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開発惑星『ベル』
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グレン星人はそれから前置きをすることもなく、無言でビームポインターを取り出して修也の命を狙おうとしていた。
その前に修也がビームポインターに対してレーザーガンの熱線を放射して放たれた熱線を打ち消した。
22世紀の熱線もグレン星の科学力に引けを取らないようだ。修也は少し感心したように自身が握っているメトロポリス社製のレーザーガンを見つめていた。
グレン星人はその後も二度三度と続けてビームポインターから熱線を放射していったが、結果は変わらなかった。
それを見たグレン星人は大きく溜息を吐いて言った。
「ハァ、厄介ですね。地球人の作り出したパワードスーツは」
「でしょう? そのことを分かってくれたのなら、もうそろそろ私たちの前から引いてもらえませんか?」
修也の懇願するかのような問い掛けに対してグレン星人は無情にも首を横に振った。
「駄目です。あなた方が死ぬのは決定事項ですので」
グレン星人はそういうと宙の上に向かって手を伸ばした。と、同時にグラン星人の前に青い色をした塊が落ちてきた。
「そう、これこれ、我がグラン星人が誇る機動兵器『アストロン』です。今より私と『アストロン』があなた方の相手をさせていただきます」
グレン星人が説明を終えるか、終えないかのタイミングで『アストロン』が一人でに動き始めていった。機動兵器ということもあって自動的に動いていくらしい。
『アストロン』が修也よりも頭二つ高い体を起こして修也たちの元へ迫っていった。
『アストロン』は強さに全振りをしたのか、全身がメタリックな青色の装甲に覆われており、無駄なものは一切なかった。
無個性な『アストロン』にとって唯一個性と呼べそうなものには丸いフォルムをした頭があった。
が、それも巨大なカメラを動かすための舞台装置に過ぎないのだ。修也はその姿を初めて見た時、古典に登場する伝説の怪物サイクロプスを連想した。
その姿はさしずめ青色のサイクロプスである。
ただ地球に伝わるサイクロプスと異なるのはその武器が原始的な棍棒ではなく、薙刀のようなレーザー兵器を有していることだろう。
修也の持つビームソードよりも射程距離は長そうだ。接近戦は不利だろう。
修也は目の前から迫ってくる自分の背の倍以上はあるサイクロプスに向かってレーザーガンの引き金を引いていった。
だが、巨大な装甲は修也の放った熱線などは悠然と弾いていた。
いくら撃ってもその巨大で迫ってくる姿はホラー映画に登場する怪物が銃や熱線に怯まない様子を連想させた。
立っているだけで威圧感を感じさせるような巨体が修也とジョウジの元へと迫ってきた。
修也からすればもうお手上げの状態に近かった。横を見るとジョウジも拭いようのない絶望感に襲われているのが見えた。
ジョウジからしても目の前にいる巨大な敵との戦い方に関するデータにないに違いなかった。
ましてや相手は自分たちよりも遥かに高い文明を有しており、その技術の粋を集めて作られた二足歩行のロボットだ。ハッキリといえば勝ち目のない戦いだった。
ジョウジが出した結論はといえばこの場からの戦略的な撤退だった。
「じょ、ジョウジさん!」
背後から聞こえてきた修也の声がジョウジを呼び止めたが、ジョウジからすれば修也からの静止の声など知ったことではなかった。ジョウジは背中を向け、宇宙船までの道を全力で駆け抜けていこうとしたが、その前に熱線が放たれたことでジョウジは逃げ場をなくしたことを悟った。
ジョウジが恐る恐る背後を振り返っていくと、そこにはニヤニヤと陰湿な笑みを浮かべているグレン星人の姿が見えた。
「ダメじゃないですか、お仲間を見捨てて逃げるなんて……あなたは人情というのがない人ですねぇ」
グレン星人は揶揄うように言った。
「私はアンドロイドです」
ジョウジはすかさず突っ込みを入れた。と、同時にジョウジは自身のビームポインターを使ってアンドロイドを撃ち殺そうと目論んだ。
だが、ジョウジの目論見はものの見事に外れた。ジョウジの放った熱線はグレン星人の足元の土を抉っただけで終わってしまった。
グレン星人はささやかな攻撃を行なったジョウジを見てしばらくはニヤニヤと笑っていたが、すぐにいやらしい笑みを浮かべながら言った。
「おや、地球ではロボット三原則なる法則があるとお聞きしましたが、あなたはどうもその対象外のようですね」
「……ロボット三原則が適用されたのはアンドロイドに人権が適用される前……21世紀の頃の話です。今時そんなことを言えば人権侵犯だと鼻で笑われますよ」
ロボット三原則とは20世紀の時代に有名なSF作家アイザック・アシモフが提唱したロボットのルールであった。
簡単に説明するとロボット三原則はロボットが従わなければならないという法律のようなものだ。
ロボットは人間に危害を加えてはならないという第一則があり、これに反しない限りは人間の命令に従わないとならない第二則に従わなければならないというロボットに対して極めて不利に作られた人間有利のルールであった。
そんな第三則でようやくロボットはこの二則に反しない限りは自身を守られなければならないという条項となっている。
純粋なロボットであればこの三原則が適用されても違和感は持たれない。
だが、思考回路や外見が見た目に近いアンドロイドが産まれていくにつれてこの三原則に違和感を持つ人が増えていった。
数十年に渡る各国の知識人たちは討論を行なっていたが、20世紀の末には人権が認められたことによって三原則は撤廃されることになったのだ。
「分かりましたか? 地球にはこのような素晴らしい風習があるんですよ」
ジョウジは撤廃までの経緯を自慢げに語ったものの、グレン星人にはピンとこなかったようだ。
「我々も注目していたロボット三原則を自らの手で撤廃するなんて、地球人も不思議なことをしますねぇ。まぁ、そんなことはどうでもよろしい。あなたはここで死ぬんですからね」
グレン星人はもう一度ビームポインターを構えてみせた。
もはやここまでかと覚悟を決めた時だ。傍からグレン星人へと熱線が襲い掛かっていった。
熱線に包まれたグレン星人は悲鳴を上げながら地面の上へと崩れ落ちていった。グレン星人は惑星連合の加盟星に相応しい優れた知能を持ち合わせた宇宙人であったことはいうまでもなかった。
だだ彼らは欠点があった。それはいささか驕りやすいところ些細なものだった。本来であれば驕りやすいという欠点はしばしば明晰でいて計算高く明晰な頭脳を曇らせるという効能があった。
この時もそうだった。グレン星人は修也がレーザーガンを飛ばせるということを忘れていたのだ。
地面の上に倒れ込んだ時にグレン星人はようやくそのことを思い返した。
そして途切れ途切れになった声で言葉を吐き捨てていった。
「参ったな。私としたことがすっかりあの地球人のことを忘れていました……弱ったなぁ」
グレン星人は血を吐きながら苦笑していた。その顔からは死に際しての恐怖や怒りといったものは一切浮かんでいなかった。
その点がジョウジには不気味に映ってしまった。やはりグレン星人は人間とは違う生き物なのだ。
ジョウジはこの時凍らないはずの背筋が凍っていったのを感じた。
「ハハっ、聞こえてますか? グレン星。私の仕事はここまでです。あとは『アストロン』に全てを任せようと思います……」
グレン星人は最後に唇をアルファベットの「U」の字に歪めながら笑っていた。
こうしてグレン星人は多くの地球人とは対照的に最期まで醜い姿を見せることなく死亡したのだった。同時に『アストロン』は主人の仇を討つように大きな全身を進めていき、足元にいた修也を大きく蹴り飛ばしたのだった。
鈍器のような重い脚により蹴りは生で鉄球を喰らったのとほとんど同じであったといってもよかった。
修也は悲鳴を上げながら地面の上を転がっていった。
衝撃によって修也は地面の上から立ち上がれずにいた。呻めき声を上げていたところに『アストロン』は降下して襲い掛かっていった。
修也は『アストロン』が逆手に握り止めを刺そうとしたところを間一髪で地面の上を転がって回避した。
だが、すぐに『アストロン』はビーム状の刃のついた薙刀を振り下ろしてきた。
修也は咄嗟にビームソードを振り上げてきた方向に構えて振り下ろされた熱線状の刃を受け止めた。
パワードスーツと機体との斬り合いは今ここに始まることになった。
その前に修也がビームポインターに対してレーザーガンの熱線を放射して放たれた熱線を打ち消した。
22世紀の熱線もグレン星の科学力に引けを取らないようだ。修也は少し感心したように自身が握っているメトロポリス社製のレーザーガンを見つめていた。
グレン星人はその後も二度三度と続けてビームポインターから熱線を放射していったが、結果は変わらなかった。
それを見たグレン星人は大きく溜息を吐いて言った。
「ハァ、厄介ですね。地球人の作り出したパワードスーツは」
「でしょう? そのことを分かってくれたのなら、もうそろそろ私たちの前から引いてもらえませんか?」
修也の懇願するかのような問い掛けに対してグレン星人は無情にも首を横に振った。
「駄目です。あなた方が死ぬのは決定事項ですので」
グレン星人はそういうと宙の上に向かって手を伸ばした。と、同時にグラン星人の前に青い色をした塊が落ちてきた。
「そう、これこれ、我がグラン星人が誇る機動兵器『アストロン』です。今より私と『アストロン』があなた方の相手をさせていただきます」
グレン星人が説明を終えるか、終えないかのタイミングで『アストロン』が一人でに動き始めていった。機動兵器ということもあって自動的に動いていくらしい。
『アストロン』が修也よりも頭二つ高い体を起こして修也たちの元へ迫っていった。
『アストロン』は強さに全振りをしたのか、全身がメタリックな青色の装甲に覆われており、無駄なものは一切なかった。
無個性な『アストロン』にとって唯一個性と呼べそうなものには丸いフォルムをした頭があった。
が、それも巨大なカメラを動かすための舞台装置に過ぎないのだ。修也はその姿を初めて見た時、古典に登場する伝説の怪物サイクロプスを連想した。
その姿はさしずめ青色のサイクロプスである。
ただ地球に伝わるサイクロプスと異なるのはその武器が原始的な棍棒ではなく、薙刀のようなレーザー兵器を有していることだろう。
修也の持つビームソードよりも射程距離は長そうだ。接近戦は不利だろう。
修也は目の前から迫ってくる自分の背の倍以上はあるサイクロプスに向かってレーザーガンの引き金を引いていった。
だが、巨大な装甲は修也の放った熱線などは悠然と弾いていた。
いくら撃ってもその巨大で迫ってくる姿はホラー映画に登場する怪物が銃や熱線に怯まない様子を連想させた。
立っているだけで威圧感を感じさせるような巨体が修也とジョウジの元へと迫ってきた。
修也からすればもうお手上げの状態に近かった。横を見るとジョウジも拭いようのない絶望感に襲われているのが見えた。
ジョウジからしても目の前にいる巨大な敵との戦い方に関するデータにないに違いなかった。
ましてや相手は自分たちよりも遥かに高い文明を有しており、その技術の粋を集めて作られた二足歩行のロボットだ。ハッキリといえば勝ち目のない戦いだった。
ジョウジが出した結論はといえばこの場からの戦略的な撤退だった。
「じょ、ジョウジさん!」
背後から聞こえてきた修也の声がジョウジを呼び止めたが、ジョウジからすれば修也からの静止の声など知ったことではなかった。ジョウジは背中を向け、宇宙船までの道を全力で駆け抜けていこうとしたが、その前に熱線が放たれたことでジョウジは逃げ場をなくしたことを悟った。
ジョウジが恐る恐る背後を振り返っていくと、そこにはニヤニヤと陰湿な笑みを浮かべているグレン星人の姿が見えた。
「ダメじゃないですか、お仲間を見捨てて逃げるなんて……あなたは人情というのがない人ですねぇ」
グレン星人は揶揄うように言った。
「私はアンドロイドです」
ジョウジはすかさず突っ込みを入れた。と、同時にジョウジは自身のビームポインターを使ってアンドロイドを撃ち殺そうと目論んだ。
だが、ジョウジの目論見はものの見事に外れた。ジョウジの放った熱線はグレン星人の足元の土を抉っただけで終わってしまった。
グレン星人はささやかな攻撃を行なったジョウジを見てしばらくはニヤニヤと笑っていたが、すぐにいやらしい笑みを浮かべながら言った。
「おや、地球ではロボット三原則なる法則があるとお聞きしましたが、あなたはどうもその対象外のようですね」
「……ロボット三原則が適用されたのはアンドロイドに人権が適用される前……21世紀の頃の話です。今時そんなことを言えば人権侵犯だと鼻で笑われますよ」
ロボット三原則とは20世紀の時代に有名なSF作家アイザック・アシモフが提唱したロボットのルールであった。
簡単に説明するとロボット三原則はロボットが従わなければならないという法律のようなものだ。
ロボットは人間に危害を加えてはならないという第一則があり、これに反しない限りは人間の命令に従わないとならない第二則に従わなければならないというロボットに対して極めて不利に作られた人間有利のルールであった。
そんな第三則でようやくロボットはこの二則に反しない限りは自身を守られなければならないという条項となっている。
純粋なロボットであればこの三原則が適用されても違和感は持たれない。
だが、思考回路や外見が見た目に近いアンドロイドが産まれていくにつれてこの三原則に違和感を持つ人が増えていった。
数十年に渡る各国の知識人たちは討論を行なっていたが、20世紀の末には人権が認められたことによって三原則は撤廃されることになったのだ。
「分かりましたか? 地球にはこのような素晴らしい風習があるんですよ」
ジョウジは撤廃までの経緯を自慢げに語ったものの、グレン星人にはピンとこなかったようだ。
「我々も注目していたロボット三原則を自らの手で撤廃するなんて、地球人も不思議なことをしますねぇ。まぁ、そんなことはどうでもよろしい。あなたはここで死ぬんですからね」
グレン星人はもう一度ビームポインターを構えてみせた。
もはやここまでかと覚悟を決めた時だ。傍からグレン星人へと熱線が襲い掛かっていった。
熱線に包まれたグレン星人は悲鳴を上げながら地面の上へと崩れ落ちていった。グレン星人は惑星連合の加盟星に相応しい優れた知能を持ち合わせた宇宙人であったことはいうまでもなかった。
だだ彼らは欠点があった。それはいささか驕りやすいところ些細なものだった。本来であれば驕りやすいという欠点はしばしば明晰でいて計算高く明晰な頭脳を曇らせるという効能があった。
この時もそうだった。グレン星人は修也がレーザーガンを飛ばせるということを忘れていたのだ。
地面の上に倒れ込んだ時にグレン星人はようやくそのことを思い返した。
そして途切れ途切れになった声で言葉を吐き捨てていった。
「参ったな。私としたことがすっかりあの地球人のことを忘れていました……弱ったなぁ」
グレン星人は血を吐きながら苦笑していた。その顔からは死に際しての恐怖や怒りといったものは一切浮かんでいなかった。
その点がジョウジには不気味に映ってしまった。やはりグレン星人は人間とは違う生き物なのだ。
ジョウジはこの時凍らないはずの背筋が凍っていったのを感じた。
「ハハっ、聞こえてますか? グレン星。私の仕事はここまでです。あとは『アストロン』に全てを任せようと思います……」
グレン星人は最後に唇をアルファベットの「U」の字に歪めながら笑っていた。
こうしてグレン星人は多くの地球人とは対照的に最期まで醜い姿を見せることなく死亡したのだった。同時に『アストロン』は主人の仇を討つように大きな全身を進めていき、足元にいた修也を大きく蹴り飛ばしたのだった。
鈍器のような重い脚により蹴りは生で鉄球を喰らったのとほとんど同じであったといってもよかった。
修也は悲鳴を上げながら地面の上を転がっていった。
衝撃によって修也は地面の上から立ち上がれずにいた。呻めき声を上げていたところに『アストロン』は降下して襲い掛かっていった。
修也は『アストロン』が逆手に握り止めを刺そうとしたところを間一髪で地面の上を転がって回避した。
だが、すぐに『アストロン』はビーム状の刃のついた薙刀を振り下ろしてきた。
修也は咄嗟にビームソードを振り上げてきた方向に構えて振り下ろされた熱線状の刃を受け止めた。
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