22 / 233
バイカー抗争編
副総長と参謀
しおりを挟む
真由美な素直な態度に、思ったよりも好意的な印象を受けたのは孝太郎だった。
孝太郎はてっきり、この副総長たる真田真由美はどうせ高校時代からロクに学校に通うこともなくバイクばかり、走らせていたどうしようもない不良娘だと思っていたからだ。
だが、あんな素直な態度を始めから見せるのなら、他の不良娘と比べると、思ったよりも好印象だ。
「よし、場所はどこにする?」
「そうだね、刑事さん……この話こんな道端じゃあできないんだ。あたしらをどこか安全な場所に連れて行ってくれないかい?こんな話をこんな所でしたら、あたしらが健人の手下に殺されそうだよ」
「そうだな、分かった。警察署ならいいだろう?」
孝太郎の提案に、真由美は首を横に振った。
「いいや、そこじゃあダメだよ、何となく警察署は怖いし、何せ、あたしらをしょっぴくのなら、一番最適な場所だしね」
真由美の言葉は半ば理不尽な気がした。確かに自分は刑事で、彼女らからは恨まれる立場にあるだろう。
だが、幾ら何でも理由もなしにしょっ引くというのは何でも……。
そんな事を考えていると、先程目の前の白革ジャンの美しい女を評価した自分がとてつもないバカに思えた。
「なら、彼処にしようか?」
孝太郎はこの暗い裏地からでも分かるような、電気が精一杯放たれているビルを見上げ、そこが話す場所だと三人に場所を教える。
「分かった。昔からこう言うしな『木の葉を隠すのなら、森の中。人を隠すのなら、人の中』ってな」
「なら、オレに付いて来てくれ、あのビルのフードコートで食事でも奢ろう」
ちなみに孝太郎が話し合いの場所として提案したエブリデイ・フィーバービルは22世紀からの200年の歴史を受け継ぐ、伝統あるショッピングモールだ。中には服飾店。食料品店。おもちゃ屋。文房具屋を始めとする様々な店。
そして、エブリデイ・フィーバービルの誇る東京ドーム2個分の巨大な地下のフードコート。このフードコートには亀山ラーメン。エンペラーバーガー(この店は日本初のオリジナルバーガーを22世紀の末に出し、それが世界的にヒットし、有名になった店だった)ナポリアンパスタ。牛丼の大谷。中谷フライドチキン。更には川島製菓。和田森。ビックバンスイートと言った大手菓子製造メーカーなどが進出しており、このショッピングモールの土日のフードコートには、小さな子供が入り浸り、母親にお菓子をねだる声が聞こえるのが常であった。
「わたしと信介と翼は、もう夕飯は食べたから、奢ってもらわなくてもいいよ、あんたに奢るのは可哀想な気がしてね」
「おい、お前に心配なんざされなくても、オレはお前らに飯なんか奢る気はゼロなんだからな」
孝太郎の言葉に真由美は鼻をフンと鳴らす。
「とにかく行こうぜ、話し合いはここじゃあできないんだよ」
その信介の言葉に孝太郎は押されるように足をモールへと向ける。
「こんな奴らに付き合わされるなんて、オレも人がいいよな」
三人に聞かれないように孝太郎はボソッと呟く。それが、今の彼にできる精一杯の抵抗だったのだ。
モール内のフードコートは深夜とはいえ、やはり賑わっている。
孝太郎はフードコート内の中心にある白いパイプ椅子と机に座るように三人に指示を出す。
三人は孝太郎の指示に従い、その席に座る。
「さてと、本題に入らせてもらおうか……」
と、孝太郎は両手を絡ませ、それを机の上に置き、威圧的な目で三人の目をジッと見つめた。
「本題……決まってるじゃんか?片桐の奴を片付けたいのさ、あの野郎は折角あたしが結んだ条約をも破棄にしようとしているんだッ!あんな奴は総長の座を追われたって当然だよ! 」
真由美の言葉に、他の二人も首を動かしている。
「そうか、だがお前ら以外のジャック・レッドニオのメンバーはそう思っていないらしいがな……」
孝太郎の指摘に真由美は反論できなくなってしまう。
「否定はしないよ、でもさ、それで休戦協定を破棄する?ワザワザ戦争を起こす?子分に受けるというだけで?」
真由美の言葉は真理を突いていた。子分や或いは上司に受けるという理由だけで、ワザワザ戦争を起こすだのだろうか。
「……もしかしたら、片桐健人には何か別の目的があるのかもしれない……」
「別の?」
孝太郎のその言葉に、眉をひそめたのは、真由美だけではない、翼と信介もだ。
「二つの暴走族が抗争を起こす事により、特をするのは誰だ?」
その言葉に三人はハッとさせられた。
「……市長だな」
と、翼は言った。
「その通りさ、先日より追求されている市長の疑惑……それは何だ?」
「一人の青年の行方不明事件だろ?確か、市長のところに面接に行くと行って出て行ったきり、戻ってこなかったという例のアレだよ……」
真由美の言葉は一字一句がその通りだった。孝太郎は寸分の狂いもないなと真由美の記憶能力の高さに驚かざるを得ない。
「要するによぉ~市長さんは別の事件を起こして、それにこの街の人間の目を向けさせたい訳だろ?事実、二つの暴走族が街中で銃をバンバン撃ちまくればよぉ~市長の疑惑なんかより、そっちの方に目を向ける訳だからな」
「その通りだ。確証があるかどうかは分からんが、本多市長がビッグ・トーキョーの片桐健人が収監されていた刑務所に奴を釈放させろと凄んだとオレは睨んでいる」
「片桐健人は本多市長の手下だったの?」
真由美の言葉に孝太郎は首を横に動かす。
「いいや、奴はあくまでも自分の意思で動いている。抗争を起こしたいのは、自分が暴れたいから、もしくはこの街の一番になりたいから、そんな所だろう……だが、見えない糸で操られているのは確実な事さ」
「まぁ、市長がこの件に絡んでいるかなんて、どうでもいいさ、ここから先の問題はアンタとオレらが組めるかどうかだ?」
信介の言葉に、孝太郎は疑わしそうな視線を送りながら、答える。
「オレとお前らが組んで、何か得があるのか?」
「あるね! 」
答えたのは、信介ではなく、上司の真由美。
「あたしらとアンタが組めば、あたしが総長の座を手に入れた際には、この街から出て行くッ!」
「成る程な、おれ達には最高の条件らしい……」
孝太郎は真由美に握手の手を差し出し。
「交渉成立だね」と真由美は孝太郎の手を取った。
孝太郎はてっきり、この副総長たる真田真由美はどうせ高校時代からロクに学校に通うこともなくバイクばかり、走らせていたどうしようもない不良娘だと思っていたからだ。
だが、あんな素直な態度を始めから見せるのなら、他の不良娘と比べると、思ったよりも好印象だ。
「よし、場所はどこにする?」
「そうだね、刑事さん……この話こんな道端じゃあできないんだ。あたしらをどこか安全な場所に連れて行ってくれないかい?こんな話をこんな所でしたら、あたしらが健人の手下に殺されそうだよ」
「そうだな、分かった。警察署ならいいだろう?」
孝太郎の提案に、真由美は首を横に振った。
「いいや、そこじゃあダメだよ、何となく警察署は怖いし、何せ、あたしらをしょっぴくのなら、一番最適な場所だしね」
真由美の言葉は半ば理不尽な気がした。確かに自分は刑事で、彼女らからは恨まれる立場にあるだろう。
だが、幾ら何でも理由もなしにしょっ引くというのは何でも……。
そんな事を考えていると、先程目の前の白革ジャンの美しい女を評価した自分がとてつもないバカに思えた。
「なら、彼処にしようか?」
孝太郎はこの暗い裏地からでも分かるような、電気が精一杯放たれているビルを見上げ、そこが話す場所だと三人に場所を教える。
「分かった。昔からこう言うしな『木の葉を隠すのなら、森の中。人を隠すのなら、人の中』ってな」
「なら、オレに付いて来てくれ、あのビルのフードコートで食事でも奢ろう」
ちなみに孝太郎が話し合いの場所として提案したエブリデイ・フィーバービルは22世紀からの200年の歴史を受け継ぐ、伝統あるショッピングモールだ。中には服飾店。食料品店。おもちゃ屋。文房具屋を始めとする様々な店。
そして、エブリデイ・フィーバービルの誇る東京ドーム2個分の巨大な地下のフードコート。このフードコートには亀山ラーメン。エンペラーバーガー(この店は日本初のオリジナルバーガーを22世紀の末に出し、それが世界的にヒットし、有名になった店だった)ナポリアンパスタ。牛丼の大谷。中谷フライドチキン。更には川島製菓。和田森。ビックバンスイートと言った大手菓子製造メーカーなどが進出しており、このショッピングモールの土日のフードコートには、小さな子供が入り浸り、母親にお菓子をねだる声が聞こえるのが常であった。
「わたしと信介と翼は、もう夕飯は食べたから、奢ってもらわなくてもいいよ、あんたに奢るのは可哀想な気がしてね」
「おい、お前に心配なんざされなくても、オレはお前らに飯なんか奢る気はゼロなんだからな」
孝太郎の言葉に真由美は鼻をフンと鳴らす。
「とにかく行こうぜ、話し合いはここじゃあできないんだよ」
その信介の言葉に孝太郎は押されるように足をモールへと向ける。
「こんな奴らに付き合わされるなんて、オレも人がいいよな」
三人に聞かれないように孝太郎はボソッと呟く。それが、今の彼にできる精一杯の抵抗だったのだ。
モール内のフードコートは深夜とはいえ、やはり賑わっている。
孝太郎はフードコート内の中心にある白いパイプ椅子と机に座るように三人に指示を出す。
三人は孝太郎の指示に従い、その席に座る。
「さてと、本題に入らせてもらおうか……」
と、孝太郎は両手を絡ませ、それを机の上に置き、威圧的な目で三人の目をジッと見つめた。
「本題……決まってるじゃんか?片桐の奴を片付けたいのさ、あの野郎は折角あたしが結んだ条約をも破棄にしようとしているんだッ!あんな奴は総長の座を追われたって当然だよ! 」
真由美の言葉に、他の二人も首を動かしている。
「そうか、だがお前ら以外のジャック・レッドニオのメンバーはそう思っていないらしいがな……」
孝太郎の指摘に真由美は反論できなくなってしまう。
「否定はしないよ、でもさ、それで休戦協定を破棄する?ワザワザ戦争を起こす?子分に受けるというだけで?」
真由美の言葉は真理を突いていた。子分や或いは上司に受けるという理由だけで、ワザワザ戦争を起こすだのだろうか。
「……もしかしたら、片桐健人には何か別の目的があるのかもしれない……」
「別の?」
孝太郎のその言葉に、眉をひそめたのは、真由美だけではない、翼と信介もだ。
「二つの暴走族が抗争を起こす事により、特をするのは誰だ?」
その言葉に三人はハッとさせられた。
「……市長だな」
と、翼は言った。
「その通りさ、先日より追求されている市長の疑惑……それは何だ?」
「一人の青年の行方不明事件だろ?確か、市長のところに面接に行くと行って出て行ったきり、戻ってこなかったという例のアレだよ……」
真由美の言葉は一字一句がその通りだった。孝太郎は寸分の狂いもないなと真由美の記憶能力の高さに驚かざるを得ない。
「要するによぉ~市長さんは別の事件を起こして、それにこの街の人間の目を向けさせたい訳だろ?事実、二つの暴走族が街中で銃をバンバン撃ちまくればよぉ~市長の疑惑なんかより、そっちの方に目を向ける訳だからな」
「その通りだ。確証があるかどうかは分からんが、本多市長がビッグ・トーキョーの片桐健人が収監されていた刑務所に奴を釈放させろと凄んだとオレは睨んでいる」
「片桐健人は本多市長の手下だったの?」
真由美の言葉に孝太郎は首を横に動かす。
「いいや、奴はあくまでも自分の意思で動いている。抗争を起こしたいのは、自分が暴れたいから、もしくはこの街の一番になりたいから、そんな所だろう……だが、見えない糸で操られているのは確実な事さ」
「まぁ、市長がこの件に絡んでいるかなんて、どうでもいいさ、ここから先の問題はアンタとオレらが組めるかどうかだ?」
信介の言葉に、孝太郎は疑わしそうな視線を送りながら、答える。
「オレとお前らが組んで、何か得があるのか?」
「あるね! 」
答えたのは、信介ではなく、上司の真由美。
「あたしらとアンタが組めば、あたしが総長の座を手に入れた際には、この街から出て行くッ!」
「成る程な、おれ達には最高の条件らしい……」
孝太郎は真由美に握手の手を差し出し。
「交渉成立だね」と真由美は孝太郎の手を取った。
0
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
―異質― 邂逅の編/日本国の〝隊〟、その異世界を巡る叙事詩――《第一部完結》
EPIC
SF
日本国の混成1個中隊、そして超常的存在。異世界へ――
とある別の歴史を歩んだ世界。
その世界の日本には、日本軍とも自衛隊とも似て非なる、〝日本国隊〟という名の有事組織が存在した。
第二次世界大戦以降も幾度もの戦いを潜り抜けて来た〝日本国隊〟は、異質な未知の世界を新たな戦いの場とする事になる――
日本国陸隊の有事官、――〝制刻 自由(ぜいこく じゆう)〟。
歪で醜く禍々しい容姿と、常識外れの身体能力、そしてスタンスを持つ、隊員として非常に異質な存在である彼。
そんな隊員である制刻は、陸隊の行う大規模な演習に参加中であったが、その最中に取った一時的な休眠の途中で、不可解な空間へと導かれる。そして、そこで会った作業服と白衣姿の謎の人物からこう告げられた。
「異なる世界から我々の世界に、殴り込みを掛けようとしている奴らがいる。先手を打ちその世界に踏み込み、この企みを潰せ」――と。
そして再び目を覚ました時、制刻は――そして制刻の所属する普通科小隊を始めとする、各職種混成の約一個中隊は。剣と魔法が力の象徴とされ、モンスターが跋扈する未知の世界へと降り立っていた――。
制刻を始めとする異質な隊員等。
そして問題部隊、〝第54普通科連隊〟を始めとする各部隊。
元居た世界の常識が通用しないその異世界を、それを越える常識外れな存在が、掻き乱し始める。
〇案内と注意
1) このお話には、オリジナル及び架空設定を多数含みます。
2) 部隊規模(始めは中隊規模)での転移物となります。
3) チャプター3くらいまでは単一事件をいくつか描き、チャプター4くらいから単一事件を混ぜつつ、一つの大筋にだんだん乗っていく流れになっています。
4) 主人公を始めとする一部隊員キャラクターが、超常的な行動を取ります。ぶっ飛んでます。かなりなんでも有りです。
5) 小説家になろう、カクヨムにてすでに投稿済のものになりますが、そちらより一話当たり分量を多くして話数を減らす整理のし直しを行っています。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
―異質― 激突の編/日本国の〝隊〟 その異世界を掻き回す重金奏――
EPIC
SF
日本国の戦闘団、護衛隊群、そして戦闘機と飛行場基地。続々異世界へ――
とある別の歴史を歩んだ世界。
その世界の日本には、日本軍とも自衛隊とも似て非なる、〝日本国隊〟という名の有事組織が存在した。
第二次世界大戦以降も幾度もの戦いを潜り抜けて来た〝日本国隊〟は、異質な未知の世界を新たな戦いの場とする事になる――
大規模な演習の最中に異常現象に巻き込まれ、未知なる世界へと飛ばされてしまった、日本国陸隊の有事官〝制刻 自由(ぜいこく じゆう)〟と、各職種混成の約1個中隊。
そこは、剣と魔法が力の象徴とされ、モンスターが跋扈する世界であった。
そんな世界で手探りでの調査に乗り出した日本国隊。時に異世界の人々と交流し、時に救い、時には脅威となる存在と苛烈な戦いを繰り広げ、潜り抜けて来た。
そんな彼らの元へ、陸隊の戦闘団。海隊の護衛艦船。航空隊の戦闘機から果ては航空基地までもが、続々と転移合流して来る。
そしてそれを狙い図ったかのように、異世界の各地で不穏な動きが見え始める。
果たして日本国隊は、そして異世界はいかなる道をたどるのか。
未知なる地で、日本国隊と、未知なる力が激突する――
注意事項(1 当お話は第2部となります。ですがここから読み始めても差して支障は無いかと思います、きっと、たぶん、メイビー。
注意事項(2 このお話には、オリジナル及び架空設定を多数含みます。
注意事項(3 部隊単位で続々転移して来る形式の転移物となります。
注意事項(4 主人公を始めとする一部隊員キャラクターが、超常的な行動を取ります。かなりなんでも有りです。
注意事項(5 小説家になろう、カクヨムでも投稿しています。
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
*****************************
***毎日更新しています。よろしくお願いいたします。***
*****************************
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる