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第一植民惑星『火星』
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夜の闇が差し込む拘置所の室内。アレックスの片割れ兼相棒であったカリグラは忌々しげに天井を見つめていた。
『あった』と過去形で記しているのは彼女がミダスを襲った際に見捨てられてたからだった。
カリグラは現在治療を終えて収監されていた。どうせこの後に待ち構えているのは大昔に絞首刑や注射による薬物の投薬にとって代わられた錠剤死の刑しかない。看守から錠剤を渡されて死刑囚はそれを無理やり飲まされるのだ。
といっても大抵の人間はできないので、無理やりに口を大きく開けられてその中に錠剤を流し込まれる羽目になる。
その際の死刑囚の態度はといえばひどく見苦しいものだそうだ。
そんな醜態を晒して死んでしまうというのならばいっそ『自由』に思いを馳せて好きなように死んでいくのが悪党ならではの道というべきだろう。
その機会は裁判の最中くらいしかないだろう。裁判に出廷し、手錠が外されたところで看守から武器を奪い取り、その場から逃走することを試みるのが適切な処置というものだろう。
だが、その時も抵抗も裁判所の厳戒態勢の前に碌に暴れることもできず、惨めに人が戯れに虫を潰すように潰されてしまうに違いなかった。
カリグラが苛立ち紛れに歯をギリギリと鳴らしていた時だ。
突然目の前に青い色をした山高帽のようなものが現れた。
「うぉ! ビックリした!! あんたは何者だい?」
カリグラは驚いた様子を見せたものの、目の前に落ちていた奇妙な青い球体は動じる様子も見せずに黙ってカリグラを見つめていた。
この時カリグラは知る由もなかったが、この山高帽そっくりの青い球体は自身の力を使ってカリグラを分析していたのだ。
だが、カリグラはジロジロと自分を見られることが気に入らなかったのか、青い山高帽のような奇妙な生命体を持ち上げて睨み付けながら言った。
「ちょっと! 何をジロジロと見ているのさ! 本当に気に入らないねぇ!」
カリグラは声を荒げて山高帽そっくりの異形の生命体の体を強く引っ張り、その耳元で叫んでいった。
いっそのこと地面の上にぶつけて山高帽のような生命体を粉々にしてやろうと考えたが、山高帽のような姿をした生命体は動じる様子を見せなかった。
それどころか激昂するカリグラを相手に冷静な声で言った。
「娘よ、気に入ったぞ。お前の中には悪の性質そのものしかない。通常の人間であれば悪を止めるための心が必ずある。だが、お前にはそれがない……気に入った、気に入ったぞ!」
「ちょっと、何を言ってるのさ。話が飲み込めないよ」
カリグラからすればもっともな疑問だった。第一、カリグラの話と球体が喋っている内容が繋がっていないではないか。その点にもカリグラは腹を立てていた。
それに『悪を止める心』などという今時、日曜日の朝に放映している特撮テレビ番組でも聞こえないような愚かしい単語が妙な生命体の口から出てきたのも腹が立った。
そういった事情も重なって機嫌が悪くなり、山高帽のような生命体の体を乱暴に掴んでいった。
そのまま地面の上へと叩き付けてやろうかと考えていたのだが、その前に山高帽のような生命体はカリグラの手から逃れ、その頭の上にへばり付いていった。
「や、やめてよ! あんた!? もしかしてあたしのことを食べるつもりなのかい!?」
カリグラは大きな声で喚き声を上げていたのだが、すぐにその声を静まり返らせた。
同時にカリグラの体は水色の粘着を含んだ液体状のものへと姿を変えていった。
その姿は大昔のSFホラー映画に登場するスライム状のエイリアンのようであった。
このまま意識を奪い取られるのかと思われたが、生物の意図かは知らないが、カリグラの意識はハッキリと残っていた。
そのことを知ったカリグラは看守が来るのを待ち構えていた。
看守を待ち構えて殺すつもりなのだをカリグラがしてやったりと言わんばかりの笑みを浮かべていた。
それからしばらくしてから異変を感じ取った看守たちが現れた。
監視カメラで先ほどのやり取りを見ていたのだろう。予想していたよりも到達スピードが早かった。
看守たちが電子キーを回して檻を開けるのと同時にカリグラはスライムを顔に向かって飛ばしていった。
スライムを顔に受けた看守は地面の上に大の字になって倒れ込んでいった。
仲間が奇妙な怪物が顔に張り付いた上にその顔を食べられていき、耐えられなくなってその場から倒れ込んでいった。
その哀れな姿を見た看守たちは悲鳴を上げたものの、カリグラがその手を止めることはなかった。
情けを見せることもなく、自身を宿主の代わりとして纏わりついていったスライムを飛ばしていった。スライムを顔或いは体に向かって放たれ、そのままスライムによって体を喰われていった看守たちは次々と地面の上へと倒れていった。
カリグラは倒れた看守の手からビームライフルを奪い取り、警察署の入り口へと戻っていった。
それから大通りに走っていた一台の車に目を付けると、強奪のためその前に躍り出て車を急停車させた。
その時浮遊車を運転していた中年の男性は窓から側頭部にビームライフルを押し付けられたことによって恐怖心を煽られたこともあってあっさりと車を手放した。
カリグラは車の中に乗り込むと、そのまま自身を見捨てたアレックスの元へと復讐を行うために向かっていった。
あのニヤケ面に対してビームライフルの光線を撃ち込むか、はたまた看守たちのようにスライムを打ち込んで倒すか悩むところだ。
その時だ。レストランのテラス席で悠々と夕食を取っている大津一家並びにそれを見守る二人のアンドロイドの姿が見えた。
その光景を見た瞬間にカリグラの中に怒りの炎が燃え上がっていた。自身を怪我させ、警察へと引き渡した憎い連中がいる。何よりも憎い相手を見た時、彼女はそれまで心の中に根差していたアレックスへの憎悪などすっかり忘れてしまった。
カリグラは考える暇もなくビームライフルをテラス席へと向けていった。
この時大津家の三名で食事をしていたのだが、二人のアンドロイドがカリグラの凶行に気が付いたことを知り、咄嗟の判断でテーブルを盾の代わりに用いてから大津一家をその場に伏せさせた。
それによってビームライフルから放たれた熱線はスチール製の丸テーブルを破壊するだけで済んだ。平和な街の中で突然熱線が放射されたことによって周りにいた人たちもその場から蜘蛛の子を散らすように逃げ出していった。
幸いなことにカリグラが市民に危害を加えようとする気配は見せない。
被害が自分たちだけの損害で済んだのは不幸中の幸いだというべきだろう。
「な、何が起きたんだ!?」
修也が悲鳴を上げた。それを見たジョウジが強制的に修也の頭を抑えてもう一度解けた丸テーブルの陰へと下がらせた。
「大津さん、早く『メトロイドスーツ』を纏ってください。お二方も『エンプレスト』と『ゼノン』の装甲を纏ってください!」
「は、はい!」
慌てた様子の修也は隣にいた悠介と麗俐にそれぞれのカプセルを取り出させていった。
そして全員で戦闘用スーツを纏っていき、それぞれのレーザーガンを手にして目の前に現れた敵に向かっていった。
だが、目の前に現れた敵はあまりにも異質だった。水色の粘膜状のスライムなレーザー光線を弾き返していったのだ。
「な、なんなのこれ!?」
「わ、分からない。あんなの初めてだッ!」
それなりの戦闘を積んできた二人とはいえどもスライム状の宇宙生物を相手にすることはこれまでに例のないことであり、困惑する様子を見せていた。
修也としてもアメーバを相手にしたことはあったが、スライムそのものを纏った人間を相手にするのは初めてのことだった。
修也が苦笑した顔を浮かべていると、今度は机の前にスライムが飛ばされてきた。
このまま籠っていたとしても意味はなかった。修也は打って出ることにした。
レーザーガンを抜いてカリグラの元へと迫っていった。
「お父さん無茶だよ! 殺されちゃうよ!」
麗俐は背後から無茶を行おうとする父親を止めた。だが、修也は麗俐の進言を無視して躊躇うことなく前へと進んでいった。
「来やがったな。ぶち殺してやるよ!」
カリグラはその勢いに相応しくビームライフルを乱射していたが、修也の正確な射撃によってビームライフルを両手から撃ち落とされてしまった。
「やったなッ! クソッタレがッ!」
口汚い言葉を吐き捨てたかと思うとカリグラの体全体から巨大なスライムが湧いて出てきた。かと思うと、スライムの粘着体がカリグラの左腕にまで伸びていきやがて一つの鋭い刃物へと変わっていった。
ギザギザとした刃の付いたノコギリのような特殊な形をした刃だった。
「ま、まさか人のノコギリが鋸みたいになるなんな。想像もしてなかったよ」
修也は兜の下で苦笑しながらビームライフルを構えていった。
銃口の向いたビームライフルを構えつつ修也はカリグラの元へと向かっていった。
ノコギリのような刃物と化したカリグラの左腕と修也のビームライフルが凄まじい音を立てて打ち合っていった。
『あった』と過去形で記しているのは彼女がミダスを襲った際に見捨てられてたからだった。
カリグラは現在治療を終えて収監されていた。どうせこの後に待ち構えているのは大昔に絞首刑や注射による薬物の投薬にとって代わられた錠剤死の刑しかない。看守から錠剤を渡されて死刑囚はそれを無理やり飲まされるのだ。
といっても大抵の人間はできないので、無理やりに口を大きく開けられてその中に錠剤を流し込まれる羽目になる。
その際の死刑囚の態度はといえばひどく見苦しいものだそうだ。
そんな醜態を晒して死んでしまうというのならばいっそ『自由』に思いを馳せて好きなように死んでいくのが悪党ならではの道というべきだろう。
その機会は裁判の最中くらいしかないだろう。裁判に出廷し、手錠が外されたところで看守から武器を奪い取り、その場から逃走することを試みるのが適切な処置というものだろう。
だが、その時も抵抗も裁判所の厳戒態勢の前に碌に暴れることもできず、惨めに人が戯れに虫を潰すように潰されてしまうに違いなかった。
カリグラが苛立ち紛れに歯をギリギリと鳴らしていた時だ。
突然目の前に青い色をした山高帽のようなものが現れた。
「うぉ! ビックリした!! あんたは何者だい?」
カリグラは驚いた様子を見せたものの、目の前に落ちていた奇妙な青い球体は動じる様子も見せずに黙ってカリグラを見つめていた。
この時カリグラは知る由もなかったが、この山高帽そっくりの青い球体は自身の力を使ってカリグラを分析していたのだ。
だが、カリグラはジロジロと自分を見られることが気に入らなかったのか、青い山高帽のような奇妙な生命体を持ち上げて睨み付けながら言った。
「ちょっと! 何をジロジロと見ているのさ! 本当に気に入らないねぇ!」
カリグラは声を荒げて山高帽そっくりの異形の生命体の体を強く引っ張り、その耳元で叫んでいった。
いっそのこと地面の上にぶつけて山高帽のような生命体を粉々にしてやろうと考えたが、山高帽のような姿をした生命体は動じる様子を見せなかった。
それどころか激昂するカリグラを相手に冷静な声で言った。
「娘よ、気に入ったぞ。お前の中には悪の性質そのものしかない。通常の人間であれば悪を止めるための心が必ずある。だが、お前にはそれがない……気に入った、気に入ったぞ!」
「ちょっと、何を言ってるのさ。話が飲み込めないよ」
カリグラからすればもっともな疑問だった。第一、カリグラの話と球体が喋っている内容が繋がっていないではないか。その点にもカリグラは腹を立てていた。
それに『悪を止める心』などという今時、日曜日の朝に放映している特撮テレビ番組でも聞こえないような愚かしい単語が妙な生命体の口から出てきたのも腹が立った。
そういった事情も重なって機嫌が悪くなり、山高帽のような生命体の体を乱暴に掴んでいった。
そのまま地面の上へと叩き付けてやろうかと考えていたのだが、その前に山高帽のような生命体はカリグラの手から逃れ、その頭の上にへばり付いていった。
「や、やめてよ! あんた!? もしかしてあたしのことを食べるつもりなのかい!?」
カリグラは大きな声で喚き声を上げていたのだが、すぐにその声を静まり返らせた。
同時にカリグラの体は水色の粘着を含んだ液体状のものへと姿を変えていった。
その姿は大昔のSFホラー映画に登場するスライム状のエイリアンのようであった。
このまま意識を奪い取られるのかと思われたが、生物の意図かは知らないが、カリグラの意識はハッキリと残っていた。
そのことを知ったカリグラは看守が来るのを待ち構えていた。
看守を待ち構えて殺すつもりなのだをカリグラがしてやったりと言わんばかりの笑みを浮かべていた。
それからしばらくしてから異変を感じ取った看守たちが現れた。
監視カメラで先ほどのやり取りを見ていたのだろう。予想していたよりも到達スピードが早かった。
看守たちが電子キーを回して檻を開けるのと同時にカリグラはスライムを顔に向かって飛ばしていった。
スライムを顔に受けた看守は地面の上に大の字になって倒れ込んでいった。
仲間が奇妙な怪物が顔に張り付いた上にその顔を食べられていき、耐えられなくなってその場から倒れ込んでいった。
その哀れな姿を見た看守たちは悲鳴を上げたものの、カリグラがその手を止めることはなかった。
情けを見せることもなく、自身を宿主の代わりとして纏わりついていったスライムを飛ばしていった。スライムを顔或いは体に向かって放たれ、そのままスライムによって体を喰われていった看守たちは次々と地面の上へと倒れていった。
カリグラは倒れた看守の手からビームライフルを奪い取り、警察署の入り口へと戻っていった。
それから大通りに走っていた一台の車に目を付けると、強奪のためその前に躍り出て車を急停車させた。
その時浮遊車を運転していた中年の男性は窓から側頭部にビームライフルを押し付けられたことによって恐怖心を煽られたこともあってあっさりと車を手放した。
カリグラは車の中に乗り込むと、そのまま自身を見捨てたアレックスの元へと復讐を行うために向かっていった。
あのニヤケ面に対してビームライフルの光線を撃ち込むか、はたまた看守たちのようにスライムを打ち込んで倒すか悩むところだ。
その時だ。レストランのテラス席で悠々と夕食を取っている大津一家並びにそれを見守る二人のアンドロイドの姿が見えた。
その光景を見た瞬間にカリグラの中に怒りの炎が燃え上がっていた。自身を怪我させ、警察へと引き渡した憎い連中がいる。何よりも憎い相手を見た時、彼女はそれまで心の中に根差していたアレックスへの憎悪などすっかり忘れてしまった。
カリグラは考える暇もなくビームライフルをテラス席へと向けていった。
この時大津家の三名で食事をしていたのだが、二人のアンドロイドがカリグラの凶行に気が付いたことを知り、咄嗟の判断でテーブルを盾の代わりに用いてから大津一家をその場に伏せさせた。
それによってビームライフルから放たれた熱線はスチール製の丸テーブルを破壊するだけで済んだ。平和な街の中で突然熱線が放射されたことによって周りにいた人たちもその場から蜘蛛の子を散らすように逃げ出していった。
幸いなことにカリグラが市民に危害を加えようとする気配は見せない。
被害が自分たちだけの損害で済んだのは不幸中の幸いだというべきだろう。
「な、何が起きたんだ!?」
修也が悲鳴を上げた。それを見たジョウジが強制的に修也の頭を抑えてもう一度解けた丸テーブルの陰へと下がらせた。
「大津さん、早く『メトロイドスーツ』を纏ってください。お二方も『エンプレスト』と『ゼノン』の装甲を纏ってください!」
「は、はい!」
慌てた様子の修也は隣にいた悠介と麗俐にそれぞれのカプセルを取り出させていった。
そして全員で戦闘用スーツを纏っていき、それぞれのレーザーガンを手にして目の前に現れた敵に向かっていった。
だが、目の前に現れた敵はあまりにも異質だった。水色の粘膜状のスライムなレーザー光線を弾き返していったのだ。
「な、なんなのこれ!?」
「わ、分からない。あんなの初めてだッ!」
それなりの戦闘を積んできた二人とはいえどもスライム状の宇宙生物を相手にすることはこれまでに例のないことであり、困惑する様子を見せていた。
修也としてもアメーバを相手にしたことはあったが、スライムそのものを纏った人間を相手にするのは初めてのことだった。
修也が苦笑した顔を浮かべていると、今度は机の前にスライムが飛ばされてきた。
このまま籠っていたとしても意味はなかった。修也は打って出ることにした。
レーザーガンを抜いてカリグラの元へと迫っていった。
「お父さん無茶だよ! 殺されちゃうよ!」
麗俐は背後から無茶を行おうとする父親を止めた。だが、修也は麗俐の進言を無視して躊躇うことなく前へと進んでいった。
「来やがったな。ぶち殺してやるよ!」
カリグラはその勢いに相応しくビームライフルを乱射していたが、修也の正確な射撃によってビームライフルを両手から撃ち落とされてしまった。
「やったなッ! クソッタレがッ!」
口汚い言葉を吐き捨てたかと思うとカリグラの体全体から巨大なスライムが湧いて出てきた。かと思うと、スライムの粘着体がカリグラの左腕にまで伸びていきやがて一つの鋭い刃物へと変わっていった。
ギザギザとした刃の付いたノコギリのような特殊な形をした刃だった。
「ま、まさか人のノコギリが鋸みたいになるなんな。想像もしてなかったよ」
修也は兜の下で苦笑しながらビームライフルを構えていった。
銃口の向いたビームライフルを構えつつ修也はカリグラの元へと向かっていった。
ノコギリのような刃物と化したカリグラの左腕と修也のビームライフルが凄まじい音を立てて打ち合っていった。
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