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開発惑星『ベル』
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しばらくの間、修也は気まずさから一言も発さなかった。カエデも修也からの言葉がなかったので一言も言葉を発さないままだった。互いに一言も口をきくことなく互いに周囲の景色を観測していた。
だが、どこをどう見ても霧ばかりか、そうでなければ水たまりばかりの湿地帯や移動するための地面が続いてくるのでそのうちに飽きてしまったのだろう。
修也は何度も回した首を元に戻すと、ハァと鉛のような大きな溜息を吐いた。
修也がそろそろ戻ろうと腰を上げた時だ。
「……大津さん、どうしてあなたは……いいや、人間は『感情』とやらに動かされるんですか? 人間の歴史を資料で読んでいると、感情を優先して身を滅ぼす為政者の話をよく見ます。それなのに人間は感情で動くことを止めようとしない。どうしてなんですか?」
カエデの質問は修也に対する問い掛けというよりかは人間全員に対する問い掛けであるかのように思えた。
修也は黙っていた。しばらく黙って熟考していたが、その後落ち着いた口調で答えた。
「……それが人間だからというべきでしょう。確かに人間には強靭な体も優れたコンピュータも脳には組み込まれていません。ですが、その代わりにあるのが『感情』だと思います」
「そんなの非効率ですよ」
カエデは修也の曖昧な答えに反発したのか、少し厳しい口調で反発の言葉を口にした。
「かもしれません。ですが、人間は『感情』があるからこそ人間なんです。愚かな争いを引き起こし、人を傷つけ合うのが『感情』であるのならば、お互いに助け合って人を思いやる。そんな気持ちも『感情』から出たものなんですよ」
そう言って修也は優しげに微笑んでみせた。その後は照れ臭そうに頭をかいた。
それから後は体を冬眠中の熊のように体を埋まらせながら地面の下に目を落としていた。今答えた言葉こそが彼の中にある四十四年の生涯が導き出した結論であったといえるかもしれない。
カエデは反論を試みたが、具体的な論点などは思い付かなかった。「そんなの非生産的です」などと答えればそれこそ議論に勝てなくなり、感情を喚き散らす人間たちと何も変わらない。
カエデが難しい顔を浮かべていた時のことだ。リーンリーンとベルを鳴らす音が聞こえてきた。
それも一つではない。前にジョウジと共に探索に向かった時と同様に周囲を取り囲むようにベルの音が聞こえてきたのだ。
「カエデさん、逃げましょう」
修也はカエデにこの場から逃げ出すように指示を出し、自身もその場から足を一歩踏み出した時のことだ。深い霧の中から巨大な鋏をカチカチと鳴らしたベルドクガニの姿が見えた。その数はざっと推測したところ千は軽く超えていた。
修也は咄嗟の判断でカエデを背後に隠したものの、周りをすっかりと取り囲まれていることに気が付いた。やむを得ずに互いに背中を預けて周囲を取り囲む敵に挑むことにした。
「ねぇ、カエデさん……」
「なんでしょうか? 大津さん?」
「蠍ってこんなにしつこく相手を狙うものでしたっけ? それも一体ではなく、複数の数で……」
「地球に生息する蠍は肉食です。ですが、ベルドクガニと異なるのは昆虫や小動物しか食べないことです。人間を食べたという話は聞いたことがありませんし、それに蠍が群れるというのも地球では聞いたことがありません」
カエデは己のコンピュータに収録されている『蠍』の情報を修也に向かって告げていった。
「では、どうしてベルドクガニは編隊を組んでまで我々を狙ったりするのでしょうか?」
「……現状としては惑星ベルの生き物だから地球上のものとは生態が異なるからとしか言えません」
ベルドクガニに関するデータはコンピュータにも詳しく載っていないのかもしれない。修也が苦笑していると、修也の手にカプセルが渡された。
「カエデさん、これは?」
「出発前にジョウジさんから預かったカプセルです。これでパワードスーツを装着もしくは蒸着してください」
修也はカエデから受け取ったカプセルトイを使って『メトロイドスーツ』を使用して強力なパワードスーツに身を包んでいった。
修也は最初にレーザーガンを握り締めて発射していった。レーザーガンから発射される熱線は弧を描いて集まっていたベルドクガニたちを次々と地獄の釜の底へと落としていっていた。
だが、一部のベニドクガニたちは死神の手から逃れ、修也たちに飛び掛かってきたのである。
修也はビームソードを取り出し、襲い掛かってきたベニドクガニたちを叩き切っていった。
ベニドクガニたちはビームソードの熱に消えていった。
だが、一部のベニドクガニたちはカエデの肩へと飛び掛かった。そんなベニドクガニをカエデは自身の所有するビームポインターを用いて地面の上やもしくは水たまりの上へと粉々にした状態で叩き落としていった。
しかしそれを運良く避けた個体がカエデの肩に飛び掛かってきた。
「ぐっ、この」
カエデはアンドロイドとしての力を振り絞って固体を叩き落としたのだが、この時にタイミングがズレてしまったのか、次々とベニドクガニの個体がカエデを襲い掛かっていった。
ビームポインターや拳で対応できるのも限界が来たのかもしれない。とうとうカエデの顔に巨大なベニドクガニの個体がいっぱいに貼り付いた。
修也は咄嗟に向きを変え、顔にへばりついたベニドクガニを自らの拳で弾き飛ばした。
カエデの顔に付着していたベニドクガニの体が地面の下へと落ちていった。
「カエデさん、無事ですか!?」
「えぇ、しかし大津さん、それであなたの周りに大量のベニドクガニが集まってきています!」
「しまったッ! ちくしょう!」
修也はビームソードを振り回しながら背中を向けた一瞬の隙に集まってきたベニドクガニたちを追い払おうとしていた。だが、ベニドクガニは修也のビームソードを突き付けられて威嚇されたとしても怯む様子を見せようとしなかった。
それどころか、絶好の得物だとばかりに次々と飛び掛かっていったのだ。カエデは修也に襲い掛かっていったことで余裕か生まれたこともあって真後ろからベニドクガニたちをビームポインターで撃ち殺していった。
このことで修也を補助できると思われたのだが、それでも数の上ではベニドクガニの方が上だった。
すぐにカエデの前にも新たな別のベニドクガニたちが姿を見せていく。正直にいえばキリがなかった。
このまま戦い続けていればいずれは疲弊し、数の暴力に押されて倒されてしまうだろう。
修也は一か八かの手段に打って出ることにした。背後にいたカエデを背中に乗せ、自身の背中を強く握り締めるように指示を出すと、ビームソードを振り回しながら宇宙船へと戻っていった。
「大津さん!結構です! ここで私を下ろしてください!」
修也が戦っている間もカエデはそう叫び続けていたが、修也はカエデの訴えを無視してビームソードを振り回し、飛び掛かってくるベニドクガニたちを叩き切りながら前へ前へと駆けていった。
走る最中に修也は自身の背中を強く抱き締めているカエデに向かって叫んだ。
「これが人間の『感情』なんです! あなたを置いていきたくない……あなたを無事に我々のホームにまで連れていきたい! そんな思いを抱えているからこそ人間は人間としてやっていけるんですよ!」
カエデからすれば理解できない思考回路だった。カエデはベルドクガニが好むような肉など持ち合わせていない。
それ故に置いていったとしてもなんの問題もないのだ。
だが、修也はわざわざ危険を冒してまで自分を助けようとしていた。修也はそれを『感情』と言った。
先ほどの自分の問い掛けに対する修也なりの答え合わせにしても唐突だ。
『感情』を持たないカエデは非合理的な行動に首を傾げながら修也におぶってもらっていた。
だが、どこをどう見ても霧ばかりか、そうでなければ水たまりばかりの湿地帯や移動するための地面が続いてくるのでそのうちに飽きてしまったのだろう。
修也は何度も回した首を元に戻すと、ハァと鉛のような大きな溜息を吐いた。
修也がそろそろ戻ろうと腰を上げた時だ。
「……大津さん、どうしてあなたは……いいや、人間は『感情』とやらに動かされるんですか? 人間の歴史を資料で読んでいると、感情を優先して身を滅ぼす為政者の話をよく見ます。それなのに人間は感情で動くことを止めようとしない。どうしてなんですか?」
カエデの質問は修也に対する問い掛けというよりかは人間全員に対する問い掛けであるかのように思えた。
修也は黙っていた。しばらく黙って熟考していたが、その後落ち着いた口調で答えた。
「……それが人間だからというべきでしょう。確かに人間には強靭な体も優れたコンピュータも脳には組み込まれていません。ですが、その代わりにあるのが『感情』だと思います」
「そんなの非効率ですよ」
カエデは修也の曖昧な答えに反発したのか、少し厳しい口調で反発の言葉を口にした。
「かもしれません。ですが、人間は『感情』があるからこそ人間なんです。愚かな争いを引き起こし、人を傷つけ合うのが『感情』であるのならば、お互いに助け合って人を思いやる。そんな気持ちも『感情』から出たものなんですよ」
そう言って修也は優しげに微笑んでみせた。その後は照れ臭そうに頭をかいた。
それから後は体を冬眠中の熊のように体を埋まらせながら地面の下に目を落としていた。今答えた言葉こそが彼の中にある四十四年の生涯が導き出した結論であったといえるかもしれない。
カエデは反論を試みたが、具体的な論点などは思い付かなかった。「そんなの非生産的です」などと答えればそれこそ議論に勝てなくなり、感情を喚き散らす人間たちと何も変わらない。
カエデが難しい顔を浮かべていた時のことだ。リーンリーンとベルを鳴らす音が聞こえてきた。
それも一つではない。前にジョウジと共に探索に向かった時と同様に周囲を取り囲むようにベルの音が聞こえてきたのだ。
「カエデさん、逃げましょう」
修也はカエデにこの場から逃げ出すように指示を出し、自身もその場から足を一歩踏み出した時のことだ。深い霧の中から巨大な鋏をカチカチと鳴らしたベルドクガニの姿が見えた。その数はざっと推測したところ千は軽く超えていた。
修也は咄嗟の判断でカエデを背後に隠したものの、周りをすっかりと取り囲まれていることに気が付いた。やむを得ずに互いに背中を預けて周囲を取り囲む敵に挑むことにした。
「ねぇ、カエデさん……」
「なんでしょうか? 大津さん?」
「蠍ってこんなにしつこく相手を狙うものでしたっけ? それも一体ではなく、複数の数で……」
「地球に生息する蠍は肉食です。ですが、ベルドクガニと異なるのは昆虫や小動物しか食べないことです。人間を食べたという話は聞いたことがありませんし、それに蠍が群れるというのも地球では聞いたことがありません」
カエデは己のコンピュータに収録されている『蠍』の情報を修也に向かって告げていった。
「では、どうしてベルドクガニは編隊を組んでまで我々を狙ったりするのでしょうか?」
「……現状としては惑星ベルの生き物だから地球上のものとは生態が異なるからとしか言えません」
ベルドクガニに関するデータはコンピュータにも詳しく載っていないのかもしれない。修也が苦笑していると、修也の手にカプセルが渡された。
「カエデさん、これは?」
「出発前にジョウジさんから預かったカプセルです。これでパワードスーツを装着もしくは蒸着してください」
修也はカエデから受け取ったカプセルトイを使って『メトロイドスーツ』を使用して強力なパワードスーツに身を包んでいった。
修也は最初にレーザーガンを握り締めて発射していった。レーザーガンから発射される熱線は弧を描いて集まっていたベルドクガニたちを次々と地獄の釜の底へと落としていっていた。
だが、一部のベニドクガニたちは死神の手から逃れ、修也たちに飛び掛かってきたのである。
修也はビームソードを取り出し、襲い掛かってきたベニドクガニたちを叩き切っていった。
ベニドクガニたちはビームソードの熱に消えていった。
だが、一部のベニドクガニたちはカエデの肩へと飛び掛かった。そんなベニドクガニをカエデは自身の所有するビームポインターを用いて地面の上やもしくは水たまりの上へと粉々にした状態で叩き落としていった。
しかしそれを運良く避けた個体がカエデの肩に飛び掛かってきた。
「ぐっ、この」
カエデはアンドロイドとしての力を振り絞って固体を叩き落としたのだが、この時にタイミングがズレてしまったのか、次々とベニドクガニの個体がカエデを襲い掛かっていった。
ビームポインターや拳で対応できるのも限界が来たのかもしれない。とうとうカエデの顔に巨大なベニドクガニの個体がいっぱいに貼り付いた。
修也は咄嗟に向きを変え、顔にへばりついたベニドクガニを自らの拳で弾き飛ばした。
カエデの顔に付着していたベニドクガニの体が地面の下へと落ちていった。
「カエデさん、無事ですか!?」
「えぇ、しかし大津さん、それであなたの周りに大量のベニドクガニが集まってきています!」
「しまったッ! ちくしょう!」
修也はビームソードを振り回しながら背中を向けた一瞬の隙に集まってきたベニドクガニたちを追い払おうとしていた。だが、ベニドクガニは修也のビームソードを突き付けられて威嚇されたとしても怯む様子を見せようとしなかった。
それどころか、絶好の得物だとばかりに次々と飛び掛かっていったのだ。カエデは修也に襲い掛かっていったことで余裕か生まれたこともあって真後ろからベニドクガニたちをビームポインターで撃ち殺していった。
このことで修也を補助できると思われたのだが、それでも数の上ではベニドクガニの方が上だった。
すぐにカエデの前にも新たな別のベニドクガニたちが姿を見せていく。正直にいえばキリがなかった。
このまま戦い続けていればいずれは疲弊し、数の暴力に押されて倒されてしまうだろう。
修也は一か八かの手段に打って出ることにした。背後にいたカエデを背中に乗せ、自身の背中を強く握り締めるように指示を出すと、ビームソードを振り回しながら宇宙船へと戻っていった。
「大津さん!結構です! ここで私を下ろしてください!」
修也が戦っている間もカエデはそう叫び続けていたが、修也はカエデの訴えを無視してビームソードを振り回し、飛び掛かってくるベニドクガニたちを叩き切りながら前へ前へと駆けていった。
走る最中に修也は自身の背中を強く抱き締めているカエデに向かって叫んだ。
「これが人間の『感情』なんです! あなたを置いていきたくない……あなたを無事に我々のホームにまで連れていきたい! そんな思いを抱えているからこそ人間は人間としてやっていけるんですよ!」
カエデからすれば理解できない思考回路だった。カエデはベルドクガニが好むような肉など持ち合わせていない。
それ故に置いていったとしてもなんの問題もないのだ。
だが、修也はわざわざ危険を冒してまで自分を助けようとしていた。修也はそれを『感情』と言った。
先ほどの自分の問い掛けに対する修也なりの答え合わせにしても唐突だ。
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