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タクシーキラー編
中村孝太郎という男
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女の子ーー七尾美波はその日は白籠署からの帰り、何となく家に帰る気もなく、白籠駅周辺のファーストフード店に寄っていた。
美波が読んでいたエドガーアランポーの短編集を閉じ、食べていた物と飲んでいた物をダストシュートに入れていた時だ。
「おや、キミは」
と、映画の俳優のような心地の良い声が聞こえてくる。
思わず美波が振り向くと、そこには昼間に会った例の刑事が立っていた。
「あ、刑事さん。ご飯ですか?」
「ああ、久し振りにここで食事がしたくてね、3日ほど遠い場所にいたから……」
勿論、遠い場所という本当の意味を美波は知らないだろう。
だが、美波はふーんという適当な相槌を打っておく。
「どうして、キミはこんな所に……言っちゃあなんだけれど、この時間はかなり遅いし……」
「お父さんが家に居なくて……誰も居ない家に帰りたくなかったんです」
その言葉に孝太郎は言葉を詰まらせてしまう。
「もういいでしょう、本当はもっとここに居たいんだけれど、帰らないとやっぱり不安だし、ほらずっと家を空けると、何か変な人が機会を伺っているのかもしれないでしょ?」
孝太郎は学校は?と尋ねようとしたが、今日が土曜日だという事を思い出し、何も言わないでおく。
「刑事さん、あなたはお昼の時間にお父さんの行方を捜すと言ってくれましたよね?」
「ああ」
「本当ですよね?」
美波の目が険しくなる。どうやら、孝太郎を疑っているらしい。
孝太郎はそんな事無いよと苦笑しながら答える。
「なら、いいんですけど……」
美波はそう言って、ダストシュートにゴミを捨てる。
次に美波は孝太郎に空きましたよと伝えて、ダストシュートを譲る。
孝太郎がそれに甘えて、ダストシュートにゴミを捨てていた時だ。
「テメェら、動くな全員この場に留まれッ!」
一人の柄の悪そうな男が、ジャックナイフで一人のOLと思われるスーツ姿の女性を脅しながら、
「いいな、テメェら金を用意しろッ!この女がどうなってもいいんならなッ!」
孝太郎は武器保存から38口径リボルバーを抜き取り、柄の悪そうな男に銃口を向ける。
孝太郎の今いるダストシュートから、30歩程離れている場所にいる、柄の悪そうなジーンズとシャツとデニムのジャケットを見に纏った男を撃つには十分過ぎるかもしれない。
なので、男は慌てたらしく、
「て、テメェ刑事か!?」
「服を見れば、分かるだろ?それとも、この顔に見覚えがないとでも言うのか?」
美波はまるで、牢獄で囚人同士がお互いの経歴を自慢し合っているようだと身震いしてしまう。
「ああ、昨日の報道で見たぞ! 昌原を四国で追い詰めた追い詰めた奴だろ?」
「なら、おれが本気なのも分かるだろ?」
孝太郎は撃鉄を立てながら言う。
柄の悪そうな男は拳銃を構える孝太郎の姿が、本当に撃つつもりだろうと下唇を噛み締める。
だが、恐る恐る口を開き、
「へっ、撃てるものかよ! ここは中心部とはいえビッグ・トーキョーの街の一つにあるファーストフード店なんだぜ、その弾丸を撃ったら、確実にトラウマになる奴もいるだろうな?やってみろよ、正義のヒーローさんよ」
孝太郎はその言葉に思わず弛緩してしまう。
それから、口元を緩めながら、
「お前は何か勘違いをしているようだな?おれは単なる一警察官に過ぎないんだ。それこそ、漫画やアニメに出てくるヒーローのような真似ができるかよ?おれはただ市民の安全と安心を守りたいだけなんだ」
「へぇ~なら、この女の安全も守ってみろよ! 警察官さんよォ! 」
柄の悪い男はジャックナイフで女性の肌を切る真似をすると言う脅しをしながら、叫ぶ。
「クソ野郎が……」
孝太郎は両手で銃を握り、本気で撃つぞと言わんばかりに銃口を向ける。
「へっへっ、撃つのかよ?その前にこの女の顔を切り裂いちまうけどな」
男がジャックナイフを握りしめ、女性の頬を傷つけようとした時だ。
孝太郎は即座に銃口を天井に向け、銃弾を放つ。
その効果は抜群と言っても良い。現に男性客はパニックになり、女性客は悲鳴を上げている。
男も周りにつられて、パニックになってしまったのだろう。
周りをキョロキョロと見渡している。
周りからすれば、男が周りにつられてしまったのは僅かな時間だったに違いない。
だが、その一瞬が男の命運を分けた。
孝太郎は男の元まで走り抜け、ジャックナイフの前に右手を振り下ろす。
すると、ジャックナイフは孝太郎の元にまで引き寄せられてしまう。
「な、何をしやがったテメェ!?」
「おれの魔法を使った。おれの破壊魔法でな、お前とおれとの間にあった僅かな空間を破壊して、お前の持っていたジャックナイフを引き寄せた」
男はそれを聞くと、頬の筋肉をプルプルと震わせ、
「ちくしょう! この野郎ッ!ぶっ殺してやるゥ!」
男は女性を放し、孝太郎に殴りかかるのだが、
「甘いな」
孝太郎は男を容易に捻じ伏せる。
その後は階下の店員が通報したのだろう。制服を着た仲間たちによって、男は捕らえられた。
孝太郎が一悶着に疲れて、帰ろうとした時だ。
あのという声と共に呼び止められる。
「孝太郎さん……あなたを信じてもいいんですよね?」
「勿論、必ずきみのお父さんを捜し出すよ」
孝太郎の国王に忠誠を誓う騎士のような物言いに美波は心を打ち付けられしまう。
「信じて……いいのね?」
孝太郎は何も言うことなく、黙って首を縦に動かす。
「ありがとう……」
美波はそう言って、駅に向かう。その様子を孝太郎は優しく見守っていた。
「美しい、やはり私の人形はこうでなくては……」
田山浩三郎は自分の作り出した蝋人形を眺めていた。
彼にとって、蝋人形は人生のバイブルであり、同時に何とも言えない興奮をもたらす最高の趣味の一つでもある。
浩三郎は最後の仕上げとばかりに着色された蝋を人形に塗る。
これは近年の自分の中でも傑作の部類に入るだろうと自負していた。
そう、タクシー運転手の蝋人形。
メガネといい体型といい蝋人形とは言い難い、本当に人間のようにリアルな人形。
田山浩三郎は日本共和国。いや、世界でも一二を争う腕の良い蝋人形師であったのだ。
グレイ型の宇宙人のように不気味な顔と薄暗い地下の薄暗い蝋人形制作室が彼の異常さを際立たせていた。
「しかし、三原もケチな女だよな、お陰で私の芸術作品が発表できなくなるかもしれないじゃあないか」
浩三郎は出来たばかりの蝋人形を眺めながら、想像していた。
この蝋人形を発表し、再び世界中から賞賛を浴びる自分の姿を。
「ふう、休憩するか、さっきからずっと作業に取り掛かっていたからな」
浩三郎は階段を上り、北欧スタイルのキッチンでコーヒーを啜る。
そして、暇つぶしにテレビを点け、ワイドショーを眺める。
どうも、今放映しているのは自分が起こしている事件と同様に世間を賑わせている宇宙究明学会についての報道らしい。
「これは宇宙究明学会が、あの悪名高い世界審判教に並ぶカルト教団だという証拠なんですッ!」
宇宙究明学会追及の最先端たる坂山忠弁護士の突きつけた証拠に昌原は怯んでいるが、彼の隣にいた女性、石川葵が代わりに弁護士の質問に答えている。
浩三郎はそのワイドショーを見ながら、石川葵を自分の作品に加えられなかった事を悔いる。
どうして、自分はあの時に四国に向かわなかったのだろうと。
「まあ、過ぎたことを悔いても仕方がないだろうな……さてと、私は作成の続きに向かえばいいだろう」
浩三郎はコーヒーを飲み終えて、テレビのスイッチを切り、地下室に向かう。
美波が読んでいたエドガーアランポーの短編集を閉じ、食べていた物と飲んでいた物をダストシュートに入れていた時だ。
「おや、キミは」
と、映画の俳優のような心地の良い声が聞こえてくる。
思わず美波が振り向くと、そこには昼間に会った例の刑事が立っていた。
「あ、刑事さん。ご飯ですか?」
「ああ、久し振りにここで食事がしたくてね、3日ほど遠い場所にいたから……」
勿論、遠い場所という本当の意味を美波は知らないだろう。
だが、美波はふーんという適当な相槌を打っておく。
「どうして、キミはこんな所に……言っちゃあなんだけれど、この時間はかなり遅いし……」
「お父さんが家に居なくて……誰も居ない家に帰りたくなかったんです」
その言葉に孝太郎は言葉を詰まらせてしまう。
「もういいでしょう、本当はもっとここに居たいんだけれど、帰らないとやっぱり不安だし、ほらずっと家を空けると、何か変な人が機会を伺っているのかもしれないでしょ?」
孝太郎は学校は?と尋ねようとしたが、今日が土曜日だという事を思い出し、何も言わないでおく。
「刑事さん、あなたはお昼の時間にお父さんの行方を捜すと言ってくれましたよね?」
「ああ」
「本当ですよね?」
美波の目が険しくなる。どうやら、孝太郎を疑っているらしい。
孝太郎はそんな事無いよと苦笑しながら答える。
「なら、いいんですけど……」
美波はそう言って、ダストシュートにゴミを捨てる。
次に美波は孝太郎に空きましたよと伝えて、ダストシュートを譲る。
孝太郎がそれに甘えて、ダストシュートにゴミを捨てていた時だ。
「テメェら、動くな全員この場に留まれッ!」
一人の柄の悪そうな男が、ジャックナイフで一人のOLと思われるスーツ姿の女性を脅しながら、
「いいな、テメェら金を用意しろッ!この女がどうなってもいいんならなッ!」
孝太郎は武器保存から38口径リボルバーを抜き取り、柄の悪そうな男に銃口を向ける。
孝太郎の今いるダストシュートから、30歩程離れている場所にいる、柄の悪そうなジーンズとシャツとデニムのジャケットを見に纏った男を撃つには十分過ぎるかもしれない。
なので、男は慌てたらしく、
「て、テメェ刑事か!?」
「服を見れば、分かるだろ?それとも、この顔に見覚えがないとでも言うのか?」
美波はまるで、牢獄で囚人同士がお互いの経歴を自慢し合っているようだと身震いしてしまう。
「ああ、昨日の報道で見たぞ! 昌原を四国で追い詰めた追い詰めた奴だろ?」
「なら、おれが本気なのも分かるだろ?」
孝太郎は撃鉄を立てながら言う。
柄の悪そうな男は拳銃を構える孝太郎の姿が、本当に撃つつもりだろうと下唇を噛み締める。
だが、恐る恐る口を開き、
「へっ、撃てるものかよ! ここは中心部とはいえビッグ・トーキョーの街の一つにあるファーストフード店なんだぜ、その弾丸を撃ったら、確実にトラウマになる奴もいるだろうな?やってみろよ、正義のヒーローさんよ」
孝太郎はその言葉に思わず弛緩してしまう。
それから、口元を緩めながら、
「お前は何か勘違いをしているようだな?おれは単なる一警察官に過ぎないんだ。それこそ、漫画やアニメに出てくるヒーローのような真似ができるかよ?おれはただ市民の安全と安心を守りたいだけなんだ」
「へぇ~なら、この女の安全も守ってみろよ! 警察官さんよォ! 」
柄の悪い男はジャックナイフで女性の肌を切る真似をすると言う脅しをしながら、叫ぶ。
「クソ野郎が……」
孝太郎は両手で銃を握り、本気で撃つぞと言わんばかりに銃口を向ける。
「へっへっ、撃つのかよ?その前にこの女の顔を切り裂いちまうけどな」
男がジャックナイフを握りしめ、女性の頬を傷つけようとした時だ。
孝太郎は即座に銃口を天井に向け、銃弾を放つ。
その効果は抜群と言っても良い。現に男性客はパニックになり、女性客は悲鳴を上げている。
男も周りにつられて、パニックになってしまったのだろう。
周りをキョロキョロと見渡している。
周りからすれば、男が周りにつられてしまったのは僅かな時間だったに違いない。
だが、その一瞬が男の命運を分けた。
孝太郎は男の元まで走り抜け、ジャックナイフの前に右手を振り下ろす。
すると、ジャックナイフは孝太郎の元にまで引き寄せられてしまう。
「な、何をしやがったテメェ!?」
「おれの魔法を使った。おれの破壊魔法でな、お前とおれとの間にあった僅かな空間を破壊して、お前の持っていたジャックナイフを引き寄せた」
男はそれを聞くと、頬の筋肉をプルプルと震わせ、
「ちくしょう! この野郎ッ!ぶっ殺してやるゥ!」
男は女性を放し、孝太郎に殴りかかるのだが、
「甘いな」
孝太郎は男を容易に捻じ伏せる。
その後は階下の店員が通報したのだろう。制服を着た仲間たちによって、男は捕らえられた。
孝太郎が一悶着に疲れて、帰ろうとした時だ。
あのという声と共に呼び止められる。
「孝太郎さん……あなたを信じてもいいんですよね?」
「勿論、必ずきみのお父さんを捜し出すよ」
孝太郎の国王に忠誠を誓う騎士のような物言いに美波は心を打ち付けられしまう。
「信じて……いいのね?」
孝太郎は何も言うことなく、黙って首を縦に動かす。
「ありがとう……」
美波はそう言って、駅に向かう。その様子を孝太郎は優しく見守っていた。
「美しい、やはり私の人形はこうでなくては……」
田山浩三郎は自分の作り出した蝋人形を眺めていた。
彼にとって、蝋人形は人生のバイブルであり、同時に何とも言えない興奮をもたらす最高の趣味の一つでもある。
浩三郎は最後の仕上げとばかりに着色された蝋を人形に塗る。
これは近年の自分の中でも傑作の部類に入るだろうと自負していた。
そう、タクシー運転手の蝋人形。
メガネといい体型といい蝋人形とは言い難い、本当に人間のようにリアルな人形。
田山浩三郎は日本共和国。いや、世界でも一二を争う腕の良い蝋人形師であったのだ。
グレイ型の宇宙人のように不気味な顔と薄暗い地下の薄暗い蝋人形制作室が彼の異常さを際立たせていた。
「しかし、三原もケチな女だよな、お陰で私の芸術作品が発表できなくなるかもしれないじゃあないか」
浩三郎は出来たばかりの蝋人形を眺めながら、想像していた。
この蝋人形を発表し、再び世界中から賞賛を浴びる自分の姿を。
「ふう、休憩するか、さっきからずっと作業に取り掛かっていたからな」
浩三郎は階段を上り、北欧スタイルのキッチンでコーヒーを啜る。
そして、暇つぶしにテレビを点け、ワイドショーを眺める。
どうも、今放映しているのは自分が起こしている事件と同様に世間を賑わせている宇宙究明学会についての報道らしい。
「これは宇宙究明学会が、あの悪名高い世界審判教に並ぶカルト教団だという証拠なんですッ!」
宇宙究明学会追及の最先端たる坂山忠弁護士の突きつけた証拠に昌原は怯んでいるが、彼の隣にいた女性、石川葵が代わりに弁護士の質問に答えている。
浩三郎はそのワイドショーを見ながら、石川葵を自分の作品に加えられなかった事を悔いる。
どうして、自分はあの時に四国に向かわなかったのだろうと。
「まあ、過ぎたことを悔いても仕方がないだろうな……さてと、私は作成の続きに向かえばいいだろう」
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