り掛かっていた悠介をジョウジとカエデの両名に預けて麗俐を救おうと向かっていった。
その姿を見たアレックスは無言で腕を振るっていた。すると、修也の目の前に炎に包まれた岩石が飛んでいった。
修也は慌てて交わしてことなきを得たものの、近くの地面に岩石がめり込んでいくのを見て思わず腰を抜かしてしまった。
というのも先ほど投げ付けられた岩石は修也の近くにあった地面の中に深く落ちていったからである。
大きくて深い穴が生じている様を見ると、相当深いところまで落ちていったのだろう。
もし岩石が直撃していれば自身の体はタダでは済まなかったに違いない。
修也は「間一髪」のところを助かったのである。
アレックスはそのまま修也を始末するためもう一度同じ攻撃を行なっていこうとしたが、その前に麗俐が飛び掛かってきたので攻撃を行うことには失敗してしまった。
(だが……これで目の前にいる小娘は後方から援護射撃を受けることはできなくなったはずだ。事態はオレの有利に進んだはずだ)
アレックスは今度は腕に炎を纏わせた剣を作り上げていった。
炎が纏った剣は存外強力なものであることはいうまでもない。
岩石の刃の上で怪しげな音が生じているのを見ると、思わず気後れしてしまいそうになる。
だが、麗俐は怖がる気持ちを胸の中へと閉じ込め、必死になってアレックスへ向かっていった。
二本の炎を纏わせた岩石の剣にビームソード一本ではいささか相手が悪いようにも思われた。
例えるのならばショベルとバケツを持った幼児が木刀を持った不良の高校生に挑むような無謀な試みのように周囲の人々には思えてならなかった。
だが、麗俐はそんな周囲からの不安などものともせずに逆転の好機を掴むため必死になって剣を振るっていった。
しかし猛攻のためか、先ほどとは打って変わってビームソードで防御するだけで精一杯となっていた。
それに加えて男の体から火山が飛び散り、麗俐の身体へと炎が引火しそうになったことも大きかった。
大抵の人ならば炎による引火を恐れてアレックスの元から立ち去ってしまうに違いなかった。
だが、麗俐はビームソードを構えてアレックスへと立ち向かって行った。
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圧倒的ともいえるほどの優位な立場を持っているにも関わらず、アレックスは徐々に優位を失いつつあった。
(こ、この小娘……どこにこんな力があるっていうんだ?)
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その態度に激昂してアレックスは杖を振り上げようとしていった。
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「こんなことをしても無駄だよ。いずれあんたは報いを受ける……必ずその罪に相応しい代償を支払うことになるのさッ!」
その言葉を聞いて激昂したアレックスが杖を振り下ろしたことで夫人は地面の上に倒れ込んだ。
アレックスは婦人が口にした『代償』とやらはその後の逮捕だと思っていたが、今ならばハッキリと分かる。その『代償』というのは目の前にいる少女のことなのだ。
冗談ではない。アレックスは夫人の言葉と顔を頭を大きく真横に振って記憶から消し去って、もう一度麗俐と向き直っていった。
アレックスはここぞとばかりに全身に火炎を纏わせていき、麗俐を翻弄していった。これはアレックスが使える最大の攻撃技にして切り札でもあった。
流石の麗俐であったとしてもアレックスの火炎を纏った体を相手にするのは厳しかったらしい。
アレックスはここぞとばかりに攻撃を仕掛けていった。
けたたましい雄叫びを上げながら火炎を纏って麗俐を攻撃していった。
麗俐もその都度反撃を試みたが、相手が高熱を纏った鎧を着用していたとあってはビームソードの熱線では役に立たない。
このまま逆転の機会もなくアレックスに打ちのめされてしまうのかと思われたその時だ。麗俐はあることに気が付いた。
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アレックス自身は強力なスライムに体を守られ、火炎を纏っているものの、本体の耐久力そのものは変わらないように思われた。
もし、スライムの耐熱量を格段に上回る攻撃を喰らわせていけば正気は保ってるのではないだろうか。
もちろん確たる確証というものはどこにもない。確証はないのだが、試してみる価値はあった。
麗俐はそこから執拗にビームソードを突き刺していこうとしたものの、アレックスのめちゃくちゃに振り回される炎の剣の前に防がれてしまう。
麗俐の胸の内にも『執念』があるが向こうにも同様のものがあった。
アレックスが有しているのは生に対する執着であった。生きたいという欲望が彼を突き動かしていたのだ。
アレックスは無茶苦茶な攻撃を行うばかりではなかった。
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たまたま割れた岩石の破片がアレックスを襲っていき、その際にアレックスの体に異変が生じていった。
突き刺さった破片がアレックスの体を覆っていたスライムを貫いていった。
この時のアレックスの表情といえば「言葉にならぬ」ほどの筆舌に難いものであった。
それを見た時に麗俐はようやくアレックスの弱点を発見したような気になった。
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