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マスコミ・ウォーズ編
フェイク・アイドル作戦
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「まぁ、昨日そんな事があってな」
休み時間。孝太郎は昨日スーパー銭湯に来ていなかった二人に話し終えた所であった。
「へー、売れないアイドルね……でも、アイドルなんだよな?」
と、聡子。
「ああ、どうもプロデューサーにこき使われているらしくてな、あまりいい番組には出れないらしいよ」
孝太郎の言葉に明美が携帯端末に向けていた視線を孝太郎へと向け変えた。
「まぁ、売れない芸能人というのは悲惨ですよね、夢を見て芸能界に入ったのはいいけれど、あまり良い番組に出れずに、あまつさえは命の危険がある番組に出演させられる……」
「だな、でも夢を叶えるための苦難だと思えば、それこそ臥薪嘗胆のつもりで耐えられると思うけどな」
「臥薪嘗胆ですか……」
明美は引き続き、携帯端末に視線を向けたようで、メガネのレンズに彼女が見ていると思われる計算アプリの様子が映っている。
「ともかくだ、アイツは立派な奴だよ」
「そうね、ちょっと気は弱い気がするけれど……」
ここで、孝太郎はこの時間に彼の番組と聞いた『大王様の言うこと』があった事を思い出し、携帯端末のテレビアプリを使い、番組を鑑賞する事にした。
ちょうど、始まったばかりのようで、観客の大歓声が沸き起こっている。
「さぁ~観客の皆さん! 始まりました! 『大王様の言うこと』! 司会の小島憲と申します! 」
小島憲。聞き覚えのある名前だった。最近有名なアイドルだった。確か、獄龍会系列小島組の組長小島正和の孫で、ヤクザの力を借りて、アイドルになったと巷とでは噂されてはいるが、それを上回る女性人気があり、その噂はアンチの流した噂だと今のところは一蹴されている。
孝太郎自身は小島憲はヤクザの孫であり、ヤクザの力を借りて、売れっ子アイドルになったと思うが、それ以上に彼はトーク力や歌唱力によって成り上がったという点も多いと思う。
小島憲は白籠署の中の女性警官の間ではアイドルの代名詞であり、よく昼休みに廊下を歩いていると、小島憲について話している声が孝太郎の耳にも聞こえてきた。
そう考えているうちに、番組スタートしたようで、次々と孝太郎の眉をしかめるような過激な内容が目に入ってくる。
だが、ここで疑問が抱いてしまう。そう橘の常連番組であるのに、彼が映っていない事だった。
孝太郎がおかしいなと思っていると、昼休みの終了を告げるチャイムが鳴り響く。
孝太郎は携帯端末の電源を切り、午後の仕事に取り掛かった。
何枚かの書類仕事に取り掛かっていると、波越警部がやって来た。
「どうかしたんですか?警部?」
「実はだね、キミらに潜入捜査をしてもらいたいんだよ」
「潜入捜査ですか?」
映画『フェィク』で主人公が名前を偽って、マフィアの組織に潜入するような事を自分たちがやるのだろうか。
「ああ、潜入してほしいのは『大王様の言うこと』を放映しているツクバテレビだよ」
「何故?」
「キミも『大王様の言うこと』の評判を聞くだろう?彼らは法律スレスレの危ない事をして、視聴者の関心を集めているテレビなんだ。あんな番組はいかん……我々の面子にかけても、あのテレビは潰さなくては……」
要するに、何件も通報がきていたらしい。それはそうだろう。あんな危ないことばかりして、人の命に関わるような危険な企画ばかりしているテレビなのだから。
「分かりました、潜入捜査ですね」
「頼むぞ、更にはプロデューサーの鬼島が脱税をしているという噂もある、その件も調べてきてくれたまえ」
「了解です! 」
孝太郎は警察式の敬礼のポーズを波越警部に向けた。
「お前はアイドルの付き人として潜入してもらおう」
「そのアイドルとやらは誰なんです?」
孝太郎は目を細めながら尋ねた。
「柿谷淳一くんだよ、キミは不満だろうが、絵里子くんやアンタッチャブルの他のメンバーは別の事件の取材やらでテレビ局に顔が割れている可能性が高いんだ」
やれやれ。また、柿谷淳一と組むのか。孝太郎はため息を吐く。頭では分かっていながらも、孝太郎はまるで将棋で追い詰められた時のように残念な気持ちに陥ってしまう。
「そう気を落とさんでくれよ、それから一週間に一回は署を訪れ、戦況を報告してくれよ」
そう言うと、波越警部は足早に白籠市のアンタッチャブルの部屋を跡にした。
「オレは嫌だね、アイツとまた組むなんて……」
横須賀基地での共闘が最初で最期だと思っていた、孝太郎は鼻息を立てながら腕を組んでいた。
「でも、あたし達じゃあ顔が割れているし……」
絵里子は弱弱しく呟く。
「オレだってそうだよ! また柿谷と組むのかよぉ~」
「うるさい! 仕事だろうが、我慢しやがれ! 」
背後から柿谷の怒鳴る声が聞こえた。恐らく、波越警部の跡から付いて来たのだろうか。
「大体殺人課の刑事がこんな捜査官みたいな真似をしなくちゃあいけないんだよ、あの事件でお前らと組んでから、オレは殆どお前らの仲間みたいな扱いになってんだぞ! 」
「うるさい、刈谷阿里耶と繋がってた悪徳警官は引っ込んでやがれ! 」
「なんだと、このやろ……」
淳一が孝太郎に拳を振り下ろそうとした時だ。絵里子の制止する声が聞こえた。
「待ってよ! あなた達二人とも潜入捜査をするんでしょ!?それなのにそんなに歪みあっていいの!?」
二人は答えられずに、いたずらが見つかった子供のように目を逸らすばかりだ。
「答えられないのね……」
絵里子は吐き捨てるように言った。
「おい、黙って聞いてりゃあ、テメェ! 」
淳一が絵里子に声を荒げた時だった。孝太郎の制止する声が聞こえた。
「おい、姉貴がそう言っているんだぜ、黙りなよ、これからはアイツの犯罪を暴くまでは、あんたはアイドル……オレはその付き人なんだ、それでいいだろ?」
淳一は「付き人」という言葉を聞き、ようやく気持ちが収まったようだ。
「よし、偽の書類は送ったんだよな?」
「波越警部の事だから、問題はないと思うよ、架空の芸能事務所から派遣されている筈だぜ」
その言葉に淳一はパチンと指を鳴らす。
「なら、善は急げだ! 弟はアイドル好きだからなぁ~~オレがアイドルになったと知ったら、驚くだろーぜ」
先程までの怒りはどこに消えたのやら。上機嫌な顔を浮かべている。
「潜入捜査は明日からの予定だけどな」
「そうか、アイドル用の衣装とかやっぱりあんのかな!?オレ昔からスクリームのファンでさー」
スクリームね。孝太郎は何故か合っているような気がして、彼のキャラに合っているような気がして微笑した。スクリームとは男女両方に人気のアイドルグループで、明るい曲とお笑い芸人を思わせるような人柄が人気の秘訣だと言われていた。
「でも、アイツらは歌唱番組専門だろ?お前は売れないアイドルって設定だからな、会えるかどうかは分からないぜ」
「分からんだろ! そんなもん! 」
淳一は自分がアイドルとして潜入するという点のみに意識がいっているらしい。孝太郎は苦笑するしかなかった。
「とにかくだ、明日からは署の覆面パトカーでお前を送るからな、お前ん家の住所教えとけよ」
「分かっているよ、それにお前付き人って設定だろ?なら、アイドルのために尽くさないとなー。おれの好きな漫画とか水の銘柄とか、寿司のネタとかも教えてやるよ」
「ったく、お前のようなアイドルと付き合っていたら、身がいくつあっても足らないと思うけどな」
「そう言うなよ、明日はお前に弟を紹介してやるからさ、まだ小学生だけどよ、ちゃんとおれが躾してるから、行儀もいいんだぜ」
そう笑顔で言っている淳一の顔を見ると、孝太郎も微笑せずにはいられない。
その横で姉の絵里子も「大変ね」と微笑していた。何にせよ、明日からは大変そうだ。孝太郎は明日の事について思いを馳せていた。
休み時間。孝太郎は昨日スーパー銭湯に来ていなかった二人に話し終えた所であった。
「へー、売れないアイドルね……でも、アイドルなんだよな?」
と、聡子。
「ああ、どうもプロデューサーにこき使われているらしくてな、あまりいい番組には出れないらしいよ」
孝太郎の言葉に明美が携帯端末に向けていた視線を孝太郎へと向け変えた。
「まぁ、売れない芸能人というのは悲惨ですよね、夢を見て芸能界に入ったのはいいけれど、あまり良い番組に出れずに、あまつさえは命の危険がある番組に出演させられる……」
「だな、でも夢を叶えるための苦難だと思えば、それこそ臥薪嘗胆のつもりで耐えられると思うけどな」
「臥薪嘗胆ですか……」
明美は引き続き、携帯端末に視線を向けたようで、メガネのレンズに彼女が見ていると思われる計算アプリの様子が映っている。
「ともかくだ、アイツは立派な奴だよ」
「そうね、ちょっと気は弱い気がするけれど……」
ここで、孝太郎はこの時間に彼の番組と聞いた『大王様の言うこと』があった事を思い出し、携帯端末のテレビアプリを使い、番組を鑑賞する事にした。
ちょうど、始まったばかりのようで、観客の大歓声が沸き起こっている。
「さぁ~観客の皆さん! 始まりました! 『大王様の言うこと』! 司会の小島憲と申します! 」
小島憲。聞き覚えのある名前だった。最近有名なアイドルだった。確か、獄龍会系列小島組の組長小島正和の孫で、ヤクザの力を借りて、アイドルになったと巷とでは噂されてはいるが、それを上回る女性人気があり、その噂はアンチの流した噂だと今のところは一蹴されている。
孝太郎自身は小島憲はヤクザの孫であり、ヤクザの力を借りて、売れっ子アイドルになったと思うが、それ以上に彼はトーク力や歌唱力によって成り上がったという点も多いと思う。
小島憲は白籠署の中の女性警官の間ではアイドルの代名詞であり、よく昼休みに廊下を歩いていると、小島憲について話している声が孝太郎の耳にも聞こえてきた。
そう考えているうちに、番組スタートしたようで、次々と孝太郎の眉をしかめるような過激な内容が目に入ってくる。
だが、ここで疑問が抱いてしまう。そう橘の常連番組であるのに、彼が映っていない事だった。
孝太郎がおかしいなと思っていると、昼休みの終了を告げるチャイムが鳴り響く。
孝太郎は携帯端末の電源を切り、午後の仕事に取り掛かった。
何枚かの書類仕事に取り掛かっていると、波越警部がやって来た。
「どうかしたんですか?警部?」
「実はだね、キミらに潜入捜査をしてもらいたいんだよ」
「潜入捜査ですか?」
映画『フェィク』で主人公が名前を偽って、マフィアの組織に潜入するような事を自分たちがやるのだろうか。
「ああ、潜入してほしいのは『大王様の言うこと』を放映しているツクバテレビだよ」
「何故?」
「キミも『大王様の言うこと』の評判を聞くだろう?彼らは法律スレスレの危ない事をして、視聴者の関心を集めているテレビなんだ。あんな番組はいかん……我々の面子にかけても、あのテレビは潰さなくては……」
要するに、何件も通報がきていたらしい。それはそうだろう。あんな危ないことばかりして、人の命に関わるような危険な企画ばかりしているテレビなのだから。
「分かりました、潜入捜査ですね」
「頼むぞ、更にはプロデューサーの鬼島が脱税をしているという噂もある、その件も調べてきてくれたまえ」
「了解です! 」
孝太郎は警察式の敬礼のポーズを波越警部に向けた。
「お前はアイドルの付き人として潜入してもらおう」
「そのアイドルとやらは誰なんです?」
孝太郎は目を細めながら尋ねた。
「柿谷淳一くんだよ、キミは不満だろうが、絵里子くんやアンタッチャブルの他のメンバーは別の事件の取材やらでテレビ局に顔が割れている可能性が高いんだ」
やれやれ。また、柿谷淳一と組むのか。孝太郎はため息を吐く。頭では分かっていながらも、孝太郎はまるで将棋で追い詰められた時のように残念な気持ちに陥ってしまう。
「そう気を落とさんでくれよ、それから一週間に一回は署を訪れ、戦況を報告してくれよ」
そう言うと、波越警部は足早に白籠市のアンタッチャブルの部屋を跡にした。
「オレは嫌だね、アイツとまた組むなんて……」
横須賀基地での共闘が最初で最期だと思っていた、孝太郎は鼻息を立てながら腕を組んでいた。
「でも、あたし達じゃあ顔が割れているし……」
絵里子は弱弱しく呟く。
「オレだってそうだよ! また柿谷と組むのかよぉ~」
「うるさい! 仕事だろうが、我慢しやがれ! 」
背後から柿谷の怒鳴る声が聞こえた。恐らく、波越警部の跡から付いて来たのだろうか。
「大体殺人課の刑事がこんな捜査官みたいな真似をしなくちゃあいけないんだよ、あの事件でお前らと組んでから、オレは殆どお前らの仲間みたいな扱いになってんだぞ! 」
「うるさい、刈谷阿里耶と繋がってた悪徳警官は引っ込んでやがれ! 」
「なんだと、このやろ……」
淳一が孝太郎に拳を振り下ろそうとした時だ。絵里子の制止する声が聞こえた。
「待ってよ! あなた達二人とも潜入捜査をするんでしょ!?それなのにそんなに歪みあっていいの!?」
二人は答えられずに、いたずらが見つかった子供のように目を逸らすばかりだ。
「答えられないのね……」
絵里子は吐き捨てるように言った。
「おい、黙って聞いてりゃあ、テメェ! 」
淳一が絵里子に声を荒げた時だった。孝太郎の制止する声が聞こえた。
「おい、姉貴がそう言っているんだぜ、黙りなよ、これからはアイツの犯罪を暴くまでは、あんたはアイドル……オレはその付き人なんだ、それでいいだろ?」
淳一は「付き人」という言葉を聞き、ようやく気持ちが収まったようだ。
「よし、偽の書類は送ったんだよな?」
「波越警部の事だから、問題はないと思うよ、架空の芸能事務所から派遣されている筈だぜ」
その言葉に淳一はパチンと指を鳴らす。
「なら、善は急げだ! 弟はアイドル好きだからなぁ~~オレがアイドルになったと知ったら、驚くだろーぜ」
先程までの怒りはどこに消えたのやら。上機嫌な顔を浮かべている。
「潜入捜査は明日からの予定だけどな」
「そうか、アイドル用の衣装とかやっぱりあんのかな!?オレ昔からスクリームのファンでさー」
スクリームね。孝太郎は何故か合っているような気がして、彼のキャラに合っているような気がして微笑した。スクリームとは男女両方に人気のアイドルグループで、明るい曲とお笑い芸人を思わせるような人柄が人気の秘訣だと言われていた。
「でも、アイツらは歌唱番組専門だろ?お前は売れないアイドルって設定だからな、会えるかどうかは分からないぜ」
「分からんだろ! そんなもん! 」
淳一は自分がアイドルとして潜入するという点のみに意識がいっているらしい。孝太郎は苦笑するしかなかった。
「とにかくだ、明日からは署の覆面パトカーでお前を送るからな、お前ん家の住所教えとけよ」
「分かっているよ、それにお前付き人って設定だろ?なら、アイドルのために尽くさないとなー。おれの好きな漫画とか水の銘柄とか、寿司のネタとかも教えてやるよ」
「ったく、お前のようなアイドルと付き合っていたら、身がいくつあっても足らないと思うけどな」
「そう言うなよ、明日はお前に弟を紹介してやるからさ、まだ小学生だけどよ、ちゃんとおれが躾してるから、行儀もいいんだぜ」
そう笑顔で言っている淳一の顔を見ると、孝太郎も微笑せずにはいられない。
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