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第三植民惑星ポーラ
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ジョウジとカエデの予想通り、最初に現れたのは二台のヘリであった。
ヘリが開拓地の上空に留まっていた。そこではは『ワルキューレの騎行』まで流している。勇ましいワーグナーの音楽が開拓地いっぱいに鳴り響いていった。
同時に森林からは突撃部隊と思われるビームライフルを両手に持ったユー将軍の部下たちがいた。その中央には黒色の『ロトワング』を装着したユー将軍の姿が見えた。
ヘリからは『ワルキューレの騎行』まで流している。勇ましいワーグナーの音楽が開拓地いっぱいに鳴り響いていった。
「理解ができません。どうして彼らはこのような無意味なことをするのでしょうか?」
ジョウジが首を傾げながらカエデに問い掛けた。
「……恐らく彼らは映画を真似したいのだと思います」
カエデは淡々とした口調で答えた。
「映画?」
「1979年に公開された有名な戦争映画です。題名はーー」
カエデが映画のタイトルを口にしようとした時だ。二台のヘリから宣戦布告の代わりとして爆弾が投下された。
投下された爆弾は宙の上をゆっくりと落ちていっていた。
恐らく空の下に落ちていっているのは単純なリモート式の爆弾である。
ヘリの上でスイッチを操作して爆破するという手筈になっているのだろう。
だが、そうはさせない。ジョウジは空中の上から落ちていく爆弾を目掛けて銃を構えていった。
ジョウジが構えているのはこうした時に人間が用いる狙撃銃ではなかった。単純な猟銃と呼ばれる類のものであった。
しかしそれでもコンピュータの導き出した計算によって角度を見出したジョウジは難なく引き金を引いて爆弾を破壊していったのだった。
空の上で爆風が生じたことによって不利になったのはヘリの乗員たちだった。
大きな爆風によってヘリのバランスが崩れ、数名が地上へと落ちていってしまうことになった。
「クソッタレ! 敵の中にアンドロイドがいるのかよッ!」
ヘリの中で指揮を取っていたルドルフ・ランツベルク大尉は忌々しげに爆弾を消し飛ばしたヘリの直下の位置に立っていた二名のアンドロイドたちを睨み付けた。
「アンドロイドなら無茶ができるのも当然だね。それより二人も落ちてしまったことはどうしたらいいのかな?」
マリーは軍人である。本来であるのならば階級が上であるルドルフに対して対等であるかのような言葉を遣って接してはならないのだが、彼女は気にする素振りも見せなかった。
「うるせぇ! ンなことはテメェで考えろッ!」
普段のルドルフであれば上司である自分に対して寵愛を盾に蔑ろにするマリーに対して嫌味の一つでも発していたに違いない。
だが、今のルドルフは軽口を叩くだけの余裕がなかった。それ故にピリピリとしてつい暴言を吐いてしまったのである。
「何よ、まぁいいわ。それよりもヘリを戻しましょう」
「臆病風に吹かれたか?」
「違うから。アンドロイドの射撃は私たちが想像しているよりも上だよ。閣下が到着される前に私たちが倒されたら本末転倒だよね? だからここは一旦引くの」
「お前にしては適切なことを言うじゃあねぇか」
「『しては』は余計だよ」
マリーの言葉は無視してヘリを戻そうとした時だ。もう一台のヘリが突然爆発して弱々しく旋回しながら地面の上へと落ちていった。
「な、何が起きた!?」
ルドルフが驚いた声を上げた。
「え、エンジンが撃ち抜かれた模様ですッ!」
「エンジンだと!? そんなバカな!?」
ルドルフは咄嗟に顔をこわばらせたが、相手が人間ではないことを思い出し、正気に戻っていった。同時に直下の方向から銃弾が飛んできた。銃弾は壁の中にめり込み、微かなヒビを入れていた。
「こいつは警告ってことかね?」
「かもね。我々のやることは全てお見通しだと言いたいんだろうね」
マリーは舌を打つとヘリの中に積んでいた突撃銃を取り出した。
かと思うと、足元の方向を目掛けて無差別に銃を乱射していく。
「お、お前気でも狂ったか!?」
「違うよ。これで奴らを誘き出すんだよ!」
そうは言いつつも人の姿も見えず、ただ地面を撃つマリーの姿は側から見れば狂気じみていた。
マリーが「アハハ」と大きな声を上げながら突撃銃を乱射していたのだが、突然マリーが地面の上に倒れ込んだ。
「ま、マリーッ!」
ルドルフが慌てて駆け寄ってマリーを抱き抱えていった。額からは赤い蛇のような血が垂れていた。拳銃によって撃ち抜かれてしまったことは明白である。
恋人であるマリーが死んだということが明らかになればユー将軍は怒り狂うに違いない。
まずマリーを殺した相手に対して凄まじい憎悪を募らせるに違いない。真下にいる二体のアンドロイドはユー将軍によって破壊されてしまうだろう。
問題はその後だ。怒りの矛先はマリーを守りきれなかった自分に向くだろう。
老将とはいえ一対一では勝つ自信がない。
どうすればユー将軍の怒りを買わずに済むのだろうか。そしてどうすればこの場を生き抜くことができるのだろうか。
ルドルフは懸命に考えた。エルキュール・ポワロのように灰色の脳細胞が働けばよかったのだが、彼の頭は生憎と凡人寄りの脳であった。
それでも懸命に脳みそを絞って結論を出すことになった。
「ヘリを降ろせ」
「へ、ヘリをですか!?」
「そうだ。このままではさっきみたいにエンジンを撃ち抜かれてしまうからな。ヘリに積んでるパラシュートを使って脱出してもいいが、降りているところを撃たれてしまえば終わりだ。オレたちゃ一緒に地獄行きだぜ」
「し、しかしヘリを降ろせばその隙を突かれてエンジンを撃ち抜かれてしまうのではありませんか?」
ヘリの運転手の言葉は正論だった。高度を下げれば命中率を上げ、当ててくださいと言っているようなものだ。
このままでは八方塞がりだ。ルドルフが忙しない様子でヘリの上を歩いていた時だ。歩けば歩くほど焦りばかりが生じていった。
追い詰められれば追い詰められるほどルドルフに生じるのは焦りばかりだった。
このままなす術もなく空中で死んでしまうのかと思われた時だ。
彼の中で咄嗟に妙案が思い付いた。それは自身とパイロットの運試しも兼ねた命懸けの作戦であった。
その作戦というのはヘリを森の近くにまで進め、そこでヘリを捨てて飛び降りるというものだ。
スカイダイビングではパラシュートが開かなかった場合は多くの木々が立ち並ぶ場所に降下すれば良いという話は聞いたことがある。
樹木が突き刺さる危険性はあれども地面の上に激突するよりは生存率は跳ね上がる。
やって損はあるまい。計算尽くしのアンドロイドからすれば理解できない行動だろう。
「む、無茶です。危険過ぎますよ」
「危険でもやるしかねぇンだよ。テメェはこのままヘリの爆発に巻き込まれて死にてぇのか?」
ルドルフの剣幕に逆らえなかったこととそれ以上の妙案を思い付かなかったこともあって彼は涙を流しながらもヘリを森の方へと進めていった。
打ち合わせの通りにヘリが森の上にまで進んだところで二人はヘリを捨てて森の中へと飛び降りた。
あとは生存をすることを祈って身を任せるだけだ。ルドルフは両目を閉じた。
ヘリが開拓地の上空に留まっていた。そこではは『ワルキューレの騎行』まで流している。勇ましいワーグナーの音楽が開拓地いっぱいに鳴り響いていった。
同時に森林からは突撃部隊と思われるビームライフルを両手に持ったユー将軍の部下たちがいた。その中央には黒色の『ロトワング』を装着したユー将軍の姿が見えた。
ヘリからは『ワルキューレの騎行』まで流している。勇ましいワーグナーの音楽が開拓地いっぱいに鳴り響いていった。
「理解ができません。どうして彼らはこのような無意味なことをするのでしょうか?」
ジョウジが首を傾げながらカエデに問い掛けた。
「……恐らく彼らは映画を真似したいのだと思います」
カエデは淡々とした口調で答えた。
「映画?」
「1979年に公開された有名な戦争映画です。題名はーー」
カエデが映画のタイトルを口にしようとした時だ。二台のヘリから宣戦布告の代わりとして爆弾が投下された。
投下された爆弾は宙の上をゆっくりと落ちていっていた。
恐らく空の下に落ちていっているのは単純なリモート式の爆弾である。
ヘリの上でスイッチを操作して爆破するという手筈になっているのだろう。
だが、そうはさせない。ジョウジは空中の上から落ちていく爆弾を目掛けて銃を構えていった。
ジョウジが構えているのはこうした時に人間が用いる狙撃銃ではなかった。単純な猟銃と呼ばれる類のものであった。
しかしそれでもコンピュータの導き出した計算によって角度を見出したジョウジは難なく引き金を引いて爆弾を破壊していったのだった。
空の上で爆風が生じたことによって不利になったのはヘリの乗員たちだった。
大きな爆風によってヘリのバランスが崩れ、数名が地上へと落ちていってしまうことになった。
「クソッタレ! 敵の中にアンドロイドがいるのかよッ!」
ヘリの中で指揮を取っていたルドルフ・ランツベルク大尉は忌々しげに爆弾を消し飛ばしたヘリの直下の位置に立っていた二名のアンドロイドたちを睨み付けた。
「アンドロイドなら無茶ができるのも当然だね。それより二人も落ちてしまったことはどうしたらいいのかな?」
マリーは軍人である。本来であるのならば階級が上であるルドルフに対して対等であるかのような言葉を遣って接してはならないのだが、彼女は気にする素振りも見せなかった。
「うるせぇ! ンなことはテメェで考えろッ!」
普段のルドルフであれば上司である自分に対して寵愛を盾に蔑ろにするマリーに対して嫌味の一つでも発していたに違いない。
だが、今のルドルフは軽口を叩くだけの余裕がなかった。それ故にピリピリとしてつい暴言を吐いてしまったのである。
「何よ、まぁいいわ。それよりもヘリを戻しましょう」
「臆病風に吹かれたか?」
「違うから。アンドロイドの射撃は私たちが想像しているよりも上だよ。閣下が到着される前に私たちが倒されたら本末転倒だよね? だからここは一旦引くの」
「お前にしては適切なことを言うじゃあねぇか」
「『しては』は余計だよ」
マリーの言葉は無視してヘリを戻そうとした時だ。もう一台のヘリが突然爆発して弱々しく旋回しながら地面の上へと落ちていった。
「な、何が起きた!?」
ルドルフが驚いた声を上げた。
「え、エンジンが撃ち抜かれた模様ですッ!」
「エンジンだと!? そんなバカな!?」
ルドルフは咄嗟に顔をこわばらせたが、相手が人間ではないことを思い出し、正気に戻っていった。同時に直下の方向から銃弾が飛んできた。銃弾は壁の中にめり込み、微かなヒビを入れていた。
「こいつは警告ってことかね?」
「かもね。我々のやることは全てお見通しだと言いたいんだろうね」
マリーは舌を打つとヘリの中に積んでいた突撃銃を取り出した。
かと思うと、足元の方向を目掛けて無差別に銃を乱射していく。
「お、お前気でも狂ったか!?」
「違うよ。これで奴らを誘き出すんだよ!」
そうは言いつつも人の姿も見えず、ただ地面を撃つマリーの姿は側から見れば狂気じみていた。
マリーが「アハハ」と大きな声を上げながら突撃銃を乱射していたのだが、突然マリーが地面の上に倒れ込んだ。
「ま、マリーッ!」
ルドルフが慌てて駆け寄ってマリーを抱き抱えていった。額からは赤い蛇のような血が垂れていた。拳銃によって撃ち抜かれてしまったことは明白である。
恋人であるマリーが死んだということが明らかになればユー将軍は怒り狂うに違いない。
まずマリーを殺した相手に対して凄まじい憎悪を募らせるに違いない。真下にいる二体のアンドロイドはユー将軍によって破壊されてしまうだろう。
問題はその後だ。怒りの矛先はマリーを守りきれなかった自分に向くだろう。
老将とはいえ一対一では勝つ自信がない。
どうすればユー将軍の怒りを買わずに済むのだろうか。そしてどうすればこの場を生き抜くことができるのだろうか。
ルドルフは懸命に考えた。エルキュール・ポワロのように灰色の脳細胞が働けばよかったのだが、彼の頭は生憎と凡人寄りの脳であった。
それでも懸命に脳みそを絞って結論を出すことになった。
「ヘリを降ろせ」
「へ、ヘリをですか!?」
「そうだ。このままではさっきみたいにエンジンを撃ち抜かれてしまうからな。ヘリに積んでるパラシュートを使って脱出してもいいが、降りているところを撃たれてしまえば終わりだ。オレたちゃ一緒に地獄行きだぜ」
「し、しかしヘリを降ろせばその隙を突かれてエンジンを撃ち抜かれてしまうのではありませんか?」
ヘリの運転手の言葉は正論だった。高度を下げれば命中率を上げ、当ててくださいと言っているようなものだ。
このままでは八方塞がりだ。ルドルフが忙しない様子でヘリの上を歩いていた時だ。歩けば歩くほど焦りばかりが生じていった。
追い詰められれば追い詰められるほどルドルフに生じるのは焦りばかりだった。
このままなす術もなく空中で死んでしまうのかと思われた時だ。
彼の中で咄嗟に妙案が思い付いた。それは自身とパイロットの運試しも兼ねた命懸けの作戦であった。
その作戦というのはヘリを森の近くにまで進め、そこでヘリを捨てて飛び降りるというものだ。
スカイダイビングではパラシュートが開かなかった場合は多くの木々が立ち並ぶ場所に降下すれば良いという話は聞いたことがある。
樹木が突き刺さる危険性はあれども地面の上に激突するよりは生存率は跳ね上がる。
やって損はあるまい。計算尽くしのアンドロイドからすれば理解できない行動だろう。
「む、無茶です。危険過ぎますよ」
「危険でもやるしかねぇンだよ。テメェはこのままヘリの爆発に巻き込まれて死にてぇのか?」
ルドルフの剣幕に逆らえなかったこととそれ以上の妙案を思い付かなかったこともあって彼は涙を流しながらもヘリを森の方へと進めていった。
打ち合わせの通りにヘリが森の上にまで進んだところで二人はヘリを捨てて森の中へと飛び降りた。
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