112 / 233
マスコミ・ウォーズ編
フェイク・アイドル作戦ーその⑥
しおりを挟む
鬼島はそんな孝太郎に動揺する素振りも見せずに、大げさに両手を広げて笑いを交えた大声で言った。
「フフフ、お前何か勘違いをしているんじゃあないのか?お前はたった一人でこの女どもを守りながら、戦うつもりなのか?ローンレンジャーにでもなったつもりかい、お前は?」
「いいや、ローンレンジャーじゃあない、エリオット・ネスだな、今のオレの気分は、お前のような凶悪犯を相手に対峙するアンタッチャブルのリーダーだよ」
「へへへ、なら、エリオット・ネスさん、あんたはこのピンチをどう切り抜けるのよ、正面にはオレという強力な魔法師がいるんだし、周囲には機関銃を構えたヤクザたちが、所狭しと並んでいるんだ、お前が勝てる勝算は……」
しばらくの沈黙の後に鬼島は指をパチンと鳴らしてから、「ゼロだ」と悪魔のような不気味な微笑で孝太郎に迫る。
「そうかよ、お前はどうやら、オレが潜入している事は予測していたらしいが、この事は予想外だったらしいなッ!」
孝太郎はその予想外の出来事とやらを証明してみせるためか、「聡子! 明美! 」と大きな声で仲間を呼ぶ。
その言葉に反応し、女性たちの中から、多少小柄な三角ビキニの青髪の子と、黒髪の丸眼鏡をかけている地味そうな緑色のワンピース型の水着を身に付けている女の子がヤクザたちの足に発砲していく。
派手なネクタイ無しのスーツを着た柄の悪そうな男たちは次々と倒れていく。
「やれやれだな、こんなもんかな、あたしの相手は?」
ヤクザたちがその場にうずくまっている間に聡子は持っていたスコーピオン軽機関銃を西部劇のガンマンのように、グルリと回しながら呟く。
「そうみたいね、あとはプロデューサーの鬼島だけよ」
だが、鬼島は笑っていた。しかも、大きく……。
「フフフ、ハハハハ~!!! 」
その鬼島の様子に全員が黙って、鬼島の次の言葉を待つ。鬼島はそれを悟ったのか、フゥと小さなため息を吐いてから、怒りを押し殺すような声で言った。
「オレを本気で逮捕できると思っているのか?おめでたい警官どもだぜ、言っておくけど、オレは自分の性格をよーく分かっているんだ……オレが色々な芸能人に嫌われている事もな……その中にはオレを殺そうとしてくる奴だっていたんだぜ、だけれど、オレは生きている……それは何故か?答えは簡単ッ!オレの魔法が強力過ぎるからだよォォォォォォ~~!!! 」
鬼島はその自身の強さを誇示するかのように、自身の右腕から無数の紙を出す。孝太郎はただの紙じゃないかと、侮っていたのだが……。
「油断するなよ、白籠市のアンタッチャブルのリーダーさんよぉ~」
その一言ともに、空中に舞った無数の紙の一枚が、ハヤブサのような速さで、孝太郎の頰に迫り、そして、孝太郎の頰を切ったのだ。そして、その傷跡はまるで、ナイフで切られたかのように、ザックリと切られていたのだ。
「これがオレの実力や! 今頃、浜辺にいるお前らの仲間は別の仲間に始末されている頃だろうな」
と、鬼島はいやらしく笑う。
(やれやれだな、オレが傷付くのは全然構わないが、女性たちが傷付いちまうのだけは避けたい……)
孝太郎がそう考えていると、鬼島がそれを察したのかのように、宙に上がった紙のうちの何枚かを聡子や明美ではない女性に向かって放つ。
孝太郎はそれを見るなり、急いで女性たちの方に向かい、襲おうとしていた紙のうちの二枚を破壊した。
だが、一枚だけは間に合いそうにない。やむを得ずに孝太郎はある選択肢を取った。
「すっ、すいません)
孝太郎は女性を抱きかかえ、地面に紙が迫る前に地面に伏せる事で難を逃れた。
紙が何もない地面の上に突き刺さったのを確認してから、孝太郎は謝罪のために頭を下げる。それから、再び紙を放った卑劣間に向き直る。
「お前は本当にロクデナシだな?」
「何と言われようとも結構さ、お前はあの刈谷阿里耶を逮捕した実力者だしな、こんな手でも使わないと、勝てないんだよ」
「高評価してもらうのは、嬉しいけど、こんな卑怯な手を使うのは感心しないな」
「フン、どうだかね、いずれにしろ、お前はこの紙のせいで、自由に動けない……そうだろ?銃を使おうとしても、オレが撃たれる前に紙の一枚をオレが振り下ろさせて、誰かを道連れにするなんて考えはお前らにも予想済みなんだろ?だから、そのお嬢さんたち二人はオレを撃たないんだ、違うかい?」
孝太郎は思わず「正解」と言ってしまいなくなる程正確な答えを導き出した鬼島に思わず拍手をしてやりたい気分になってしまう。何故、彼は銃を撃たない事を察知したのだろうか。他にも理由はありそうなのに。孝太郎には謎だった。
「フフ、その顔だと図星らしいな、若いアンタッチャブルのリーダーさん」
「だとしたら、どうする?」
「だよなー! オレが有利だという状況は一向に変わらんからね! お前を助ける味方でも現れん限りなッ!」
鬼島がトドメとばかりに、孝太郎に紙を振り下ろそうとした時だった。突然、自分の足に刀で斬られたような傷ができ、その場にうずくまる。
「なっ、何がどうなっていやがるゥゥゥ~~!! 」
と、鬼島が斬られた右脚を抑えていると、鬼島にとっては馴染みのある男がワザと足音を立てながら歩いてくる。
「浜辺のヤクザどもが予想外に早く片付いたもんでね、お陰でずっと早くこっちの方に来れたからな」
淳一は勝者の笑みと言うような笑みを浮かべながら、鬼島の元へとやって来る。
「さてと、オレの友人を随分と苦しめてくれたようじゃん、このお礼はタップリとさせてもらうぜ」
淳一はそのまま無言で、右腕から魔法の刃を放っち、鬼島の右腕を斬る。ただし、ちゃんと腕が着くように浅く。
鬼島は苦痛に悶えていたが、左腕で淳一を狙うとする。
だが、淳一はそれを発見すると、即座に魔法で左腕を先ほどと同じ加減で斬り刻む。
もはや、鬼島に抵抗する気力は殆どない。その場で苦痛に泣き叫んでいるだけだ。空中に無限に浮かんでいたと思われる紙もいつの間にか消えて無くなっている。
そして、淳一は鬼島に近づき、手錠をかけた。
「これで一件落着ってところかな?」
淳一は何気なさそうに言ったが、女性たちからはまるでヒーローを見るようなキラキラと光る目で見られている。
「すっげぇ! マジでカッコいい! 」
「あっ、あたしと握手してよー」
そんな言葉が口々に聞こえてくる。淳一は「市民の安全を守るのは、警察官の義務ですから」なんて言いながらも、握手などに応じている。孝太郎は呆れながらも、助けに来てくれた淳一に感謝していた。
淳一が帰ってから、孝太郎が浜辺へと戻ろうとすると。
「あの、先程はありがとうございます! 」
と、孝太郎に頭を下げるのは、先ほど孝太郎に助けてもらった赤色のワンピース型の水着の女性であった。孝太郎は先ほどは顔をあまりよく見なかったので、普通の顔だと思っていたが、よく見れば今咲いたばかりの花のように美しい顔の女性であった。それに、先ほど淳一が呼んだ応援の警官が来た時に、女性は殆ど帰ったと思っていたので、孝太郎はまだ残っていた事に驚きつつも、平静を装い、微笑を浮かべながら言った。
「いえ、オレは警察官として当然のことをしたまでですよ」
孝太郎がそう言って、帰ろうとすると。
「待って! あの、あたしは普段はイタリアン料理のお店に勤めているんですけれど、その店とっても美味しいんです! 今度食べに来てくれませんか?勿論、一人で……」
孝太郎はその女性の思いに一応気づいたが、ここは敢えて指摘せずに、ええと微笑み、女性に一緒に帰るように諭してから、その場から去って行く。
「フフフ、お前何か勘違いをしているんじゃあないのか?お前はたった一人でこの女どもを守りながら、戦うつもりなのか?ローンレンジャーにでもなったつもりかい、お前は?」
「いいや、ローンレンジャーじゃあない、エリオット・ネスだな、今のオレの気分は、お前のような凶悪犯を相手に対峙するアンタッチャブルのリーダーだよ」
「へへへ、なら、エリオット・ネスさん、あんたはこのピンチをどう切り抜けるのよ、正面にはオレという強力な魔法師がいるんだし、周囲には機関銃を構えたヤクザたちが、所狭しと並んでいるんだ、お前が勝てる勝算は……」
しばらくの沈黙の後に鬼島は指をパチンと鳴らしてから、「ゼロだ」と悪魔のような不気味な微笑で孝太郎に迫る。
「そうかよ、お前はどうやら、オレが潜入している事は予測していたらしいが、この事は予想外だったらしいなッ!」
孝太郎はその予想外の出来事とやらを証明してみせるためか、「聡子! 明美! 」と大きな声で仲間を呼ぶ。
その言葉に反応し、女性たちの中から、多少小柄な三角ビキニの青髪の子と、黒髪の丸眼鏡をかけている地味そうな緑色のワンピース型の水着を身に付けている女の子がヤクザたちの足に発砲していく。
派手なネクタイ無しのスーツを着た柄の悪そうな男たちは次々と倒れていく。
「やれやれだな、こんなもんかな、あたしの相手は?」
ヤクザたちがその場にうずくまっている間に聡子は持っていたスコーピオン軽機関銃を西部劇のガンマンのように、グルリと回しながら呟く。
「そうみたいね、あとはプロデューサーの鬼島だけよ」
だが、鬼島は笑っていた。しかも、大きく……。
「フフフ、ハハハハ~!!! 」
その鬼島の様子に全員が黙って、鬼島の次の言葉を待つ。鬼島はそれを悟ったのか、フゥと小さなため息を吐いてから、怒りを押し殺すような声で言った。
「オレを本気で逮捕できると思っているのか?おめでたい警官どもだぜ、言っておくけど、オレは自分の性格をよーく分かっているんだ……オレが色々な芸能人に嫌われている事もな……その中にはオレを殺そうとしてくる奴だっていたんだぜ、だけれど、オレは生きている……それは何故か?答えは簡単ッ!オレの魔法が強力過ぎるからだよォォォォォォ~~!!! 」
鬼島はその自身の強さを誇示するかのように、自身の右腕から無数の紙を出す。孝太郎はただの紙じゃないかと、侮っていたのだが……。
「油断するなよ、白籠市のアンタッチャブルのリーダーさんよぉ~」
その一言ともに、空中に舞った無数の紙の一枚が、ハヤブサのような速さで、孝太郎の頰に迫り、そして、孝太郎の頰を切ったのだ。そして、その傷跡はまるで、ナイフで切られたかのように、ザックリと切られていたのだ。
「これがオレの実力や! 今頃、浜辺にいるお前らの仲間は別の仲間に始末されている頃だろうな」
と、鬼島はいやらしく笑う。
(やれやれだな、オレが傷付くのは全然構わないが、女性たちが傷付いちまうのだけは避けたい……)
孝太郎がそう考えていると、鬼島がそれを察したのかのように、宙に上がった紙のうちの何枚かを聡子や明美ではない女性に向かって放つ。
孝太郎はそれを見るなり、急いで女性たちの方に向かい、襲おうとしていた紙のうちの二枚を破壊した。
だが、一枚だけは間に合いそうにない。やむを得ずに孝太郎はある選択肢を取った。
「すっ、すいません)
孝太郎は女性を抱きかかえ、地面に紙が迫る前に地面に伏せる事で難を逃れた。
紙が何もない地面の上に突き刺さったのを確認してから、孝太郎は謝罪のために頭を下げる。それから、再び紙を放った卑劣間に向き直る。
「お前は本当にロクデナシだな?」
「何と言われようとも結構さ、お前はあの刈谷阿里耶を逮捕した実力者だしな、こんな手でも使わないと、勝てないんだよ」
「高評価してもらうのは、嬉しいけど、こんな卑怯な手を使うのは感心しないな」
「フン、どうだかね、いずれにしろ、お前はこの紙のせいで、自由に動けない……そうだろ?銃を使おうとしても、オレが撃たれる前に紙の一枚をオレが振り下ろさせて、誰かを道連れにするなんて考えはお前らにも予想済みなんだろ?だから、そのお嬢さんたち二人はオレを撃たないんだ、違うかい?」
孝太郎は思わず「正解」と言ってしまいなくなる程正確な答えを導き出した鬼島に思わず拍手をしてやりたい気分になってしまう。何故、彼は銃を撃たない事を察知したのだろうか。他にも理由はありそうなのに。孝太郎には謎だった。
「フフ、その顔だと図星らしいな、若いアンタッチャブルのリーダーさん」
「だとしたら、どうする?」
「だよなー! オレが有利だという状況は一向に変わらんからね! お前を助ける味方でも現れん限りなッ!」
鬼島がトドメとばかりに、孝太郎に紙を振り下ろそうとした時だった。突然、自分の足に刀で斬られたような傷ができ、その場にうずくまる。
「なっ、何がどうなっていやがるゥゥゥ~~!! 」
と、鬼島が斬られた右脚を抑えていると、鬼島にとっては馴染みのある男がワザと足音を立てながら歩いてくる。
「浜辺のヤクザどもが予想外に早く片付いたもんでね、お陰でずっと早くこっちの方に来れたからな」
淳一は勝者の笑みと言うような笑みを浮かべながら、鬼島の元へとやって来る。
「さてと、オレの友人を随分と苦しめてくれたようじゃん、このお礼はタップリとさせてもらうぜ」
淳一はそのまま無言で、右腕から魔法の刃を放っち、鬼島の右腕を斬る。ただし、ちゃんと腕が着くように浅く。
鬼島は苦痛に悶えていたが、左腕で淳一を狙うとする。
だが、淳一はそれを発見すると、即座に魔法で左腕を先ほどと同じ加減で斬り刻む。
もはや、鬼島に抵抗する気力は殆どない。その場で苦痛に泣き叫んでいるだけだ。空中に無限に浮かんでいたと思われる紙もいつの間にか消えて無くなっている。
そして、淳一は鬼島に近づき、手錠をかけた。
「これで一件落着ってところかな?」
淳一は何気なさそうに言ったが、女性たちからはまるでヒーローを見るようなキラキラと光る目で見られている。
「すっげぇ! マジでカッコいい! 」
「あっ、あたしと握手してよー」
そんな言葉が口々に聞こえてくる。淳一は「市民の安全を守るのは、警察官の義務ですから」なんて言いながらも、握手などに応じている。孝太郎は呆れながらも、助けに来てくれた淳一に感謝していた。
淳一が帰ってから、孝太郎が浜辺へと戻ろうとすると。
「あの、先程はありがとうございます! 」
と、孝太郎に頭を下げるのは、先ほど孝太郎に助けてもらった赤色のワンピース型の水着の女性であった。孝太郎は先ほどは顔をあまりよく見なかったので、普通の顔だと思っていたが、よく見れば今咲いたばかりの花のように美しい顔の女性であった。それに、先ほど淳一が呼んだ応援の警官が来た時に、女性は殆ど帰ったと思っていたので、孝太郎はまだ残っていた事に驚きつつも、平静を装い、微笑を浮かべながら言った。
「いえ、オレは警察官として当然のことをしたまでですよ」
孝太郎がそう言って、帰ろうとすると。
「待って! あの、あたしは普段はイタリアン料理のお店に勤めているんですけれど、その店とっても美味しいんです! 今度食べに来てくれませんか?勿論、一人で……」
孝太郎はその女性の思いに一応気づいたが、ここは敢えて指摘せずに、ええと微笑み、女性に一緒に帰るように諭してから、その場から去って行く。
0
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
おっさん、ドローン回収屋をはじめる
ノドカ
SF
会社を追い出された「おっさん」が再起をかけてドローン回収業を始めます。社員は自分だけ。仕事のパートナーをVR空間から探していざドローン回収へ。ちょっと先の未来、世代間のギャップに翻弄されながらおっさんは今日もドローンを回収していきます。
アカネ・パラドックス
雲黒斎草菜
SF
超絶美人なのに男を虫ケラのようにあしらう社長秘書『玲子』。その虫けらよりもひどい扱いを受ける『裕輔』と『田吾』。そんな連中を率いるのはドケチでハゲ散らかした、社長の『芸津』。どこにでもいそうなごく普通の会社員たちが銀河を救う使命を背負わされたのは、一人のアンドロイド少女と出会ったのが始まりでした。
『アカネ・パラドックス』では時系列を複雑に絡めた四次元的ストーリーとなっております。途中まで読み進むと、必ず初めに戻って読み返さざるを得ない状況に陥ります。果たしてエンディングまでたどり着きますでしょうか――。
建国戦記
ひでかず
SF
全世界規模の軍事衝突の余波によって2062年から、西暦1538年に飛ばされた日本国防軍第3任務艦隊。彼らは自らの手ではなく、織田信秀や織田信長の後押しを行って日本統一を進めつつ、自らは日本の友好国になる国家の建国へと動いていく。史実とは大きく異なった歴史の流れが始まろうとしていた。
愚者の箱庭
marvin
SF
シンは極度の人嫌いだった。見た目の良さが災いし、却って人付き合いが悪いと悪評の立つタイプだ。生まれながらの債務に翻弄されながらも唯一無二の資質を見出されたシンは、怪しげな資産家のもとで異星由来の転移装置の開発に従事していた。
そんなある日、シンは何者かに実験装置に突き飛ばされ、見知らぬ世界に放り出されてしまう。飛び出したのは空の上、ネットワークは繋がらず、転送装置も消えしまった。墜落した瀕死のシンがそこで出会った(あるいは食べられかけた)のは、ニアベルという名の少女だった。
人には見えるが所々に獣めいたニアベルには、シンの言葉も常識も通じない。シンにインプラントされたアシスタントAIはニアベルを異種族と断定。たまたま持ち合わせた書籍からゴブリンと命名するのだが――。
異世界などあり得ないと主張するシンは、なるべく人との係わりを避けつつも、この世界の正体と帰還手段を探すべく行動を開始する。だがそこは、三つの種族の特異な生態と奇妙な因習が絡んだ戦乱の前夜だった。
神の手違い転生。悪と理不尽と運命を無双します!
yoshikazu
ファンタジー
橘 涼太。高校1年生。突然の交通事故で命を落としてしまう。
しかしそれは神のミスによるものだった。
神は橘 涼太の魂を神界に呼び謝罪する。その時、神は橘 涼太を気に入ってしまう。
そして橘 涼太に提案をする。
『魔法と剣の世界に転生してみないか?』と。
橘 涼太は快く承諾して記憶を消されて転生先へと旅立ちミハエルとなる。
しかし神は転生先のステータスの平均設定を勘違いして気付いた時には100倍の設定になっていた。
さらにミハエルは〈光の加護〉を受けておりステータスが合わせて1000倍になりスキルも数と質がパワーアップしていたのだ。
これは神の手違いでミハエルがとてつもないステータスとスキルを提げて世の中の悪と理不尽と運命に立ち向かう物語である。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる