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対面!魔王!けど、完全に見覚えのあるあいつじゃねーか!
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「いやいや、魔王がどんな奴かと思って身構えていたら、完全に某有名特撮ヒーロー作品の悪役のまとめ役の某将軍じゃあねーかッ!」
義喜は魔王城の玉座に辿り着くなり、玉座の上に座っている魔王に向かって突っ込みを浴びせていく。
義喜からすれば、親子三人で意を決して、魔王城へと乗り込み、魔王自らの案内で、玉座の間へと辿り着いたというのに、そこに居た魔王がかの有名な特撮ヒーロー作品の某将軍にそっくりとあるのならば、恐怖よりも驚きの感情の方が勝ってしまっていた。
だが、金色の鎧に隠されているその口元は大きく三日月の型を描いている。
差し詰、義喜の驚きぶりや慌てぶりが面白いというところだろうか。
暫くの沈黙が続く中、その空気に耐えられなくなったのか、菜穂子が版権的に不味そうな言葉を口に出す。
「なんかこう、光のオーラを身に纏って戦う人になりたいなりたい気分よね」
「菜穂子、お前、それやべーから」
「何を言っている。義喜。これから、光と闇の果てしないバトルが始まるんだぞ」
「それ、あぶねー奴じゃあねぇかッ!なに、ギリギリを狙っていやがるんだ!?」
義喜は某有名作品のオープニングテーマの歌詞の一部を滑らせる父親に向かって突っ込みを入れる。だが、父親は意に返す事もないらしい。
すっかりと、ヒーロー気取りで、どこかの中間管理職の将軍を思わせるような風貌の魔王を睨んでいる。
「覚悟しろッ!魔王!ここから先は愛の戦士であるこのオレ、岸友也が相手をするッ!」
「親父、それ岸友也の台詞じゃあねぇからッ!魔王軍幹部のラクタそっくりの元祖イケメン主人公が喋る台詞だからッ!」
「フッ、面白い。岸友也とやら……余を倒せるものならば、倒してみろ」
魔王は玉座を立ち上がり、その黄金の杖の先端を高岩に突き付けながら言った。
「お前はこのオレ、岸友也が相手をするッ!カモーン!借り物ハンドッ!」
高岩は相手の物や能力を借りパクして、その戦闘の時にだけ自分のものにする事ができる借り物ハンドを呼び出す。
高岩は魔王の杖を借りパクし、魔王に向かっていく。
だが、魔王は口元を一文字に結ぶと、そのまま杖の先端から怪光線を浴びせて、高岩を地面の上へと転がせていく。
見た目は完全にジャの付く将軍であっても、肩書きは魔王。
その光線も将軍のものよりも凄まじい。
恐らく、強さは元ネタのキャラクターよりも数段上だろう。
たちまちのうちに高岩は地面の上でのたうち回っている。
「お、親父ッ!」
「お、お父さん!」
義喜と菜穂子は倒れた父親の元へと慌てて駆け寄ろうとするものの、その父親自らが二人の子供を止める。
「よすんだ。二人とも……大丈夫、父さんはキンの心を持つスーパーヒーローなんだァァァァァァ~!!!」
高岩はそう叫んで立ち上がる。この時の彼の目は真っ直ぐに魔王を見つめていた。
だが、気のせいか、魔王と札束をとを重ねて見ているような気がしてならない。
義喜は魔王城の玉座に辿り着くなり、玉座の上に座っている魔王に向かって突っ込みを浴びせていく。
義喜からすれば、親子三人で意を決して、魔王城へと乗り込み、魔王自らの案内で、玉座の間へと辿り着いたというのに、そこに居た魔王がかの有名な特撮ヒーロー作品の某将軍にそっくりとあるのならば、恐怖よりも驚きの感情の方が勝ってしまっていた。
だが、金色の鎧に隠されているその口元は大きく三日月の型を描いている。
差し詰、義喜の驚きぶりや慌てぶりが面白いというところだろうか。
暫くの沈黙が続く中、その空気に耐えられなくなったのか、菜穂子が版権的に不味そうな言葉を口に出す。
「なんかこう、光のオーラを身に纏って戦う人になりたいなりたい気分よね」
「菜穂子、お前、それやべーから」
「何を言っている。義喜。これから、光と闇の果てしないバトルが始まるんだぞ」
「それ、あぶねー奴じゃあねぇかッ!なに、ギリギリを狙っていやがるんだ!?」
義喜は某有名作品のオープニングテーマの歌詞の一部を滑らせる父親に向かって突っ込みを入れる。だが、父親は意に返す事もないらしい。
すっかりと、ヒーロー気取りで、どこかの中間管理職の将軍を思わせるような風貌の魔王を睨んでいる。
「覚悟しろッ!魔王!ここから先は愛の戦士であるこのオレ、岸友也が相手をするッ!」
「親父、それ岸友也の台詞じゃあねぇからッ!魔王軍幹部のラクタそっくりの元祖イケメン主人公が喋る台詞だからッ!」
「フッ、面白い。岸友也とやら……余を倒せるものならば、倒してみろ」
魔王は玉座を立ち上がり、その黄金の杖の先端を高岩に突き付けながら言った。
「お前はこのオレ、岸友也が相手をするッ!カモーン!借り物ハンドッ!」
高岩は相手の物や能力を借りパクして、その戦闘の時にだけ自分のものにする事ができる借り物ハンドを呼び出す。
高岩は魔王の杖を借りパクし、魔王に向かっていく。
だが、魔王は口元を一文字に結ぶと、そのまま杖の先端から怪光線を浴びせて、高岩を地面の上へと転がせていく。
見た目は完全にジャの付く将軍であっても、肩書きは魔王。
その光線も将軍のものよりも凄まじい。
恐らく、強さは元ネタのキャラクターよりも数段上だろう。
たちまちのうちに高岩は地面の上でのたうち回っている。
「お、親父ッ!」
「お、お父さん!」
義喜と菜穂子は倒れた父親の元へと慌てて駆け寄ろうとするものの、その父親自らが二人の子供を止める。
「よすんだ。二人とも……大丈夫、父さんはキンの心を持つスーパーヒーローなんだァァァァァァ~!!!」
高岩はそう叫んで立ち上がる。この時の彼の目は真っ直ぐに魔王を見つめていた。
だが、気のせいか、魔王と札束をとを重ねて見ているような気がしてならない。
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