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第三部『終焉と破滅と』
神通恭介の場合ーその15
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「それで、昨夜襲われたのか?そのサタンの息子に?」
「あぁ、最上以外にあんな好戦的な奴は初めて見た。しかし、よくあそこまで好戦的になれるもんだな。あたしは少しばかり驚いたぞ」
皮肉なしの賞賛が美憂の口から飛ぶ。
「……余程、勝ちたい事情っていうのがあるんだろうな」
恭介は口を籠らせながら言った。というのも、彼には自信がなかったからである。なぜあそこまで好戦的になれるのかが理解できなかったのだ。
恭介が頭を悩ませていると、授業の開始を告げるチャイムが鳴り響く。
二年生に上がってからクラスが別々となった二人はこうして廊下で話す事しかできなかったのだ。
故に時間が経てば教室に戻らなくてはなるまい。恭介が一人で退屈そうに授業を受けていると、背後の椅子に座っている美咲が恭介のシャツを引っ張っていく。
気になった恭介が背後を振り向くと、美咲が声を潜ませながら尋ねた。
「……姫川さん、もう気は済んだんだよね?いつになったら最上の元から帰ってくるのか聞いてくれない?」
「そ、そんなのオレが聞いてもそっけない返事が返ってくるだけだよ。そんな事よりも授業中だろ?集中しろよ」
恭介がかつての美憂の様にそっけない声で返事を返すと、美咲はそれ以上は興味がないと言わんばかりにそっぽを向き、外ばかりを眺めていた。
恭介は美咲の邪魔が入らなくなった事を確認すると、自身のシャーペンを回しながらも中年の教師が語る面白くもない授業へと意識を向けていく。
面白くはないが、好成績を取らなくては両親がうるさいのだ。そのために集中しなくてはならない。
実に面倒臭い。恭介は大きく溜息を吐きながらも教師が黒板に記す面白くもない授業の内容をノートに書き写していく。
教師の解説入りのコメントを添えた恭介特製のノートである。
やがて、終了のチャイムが鳴り響くと、恭介は溜息を吐くと授業のノートを見返す。そこには内容に教師の解説と自身の疑問とを纏めた内容とを纏めた優れたものとなっている。
実際に友達に見せる際にはこのノートが役に立ったという報告があったのだ。
恭介が休み時間になり、その場に突っ伏しようとした時だ。不意に鞄に中に入れていた自身の携帯電話がブーブーという音を立てて鳴り響いていく。
恭介が携帯電話を取ると、掛かってきた相手は予想外の相手であった。
『よぉ、神通。あたしだぜ。今電話出れるよな?』
「も、最上!?」
その言葉を聞いて恭介の声が大きくなる。と、同時にクラス中の視線が恭介に集まってきた事に気が付く。
恭介は慌てて愛想笑いを浮かべながら教室の外へと出ていくのである。
「で、何の用だよ?」
『何の用って事はねぇだろ?今晩に大事な話があるんだ。姫川を連れて、あたしの家にまで来い』
「お、おいそれって……」
『お、察したのかい?じゃあ、今ここで要点だけを言ってやろうかね?ゲームを円滑に進めるための方法だよ。残ったバカみたいな参加者を消し去るための方法だよ』
真紀子の言葉に恭介としては賛同していいのか考えさせられるものがあった。
第一、彼の想い人である姫川美憂はどことなく非戦派に転向しそうな気がする。
真紀子は美憂ではなく代わりにあの得体の知れないサタンの息子を引き寄せればいいのだ。
ブカバクなる訳のわからない悪魔と契約したあのサタンの息子を。
だが、新たに天堂家に代わって日本のフィクサーとなった最上真紀子に下手に逆らうのも不味い。
恭介と美憂は大人しく従う事にして真紀子が新たに購入したという府内の一等地に存在する豪邸に招かれたのである。
招待された美憂が感じた感想としてはあの時に天堂希空のボディガードとして雇われた際に招待された天堂門首郎邸とは対照的に洋風の家であった事に驚いた。
自分たちの背よりも何倍もある巨大な塀と門があり、数台の監視カメラが侵入者たちを見つめていた。
門をくぐると、そこはジャングルかと思われる程の木々が生え揃っていた。
二人が歩みを進めていくと、目の前には巨大な水槽の上をブロック状にされた通路が伸びていた。
そこを歩いていくと、自分たちを見下ろすかの様な巨大な洋館が聳え立っていた。
まるで、中世から近代においてヨーロッパの地方住まいの貴族たちが住んでいた屋敷の様だ。
二人が屋敷に圧倒されていると、扉が開いて真紀子の部下と思われる黒服が二人を招き入れた。
二人は広い屋敷の中に通され、その中のダイニングルームと思われる部屋に通される。
部屋の中にある真っ白なシンクが広がった机の前に座ると、そこからロングのエプロンドレスを身に纏った女性たちが料理を持って現れた。
恐らくこの家の家令なのだろう。女性たちは恭介の前に料理を置くと丁寧に頭を下げて提出していく。
それと入れ替わる形でパーティードレスを身に纏った真紀子の姿が見えた。
二人が改めて日本国のフィクサーとなった真紀子の姿に驚いていると、真紅の色をしたXラインのパーティードレスに身を包んだ真紀子が姿を現した。
「よぉ、お前ら」
「も、最上」
「どうした?今日の観客はあたしらだけだろ?そんなに形式ばった格好をする必要もないんじゃあないのか?」
「いやぁ、すまん。すまん。つい張り切り過ぎてしまったな。どうぞ、不満なら着替えて参りましょうか?お姫様」
「お姫様はお前だろうが……もういい。腹が減って踏んだ。もう食ってもいいだろ?」
「へーへー、まぁ、食えよ。こいつはあたしの手作りでさぁ」
恭介は用意された料理を見て思わず目を丸くしてしまった。メイドたちが運んできた料理はカルボナーラにタコとトマトを使ったイタリアンサラダ、それに鯛のカルパッチョにベーコンとガーリックのミネストローネというプロ顔負けの料理であるが、これは全て真紀子の手作りなのだという。
恭介は声を震わせながら真紀子に向かって問い掛けた。
「これは本当に全部お前が作った料理なのか?」
「あぁ、そうだ。それともなんだい?あたしが嘘を吐いているとでも言いたいのかい?」
真紀子が両目を尖らせながら恭介を睨む。
「い、いや……そういう事じゃあないんだ」
「なら、とっとと食え」
恭介は慌ててカルボナーラを口にするが、その瞬間に口の中に旨さの洪水が引き起こされた。卵と胡椒との絶妙な組み合わせが口の中でハーモニーを奏で、それからよく練られたパスタの麺が絡み合って恭介の食欲を刺激していくのである。
気が付けば恭介は無意識のうちにカルボナーラを啜っていた。
その様子を見てドレス姿の真紀子はニヤニヤと笑っている。
「そんなパスタばかり食ってもしまらねぇだろ?スープやカルパッチョ、サラダも一緒に食べたらどうだい?」
恭介は真紀子のアドバイスに従ってスープを啜り、カルパッチョを頬張り、サラダを口にしていく。
用意されたスープは一口含むだけで頬がとろけたし、カルパッチョは無意識のうちに半分も平らげていた。タコのイタリアンサラダに至っては手を付けた瞬間にサラを空にしてしまっていた。
「テーブルマナーもクソもねぇ奴だが、作り手としてはその食いっぷりは見ていて気に入ったぜ」
真紀子は得意気な顔を浮かべて恭介に笑い掛ける。
美憂も恭介に習って食事を行なっていたが、その美味さに夢中になってテーブルマナーを疎かにしたりはしなかった。
上品な調子で食事を進めていく。
真紀子はそれを見てニヤリと笑う。流石は姫川だ、と。
真紀子はカルボナーラをフォークで巻き付けながら二人に向かって告げた。
「さてと、お二人さんが料理に夢中になったところで、話を始めさせていただきますか」
「……話って昼間の?」
「オフコースッ!ゲームを円滑に進めるための最高の計画をあんたらだけに話してやるんだ」
真紀子は比喩なしに悪魔の様な笑顔を浮かべながら二人に向かって笑い掛けた。
「あぁ、最上以外にあんな好戦的な奴は初めて見た。しかし、よくあそこまで好戦的になれるもんだな。あたしは少しばかり驚いたぞ」
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気になった恭介が背後を振り向くと、美咲が声を潜ませながら尋ねた。
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恭介は美咲の邪魔が入らなくなった事を確認すると、自身のシャーペンを回しながらも中年の教師が語る面白くもない授業へと意識を向けていく。
面白くはないが、好成績を取らなくては両親がうるさいのだ。そのために集中しなくてはならない。
実に面倒臭い。恭介は大きく溜息を吐きながらも教師が黒板に記す面白くもない授業の内容をノートに書き写していく。
教師の解説入りのコメントを添えた恭介特製のノートである。
やがて、終了のチャイムが鳴り響くと、恭介は溜息を吐くと授業のノートを見返す。そこには内容に教師の解説と自身の疑問とを纏めた内容とを纏めた優れたものとなっている。
実際に友達に見せる際にはこのノートが役に立ったという報告があったのだ。
恭介が休み時間になり、その場に突っ伏しようとした時だ。不意に鞄に中に入れていた自身の携帯電話がブーブーという音を立てて鳴り響いていく。
恭介が携帯電話を取ると、掛かってきた相手は予想外の相手であった。
『よぉ、神通。あたしだぜ。今電話出れるよな?』
「も、最上!?」
その言葉を聞いて恭介の声が大きくなる。と、同時にクラス中の視線が恭介に集まってきた事に気が付く。
恭介は慌てて愛想笑いを浮かべながら教室の外へと出ていくのである。
「で、何の用だよ?」
『何の用って事はねぇだろ?今晩に大事な話があるんだ。姫川を連れて、あたしの家にまで来い』
「お、おいそれって……」
『お、察したのかい?じゃあ、今ここで要点だけを言ってやろうかね?ゲームを円滑に進めるための方法だよ。残ったバカみたいな参加者を消し去るための方法だよ』
真紀子の言葉に恭介としては賛同していいのか考えさせられるものがあった。
第一、彼の想い人である姫川美憂はどことなく非戦派に転向しそうな気がする。
真紀子は美憂ではなく代わりにあの得体の知れないサタンの息子を引き寄せればいいのだ。
ブカバクなる訳のわからない悪魔と契約したあのサタンの息子を。
だが、新たに天堂家に代わって日本のフィクサーとなった最上真紀子に下手に逆らうのも不味い。
恭介と美憂は大人しく従う事にして真紀子が新たに購入したという府内の一等地に存在する豪邸に招かれたのである。
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自分たちの背よりも何倍もある巨大な塀と門があり、数台の監視カメラが侵入者たちを見つめていた。
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二人が歩みを進めていくと、目の前には巨大な水槽の上をブロック状にされた通路が伸びていた。
そこを歩いていくと、自分たちを見下ろすかの様な巨大な洋館が聳え立っていた。
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二人が屋敷に圧倒されていると、扉が開いて真紀子の部下と思われる黒服が二人を招き入れた。
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恐らくこの家の家令なのだろう。女性たちは恭介の前に料理を置くと丁寧に頭を下げて提出していく。
それと入れ替わる形でパーティードレスを身に纏った真紀子の姿が見えた。
二人が改めて日本国のフィクサーとなった真紀子の姿に驚いていると、真紅の色をしたXラインのパーティードレスに身を包んだ真紀子が姿を現した。
「よぉ、お前ら」
「も、最上」
「どうした?今日の観客はあたしらだけだろ?そんなに形式ばった格好をする必要もないんじゃあないのか?」
「いやぁ、すまん。すまん。つい張り切り過ぎてしまったな。どうぞ、不満なら着替えて参りましょうか?お姫様」
「お姫様はお前だろうが……もういい。腹が減って踏んだ。もう食ってもいいだろ?」
「へーへー、まぁ、食えよ。こいつはあたしの手作りでさぁ」
恭介は用意された料理を見て思わず目を丸くしてしまった。メイドたちが運んできた料理はカルボナーラにタコとトマトを使ったイタリアンサラダ、それに鯛のカルパッチョにベーコンとガーリックのミネストローネというプロ顔負けの料理であるが、これは全て真紀子の手作りなのだという。
恭介は声を震わせながら真紀子に向かって問い掛けた。
「これは本当に全部お前が作った料理なのか?」
「あぁ、そうだ。それともなんだい?あたしが嘘を吐いているとでも言いたいのかい?」
真紀子が両目を尖らせながら恭介を睨む。
「い、いや……そういう事じゃあないんだ」
「なら、とっとと食え」
恭介は慌ててカルボナーラを口にするが、その瞬間に口の中に旨さの洪水が引き起こされた。卵と胡椒との絶妙な組み合わせが口の中でハーモニーを奏で、それからよく練られたパスタの麺が絡み合って恭介の食欲を刺激していくのである。
気が付けば恭介は無意識のうちにカルボナーラを啜っていた。
その様子を見てドレス姿の真紀子はニヤニヤと笑っている。
「そんなパスタばかり食ってもしまらねぇだろ?スープやカルパッチョ、サラダも一緒に食べたらどうだい?」
恭介は真紀子のアドバイスに従ってスープを啜り、カルパッチョを頬張り、サラダを口にしていく。
用意されたスープは一口含むだけで頬がとろけたし、カルパッチョは無意識のうちに半分も平らげていた。タコのイタリアンサラダに至っては手を付けた瞬間にサラを空にしてしまっていた。
「テーブルマナーもクソもねぇ奴だが、作り手としてはその食いっぷりは見ていて気に入ったぜ」
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「さてと、お二人さんが料理に夢中になったところで、話を始めさせていただきますか」
「……話って昼間の?」
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