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宇宙海賊ランツベルク一味
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「ま、待ってください。ジョウジさんはアンドロイドですが、日本国内においては基本的人権が保障されています。あなた方はそれを無視するつもりなんですか!?」
無法行為に憤りを感じた修也は声を荒げて宇宙海賊の男に向かって抗議の言葉を上げた。
無論修也の日本語など通じるはずがない。それでも声を荒げて抗議をしていたということは通じたらしい。
宇宙海賊の男はフェイスヘルメットの下でヘラヘラと笑いながら修也を蹴り飛ばした。
修也は呻き声を上げながらスコーピオン号の甲板に思いっきり体を叩き付けられてしまった。
「お父さん!」
危機を察した悠介と麗俐は慌てて修也の元へと駆け付けようとしたものの、宇宙海賊の男たちからビームライフルを突き付けられて制止させられてしまう。
その後、男はカエデの元にも近寄っていき、アンドロイドであることを確認していった。
「ルドルフ大尉の言う通りだ。こいつら本当にアンドロイドだぜぇ」
「だろ? こいつらは言語も分かる上に他の惑星での交渉にも使えるんだ。未開惑星なら尚のこと重宝される素材だぜ」
ルドルフはフェイスヘルメットの下でニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべながら言った。
「確かに高く売れそうですね」
黒いフェイスヘルメットを被った男がジョウジを舐め回すように見つめた後でその唇の周りを舌舐めずりしていった。
「ヘヘッ、取り敢えずテメェらはこっちだ。来てもらおうか」
ルドルフはジョウジの腕を掴んで自身の宇宙船の中へと引っ張っていった。それに続いて部下の一人もカエデの腕を引っ張って宇宙船の中へと引っ張り込んでいった。
「さて、残るはお前たちだな」
残った部下の一人が英語でそう喋りながら値踏みするかのような目で見つめていった。無論修也たちは英語が分からない。それ故に言葉の意味は理解できなかったが、値踏みしているかのような目で自分たちを見つめてくるので、何がしたいのかは理解できた。
その中でも麗俐はこの中で唯一の生身の女性だということもあって身の危険を感じたのか、無意識のうちに腰に下げていたレーザーガンへと手を伸ばそうとしていた。
しかし流石は宇宙海賊というべきか。麗俐を見つめていた男は不審な動きに気が付いたらしい。強い力で容赦することなく麗俐の腕を握り締めた。
麗俐は苦痛のため兜の下で表情を歪めていった。そればかりではない。耐え切れずに悲鳴まで漏らしていた。
「いっ、痛いッ!」
「れ、麗俐!」
娘の危機を察した修也は慌てて駆け寄ろうとしたが、その前に別の手下たちからビームライフルを突き付けられて阻まれてしまった。
「この小娘も連れて行け。他の惑星に売り飛ばすからな。地球人ということが分かれば他星の蛮族どもは大喜びだぜ」
「おう」
強力なパワードスーツを着ているということもあって麗俐は両腕を組み敷かれながら宇宙船の中へと連れて行かれた。
「離してよ! 離して!ッ」
麗俐は日本語を使って必死に自身の身を離すように訴え掛けていたが、麗俐の言葉は海賊たちが日本語を介さないということもあって無視された。
もっとも海賊のことなので日本語を用いたとしても無視されたであろう。
残ったのは人間の男二人だけである。
「さてと、テメェらはこの場で処刑してやろう」
部下の一人が修也と悠介の両名に向かってビームライフルを突き付けながら言った。
「まぁ、待ちなよ。生かしておいても労働力くらいにはなるさ。一応は中に連れて行ってやろうぜ」
海賊たちは修也たちの背後に回ると、その背中を勢いよく蹴り飛ばし、地面の上に転倒したところに銃口を突き付けて宇宙船の中へと追い立てていった。
それと入れ替わる形で海賊たちが『スコーピオン号』の中へと入っていくのが見えた。積荷や食料を荒らすつもりだというのは目に見えている。
苦々しく思いながらも修也たちはビームライフルで背中を押し立てられながら宇宙船の中に連れ込まれていった。
そしてそのまま宇宙船の地下にある牢屋の中へと放り込まれた。本来であればないところに檻をつけて無理やり作り上げたのか、天井と壁は牢屋に使われる特殊なものではなく、通常の宇宙船に使われる素材で出来ていた。
この牢屋であれば容易に脱出できるかもしれなかったが、牢屋の中に放り込まれる際にパワードスーツをしまったカプセルは没収され、海賊たちに預けられることになってしまった。
「クソッ! あいつらオレたちを骨抜きにするつもりだぜ!」
悠介は拳を握り締めながら修也に向かって強い口調で訴え掛けた。
「……だろうな。このまま我々を他の惑星に持っていき売るつもりだろう」
「そ、そんな……」
悠介は深い絶望へと追い込まれた。このまま知らない宇宙船に荷物のように詰め込まれ、最後には他所の惑星に売られてしまうのだ。
あまりにも非道な扱いではないか。これが同じ人間に対してやることか。悠介が怒りに震えて握り拳を作っていた時だ。
修也がその握り拳を両手で優しく包み込んで言った。
「だが、そうなる前に我々の手でこの地獄のような船から脱出してやろうじゃあないか」
「けど、脱出といってもあいつらをどうにかしないとオレたちは何もできないぜ」
「……安心しろ、いい考えがある。少し古典的な方法にはなるがな」
修也は意味深な顔を浮かべて言った。悠介が修也の企みを知ることになったのは食事の時間のことだった。
捕虜の食事として地球でも幅広く用いられている栄養カプセルを運んできたキャップ帽と両脇と内股にストレッチ素材を使った活動的な紺色の服を着た三名の看守たちの前で修也はわざと倒れてみせた。
その上で「盲腸炎だ」と大きな声で主張してみせたのだった。
もちろんこの場に通訳はいないので修也が発した言葉の意味を海賊たちは知る由もなかった。
それでも脂汗を顔全身に垂らしながら体を震わせる修也の姿を見て異変を察したのか、電子キーで牢屋を開けて修也の元へと駆け寄ってきた。
今だ。修也は駆け寄ってきた男の腹部を強く殴打して意識を失わせた後で、もう一人の男の首筋に向かって手刀を当てて意識を奪わせた。
それを見たもう一人の男は騙されたことを知って、ビームライフルを構えたが、引き金を引くよりも前に悠介が男の腹部に向かって力を込めた蹴りを喰らわせたことによって男は地面の上へと倒れ込んだ。
男はよろめきながら地面の上へと倒れ込んでいった。
「よし、悠介、服を着替えろ。こいつらになりすましてオレたちの『ロトワング』を奪還するぞ」
「分かった」
悠介はそこまできてようやく父親の言っていた『古典的な方法』という言葉の意味を理解した。
修也と悠介は男たちの服とビームライフルの両方を奪うと、横たわった男たちを逆に牢屋の中へと閉じ込めていったのだった。
それから修也たちのパワードスーツを込めたカプセルが置かれた宇宙船の貨物室を目指していった。
貨物室へと向かう途中で修也たちは何度も怪しまれたものの、帽子を深く被り頭を下げることでやり過ごしていった。
それから貨物室の扉の前を見張っていた男を気絶させて男たちの懐から電子キーを取り出した後に自分たちの手で気絶させた男の体を引き摺りながら貨物室の中へと入っていった。
二人は男たちの体を貨物室に積まれた大量のコンテナの裏に隠した後で貨物室の物色を始めていった。
貨物室には圧縮された大量の収穫品が並べられていた。中には修也たちの船から奪い取ったと思われる積荷も並べられていた。
そして貨物室一杯に広げられた机の上には宝石類や黄金といった宝物が乱雑に並べられているのが見えた。
そしてその宝物の中に修也たちのカプセルが乱雑に置かれていることに気が付いた。
修也たちがポケットの中にカプセルを入れた時だ。
閉めていたはずの貨物室の扉が開いてブラスターを突き付けたルドルフの他に修也たちに向かってビームライフルの銃口を突き付ける海賊たちの姿が見えた。
「は、始めからオレたちのことを知っていたのか? その上で泳がせていたってことだな?」
修也の問い掛けをジョウジの通訳を介して知ったルドルフは首を小さく縦に動かした。そこから後は人質にされたジョウジによる通訳を通して互いに会話を行なっていった。
「その通り、お前が痛みを訴えた時から妙だとは思っていたんだ」
「そいつはなんだ? 軍人としての勘ってやつか?」
「かもな。とにかく、お前たちの動きを見張ってようと思って、わざとこの場に誘い込んだんだ」
「……参ったな。私は既に計略に掛かってしまっていたというわけか」
修也は悔しそうに吐き捨てながら言った。
「そういうこと、武器を下ろしてもらおうか」
「断るといったら?」
修也の質問を聞いたジョウジが眉を顰めていた。明らかにルドルフを挑発をしているような言葉であったからだ。
『感情』を身に付けていたのは本当であった。
だが、それでもアンドロイドとしての使命が働いたのか、ジョウジは正確な通訳を行なった。
幸いなことにそれを聞いてもルドルフはブラスターでジョウジの頭を撃ち抜くような愚かな真似はしなかった。
代わりにフフッと困ったような笑みを浮かべていた。
だが、すぐに眉間に皺を寄せて修也に向かってブラスターの引き金を引いていった。どうやら怒りを溜めてから攻撃するつもりであったらしい。
無法行為に憤りを感じた修也は声を荒げて宇宙海賊の男に向かって抗議の言葉を上げた。
無論修也の日本語など通じるはずがない。それでも声を荒げて抗議をしていたということは通じたらしい。
宇宙海賊の男はフェイスヘルメットの下でヘラヘラと笑いながら修也を蹴り飛ばした。
修也は呻き声を上げながらスコーピオン号の甲板に思いっきり体を叩き付けられてしまった。
「お父さん!」
危機を察した悠介と麗俐は慌てて修也の元へと駆け付けようとしたものの、宇宙海賊の男たちからビームライフルを突き付けられて制止させられてしまう。
その後、男はカエデの元にも近寄っていき、アンドロイドであることを確認していった。
「ルドルフ大尉の言う通りだ。こいつら本当にアンドロイドだぜぇ」
「だろ? こいつらは言語も分かる上に他の惑星での交渉にも使えるんだ。未開惑星なら尚のこと重宝される素材だぜ」
ルドルフはフェイスヘルメットの下でニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべながら言った。
「確かに高く売れそうですね」
黒いフェイスヘルメットを被った男がジョウジを舐め回すように見つめた後でその唇の周りを舌舐めずりしていった。
「ヘヘッ、取り敢えずテメェらはこっちだ。来てもらおうか」
ルドルフはジョウジの腕を掴んで自身の宇宙船の中へと引っ張っていった。それに続いて部下の一人もカエデの腕を引っ張って宇宙船の中へと引っ張り込んでいった。
「さて、残るはお前たちだな」
残った部下の一人が英語でそう喋りながら値踏みするかのような目で見つめていった。無論修也たちは英語が分からない。それ故に言葉の意味は理解できなかったが、値踏みしているかのような目で自分たちを見つめてくるので、何がしたいのかは理解できた。
その中でも麗俐はこの中で唯一の生身の女性だということもあって身の危険を感じたのか、無意識のうちに腰に下げていたレーザーガンへと手を伸ばそうとしていた。
しかし流石は宇宙海賊というべきか。麗俐を見つめていた男は不審な動きに気が付いたらしい。強い力で容赦することなく麗俐の腕を握り締めた。
麗俐は苦痛のため兜の下で表情を歪めていった。そればかりではない。耐え切れずに悲鳴まで漏らしていた。
「いっ、痛いッ!」
「れ、麗俐!」
娘の危機を察した修也は慌てて駆け寄ろうとしたが、その前に別の手下たちからビームライフルを突き付けられて阻まれてしまった。
「この小娘も連れて行け。他の惑星に売り飛ばすからな。地球人ということが分かれば他星の蛮族どもは大喜びだぜ」
「おう」
強力なパワードスーツを着ているということもあって麗俐は両腕を組み敷かれながら宇宙船の中へと連れて行かれた。
「離してよ! 離して!ッ」
麗俐は日本語を使って必死に自身の身を離すように訴え掛けていたが、麗俐の言葉は海賊たちが日本語を介さないということもあって無視された。
もっとも海賊のことなので日本語を用いたとしても無視されたであろう。
残ったのは人間の男二人だけである。
「さてと、テメェらはこの場で処刑してやろう」
部下の一人が修也と悠介の両名に向かってビームライフルを突き付けながら言った。
「まぁ、待ちなよ。生かしておいても労働力くらいにはなるさ。一応は中に連れて行ってやろうぜ」
海賊たちは修也たちの背後に回ると、その背中を勢いよく蹴り飛ばし、地面の上に転倒したところに銃口を突き付けて宇宙船の中へと追い立てていった。
それと入れ替わる形で海賊たちが『スコーピオン号』の中へと入っていくのが見えた。積荷や食料を荒らすつもりだというのは目に見えている。
苦々しく思いながらも修也たちはビームライフルで背中を押し立てられながら宇宙船の中に連れ込まれていった。
そしてそのまま宇宙船の地下にある牢屋の中へと放り込まれた。本来であればないところに檻をつけて無理やり作り上げたのか、天井と壁は牢屋に使われる特殊なものではなく、通常の宇宙船に使われる素材で出来ていた。
この牢屋であれば容易に脱出できるかもしれなかったが、牢屋の中に放り込まれる際にパワードスーツをしまったカプセルは没収され、海賊たちに預けられることになってしまった。
「クソッ! あいつらオレたちを骨抜きにするつもりだぜ!」
悠介は拳を握り締めながら修也に向かって強い口調で訴え掛けた。
「……だろうな。このまま我々を他の惑星に持っていき売るつもりだろう」
「そ、そんな……」
悠介は深い絶望へと追い込まれた。このまま知らない宇宙船に荷物のように詰め込まれ、最後には他所の惑星に売られてしまうのだ。
あまりにも非道な扱いではないか。これが同じ人間に対してやることか。悠介が怒りに震えて握り拳を作っていた時だ。
修也がその握り拳を両手で優しく包み込んで言った。
「だが、そうなる前に我々の手でこの地獄のような船から脱出してやろうじゃあないか」
「けど、脱出といってもあいつらをどうにかしないとオレたちは何もできないぜ」
「……安心しろ、いい考えがある。少し古典的な方法にはなるがな」
修也は意味深な顔を浮かべて言った。悠介が修也の企みを知ることになったのは食事の時間のことだった。
捕虜の食事として地球でも幅広く用いられている栄養カプセルを運んできたキャップ帽と両脇と内股にストレッチ素材を使った活動的な紺色の服を着た三名の看守たちの前で修也はわざと倒れてみせた。
その上で「盲腸炎だ」と大きな声で主張してみせたのだった。
もちろんこの場に通訳はいないので修也が発した言葉の意味を海賊たちは知る由もなかった。
それでも脂汗を顔全身に垂らしながら体を震わせる修也の姿を見て異変を察したのか、電子キーで牢屋を開けて修也の元へと駆け寄ってきた。
今だ。修也は駆け寄ってきた男の腹部を強く殴打して意識を失わせた後で、もう一人の男の首筋に向かって手刀を当てて意識を奪わせた。
それを見たもう一人の男は騙されたことを知って、ビームライフルを構えたが、引き金を引くよりも前に悠介が男の腹部に向かって力を込めた蹴りを喰らわせたことによって男は地面の上へと倒れ込んだ。
男はよろめきながら地面の上へと倒れ込んでいった。
「よし、悠介、服を着替えろ。こいつらになりすましてオレたちの『ロトワング』を奪還するぞ」
「分かった」
悠介はそこまできてようやく父親の言っていた『古典的な方法』という言葉の意味を理解した。
修也と悠介は男たちの服とビームライフルの両方を奪うと、横たわった男たちを逆に牢屋の中へと閉じ込めていったのだった。
それから修也たちのパワードスーツを込めたカプセルが置かれた宇宙船の貨物室を目指していった。
貨物室へと向かう途中で修也たちは何度も怪しまれたものの、帽子を深く被り頭を下げることでやり過ごしていった。
それから貨物室の扉の前を見張っていた男を気絶させて男たちの懐から電子キーを取り出した後に自分たちの手で気絶させた男の体を引き摺りながら貨物室の中へと入っていった。
二人は男たちの体を貨物室に積まれた大量のコンテナの裏に隠した後で貨物室の物色を始めていった。
貨物室には圧縮された大量の収穫品が並べられていた。中には修也たちの船から奪い取ったと思われる積荷も並べられていた。
そして貨物室一杯に広げられた机の上には宝石類や黄金といった宝物が乱雑に並べられているのが見えた。
そしてその宝物の中に修也たちのカプセルが乱雑に置かれていることに気が付いた。
修也たちがポケットの中にカプセルを入れた時だ。
閉めていたはずの貨物室の扉が開いてブラスターを突き付けたルドルフの他に修也たちに向かってビームライフルの銃口を突き付ける海賊たちの姿が見えた。
「は、始めからオレたちのことを知っていたのか? その上で泳がせていたってことだな?」
修也の問い掛けをジョウジの通訳を介して知ったルドルフは首を小さく縦に動かした。そこから後は人質にされたジョウジによる通訳を通して互いに会話を行なっていった。
「その通り、お前が痛みを訴えた時から妙だとは思っていたんだ」
「そいつはなんだ? 軍人としての勘ってやつか?」
「かもな。とにかく、お前たちの動きを見張ってようと思って、わざとこの場に誘い込んだんだ」
「……参ったな。私は既に計略に掛かってしまっていたというわけか」
修也は悔しそうに吐き捨てながら言った。
「そういうこと、武器を下ろしてもらおうか」
「断るといったら?」
修也の質問を聞いたジョウジが眉を顰めていた。明らかにルドルフを挑発をしているような言葉であったからだ。
『感情』を身に付けていたのは本当であった。
だが、それでもアンドロイドとしての使命が働いたのか、ジョウジは正確な通訳を行なった。
幸いなことにそれを聞いてもルドルフはブラスターでジョウジの頭を撃ち抜くような愚かな真似はしなかった。
代わりにフフッと困ったような笑みを浮かべていた。
だが、すぐに眉間に皺を寄せて修也に向かってブラスターの引き金を引いていった。どうやら怒りを溜めてから攻撃するつもりであったらしい。
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