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第一植民惑星『火星』
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砂漠を舞台にしたアレックスと麗俐による戦いは苛烈を極めていった。
アレックスの装備していた戦闘用スーツは麗俐が着用していた『ロトワング』とは対照的にほとんど飾り気のないものだった。一見して黒い宇宙服のようなスーツからは強さのようなものは感じられなかった。
だが、その見た目に反して黒い宇宙服のような服を着たアレックスはみるみるうちに麗俐を追い詰めていった。
麗俐は『エンプレスト』特有の四角い形をしたレーザーガンを用いてアレックスのブラスターに応対していたものの、アレックスの猛攻ともいえる攻撃に押されてしまうことになり、結果としてブラスターの直撃を正面から受ける羽目に麗俐は地面の上へと倒れ込んだ。
同時に『エンプレスト』の装甲が消え、生身の麗俐が地面の上へと投げ出されてしまう羽目になった。
投げ出される前にレーザーガンを腰に下げていったのは麗俐にできるせめてもの抵抗心であった。
戦闘によって打ちのめされてしまった麗俐の姿を見たアレックスはニヤニヤといやらしい笑みを浮かべながら横たわった麗俐の元へと近付いていった。
アレックスの頭の中にあったのは拷問であった。アレックス生殺与奪の権を握られている人質の身でありながら自分に逆らい、牙を剥いた麗俐を許すつもりはなかったのだ。
アボットを攫う前に考えていた電子鞭による折檻を行なった後で、その後に死ぬ方がマシだと思えるような目に追い込むつもりだった。古代の歴史上にある拷問を試してみるつもりだった。
アレックスは拷問に関していえば素人である。
しかし今の世にはインターネットというものがある。これで古今東西の拷問を試してみるつもりだった。
もちろん麗俐の故郷である日本の拷問も試してみるつもりでいた。
アレックスの意図を見抜いていたのは知らないが、麗俐はここぞとばかりに気合を入れいった。必死になって少しでもアレックスの元から離れるように火星の赤土を両手で掴んで必死になって前へと歩みを進めていた。
その様子を見たアレックスは無情にもその背中を踏み潰そうとしていた。
その際にまたニヤニヤと笑っているところに性格の悪さを感じた。
アレックスは楽しんでいるのだ。助けを求めてもがき苦しむ姿を見るのが何よりも好きなのだろう。まるで、幼児が気紛れにちぎった蟻を踏み潰そうとしているかのような動作であった。
その性格の悪さを見て怒りに駆られたのはアボットだった。アボットは自らを助けようとしてくれた少女が執拗に嬲られている姿を見て怒りを感じ、アレックスに向かって石を放り投げていった。
無論アレックスは全身戦闘スーツを着込んでいるため石を当てられても大した痛みは感じない。仮に感じたとしてもせいぜい蚊が刺した程度の痛み程度のものだろう。
だが、アレックスにとっての問題点は自分よりも格下の相手が自分に対して抵抗を行なって、自分を害そうとしたことに対する苛立ちであった。
アレックスは麗俐の背中を踏み潰そうとしていたことも忘れ、アボットに憎悪の目を向けていった。それから両目の瞳の中に恐怖の色を浮かべるアボットに対してブラスターを突き付けた。
自身がどのような目的で誘拐したのかということも忘れ、アレックスは怒りのままにアボットを射殺しようと考えていた。
アボットの射殺という最悪の事態を阻止したのは麗俐だった。麗俐はレーザーガンの引き金を引いてアレックスに後方から攻撃を加えていった。
背後からレーザー光線をモロに喰らう羽目になってしまったアレックスは悲鳴を上げながら地面の上へと倒れ込んだ。
怒りという突発的な感情に任せて無防備にも背中を向けてしまった代償というのはあまりにも大きかった。
アレックスはしばらく倒れ込んで動かなかった。
麗俐は息を切らしながら近くに停めてあるホバーバイクの上へと跨っていった。
それから血走った目でアレクサンドラへと強い声で呼び掛けた。
「乗りなさい! 早く!」
「無理です。私はアレックス様の機械ですから」
アレクサンドラは遠慮がちに言った。いや、口調こそ遠慮がちになってしまっていたが、彼女は本気で主人に尽くすつもりでいるのだろう。
連れ去られた最中にプログラムをアレックスの手で書き換えられてしまったのかもしれない。
「そ、そんな……」
そうした事情もあってか、麗俐は絶望の色に顔を染めていた。もし、その考えが正しければ説得を行うことは到底不可能だった。麗俐が足を竦ませた時だ。
両目から涙を溢したアボットが麗俐の運転するホバークラフトの背中に跨っていった。
「早く出してよ! あいつが追ってくるわ!」
麗俐は英語を理解していなかったが、バイクの上で執拗に自身を手招くアボットが発した『出して』という単語だけはかろうじて聞こえていた。
麗俐は放置されることになるアレクサンドラの行方が気になったが、今はこの女性を助けることの方が大事だった。
麗俐は必死にアクセルをふかして市街地を目指して逃げ出すことに決めた。
追い掛けてくるのは火星全体にその悪名を轟かせている『明日なき明日を撃つ者』の片割れ、アレックスなのだ。
市街地に辿り着いたところでどうにもならないことくらいは簡単に予想できた。
だが、それでもこの場に留まるよりかは随分とマシだと考えた。それ故に初めて運転するホバーバイクを必死になって走らせていたのだ。
慣れない乗り物である上にこれまで一切乗り物という類のものを運転したことがない麗俐にとっては辛い状況であった。
蛇行運転やあちこちとぶつかりそうになる運転を見て背後にいたアボットが不穏そうな声を上げていたものの、麗俐としては謝るしか他になかった。
その背後をバギーで追い掛けてくるアレックスの姿が見えた。アレックスのバギーはまるで一頭の狂った動物のようだった。
そういえば何かの雑誌で読んだことがある。今のように何もしていない主人公たちをトラックで執拗に追い掛けてくる運転手の話を思い出した。大昔の映画だった気がするが、随分と恐ろしい映画だったと記憶している。
だが、現実はそれよりも遥かに恐ろしかった。少なくとも映画の世界にいる主人公と入れ替われるのならば入れ替わりたいくらいだ。
恐怖を紛らわせるためか、くだらないことを考えながら麗俐は必死になって慣れないホバーバイクを運転していた。その時だ。目の前から警察車両が近付いてきた。
どうやら自分を逮捕するつもりなのだろう。大方罪状としてはスピード違反か、無免許運転のどちらかだろう。それならばそれでいい。
麗俐が警察の元へと駆け寄ろうとした時だ。バギーの運転席から熱線が飛び、パトカーの車両を粉々に破壊していった。
「そ、そんなッ!」
麗俐が絶句していた時だ。背後からまたしても熱線が放射されてパトカーの車両を粉々に破壊していった。
これでまた逃げ続けるしか他に手はなかった。
麗俐が必死になってホバーバイクを運転していた時だ。今度はパトカーで駆け付けてきた警察官が倒されたこともあって厳戒態勢を敷いた警察官たちの姿が見えた。
背後に数台のパトカーを停めて壁の代わりにしながらビームライフルを構えて麗俐たちを待ち構えていた。
「そこの不審な車両に告ぐ! すぐに停まりなさい!」
「無理、停まれないよッ!」
麗俐にとってホバーバイクを止めることはアレックスに追い付かれてしまうこと、すなわち死に直結してしまうことになる。
そのためかろうじて聞き取ることができた『停まれ』という単語に対して片言の反論を交わしたのだった。
だが、目の前にはビームライフルを構えた警察官たちの姿が見える。
停まらなければ警察官たちのビームライフルで撃ち抜かれることは明白だった。この時麗俐は国語の時間に習った『前門の虎、後門の狼』という諺を思い出した。
どうすればいいのかと途方に暮れていた時だ。背後からブラスターの熱線が放射されてビームライフルを構えていた警官のうち一人が黒焦げになっていった。炭火焼きというのも生ぬるいほど焼けていった姿は哀れだった。
だが、アレックスが警官を焼き殺したことで、目の前を通ることができたのはなんという運命の悪戯だろうか。
敢えて例えるとするのならば前門の狼が後門の虎を噛み殺してくれたという状況だろうか。
いや、そもそも警察は本来であれば味方のはずである。先ほどは焦っていたから一時的に敵のように錯覚してしまっただけなのだ。
もしかして事情を知れば協力してくれたかもしれない。
麗俐の中に後悔の念が過ぎっていく。しかし停めれば激昂したアレックスからの制裁を受ける羽目になってしまう。
ブラスターで一瞬というわけにはいかないだろう。コンクリートの地面にでも執拗に頭をぶつけてかち割っていくに決まっている。
いや、そもそも自分たちがバイクを降りたとしてもアレックスがそのままバギーに乗ったまま迫り来る可能性もある。轢き殺されるのはごめんだった。
そのことを踏まて、絶対に停まるわけにはいかない。麗俐は生唾を飲み込んだ後にもう一度ホバーバイクのアクセルを踏み込んでいった。ホバーバイクは音を立てて前方に向かって走り出していった。
ここまでくればホバーバイクに搭載されているエンジンが切れるまで逃げ続ける算段でいた、
アレックスの装備していた戦闘用スーツは麗俐が着用していた『ロトワング』とは対照的にほとんど飾り気のないものだった。一見して黒い宇宙服のようなスーツからは強さのようなものは感じられなかった。
だが、その見た目に反して黒い宇宙服のような服を着たアレックスはみるみるうちに麗俐を追い詰めていった。
麗俐は『エンプレスト』特有の四角い形をしたレーザーガンを用いてアレックスのブラスターに応対していたものの、アレックスの猛攻ともいえる攻撃に押されてしまうことになり、結果としてブラスターの直撃を正面から受ける羽目に麗俐は地面の上へと倒れ込んだ。
同時に『エンプレスト』の装甲が消え、生身の麗俐が地面の上へと投げ出されてしまう羽目になった。
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アレックスの頭の中にあったのは拷問であった。アレックス生殺与奪の権を握られている人質の身でありながら自分に逆らい、牙を剥いた麗俐を許すつもりはなかったのだ。
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アレックスは拷問に関していえば素人である。
しかし今の世にはインターネットというものがある。これで古今東西の拷問を試してみるつもりだった。
もちろん麗俐の故郷である日本の拷問も試してみるつもりでいた。
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その様子を見たアレックスは無情にもその背中を踏み潰そうとしていた。
その際にまたニヤニヤと笑っているところに性格の悪さを感じた。
アレックスは楽しんでいるのだ。助けを求めてもがき苦しむ姿を見るのが何よりも好きなのだろう。まるで、幼児が気紛れにちぎった蟻を踏み潰そうとしているかのような動作であった。
その性格の悪さを見て怒りに駆られたのはアボットだった。アボットは自らを助けようとしてくれた少女が執拗に嬲られている姿を見て怒りを感じ、アレックスに向かって石を放り投げていった。
無論アレックスは全身戦闘スーツを着込んでいるため石を当てられても大した痛みは感じない。仮に感じたとしてもせいぜい蚊が刺した程度の痛み程度のものだろう。
だが、アレックスにとっての問題点は自分よりも格下の相手が自分に対して抵抗を行なって、自分を害そうとしたことに対する苛立ちであった。
アレックスは麗俐の背中を踏み潰そうとしていたことも忘れ、アボットに憎悪の目を向けていった。それから両目の瞳の中に恐怖の色を浮かべるアボットに対してブラスターを突き付けた。
自身がどのような目的で誘拐したのかということも忘れ、アレックスは怒りのままにアボットを射殺しようと考えていた。
アボットの射殺という最悪の事態を阻止したのは麗俐だった。麗俐はレーザーガンの引き金を引いてアレックスに後方から攻撃を加えていった。
背後からレーザー光線をモロに喰らう羽目になってしまったアレックスは悲鳴を上げながら地面の上へと倒れ込んだ。
怒りという突発的な感情に任せて無防備にも背中を向けてしまった代償というのはあまりにも大きかった。
アレックスはしばらく倒れ込んで動かなかった。
麗俐は息を切らしながら近くに停めてあるホバーバイクの上へと跨っていった。
それから血走った目でアレクサンドラへと強い声で呼び掛けた。
「乗りなさい! 早く!」
「無理です。私はアレックス様の機械ですから」
アレクサンドラは遠慮がちに言った。いや、口調こそ遠慮がちになってしまっていたが、彼女は本気で主人に尽くすつもりでいるのだろう。
連れ去られた最中にプログラムをアレックスの手で書き換えられてしまったのかもしれない。
「そ、そんな……」
そうした事情もあってか、麗俐は絶望の色に顔を染めていた。もし、その考えが正しければ説得を行うことは到底不可能だった。麗俐が足を竦ませた時だ。
両目から涙を溢したアボットが麗俐の運転するホバークラフトの背中に跨っていった。
「早く出してよ! あいつが追ってくるわ!」
麗俐は英語を理解していなかったが、バイクの上で執拗に自身を手招くアボットが発した『出して』という単語だけはかろうじて聞こえていた。
麗俐は放置されることになるアレクサンドラの行方が気になったが、今はこの女性を助けることの方が大事だった。
麗俐は必死にアクセルをふかして市街地を目指して逃げ出すことに決めた。
追い掛けてくるのは火星全体にその悪名を轟かせている『明日なき明日を撃つ者』の片割れ、アレックスなのだ。
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「そ、そんなッ!」
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麗俐が必死になってホバーバイクを運転していた時だ。今度はパトカーで駆け付けてきた警察官が倒されたこともあって厳戒態勢を敷いた警察官たちの姿が見えた。
背後に数台のパトカーを停めて壁の代わりにしながらビームライフルを構えて麗俐たちを待ち構えていた。
「そこの不審な車両に告ぐ! すぐに停まりなさい!」
「無理、停まれないよッ!」
麗俐にとってホバーバイクを止めることはアレックスに追い付かれてしまうこと、すなわち死に直結してしまうことになる。
そのためかろうじて聞き取ることができた『停まれ』という単語に対して片言の反論を交わしたのだった。
だが、目の前にはビームライフルを構えた警察官たちの姿が見える。
停まらなければ警察官たちのビームライフルで撃ち抜かれることは明白だった。この時麗俐は国語の時間に習った『前門の虎、後門の狼』という諺を思い出した。
どうすればいいのかと途方に暮れていた時だ。背後からブラスターの熱線が放射されてビームライフルを構えていた警官のうち一人が黒焦げになっていった。炭火焼きというのも生ぬるいほど焼けていった姿は哀れだった。
だが、アレックスが警官を焼き殺したことで、目の前を通ることができたのはなんという運命の悪戯だろうか。
敢えて例えるとするのならば前門の狼が後門の虎を噛み殺してくれたという状況だろうか。
いや、そもそも警察は本来であれば味方のはずである。先ほどは焦っていたから一時的に敵のように錯覚してしまっただけなのだ。
もしかして事情を知れば協力してくれたかもしれない。
麗俐の中に後悔の念が過ぎっていく。しかし停めれば激昂したアレックスからの制裁を受ける羽目になってしまう。
ブラスターで一瞬というわけにはいかないだろう。コンクリートの地面にでも執拗に頭をぶつけてかち割っていくに決まっている。
いや、そもそも自分たちがバイクを降りたとしてもアレックスがそのままバギーに乗ったまま迫り来る可能性もある。轢き殺されるのはごめんだった。
そのことを踏まて、絶対に停まるわけにはいかない。麗俐は生唾を飲み込んだ後にもう一度ホバーバイクのアクセルを踏み込んでいった。ホバーバイクは音を立てて前方に向かって走り出していった。
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