21 / 90
SOS!Y談博士現わる!?
しおりを挟む
「我が名はデューク!魔王軍が誇る天才科学者だッ!」
「うぉ、見るからにわいせつをしそうな顔をしていやがるぜ!」
義喜の声が響いていく。同時に、ミサイルを乗せた手袋を構えた高岩と剣を構えた菜穂子の両方が警戒の姿勢を見せる。
「ハッハッ、この街の住人がさっきから、変なワードしか喋らないって?それは、私がY談ビームを出したのが原因で、それを喰らった人たちがY談しか喋らなくなった事が遠縁となるから……あっ!義喜くん!私のせいだ!全部私のせいだッ!ハッハッ!」
「ざけんな!」
義喜は背中に下げているバイオリンを取り外すと、それを向けて叫ぶ。
「ともかくだ。こんなお下品な話は書いたら、作者の垢がバンされる確率が高いんだッ!ここら辺で辞めさせてもらうぜ!」
義喜はそう叫ぶと、バイオリンを弾き鳴らし、音符爆弾を繰り出す。
音符の形をした爆弾が届く直前、デュークは何処からか大きな弓を取り出し、それを引き絞り、弓矢を放つ。
すると、音符爆弾に矢が突き刺さり、宙の上で小規模な爆発が引き起こされてしまったではないか。
「ハッハッ、私を吸血鬼の方のY談おじさんと同じに見てもらっては困るッ!私の強さはこの弓矢と放送コードギリギリのやばい事を喋らせるビームにあるのだッ!」
高岩は絶句した。そして、後悔の念を心の中で燻らせていく。
あの時、あの冒険者の話を聞いて、すぐにでも酒場を出るべきであった。
そうすれば、酒場にデュークが弓矢を携えて来る事はなかっただろうに。
「この街でヤバいワードを喋らない冒険者たちはお前らだけだッ!さっさと、私のビームを喰らい、放送コードギリギリのやべー話を聞かせてくれたまえ!」
「だ、誰が!」
義喜は必死に声を振り絞りながら反論の言葉を飛ばす。
「フフフ、だが、もう遅い!私のビームを喰らうがいいッ!」
デュークは掌を向けると、そこからビームを放射していく。
同時に、義喜はそのビームを喰らってしまう。
「て、テメェ!おれは音楽仲間の女の子とバーでいちゃついた後におうちデートしたいんだよッ!」
「よ、義喜……」
「お、お兄ちゃんそんな事を考えてたんだ」
二人の家族はドン引きしている。
確かに、これは義喜が心の奥底で考えていた事であるのだが、一応、彼の名誉のために本当に言いたい事は別にあったと言っておこう。
この時、義喜は咄嗟に口を紡いだのだが、もう遅い。
目の前のデュークは不敵笑みを浮かべながら言った。
「さてと、次はそちらのお嬢さんだ。どんなY談を聞かせてくれるかなぁ~!」
「じょ、女子高生ぇぇぇぇぇぇ~!!」
この時、義喜は「やめろ」と叫んだ筈だったのだが、予想外のストライクゾーンに菜穂子は驚きを隠しきれなかったらしい。
それに気を取られて、菜穂子はビームをモロに喰らってしまう。
勿論、見た目は何の変化もない。だからだろう。見た目が無事である事に油断した菜穂子は咄嗟にデュークに向かって叫んでしまったのだ。
「あ、あんたは盾の人と槍の人を大きく絡みた末に勝った方に私の足に付着した赤ワインを舐めさせるというシチュエーションは最高だと思わないの!?」
「な、菜穂子!?」
菜穂子は慌てて口を塞ぐものの、もはや後の祭り。彼女の性癖は高岩と義喜の両名にすっかりと知れ渡っていた。
「クッハッハッ!面白い!面白いぞ!後は貴様だッ!高岩ッ!貴様はどんなY談を聞かせてくれる!?」
恐るべき、デュークのY談ビーム。果たして、我らが借金ヒーローはどのようなY談を語ってしまうのか。
それは、神のみが知っている。
「うぉ、見るからにわいせつをしそうな顔をしていやがるぜ!」
義喜の声が響いていく。同時に、ミサイルを乗せた手袋を構えた高岩と剣を構えた菜穂子の両方が警戒の姿勢を見せる。
「ハッハッ、この街の住人がさっきから、変なワードしか喋らないって?それは、私がY談ビームを出したのが原因で、それを喰らった人たちがY談しか喋らなくなった事が遠縁となるから……あっ!義喜くん!私のせいだ!全部私のせいだッ!ハッハッ!」
「ざけんな!」
義喜は背中に下げているバイオリンを取り外すと、それを向けて叫ぶ。
「ともかくだ。こんなお下品な話は書いたら、作者の垢がバンされる確率が高いんだッ!ここら辺で辞めさせてもらうぜ!」
義喜はそう叫ぶと、バイオリンを弾き鳴らし、音符爆弾を繰り出す。
音符の形をした爆弾が届く直前、デュークは何処からか大きな弓を取り出し、それを引き絞り、弓矢を放つ。
すると、音符爆弾に矢が突き刺さり、宙の上で小規模な爆発が引き起こされてしまったではないか。
「ハッハッ、私を吸血鬼の方のY談おじさんと同じに見てもらっては困るッ!私の強さはこの弓矢と放送コードギリギリのやばい事を喋らせるビームにあるのだッ!」
高岩は絶句した。そして、後悔の念を心の中で燻らせていく。
あの時、あの冒険者の話を聞いて、すぐにでも酒場を出るべきであった。
そうすれば、酒場にデュークが弓矢を携えて来る事はなかっただろうに。
「この街でヤバいワードを喋らない冒険者たちはお前らだけだッ!さっさと、私のビームを喰らい、放送コードギリギリのやべー話を聞かせてくれたまえ!」
「だ、誰が!」
義喜は必死に声を振り絞りながら反論の言葉を飛ばす。
「フフフ、だが、もう遅い!私のビームを喰らうがいいッ!」
デュークは掌を向けると、そこからビームを放射していく。
同時に、義喜はそのビームを喰らってしまう。
「て、テメェ!おれは音楽仲間の女の子とバーでいちゃついた後におうちデートしたいんだよッ!」
「よ、義喜……」
「お、お兄ちゃんそんな事を考えてたんだ」
二人の家族はドン引きしている。
確かに、これは義喜が心の奥底で考えていた事であるのだが、一応、彼の名誉のために本当に言いたい事は別にあったと言っておこう。
この時、義喜は咄嗟に口を紡いだのだが、もう遅い。
目の前のデュークは不敵笑みを浮かべながら言った。
「さてと、次はそちらのお嬢さんだ。どんなY談を聞かせてくれるかなぁ~!」
「じょ、女子高生ぇぇぇぇぇぇ~!!」
この時、義喜は「やめろ」と叫んだ筈だったのだが、予想外のストライクゾーンに菜穂子は驚きを隠しきれなかったらしい。
それに気を取られて、菜穂子はビームをモロに喰らってしまう。
勿論、見た目は何の変化もない。だからだろう。見た目が無事である事に油断した菜穂子は咄嗟にデュークに向かって叫んでしまったのだ。
「あ、あんたは盾の人と槍の人を大きく絡みた末に勝った方に私の足に付着した赤ワインを舐めさせるというシチュエーションは最高だと思わないの!?」
「な、菜穂子!?」
菜穂子は慌てて口を塞ぐものの、もはや後の祭り。彼女の性癖は高岩と義喜の両名にすっかりと知れ渡っていた。
「クッハッハッ!面白い!面白いぞ!後は貴様だッ!高岩ッ!貴様はどんなY談を聞かせてくれる!?」
恐るべき、デュークのY談ビーム。果たして、我らが借金ヒーローはどのようなY談を語ってしまうのか。
それは、神のみが知っている。
0
お気に入りに追加
37
あなたにおすすめの小説
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

城で侍女をしているマリアンネと申します。お給金の良いお仕事ありませんか?
甘寧
ファンタジー
「武闘家貴族」「脳筋貴族」と呼ばれていた元子爵令嬢のマリアンネ。
友人に騙され多額の借金を作った脳筋父のせいで、屋敷、領土を差し押さえられ事実上の没落となり、その借金を返済する為、城で侍女の仕事をしつつ得意な武力を活かし副業で「便利屋」を掛け持ちしながら借金返済の為、奮闘する毎日。
マリアンネに執着するオネエ王子やマリアンネを取り巻く人達と様々な試練を越えていく。借金返済の為に……
そんなある日、便利屋の上司ゴリさんからの指令で幽霊屋敷を調査する事になり……
武闘家令嬢と呼ばれいたマリアンネの、借金返済までを綴った物語
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
乙女ゲームの世界だと、いつから思い込んでいた?
シナココ
ファンタジー
母親違いの妹をいじめたというふわふわした冤罪で婚約破棄された上に、最北の辺境地に流された公爵令嬢ハイデマリー。勝ち誇る妹・ゲルダは転生者。この世界のヒロインだと豪語し、王太子妃に成り上がる。乙女ゲームのハッピーエンドの確定だ。
……乙女ゲームが終わったら、戦争ストラテジーゲームが始まるのだ。

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。

絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる