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聖杯争奪戦編
土人形(ゴーレム)
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中村孝太郎が宇宙究明学会の幹部の一人。井川良正と接触できたのは運が良いと言ってよかった。
今朝に皇居から聖杯のカケラが一つ奪われたという報告と近くの住宅地のマンションの屋上の上で、国籍不明の男が死んでいるというニュースを聞くなり、孝太郎はこの事件を例の宇宙究明学会の仕業だと確信し、次に彼らが小田原に向かう事を想定し、小田原城に着いたところに、他の人々とは異なる教団独特の衣服を着た井川の姿を見て、孝太郎はすぐに職務質問をした。警察学校ではそう習っていたし、過去に怪しげな人物を見かけて、職務質問せずに尾行して、巻かれて、見失ったという話を聞いてから、孝太郎は職務質問をせずにはいられなかった。
「すいません。私は刑事なのですが、あなたは宇宙究明学会の方ですよね?どうして、小田原に……?」
孝太郎に尋ねられたのが、意外だったのか、信者の中でも特に目立つアフロヘアーの男(後に井川良正だと分かったのだが)があからさまに動揺しているような素振りを見せていた。
「いえ、この近くにロシア人のテロリストが潜伏しているという情報があったもので、少しお尋ねしたかったんです。宇宙究明学会にはロシア人の信者が多いと聞きますし、こんなに沢山の信者を連れて、この小田原という小さな城の周りで何をしているのか、気になったものですから」
「言いがかりじゃあないですかッ!あなた方警察は我々をまるでテロリストか何かのように思っているんだッ!我々はれっきとした宗教法人なんだッ!それに、我々だって旅行にくらい行くよ! 」
「本当に申し訳ありません」
孝太郎は深く頭を下げた。
「全くですよ! さぁ、用件が済んだのなら、帰ってもらいましょうか! 」
「いえ、まだ帰るわけにはいかないんです」
孝太郎は微笑を浮かべながら、小さく右手を横に振る。
「何を聞きたいんですか?」
と、観念したのか、男は肩を落として、溜息を吐きながら、孝太郎に尋ねた。
「ええ、大した事じゃあないんですがね、1日前にね、ちょうど我々にテロリストの情報が知らされる前に……先日の弁護士の失踪事件に教団が関係しているという紙が白籠署に届いたんですよ、そして、調べてみたところ……」
孝太郎は懐からメモ帳を取り出し、慣れた手つきで紙をめくりながら、そこが書かれた場所を見せてやる。
「これは私が書いたものではありませんよ、届いたメモを貼り付けたものです」
「メモを?」
井川は不思議そうだった。それもその筈。この魔法と科学が発達した23世紀の時代にワザワザメモ帳なんて物を使い、あまつさえ写真を撮って、それをノートに貼り付けるなんて。そんな原始的な活動をする人間を井川は見たことがなかったからだ。
「私には懐古趣味があるんですよ、紙の手帳とペンと写真という原始的なのが好きでね」
そう言って、微笑しながら、自分の趣味を語る孝太郎を尻目に井川はふーんと相槌を打つばかり。
そこから、思い出したかのように孝太郎はあっと叫んでから、引き続き井川の目を見つめる。
「どうかしましたか?」
「いえ、一つだけ疑問に思ったことがありまして……」
「疑問ですか?」
「ええ、井川さんは昌原道明の側近中の側近と呼ばれ、確か九州の方に行っていた筈ですよね?教団のホームページにはそう書いてありましたけれど……」
井川は孝太郎の目論見を理解した。普段いる筈がない場所にいるという矛盾を突き、自分を追い詰めるつもりなのだろう。
だが、そうは問屋が卸さない。
「先ほども申し上げましたが、我々が来たのは旅行ですよ、全く関係ない事です。もう行っていいでしょうか?」
その言葉に孝太郎は行き詰まったようで、井川を帰そうとする、まさにその瞬間だった。仲間の一人が孝太郎に向かって怒鳴りつけたのだ。
「残念だったなッ!お前は捜査の名のもとに我々の宗教を弾圧したいようだが、そんな事は昌原会長がお許しにならないぞ! 昌原会長は時間をもコントロールされるお方ッ!お前ごときが、簡単に触れられる相手じゃあないんだッ!」
その言葉突破口となったようだ。孝太郎はもう一度聞かせてくださいと信者に笑顔で問い詰める。
信者の男はしまったと思って、口を塞いだのだが、もはや後の祭り。
しつこく、食い下がってくる。
「時間をコントロールするというのはどういう事で?」
「いえ、我々には関係がない事で……」
「ええ、何もありませんよ、我々はただ旅行に……」
井川と先ほど口を滑らせた信者は必死にその場を取り繕うとするのだが、周りの信者はそうはさせないようだった。
「昌原会長は我々に聖杯のカケラを探せと仰られたのだッ!この小田原城にあるッ!」
「だから、お前はここで宇宙に返ってもらうしかないッ!」
信者は武器保存から、出したのだろうか、一丁のピストルを取り出す。
こうなっては現行犯だ。孝太郎は右足で信者の両腕を蹴り飛ばし、銃を弾き落としてから、一メートルばかり距離を置いて、武器保存から、ポンプ式のショットガンを取り出す。
「動くなッ!お前たちを逮捕するッ!」
孝太郎のその言葉を聞くなり、井川は原因となった信者たちを怒鳴りつける。
「お前たちは何であんな事を言ったんだッ!バカタレがッ!お前たちの発言が余計に昌原会長を苦しめることになるとは思わなかったのか!?」
井川の言葉に信者の男たちは負けじと大声で言い返す。
「いえ、あの男は我々をずっと監視してきた憎い男ですッ!昌原会長を追い詰めた例の強制捜査の件も彼が上に申告したと聞きましたッ!」
井川は仲間の気持ちが痛いほど分かる。少しばかり前から、自分たちの仲間を摘発し、北海道では同じ仲間であるトミー・モルテを捕縛した憎い男だ。トミーは現在他のボルジア・ファミリーの仲間とは異なり、精神病院に収容されていると聞く。
彼が自由三つ葉葵党の議員である父親に口添えし、トミーを追い詰めるために精神病院に入れたに違いない。世間では親子関係は最悪と言われているが、それは嘘に違いないと井川は推測した。
「しょうがない……やるしかないのか……」
井川は武器保存から、教団がロマノフ帝国から密輸入したと言われているAK47を取り出す。
「ショットガンとマシンガンじゃあ、弾を大きく出せる分こっちの方が有利だね」
井川は孝太郎に聞こえるように大きな声で叫ぶように言った。
「いいや、ショットガンの方が威力は大きいんだぜ」
孝太郎はショットガンの引き金に手をかけながら言った。まずい。今にも引き金を引きそうだ。
井川は頭がクラクラしそうだった。聖杯という事がバレてしまったという事実を知られたままにしておくわけにはいかない。
だからと言って、井川は目の前の刑事の男を殺す気にはなれない。
どうしようかと自問自答していると、仲間の一人が勝手に孝太郎に発砲する。
井川は勝手に発砲した仲間を批判するのだが、どうも目の前の刑事は意に返していないらしい。
弾が当たっても何ともないようだ。井川は刑事が無傷な理由を察する。
どうやら、彼の周りを薄いバリアーが覆っている。これで、仲間の攻撃を防いだのだろう。
「やれやれだな、なら、今度はこちらからいかせてもらうぞ! 」
孝太郎は反撃のチャンスとばかりに、ポンプ式のショットガンを空中に発砲し、井川たちを怯えさせてから、新たに武器保存から、オート拳銃を持ちながら、突っ込んでくる。
射撃技術はまさに一流。刑事が一発、二発と撃っていくたびに、仲間たちは足を撃たれて再起不能になっていく。
井川はここで、ようやく自分の魔法土人形を使用する事を決めた。
今朝に皇居から聖杯のカケラが一つ奪われたという報告と近くの住宅地のマンションの屋上の上で、国籍不明の男が死んでいるというニュースを聞くなり、孝太郎はこの事件を例の宇宙究明学会の仕業だと確信し、次に彼らが小田原に向かう事を想定し、小田原城に着いたところに、他の人々とは異なる教団独特の衣服を着た井川の姿を見て、孝太郎はすぐに職務質問をした。警察学校ではそう習っていたし、過去に怪しげな人物を見かけて、職務質問せずに尾行して、巻かれて、見失ったという話を聞いてから、孝太郎は職務質問をせずにはいられなかった。
「すいません。私は刑事なのですが、あなたは宇宙究明学会の方ですよね?どうして、小田原に……?」
孝太郎に尋ねられたのが、意外だったのか、信者の中でも特に目立つアフロヘアーの男(後に井川良正だと分かったのだが)があからさまに動揺しているような素振りを見せていた。
「いえ、この近くにロシア人のテロリストが潜伏しているという情報があったもので、少しお尋ねしたかったんです。宇宙究明学会にはロシア人の信者が多いと聞きますし、こんなに沢山の信者を連れて、この小田原という小さな城の周りで何をしているのか、気になったものですから」
「言いがかりじゃあないですかッ!あなた方警察は我々をまるでテロリストか何かのように思っているんだッ!我々はれっきとした宗教法人なんだッ!それに、我々だって旅行にくらい行くよ! 」
「本当に申し訳ありません」
孝太郎は深く頭を下げた。
「全くですよ! さぁ、用件が済んだのなら、帰ってもらいましょうか! 」
「いえ、まだ帰るわけにはいかないんです」
孝太郎は微笑を浮かべながら、小さく右手を横に振る。
「何を聞きたいんですか?」
と、観念したのか、男は肩を落として、溜息を吐きながら、孝太郎に尋ねた。
「ええ、大した事じゃあないんですがね、1日前にね、ちょうど我々にテロリストの情報が知らされる前に……先日の弁護士の失踪事件に教団が関係しているという紙が白籠署に届いたんですよ、そして、調べてみたところ……」
孝太郎は懐からメモ帳を取り出し、慣れた手つきで紙をめくりながら、そこが書かれた場所を見せてやる。
「これは私が書いたものではありませんよ、届いたメモを貼り付けたものです」
「メモを?」
井川は不思議そうだった。それもその筈。この魔法と科学が発達した23世紀の時代にワザワザメモ帳なんて物を使い、あまつさえ写真を撮って、それをノートに貼り付けるなんて。そんな原始的な活動をする人間を井川は見たことがなかったからだ。
「私には懐古趣味があるんですよ、紙の手帳とペンと写真という原始的なのが好きでね」
そう言って、微笑しながら、自分の趣味を語る孝太郎を尻目に井川はふーんと相槌を打つばかり。
そこから、思い出したかのように孝太郎はあっと叫んでから、引き続き井川の目を見つめる。
「どうかしましたか?」
「いえ、一つだけ疑問に思ったことがありまして……」
「疑問ですか?」
「ええ、井川さんは昌原道明の側近中の側近と呼ばれ、確か九州の方に行っていた筈ですよね?教団のホームページにはそう書いてありましたけれど……」
井川は孝太郎の目論見を理解した。普段いる筈がない場所にいるという矛盾を突き、自分を追い詰めるつもりなのだろう。
だが、そうは問屋が卸さない。
「先ほども申し上げましたが、我々が来たのは旅行ですよ、全く関係ない事です。もう行っていいでしょうか?」
その言葉に孝太郎は行き詰まったようで、井川を帰そうとする、まさにその瞬間だった。仲間の一人が孝太郎に向かって怒鳴りつけたのだ。
「残念だったなッ!お前は捜査の名のもとに我々の宗教を弾圧したいようだが、そんな事は昌原会長がお許しにならないぞ! 昌原会長は時間をもコントロールされるお方ッ!お前ごときが、簡単に触れられる相手じゃあないんだッ!」
その言葉突破口となったようだ。孝太郎はもう一度聞かせてくださいと信者に笑顔で問い詰める。
信者の男はしまったと思って、口を塞いだのだが、もはや後の祭り。
しつこく、食い下がってくる。
「時間をコントロールするというのはどういう事で?」
「いえ、我々には関係がない事で……」
「ええ、何もありませんよ、我々はただ旅行に……」
井川と先ほど口を滑らせた信者は必死にその場を取り繕うとするのだが、周りの信者はそうはさせないようだった。
「昌原会長は我々に聖杯のカケラを探せと仰られたのだッ!この小田原城にあるッ!」
「だから、お前はここで宇宙に返ってもらうしかないッ!」
信者は武器保存から、出したのだろうか、一丁のピストルを取り出す。
こうなっては現行犯だ。孝太郎は右足で信者の両腕を蹴り飛ばし、銃を弾き落としてから、一メートルばかり距離を置いて、武器保存から、ポンプ式のショットガンを取り出す。
「動くなッ!お前たちを逮捕するッ!」
孝太郎のその言葉を聞くなり、井川は原因となった信者たちを怒鳴りつける。
「お前たちは何であんな事を言ったんだッ!バカタレがッ!お前たちの発言が余計に昌原会長を苦しめることになるとは思わなかったのか!?」
井川の言葉に信者の男たちは負けじと大声で言い返す。
「いえ、あの男は我々をずっと監視してきた憎い男ですッ!昌原会長を追い詰めた例の強制捜査の件も彼が上に申告したと聞きましたッ!」
井川は仲間の気持ちが痛いほど分かる。少しばかり前から、自分たちの仲間を摘発し、北海道では同じ仲間であるトミー・モルテを捕縛した憎い男だ。トミーは現在他のボルジア・ファミリーの仲間とは異なり、精神病院に収容されていると聞く。
彼が自由三つ葉葵党の議員である父親に口添えし、トミーを追い詰めるために精神病院に入れたに違いない。世間では親子関係は最悪と言われているが、それは嘘に違いないと井川は推測した。
「しょうがない……やるしかないのか……」
井川は武器保存から、教団がロマノフ帝国から密輸入したと言われているAK47を取り出す。
「ショットガンとマシンガンじゃあ、弾を大きく出せる分こっちの方が有利だね」
井川は孝太郎に聞こえるように大きな声で叫ぶように言った。
「いいや、ショットガンの方が威力は大きいんだぜ」
孝太郎はショットガンの引き金に手をかけながら言った。まずい。今にも引き金を引きそうだ。
井川は頭がクラクラしそうだった。聖杯という事がバレてしまったという事実を知られたままにしておくわけにはいかない。
だからと言って、井川は目の前の刑事の男を殺す気にはなれない。
どうしようかと自問自答していると、仲間の一人が勝手に孝太郎に発砲する。
井川は勝手に発砲した仲間を批判するのだが、どうも目の前の刑事は意に返していないらしい。
弾が当たっても何ともないようだ。井川は刑事が無傷な理由を察する。
どうやら、彼の周りを薄いバリアーが覆っている。これで、仲間の攻撃を防いだのだろう。
「やれやれだな、なら、今度はこちらからいかせてもらうぞ! 」
孝太郎は反撃のチャンスとばかりに、ポンプ式のショットガンを空中に発砲し、井川たちを怯えさせてから、新たに武器保存から、オート拳銃を持ちながら、突っ込んでくる。
射撃技術はまさに一流。刑事が一発、二発と撃っていくたびに、仲間たちは足を撃たれて再起不能になっていく。
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