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第三章『星と銀河の歌』
プロローグ
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第三植民惑星『ポーラ』。ルビーの採掘が盛んで緑が豊かなこの星は地球が有する植民星の一つである。ここにはフランスを始めとした各国から訪れた将兵とその家族が暮らしていた惑星である。
だが、ユー将軍による反乱でその人口は反乱前の三分の一にまで減少する羽目になった。内乱による軍民間の犠牲者はそれ程までに大きかった。
この時に『ポーラ』に残った人々は危機を感じ、反乱の鎮圧直後に地球に向けて連絡を取り、新たな植民惑星への移住者を希望した。
地球側も植民惑星を失うことに対する恐怖心があった上に日本有数の大企業メトロポリス社が大々的な広報をインターネット上に提供したこともあって、すぐに希望となる移住者たちが送られてきた。
今度はフランス人や軍人ばかりではなく、民間人まで送ってきたので安心した。
『ポーラ』側は移住者が来るという安堵感からユー将軍の反乱に際して捕らえた将兵の大半を植民惑星における法律に則って死罪とした。
こうしてユー将軍の反乱は鎮圧され、無事に事件そのものも解決することになった。
だが、植民惑星の中でユー将軍の反乱を知っている住民たちの中で唯一気掛りがあった。喉の中に引っ掛かって取れない小骨のような違和感であった。
それはユー将軍の腹心の一人であり、未だに惑星のどこかで逃亡を図っているルドルフ・ランツベルクのことだった。
ルドルフの行方はいまだに知れない。もしかすれば中心地の方へと戻ってくるかもしれない。
反乱で死亡したシャルル・シャロンに代わって惑星『ポーラ』の総督に就任したロジェ・バラスはその日の夜も眠れなかった。
シャルルから受け継いだ寝室であり、中には総督専用の心地の良いベッドが置かれていたが、どうも寝にくかった。
横になった際に何かが引っ掛かって取れない。そんな違和感を感じていたのだ。
翌朝には植民船団を迎え入れなくてはならないのだが、それでも目が冴えて眠れなかったのだ。
コーヒーを飲んだわけでもなければ居眠り防止のための錠剤を飲んだわけでもない。
ただルドルフのことばかりが気になって仕方がなかったのだ。
翌朝ロジェはすっきりしない状態のまま目を覚ました。それでも朝食を済ませ、身支度を整えて閲兵式用の軍服を取り出して植民船団を迎えに向かったのは総督としての義務がロジェを任務へと突き動かしたからだ。
ロジェは植民船団のパイロットから連絡を受けると、同じように閲兵式用の軍服に身を包んだ部下たちと共に例の台形岩の上へと向かっていった。
移民団を連れた宇宙船が降りていくのと同時に閲兵式用の軍服を着た兵士たちに敬礼を行わせていった。
敬礼の状態のまま移民を連れた宇宙船の扉が開くのを待っていた。
しばらくの時間が経ってからプシューと静かな音が聞こえてきた。同時にそれまで密閉されていた扉がスライスされたように開いていき、中から船長と思われる白い制帽に制服を被った男によって引き連れられた不安そうな顔の一団が姿を見せた。
そんな彼ら彼女らの不安を和らげるかのように穏やかな声でロジェは言った。
「ようこそ! 第三植民惑星ポーラへッ! 我々はあなた方のご来訪を心よりお待ち致しておりました! 我々の手でこの未知の惑星というフロンティアを開拓していこうではありませんか!」
ロジェが発した『フロンティア』という単語を聞いた何人かが目を輝かせていたのが見てた。
やはり大航海時代や西部開拓時代というフロンティアを開拓する時代は今でも憧れの時代なのだ。
そのフロンティアの開発に携われるということが嬉しくてたまらないのだろう。
ロジェがフフッと小さな笑い声を上げていた時のことだ。突然岩の下から何かが這い上がってくるような音が聞こえた。
「なんだ?他に誰か来ているのか?」
「いいえ、閣下。我々が出る際にはこの場にいる兵士以外はみな、それぞれの持ち場についておりましたが……」
「となると、誰か命令違反でも犯したものがいるのか?ここに来る人たちが見たくて?」
「かもしれませんな。全く迷惑な話だ」
部下は呆れたように言った。
「しかし、我々は持ち場がある。それ故に動くわけにはいかん」
「分かりました。では、後で閣下からお説教をいただくということで」
「うむ。そうしよう」
ロジェがそう考えた時だ。突然それまで会話をしていた部下が地面の上に倒れ込んだ。
ロジェが慌てて辺りを見渡すと、そこには行方不明になったはずのルドルフ・ランツベルク大尉の姿が見えた。
「よぅ、ロジェ」
ルドルフは英語でロジェに向かって問い掛けた。その手にはブラスターが握られていた。
「る、ルドルフ……」
ロジェは声を震わせながら言った。あの反乱の時の恐怖が残るロジェに対してルドルフはそのまま無言でもう一人の部下の頭を撃ち抜いたのだった。
その場面を見ていた移民たちから悲鳴の声が上がっていった。
当然である。目の前で殺人が行われたのだから。
「さて、ロジェ閣下殿。この野蛮なるルドルフ・ランツベルク大尉の願いを一つお聞き届けくださいませんかな?あなたもこれ以上部下を失いたくないでしょう?」
「わ、わかった。なにが願いだ?」
恐怖のためか声が震えている。そんな状況に自身が追い詰められたのは始めてのことだった。フランス共和国軍士官学校でも、その後の軍役でも、或いはユー将軍との反乱時であっても経験したことがないほどの恐怖を彼は感じることになったのだ。
「では、閣下。この宇宙船を私にいただきたい。ご安心なさいませ。この方たちの命や財産は取りませんので」
そうは言いつつもルドルフは無抵抗の移民たちに向かってブラスターの銃口を向けていた。
その口元は「U」の字に歪んでいる。
「わ、分かった。キミの意見を呑もう。我々は無垢な一般市民を見捨てるわけにはいかないからな」
「よろしい。流石はロジェ閣下。融通の効かなそうな前任者とは大違いですな」
ルドルフは皮肉った言い方でロジェのやり方を賞賛した。
そして最後まで移民たちをブラスターで脅しながらルドルフは宇宙船へと乗り込み、第三植民惑星からの脱出を図ったのだった。
こうしてまんまと『ポーラ』からの脱出を図ったルドルフが宇宙海賊になったのは目の前に出されたおやつを食するのと同じくらい当たり前のことであった。
当然ルドルフの脱走並びに宇宙船強奪の一件は『ポーラ』から伝えられた。この要請を受けた地球側は交易船に注意を呼び掛けていった。
アメリカや中国、イギリス、フランスといった宇宙進出国家は地球周辺の宇宙空間に向けて警備艇を発射するほどであった。
それがここ三週間の間に起きたことである。フレッドセンはこの時、別の事例に追われていたし、修也も家族との時間や地球にいるアンドロイドの過激派、『賞金稼ぎ』たちの対応に追われてそれどころではなかったのだ。
もちろんルドルフは修也たちの事情になど知るはずがない。ルドルフにとって大事なのは有力な国が派遣した警備艇を嘲笑うかのように地球付近にいた交易船を襲撃していった。
そして彼はとうとう日本の交易船にまで襲撃を行なったのだが、その日は運悪く、ソグによる国会議事堂占領事件が発生していた。そのため各社の報道は国会議事堂占領事件でもちきりとなってしまい、ルドルフの事件を取り上げるどころではなかったのだ。
大きな事件が別の大きな事件と同日に発生してしまったばかりに事件発生の翌日、それも小さなニュースとしてデジタルニュースの端にのみ報じられるだけとなってしまったのだ。
それ故にフレッドセンの手元にニュースが入ってきたのも翌日の朝ということになっていた。
だが、今更船を止めることはできない。騒動によって出払った護衛官の休息、そして宇宙船の整備という名目で多少の変更はできるだろうが、それでも一週間が限定だろう。
なにせ株主たちがせっついてくるのだ。
修也を乗せた交易船は他の交易船が上げる利益の倍の金額をもたらしたのだから当然といえば当然である。
フレッドセンはただでさえ事件の後始末で忙しい中、こんなニュースが飛び込んできたことに対して憤りを隠せなかった。
自分の負担を増やさないでほしいものである。
だが、呪ったとしても仕方がない。
こうなれば精々ルドルフが逮捕されるまでの時間を稼ぎ、それでも間に合わない場合は新たに搭乗する護衛官たちに活躍してもらおう。
フレッドセンはそう考えながら宇宙船の延期許可証にサインを記していった。
あとがき
申し訳ありません。本日より多忙のため話数のほどを五話から三話へと変更させていただきます。
また、この後も更に話数を減らす可能性や頻度を落とす可能性もございます。
誠に申し訳ございません。
自分自身でも今作は大切な作品として力を入れて書かせてもらっております。
ですが、リアルの方が立て込んでおりましたのでそちらの方を優先ということになります。
重ね重ね本当に申し訳ございません。
だが、ユー将軍による反乱でその人口は反乱前の三分の一にまで減少する羽目になった。内乱による軍民間の犠牲者はそれ程までに大きかった。
この時に『ポーラ』に残った人々は危機を感じ、反乱の鎮圧直後に地球に向けて連絡を取り、新たな植民惑星への移住者を希望した。
地球側も植民惑星を失うことに対する恐怖心があった上に日本有数の大企業メトロポリス社が大々的な広報をインターネット上に提供したこともあって、すぐに希望となる移住者たちが送られてきた。
今度はフランス人や軍人ばかりではなく、民間人まで送ってきたので安心した。
『ポーラ』側は移住者が来るという安堵感からユー将軍の反乱に際して捕らえた将兵の大半を植民惑星における法律に則って死罪とした。
こうしてユー将軍の反乱は鎮圧され、無事に事件そのものも解決することになった。
だが、植民惑星の中でユー将軍の反乱を知っている住民たちの中で唯一気掛りがあった。喉の中に引っ掛かって取れない小骨のような違和感であった。
それはユー将軍の腹心の一人であり、未だに惑星のどこかで逃亡を図っているルドルフ・ランツベルクのことだった。
ルドルフの行方はいまだに知れない。もしかすれば中心地の方へと戻ってくるかもしれない。
反乱で死亡したシャルル・シャロンに代わって惑星『ポーラ』の総督に就任したロジェ・バラスはその日の夜も眠れなかった。
シャルルから受け継いだ寝室であり、中には総督専用の心地の良いベッドが置かれていたが、どうも寝にくかった。
横になった際に何かが引っ掛かって取れない。そんな違和感を感じていたのだ。
翌朝には植民船団を迎え入れなくてはならないのだが、それでも目が冴えて眠れなかったのだ。
コーヒーを飲んだわけでもなければ居眠り防止のための錠剤を飲んだわけでもない。
ただルドルフのことばかりが気になって仕方がなかったのだ。
翌朝ロジェはすっきりしない状態のまま目を覚ました。それでも朝食を済ませ、身支度を整えて閲兵式用の軍服を取り出して植民船団を迎えに向かったのは総督としての義務がロジェを任務へと突き動かしたからだ。
ロジェは植民船団のパイロットから連絡を受けると、同じように閲兵式用の軍服に身を包んだ部下たちと共に例の台形岩の上へと向かっていった。
移民団を連れた宇宙船が降りていくのと同時に閲兵式用の軍服を着た兵士たちに敬礼を行わせていった。
敬礼の状態のまま移民を連れた宇宙船の扉が開くのを待っていた。
しばらくの時間が経ってからプシューと静かな音が聞こえてきた。同時にそれまで密閉されていた扉がスライスされたように開いていき、中から船長と思われる白い制帽に制服を被った男によって引き連れられた不安そうな顔の一団が姿を見せた。
そんな彼ら彼女らの不安を和らげるかのように穏やかな声でロジェは言った。
「ようこそ! 第三植民惑星ポーラへッ! 我々はあなた方のご来訪を心よりお待ち致しておりました! 我々の手でこの未知の惑星というフロンティアを開拓していこうではありませんか!」
ロジェが発した『フロンティア』という単語を聞いた何人かが目を輝かせていたのが見てた。
やはり大航海時代や西部開拓時代というフロンティアを開拓する時代は今でも憧れの時代なのだ。
そのフロンティアの開発に携われるということが嬉しくてたまらないのだろう。
ロジェがフフッと小さな笑い声を上げていた時のことだ。突然岩の下から何かが這い上がってくるような音が聞こえた。
「なんだ?他に誰か来ているのか?」
「いいえ、閣下。我々が出る際にはこの場にいる兵士以外はみな、それぞれの持ち場についておりましたが……」
「となると、誰か命令違反でも犯したものがいるのか?ここに来る人たちが見たくて?」
「かもしれませんな。全く迷惑な話だ」
部下は呆れたように言った。
「しかし、我々は持ち場がある。それ故に動くわけにはいかん」
「分かりました。では、後で閣下からお説教をいただくということで」
「うむ。そうしよう」
ロジェがそう考えた時だ。突然それまで会話をしていた部下が地面の上に倒れ込んだ。
ロジェが慌てて辺りを見渡すと、そこには行方不明になったはずのルドルフ・ランツベルク大尉の姿が見えた。
「よぅ、ロジェ」
ルドルフは英語でロジェに向かって問い掛けた。その手にはブラスターが握られていた。
「る、ルドルフ……」
ロジェは声を震わせながら言った。あの反乱の時の恐怖が残るロジェに対してルドルフはそのまま無言でもう一人の部下の頭を撃ち抜いたのだった。
その場面を見ていた移民たちから悲鳴の声が上がっていった。
当然である。目の前で殺人が行われたのだから。
「さて、ロジェ閣下殿。この野蛮なるルドルフ・ランツベルク大尉の願いを一つお聞き届けくださいませんかな?あなたもこれ以上部下を失いたくないでしょう?」
「わ、わかった。なにが願いだ?」
恐怖のためか声が震えている。そんな状況に自身が追い詰められたのは始めてのことだった。フランス共和国軍士官学校でも、その後の軍役でも、或いはユー将軍との反乱時であっても経験したことがないほどの恐怖を彼は感じることになったのだ。
「では、閣下。この宇宙船を私にいただきたい。ご安心なさいませ。この方たちの命や財産は取りませんので」
そうは言いつつもルドルフは無抵抗の移民たちに向かってブラスターの銃口を向けていた。
その口元は「U」の字に歪んでいる。
「わ、分かった。キミの意見を呑もう。我々は無垢な一般市民を見捨てるわけにはいかないからな」
「よろしい。流石はロジェ閣下。融通の効かなそうな前任者とは大違いですな」
ルドルフは皮肉った言い方でロジェのやり方を賞賛した。
そして最後まで移民たちをブラスターで脅しながらルドルフは宇宙船へと乗り込み、第三植民惑星からの脱出を図ったのだった。
こうしてまんまと『ポーラ』からの脱出を図ったルドルフが宇宙海賊になったのは目の前に出されたおやつを食するのと同じくらい当たり前のことであった。
当然ルドルフの脱走並びに宇宙船強奪の一件は『ポーラ』から伝えられた。この要請を受けた地球側は交易船に注意を呼び掛けていった。
アメリカや中国、イギリス、フランスといった宇宙進出国家は地球周辺の宇宙空間に向けて警備艇を発射するほどであった。
それがここ三週間の間に起きたことである。フレッドセンはこの時、別の事例に追われていたし、修也も家族との時間や地球にいるアンドロイドの過激派、『賞金稼ぎ』たちの対応に追われてそれどころではなかったのだ。
もちろんルドルフは修也たちの事情になど知るはずがない。ルドルフにとって大事なのは有力な国が派遣した警備艇を嘲笑うかのように地球付近にいた交易船を襲撃していった。
そして彼はとうとう日本の交易船にまで襲撃を行なったのだが、その日は運悪く、ソグによる国会議事堂占領事件が発生していた。そのため各社の報道は国会議事堂占領事件でもちきりとなってしまい、ルドルフの事件を取り上げるどころではなかったのだ。
大きな事件が別の大きな事件と同日に発生してしまったばかりに事件発生の翌日、それも小さなニュースとしてデジタルニュースの端にのみ報じられるだけとなってしまったのだ。
それ故にフレッドセンの手元にニュースが入ってきたのも翌日の朝ということになっていた。
だが、今更船を止めることはできない。騒動によって出払った護衛官の休息、そして宇宙船の整備という名目で多少の変更はできるだろうが、それでも一週間が限定だろう。
なにせ株主たちがせっついてくるのだ。
修也を乗せた交易船は他の交易船が上げる利益の倍の金額をもたらしたのだから当然といえば当然である。
フレッドセンはただでさえ事件の後始末で忙しい中、こんなニュースが飛び込んできたことに対して憤りを隠せなかった。
自分の負担を増やさないでほしいものである。
だが、呪ったとしても仕方がない。
こうなれば精々ルドルフが逮捕されるまでの時間を稼ぎ、それでも間に合わない場合は新たに搭乗する護衛官たちに活躍してもらおう。
フレッドセンはそう考えながら宇宙船の延期許可証にサインを記していった。
あとがき
申し訳ありません。本日より多忙のため話数のほどを五話から三話へと変更させていただきます。
また、この後も更に話数を減らす可能性や頻度を落とす可能性もございます。
誠に申し訳ございません。
自分自身でも今作は大切な作品として力を入れて書かせてもらっております。
ですが、リアルの方が立て込んでおりましたのでそちらの方を優先ということになります。
重ね重ね本当に申し訳ございません。
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