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第一章『伝説の始まり』
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大津修也にとってメトロポリス社に転職が叶ったことのメリットは定時で帰れるようになったことだろう。研修こそ辛いものの、前の会社では叶うことがなかった贅沢である。会社の方針のお陰で一家団欒の時間が楽しめるようになったかというとそういうわけでもない。
大事な息子は反抗期のせいか、父親である修也との会話を拒否している。娘に至っては無関心を貫いていて夕食の席でも目を合わせようともしなかった。
どちらも思春期の流れからくる人間の考え方だろう。
エレクトラアナハイニムス社をクビになった日以降は定時で帰ってくることが鬱陶しいくて仕方がないのだろう。分かってはいるが、家族のために慣れない空手で必死になって動いている父親に向かってあまりと言えばあまりな態度ではないだろうか。
修也は一人で頬杖をついて溜息を吐いていた。そんな自分の前に妻が自らの手で入れた緑茶を置いた。
「お疲れ様です。婿殿」
「婿殿はやめてくれよ。時代劇じゃあないんだから」
修也の頭の中にあったのは冴えない同心で普段は義理の母と嫁にいびられている男が実は最強の殺し屋でしたというとんでもな設定を持つ百年以上前に放送された時代劇の主人公の顔だ。
妻の冗談を受けて修也は苦笑しながら緑茶を啜っていった。なかなか美味しい味だ。
修也がお茶の味に美味さに痺れていた時だ。ふと修也の携帯端末に着信を告げる音が聞こえた。
ピコーンという特徴的な音は誰もが耳にしているだろう。修也がメールを開くと、そこには村井社長直々のメールだった。
修也が目を丸くしていると、そこには衝撃の事実が告げられていた。
『こんばんは。村井です。夜遅くに申し訳ありません。ですがどうしてもお伝えしたいことがあり、こうしてメールという形でご連絡させていただくことになりました。
大津さん。いよいよ一週間後にあなたにとって初となる仕事が始まります。
我が社の誇る巨大ロケットに乗り、三つの星との交易並びに新惑星開拓事業の護衛をお願い致します。心配は無用です。ロケットの運用や現地でのコミュニケーションは専用のアンドロイドが担当致しますので』
「せ、専用のアンドロイドか……」
修也は呆気に取られていた。修也にとってフレッドセンが言っていた宇宙船での旅というのはもう少し後になるかと思っていたのだ。
だが、メールの様子から察するにフレッドセンは本気で一週間後に宇宙船を出発させるつもりでいるらしい。
正気とは思えなかった。宇宙船の通達にしては急すぎる。
だが、これも条件である以上は受け入れるより他にない。
修也は妻と向き合い、
「大事な話があるんだ」
と、真剣な顔を浮かべて言った。
「あら、何かしら?」
妻は夫からとんでもないことを告白されるとも知らずにいつも通りの朗らかな笑みを浮かべて答えた。
翌日からの一週間は最後の仕上げが行われた。座学の成果を確認するためのペーパーテスト、無重力に耐えるための実践テスト、剣道と空手の師範と最終試合等が組み込まれ慌ただしい時間を過ごすことになった。
その後は出航の手続きを行うことになった。地球から宇宙に出るためにはそれ相応の準備が必要になるとされ、修也はひたすらその用意に励むことになった。
役所での出航手続き、そして宇宙船乗船の許可証発行の手続きなどである。
一昔前とは異なり、問い掛けに対して答えとして用意された四つの選択肢のうちのどれかを人差し指でタップするだけで済むのが便利なところだ。
それでも面倒であることには変わらない。修也は辟易することになった。
まるで重いものでも取り憑いているかのように両肩を大きく下げた修也の前に例の水色のワンピースを着た女性が姿を見せた。
「お疲れ様です! 大津さん!!」
「お、大声を出さないでくれますか」
修也は少し怒りの混じった声で答えた。無理もない。朝から役所で手続きを済ませて精神的に疲労を覚えている状態で空気の読めない明るい声を投げ掛けられたら苛立ちを覚えるのも当然だった。
だが、水色のワンピースを着た女性は修也の苛立ちなど無視して話を続けていった。
「これから大津さんにはねぇ! 交易の間に苦楽を共にするお友達を紹介させていただきまーす」
「お、お友達?」
「はい!付いてきてください」
水色のワンピースを着た女性に案内され、修也はビルの最上階に位置する巨大なミーティングルームへと案内された。
ミーティングルームの真横にかつてのプレート代わりに表示されていたディスプレイの電子文字には『第二会議室』と記されていた。
「大津さんご案内でーす!」
水色のワンピースを着た女性の声を聞いて、先に座っていたと思われる二人の男女がパイプ椅子の上から立ち上がって修也に向かって一礼を行なった。
「紹介しますねぇ。男の方がジョウジさん。名前はカタカナで『ジョウジ』と書くんですよぉ」
「ジョウジです。よろしくお願いします」
ジョウジの声はアンドロイドに相応しい電子音だった。機械の音声が人間の言葉を棒読みしているような温かみのない声でという印象を受けた。
「こっちがカエデちゃんでーす。カエデちゃんはまだ十七歳なんですけどぉ、アンドロイドの学校を優秀な成績で卒業した優等生なんですよー」
水色のワンピースを着た女性は誇らしげに語った。まるで自分の妹を語るかのような親しげな形で紹介していたのが修也には引っ掛かった。
だが、黒色のタイトスカートスーツを着た少女の方は女性の言葉など気に留めることもせずに修也に向かって一礼を行なっていった。
修也もそれに対して丁寧に頭を下げ返した。
「はーい。これでお互いの顔合わせは済みましたねー。これから宇宙に交易に出るための必要なことを説明させていただきます」
水色のワンピースを着た女性は懐から携帯端末を取り出した。そしてすぐに携帯端末を弄り始めていったかと思うと、ミーティングルームの壁をスクリーンの代わりにして映像を映し出していった。
壁にはメトロポリス社が保有するという巨大なロケットが映し出されていた。
「このロケットはいわゆる超高速航法。いわゆるワープ技術を用いて飛びます。そのため何億光年先の交易先にも飛ぶことが可能なんですよ。百年前じゃ考えられない技術ですよねー」
水色のワンピースを着た女性は一人で感心したように言った。
「このワープ技術があるからウラシマ効果に関しても心配はありません。地球を離れるのと同時にワープを使って一気に目的の惑星にまで行けるので、大津さんとご家族との距離が縮まるなんてことは絶対にありませんから心配しないでくださいね」
水色のワンピースを着た女性は『絶対』を強調して言った。
一番の不安は操作ミスであったが、それに関しても運転を行うのはアンドロイドであるカエデなので問題はないそうだ。人間とは異なりアンドロイドは命令されたことを忠実に守るので操作ミスなどということは絶対に起きないのだそうだ。
「ですから安心して異星獣や蛮族を相手に戦ってくださいねー」
水色のワンピースを着た女性は和かな笑みを浮かべながら言った。
だが、修也は女性とは対照的に不安から引き攣ったような笑みを浮かべることしかできなかった。
大事な息子は反抗期のせいか、父親である修也との会話を拒否している。娘に至っては無関心を貫いていて夕食の席でも目を合わせようともしなかった。
どちらも思春期の流れからくる人間の考え方だろう。
エレクトラアナハイニムス社をクビになった日以降は定時で帰ってくることが鬱陶しいくて仕方がないのだろう。分かってはいるが、家族のために慣れない空手で必死になって動いている父親に向かってあまりと言えばあまりな態度ではないだろうか。
修也は一人で頬杖をついて溜息を吐いていた。そんな自分の前に妻が自らの手で入れた緑茶を置いた。
「お疲れ様です。婿殿」
「婿殿はやめてくれよ。時代劇じゃあないんだから」
修也の頭の中にあったのは冴えない同心で普段は義理の母と嫁にいびられている男が実は最強の殺し屋でしたというとんでもな設定を持つ百年以上前に放送された時代劇の主人公の顔だ。
妻の冗談を受けて修也は苦笑しながら緑茶を啜っていった。なかなか美味しい味だ。
修也がお茶の味に美味さに痺れていた時だ。ふと修也の携帯端末に着信を告げる音が聞こえた。
ピコーンという特徴的な音は誰もが耳にしているだろう。修也がメールを開くと、そこには村井社長直々のメールだった。
修也が目を丸くしていると、そこには衝撃の事実が告げられていた。
『こんばんは。村井です。夜遅くに申し訳ありません。ですがどうしてもお伝えしたいことがあり、こうしてメールという形でご連絡させていただくことになりました。
大津さん。いよいよ一週間後にあなたにとって初となる仕事が始まります。
我が社の誇る巨大ロケットに乗り、三つの星との交易並びに新惑星開拓事業の護衛をお願い致します。心配は無用です。ロケットの運用や現地でのコミュニケーションは専用のアンドロイドが担当致しますので』
「せ、専用のアンドロイドか……」
修也は呆気に取られていた。修也にとってフレッドセンが言っていた宇宙船での旅というのはもう少し後になるかと思っていたのだ。
だが、メールの様子から察するにフレッドセンは本気で一週間後に宇宙船を出発させるつもりでいるらしい。
正気とは思えなかった。宇宙船の通達にしては急すぎる。
だが、これも条件である以上は受け入れるより他にない。
修也は妻と向き合い、
「大事な話があるんだ」
と、真剣な顔を浮かべて言った。
「あら、何かしら?」
妻は夫からとんでもないことを告白されるとも知らずにいつも通りの朗らかな笑みを浮かべて答えた。
翌日からの一週間は最後の仕上げが行われた。座学の成果を確認するためのペーパーテスト、無重力に耐えるための実践テスト、剣道と空手の師範と最終試合等が組み込まれ慌ただしい時間を過ごすことになった。
その後は出航の手続きを行うことになった。地球から宇宙に出るためにはそれ相応の準備が必要になるとされ、修也はひたすらその用意に励むことになった。
役所での出航手続き、そして宇宙船乗船の許可証発行の手続きなどである。
一昔前とは異なり、問い掛けに対して答えとして用意された四つの選択肢のうちのどれかを人差し指でタップするだけで済むのが便利なところだ。
それでも面倒であることには変わらない。修也は辟易することになった。
まるで重いものでも取り憑いているかのように両肩を大きく下げた修也の前に例の水色のワンピースを着た女性が姿を見せた。
「お疲れ様です! 大津さん!!」
「お、大声を出さないでくれますか」
修也は少し怒りの混じった声で答えた。無理もない。朝から役所で手続きを済ませて精神的に疲労を覚えている状態で空気の読めない明るい声を投げ掛けられたら苛立ちを覚えるのも当然だった。
だが、水色のワンピースを着た女性は修也の苛立ちなど無視して話を続けていった。
「これから大津さんにはねぇ! 交易の間に苦楽を共にするお友達を紹介させていただきまーす」
「お、お友達?」
「はい!付いてきてください」
水色のワンピースを着た女性に案内され、修也はビルの最上階に位置する巨大なミーティングルームへと案内された。
ミーティングルームの真横にかつてのプレート代わりに表示されていたディスプレイの電子文字には『第二会議室』と記されていた。
「大津さんご案内でーす!」
水色のワンピースを着た女性の声を聞いて、先に座っていたと思われる二人の男女がパイプ椅子の上から立ち上がって修也に向かって一礼を行なった。
「紹介しますねぇ。男の方がジョウジさん。名前はカタカナで『ジョウジ』と書くんですよぉ」
「ジョウジです。よろしくお願いします」
ジョウジの声はアンドロイドに相応しい電子音だった。機械の音声が人間の言葉を棒読みしているような温かみのない声でという印象を受けた。
「こっちがカエデちゃんでーす。カエデちゃんはまだ十七歳なんですけどぉ、アンドロイドの学校を優秀な成績で卒業した優等生なんですよー」
水色のワンピースを着た女性は誇らしげに語った。まるで自分の妹を語るかのような親しげな形で紹介していたのが修也には引っ掛かった。
だが、黒色のタイトスカートスーツを着た少女の方は女性の言葉など気に留めることもせずに修也に向かって一礼を行なっていった。
修也もそれに対して丁寧に頭を下げ返した。
「はーい。これでお互いの顔合わせは済みましたねー。これから宇宙に交易に出るための必要なことを説明させていただきます」
水色のワンピースを着た女性は懐から携帯端末を取り出した。そしてすぐに携帯端末を弄り始めていったかと思うと、ミーティングルームの壁をスクリーンの代わりにして映像を映し出していった。
壁にはメトロポリス社が保有するという巨大なロケットが映し出されていた。
「このロケットはいわゆる超高速航法。いわゆるワープ技術を用いて飛びます。そのため何億光年先の交易先にも飛ぶことが可能なんですよ。百年前じゃ考えられない技術ですよねー」
水色のワンピースを着た女性は一人で感心したように言った。
「このワープ技術があるからウラシマ効果に関しても心配はありません。地球を離れるのと同時にワープを使って一気に目的の惑星にまで行けるので、大津さんとご家族との距離が縮まるなんてことは絶対にありませんから心配しないでくださいね」
水色のワンピースを着た女性は『絶対』を強調して言った。
一番の不安は操作ミスであったが、それに関しても運転を行うのはアンドロイドであるカエデなので問題はないそうだ。人間とは異なりアンドロイドは命令されたことを忠実に守るので操作ミスなどということは絶対に起きないのだそうだ。
「ですから安心して異星獣や蛮族を相手に戦ってくださいねー」
水色のワンピースを着た女性は和かな笑みを浮かべながら言った。
だが、修也は女性とは対照的に不安から引き攣ったような笑みを浮かべることしかできなかった。
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