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ワイドエリアチェイス編
喫茶店『オンドゥール』にて
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絵里子が孝太郎から渡された携帯端末で、例のアルセーヌ・ルパンの書き込みを見ている時だ。部屋の扉がノックされる音が聞こえた。
孝太郎は恐らく波越署長だろうと、特に失望した様子も、喜んだ様子も見せずに、ただ少しばかり、無愛想な顔を浮かべながら、扉を開けたのだが……。
「まさかね……」
と、孝太郎は思わず呟く。その扉を叩いたのは、川島製菓の重役鍋嶋徹だったから。
「お初にお目にかけます。実はあなたに相談があって、ここに参ったんです」
重役の鍋嶋徹は40過ぎのとっくに全盛期を迎えたような風貌の太った男で、頭皮の後ろの方に少しだけ黒髪が残っているのが、孝太郎には確認できた。
「相談……ですか?」
孝太郎は男の思わぬ言葉に両眉を上げる。
「ええ、あなたも今日のネットニュースを見て、ご存知でしょう?我が社の商品に毒薬を仕込んだ男がいると……」
「ええ、毒入りのばななバーをスーパーに混入させようとしたとか……」
「ええ、我が社の評判を落とすためにね……」
高級なアルマーニのスーツを着た男は拳をプルプルと震わせながらいかにも悔しそうに唇を噛み締めながら呟く。
「つまり、我々に相談というのは……」
「ええ、あのアルセーヌ・ルパンなる男を捕らえてほしいのです」
「分かりました……我々も警察です。警察の義務は市民の平和と安全を守ることですからね、あなたにも協力しましょう」
孝太郎がそう言うと、鍋嶋は嬉しそうに自分の右手を差し出す。
「ありがとうございます! あなたは我が社の救世主です! どうか、卑劣なアルセーヌ・ルパンなるヤカラから、我が社を守り抜いてください! 」
そう、力強く握手され、あまつさえ両手で手を掴まれ、振り回されても孝太郎としても「絶対とは約束できませんが」とは言い出しにくい。
そして、一通りの社交辞令が終わった後に、孝太郎は自分たちの部屋にある座り心地の良い自慢のソファーに鍋嶋を座らせる。
「どうぞ、お客さんの話を立ったまま聞くわけにはいきませんからね、今、お茶を入れますよ」
との孝太郎の言葉に鍋嶋は「お構いなく」と丁重に頭を下げて断る。
「では、本題に入りましょう」
と、ここで絵里子が会話に入ってくる。
「失礼、彼女は?」
「わたしの姉です。今日は本来は帰る時間だったので、わたしと帰るために残っていてくれたんですよ」
その孝太郎の説明に、鍋嶋氏は納得したようだ。
「それはとんだご失礼を……」
「いえいえ、それよりもそろそろ本題に入りましょう」
と、ここで鍋嶋はスーツの内ポケットから一枚の茶封筒を取り出す。
「これなんです……」
鍋嶋はその茶封筒を机の上に置き、孝太郎に差し出す。孝太郎はそれを手に取り、思わず目を丸くする。
「これは犯人から川島製菓への裏取引というわけですか?」
孝太郎はあえて、裏取引という言葉を強調する。その手紙に書いてあったことは、これ以上暴れてほしくないのなら、金を寄越せというお達しであったし、何より川島製菓に精神的な揺さぶりをかけるのには、匿名掲示板に書き込んでいた情報のみで充分であったから。
「その犯人の要求にあなた方は応じるというわけですか?」
孝太郎の言葉に、鍋嶋は首を激しく横に振る。
「いいえ、我々はあんな奴らには絶対に屈しませんッ!そうでなければ、200年の歴史を誇る川島製菓にとって、もっとも汚点すべき歴史となってしまいますッ!卑劣な恐喝犯なんぞに屈したなどと、未来の社員たちに語るつもりは到底ありませんッ!」
その言葉に孝太郎と絵里子は何やら覚悟を決めたように、目を見つめ合わせる。
「お願いしますッ!あの刈谷阿里耶を逮捕したあなた達ならば、きっとあのアルセーヌ・ルパンなる男も捕らえられる筈なんです……」
それが、最後の一押しとなったのかは知らないが、孝太郎は何かを覚悟したような鋭い視線を鍋嶋に向けながら言った。
「分かりました。あなた方の護衛を担当致しましょう?ところで、波越署長には?」
「もう許可は取っております」
その言葉に孝太郎はソファーから立ち上がり、再び鍋嶋の手を握る。
「我々にお任せすれば、必ず犯人を捕まえてみせます! 」
その言葉に鍋嶋は涙ぐるみながら、応じた。
鍋嶋徹の話によれば、アルセーヌ・ルパンを名乗る犯人は白籠市の中心から少し離れたレストラン街にて、話をつけるそうだ。
話に訪れるであろうアルセーヌ・ルパンを孝太郎と絵里子は一般の客を装いながら鍋嶋を見つめているうえに、アルセーヌ・ルパンが指定した喫茶店『オンドゥール』の周りには、これまた一般車に偽装したパトカーが二重三重に包囲を重ねている。これではあり一匹でさえ、逃げる事は不可能だ。
少なくとも絵里子はそう思っていたが、弟はそうではないようで、不安そうな様子で、鍋嶋徹を見つめていた。
(まだ犯人は表れてもいないのに……孝ちゃんったら、少し心配性すぎるわ、それにそんなに鍋嶋さんの方ばかり見ていたら、犯人も警戒すると思うし……)
と、ここで絵里子は側を通った若い女性の店員に紙の代わりにメニューの乗った携帯タブレットを見せながら、何かを尋ねる。
「あのすいません、このフルーツパフェとアイスクリームフルーツパフェって何が違うの?」
「フルーツパフェはアイスの周りをフルーツが囲んでおりまして、アイスクリームフルーツパフェはその上に更にお好みのアイスを載せられるという作りになっております」
「なら、アイスクリームフルーツパフェをお願いするわ」
と、ここで店員は二人をまるで美術館のモナリザの複製画でも見るように、うやうやしく見てから、微笑を浮かべながら二人に尋ねた。
「あの今日はデートですか?お二人とも仲の良さそうなカップルに見えますが……」
絵里子は弟が空咳をする前に、素早く微笑を浮かべながら、相槌を打つ。
「なら、楽しんでくださいね! ウチのアイスクリームフルーツパフェはここら辺で評判なんですから! 」
と、彼女は嬉しそうな表情を浮かべながら、その場を跡にする。
絵里子と孝太郎は何故、彼女がそんな態度を取ったのかは分からなかったが、この二人が入ってきた途端に、店中のカップルは二人を見つめた。正確には男の方は絵里子を。女性の方は孝太郎を。
そして、しばらく見つめているうちに、急に目の前の自分の彼女(彼氏)を見つめて、ため息を吐くのだった。
そして、二人がアイスクリームフルーツパフェを頼んだと分かると、全員が二人に揃うかのように同じ物を頼み出す。
二人は知らない事だが、この日は川島製菓にとっては、最悪の日となったが、この小さな喫茶店にはこの一月で最高の収入をもたらしたのだった。
孝太郎は恐らく波越署長だろうと、特に失望した様子も、喜んだ様子も見せずに、ただ少しばかり、無愛想な顔を浮かべながら、扉を開けたのだが……。
「まさかね……」
と、孝太郎は思わず呟く。その扉を叩いたのは、川島製菓の重役鍋嶋徹だったから。
「お初にお目にかけます。実はあなたに相談があって、ここに参ったんです」
重役の鍋嶋徹は40過ぎのとっくに全盛期を迎えたような風貌の太った男で、頭皮の後ろの方に少しだけ黒髪が残っているのが、孝太郎には確認できた。
「相談……ですか?」
孝太郎は男の思わぬ言葉に両眉を上げる。
「ええ、あなたも今日のネットニュースを見て、ご存知でしょう?我が社の商品に毒薬を仕込んだ男がいると……」
「ええ、毒入りのばななバーをスーパーに混入させようとしたとか……」
「ええ、我が社の評判を落とすためにね……」
高級なアルマーニのスーツを着た男は拳をプルプルと震わせながらいかにも悔しそうに唇を噛み締めながら呟く。
「つまり、我々に相談というのは……」
「ええ、あのアルセーヌ・ルパンなる男を捕らえてほしいのです」
「分かりました……我々も警察です。警察の義務は市民の平和と安全を守ることですからね、あなたにも協力しましょう」
孝太郎がそう言うと、鍋嶋は嬉しそうに自分の右手を差し出す。
「ありがとうございます! あなたは我が社の救世主です! どうか、卑劣なアルセーヌ・ルパンなるヤカラから、我が社を守り抜いてください! 」
そう、力強く握手され、あまつさえ両手で手を掴まれ、振り回されても孝太郎としても「絶対とは約束できませんが」とは言い出しにくい。
そして、一通りの社交辞令が終わった後に、孝太郎は自分たちの部屋にある座り心地の良い自慢のソファーに鍋嶋を座らせる。
「どうぞ、お客さんの話を立ったまま聞くわけにはいきませんからね、今、お茶を入れますよ」
との孝太郎の言葉に鍋嶋は「お構いなく」と丁重に頭を下げて断る。
「では、本題に入りましょう」
と、ここで絵里子が会話に入ってくる。
「失礼、彼女は?」
「わたしの姉です。今日は本来は帰る時間だったので、わたしと帰るために残っていてくれたんですよ」
その孝太郎の説明に、鍋嶋氏は納得したようだ。
「それはとんだご失礼を……」
「いえいえ、それよりもそろそろ本題に入りましょう」
と、ここで鍋嶋はスーツの内ポケットから一枚の茶封筒を取り出す。
「これなんです……」
鍋嶋はその茶封筒を机の上に置き、孝太郎に差し出す。孝太郎はそれを手に取り、思わず目を丸くする。
「これは犯人から川島製菓への裏取引というわけですか?」
孝太郎はあえて、裏取引という言葉を強調する。その手紙に書いてあったことは、これ以上暴れてほしくないのなら、金を寄越せというお達しであったし、何より川島製菓に精神的な揺さぶりをかけるのには、匿名掲示板に書き込んでいた情報のみで充分であったから。
「その犯人の要求にあなた方は応じるというわけですか?」
孝太郎の言葉に、鍋嶋は首を激しく横に振る。
「いいえ、我々はあんな奴らには絶対に屈しませんッ!そうでなければ、200年の歴史を誇る川島製菓にとって、もっとも汚点すべき歴史となってしまいますッ!卑劣な恐喝犯なんぞに屈したなどと、未来の社員たちに語るつもりは到底ありませんッ!」
その言葉に孝太郎と絵里子は何やら覚悟を決めたように、目を見つめ合わせる。
「お願いしますッ!あの刈谷阿里耶を逮捕したあなた達ならば、きっとあのアルセーヌ・ルパンなる男も捕らえられる筈なんです……」
それが、最後の一押しとなったのかは知らないが、孝太郎は何かを覚悟したような鋭い視線を鍋嶋に向けながら言った。
「分かりました。あなた方の護衛を担当致しましょう?ところで、波越署長には?」
「もう許可は取っております」
その言葉に孝太郎はソファーから立ち上がり、再び鍋嶋の手を握る。
「我々にお任せすれば、必ず犯人を捕まえてみせます! 」
その言葉に鍋嶋は涙ぐるみながら、応じた。
鍋嶋徹の話によれば、アルセーヌ・ルパンを名乗る犯人は白籠市の中心から少し離れたレストラン街にて、話をつけるそうだ。
話に訪れるであろうアルセーヌ・ルパンを孝太郎と絵里子は一般の客を装いながら鍋嶋を見つめているうえに、アルセーヌ・ルパンが指定した喫茶店『オンドゥール』の周りには、これまた一般車に偽装したパトカーが二重三重に包囲を重ねている。これではあり一匹でさえ、逃げる事は不可能だ。
少なくとも絵里子はそう思っていたが、弟はそうではないようで、不安そうな様子で、鍋嶋徹を見つめていた。
(まだ犯人は表れてもいないのに……孝ちゃんったら、少し心配性すぎるわ、それにそんなに鍋嶋さんの方ばかり見ていたら、犯人も警戒すると思うし……)
と、ここで絵里子は側を通った若い女性の店員に紙の代わりにメニューの乗った携帯タブレットを見せながら、何かを尋ねる。
「あのすいません、このフルーツパフェとアイスクリームフルーツパフェって何が違うの?」
「フルーツパフェはアイスの周りをフルーツが囲んでおりまして、アイスクリームフルーツパフェはその上に更にお好みのアイスを載せられるという作りになっております」
「なら、アイスクリームフルーツパフェをお願いするわ」
と、ここで店員は二人をまるで美術館のモナリザの複製画でも見るように、うやうやしく見てから、微笑を浮かべながら二人に尋ねた。
「あの今日はデートですか?お二人とも仲の良さそうなカップルに見えますが……」
絵里子は弟が空咳をする前に、素早く微笑を浮かべながら、相槌を打つ。
「なら、楽しんでくださいね! ウチのアイスクリームフルーツパフェはここら辺で評判なんですから! 」
と、彼女は嬉しそうな表情を浮かべながら、その場を跡にする。
絵里子と孝太郎は何故、彼女がそんな態度を取ったのかは分からなかったが、この二人が入ってきた途端に、店中のカップルは二人を見つめた。正確には男の方は絵里子を。女性の方は孝太郎を。
そして、しばらく見つめているうちに、急に目の前の自分の彼女(彼氏)を見つめて、ため息を吐くのだった。
そして、二人がアイスクリームフルーツパフェを頼んだと分かると、全員が二人に揃うかのように同じ物を頼み出す。
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