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囚われの国王
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かつての国王、ヘンリー・ソーインツベルは鉄格子の嵌められた窓から城の外に広がる景色を見つめながら感慨に耽っていた。
自分が王位に就いた時は王都に住む人々はみな陰気な顔を浮かべていた。
加えて、往来の通行量も一国の首都とは思えぬほどに小規模なものであった。
精々、数人の人間が陰気な顔を浮かべて、荷車を運んだり、歩いているくらいであったのだ。
そんな人々の顔を変えるため、ヘンリーは王となったのだ。
大規模な改革を行い、隣国を牽制し、国内を平定するという目的のもとに大陸戦争を行って、戦いこれに対して勝利を得る事ができた。
だが、改革と戦争の後に待っていたのは不出来な息子による王位の簒奪と虜囚生活。
少なくとも、王国の他の囚人よりも格段にマシな暮らしをしているのであろうが、やはり部屋に押し込められて、軟禁状態となっているのは辛い。
王家に次ぐカンタベルト家の力を例の婚姻破棄の騒動に乗じて、取り除いたのはいいものの、そのためにエリスというより厄介な人物を王家に招いてしまっていた。
まさか、エリスとそれに唆された愚息が軍事を完全に捨て去るとは思わなかった。
話を聞くところによると、大陸戦争の時よりの相棒であり、今現在帝国との緩衝材となっている前線侯ドナルド・キャビンも王家の招集により、身柄を拘束されて、既にその自由を奪われているという。
「……こうなってしまっては王国もお終いよ。せめて、ここで穏やかな暮らしができたらいいのだが……」
ヘンリーが自身のために用意された心地の良い揺り椅子に深く腰を掛けた時だ。
扉を叩く音が聞こえたので、彼は厳かな声で入室を許可する。
てっきり、いつもの食事の用意をする無愛想な男が現れたのかと思ったのだが、今日は違ったらしい。
そこに立っていたのはキツネのような目が特徴的な白色のドレスを身に纏った少女であった。
少女は深々と頭を下げると、自らの素性を明かしていく。
「私、アイリスと申します。魔法学園では王后陛下のご学友を務めさせていただきましたわ」
「ほぅ、どこぞの平民かと思ったら、よもや貴族であったとはな」
「失礼ですわ。私、これでも子爵令嬢でございましてよ」
「フッ、まぁ、今更そんな事はどうでもよいわ。……それで、どうしていつもの男の代わりに今日は貴様が参ったのか、答えてみせえい」
ヘンリーは意地の悪い口調で尋ねる。
すると、アイリスはクスクスと笑いながら既に虜囚となった元国王に向かって驚愕の事実を告げた。
「私が今日から、ヘンリー様の配膳役に任命されましたの。本日からよろしくお願い致しますわ」
彼女は怪しく笑った。通常の人間ならば大なり小なりとたじろいでしまう程に不気味な微笑であったが、ヘンリーは歴戦の戦死だけはあり、動じる様子を見せようとはしない。
彼はエリスに背を向けて、そのまま関心がないと言わんばかりに無言で窓へと視線を向ける。
だが、窓から外を眺めるヘンリーが考えていたのは街の様子や人々の姿ではなく『毒殺』という単語である。
というのも、このアイリスなる少女には市井の間だけでは毒にまつわる噂で有名なのである。
彼女は子爵家の四姉妹の末の妹であり、本来であるのならば冷遇されて然る身なれども、姉三人の急死によって、今の地位を手に入れたのだという。
姉三人の死因は菓子を食べての食中毒。
市井における毒殺の噂話はここら来ている。そればかりではない。彼女は社交界でも悪い噂で有名であった。
それは毒を用いて多くのライバルを蹴落してきたという噂である。
無論、毒といっても人を直接害するタイプの毒ではない。
人脈、金、噂という直接的な暴力という手段を使わない事によるライバルの蹴落としである。
噂によれば、三流や二流とされる市井のゴシップ誌の記者ともコネクションを持っているという。
これらの噂が全て事実であるのならば、キツネのような目をしていながら、キツネであるのは目ばかりではない。その本性もまたキツネのように狡猾な人間である。
それが、アイリスという女へと世間が下した評価なのである。
思えば、仮にも王太子妃であり、公爵家の令嬢であったアイリーンの転落があんなにも急速に進んだのも、彼女が裏でその手助けをしていたからかもしれない。
無論、これはヘンリー自身による推測でしかないのだが……。
だが、今の彼からすれば、語るに十分であったといえるだろう。
そんな事を考えていると、アイリスが手付かずの料理が盛り付けられた食器が載ったお盆を下げさせ、代わりに茶と茶請けの菓子が載った盆を部屋の前に置くように指示を出していた。
ヘンリーの前に差し出された盆の上に載っていたメニューは紅茶がカップに一杯分。菓子もそれに合わせての一人分というものが載っていた。
それを見た瞬間にヘンリーは盆の上に置かれた食べ物の意図を理解した。そう、毒殺という意図を。
通常であるのならば、紅茶のカップと共にティーポットが差し出されているはずである。
だが、アイリスが差し出した盆の上にはティーポットどころか砂糖すらも置かれていない。
まるで、それだけを飲めと言わんばかりに用意されていたのだ。他のものはこれから死するものには要らんと言わんばかりに。
意図を理解し、心の中で怒りの感情を芽生えさせたヘンリーは用意された紅茶と茶菓子を常に見続けていたが、それらを一切、口にしようとはしなかった。
埒が明かずに引き下がったアイリスが食事を下げにきた部下の男食事の載った料理が載ったお盆を下げるように指示を出した時だ。先程、出した茶と茶菓子がそのままお盆の上に手付かずで残っている事に気が付く。
どうやら、ヘンリーは自身の意図を見抜いたらしい。
(しまったわ。あからさますぎたかしら?……まぁ、いい。明日以降も毒を仕込む機会なら存在するわ。精々、お食事の時間を楽しみになさいな。前国王陛下殿……)
密かに誓いを立てたアイリスは翌日から朝昼晩と共に敢えて毒を仕込んでいないお盆を持って行ったのだが、そのどれもが手付かずで帰ってきていた。
(やはり、ヘンリーには料理の中に毒が入っているのかどうかはわからないのね。ならば、明日は今日とは対照的に全ての盆に毒を入れたやりましょう。ひょっとしたら、今日の残しは様子見で、この調子だと明日も毒を入れないと感じたから、食べなかったのではなくて?私のような卑しい令嬢には毒を入れる勇気もないだろう感じたのかしら?)
自身の推測が正しければ、ヘンリーはその翌日に自身の策にハマって、もがき苦しんだまま、冥界の門をくぐるか、来世への旅へと行く事に違いなかった。
だが、結果は昨日と同じ。食事を置いて、立ち去るように命令するだけだった。
この態度を見て、アイリスは確信を得た。
ヘンリーは自分が部署を移るか、仕事を辞めるかまで、あの食事の残しを続けようかと思っていたのだろうという事を。
だが、残念な事にこの任が解かれる事はない。
というのも、今の自分の直接の上司にあたるのと共に魔法学園時代の友人であるエリスなのだ。
しかも、向こうから頼んできたから、この仕事をやっているのだ。
辞めさせられるわけがない。アイリスはかつての国王の前でその事を話して、余程、煽ってやろうかと思った。
だが、そんな事をすれば自身があの剛腕で締め殺されかねないであろうから言わないでおくのだ。
口を刺繍で縫い付けたかのようにして、大人しく優しい微笑みを浮かべて接客していく。
「貴様、なんの真似だ?毎度、食事のたびに気持ちの悪い笑みを浮かべおって!」
「いいえ、特に深い意味はございませんのよ。ただ、私は臣下として、ヘンリー様のお世話を務めさせていただくだけですから。さぁさぁ楽しんでくださいませ!城のシェフが腕によりをかけて作ったお料理ですので」
アイリスはヘンリーに顔に勝ち誇ったかのような笑みを浮かべて食事を薦めていく。
自分が王位に就いた時は王都に住む人々はみな陰気な顔を浮かべていた。
加えて、往来の通行量も一国の首都とは思えぬほどに小規模なものであった。
精々、数人の人間が陰気な顔を浮かべて、荷車を運んだり、歩いているくらいであったのだ。
そんな人々の顔を変えるため、ヘンリーは王となったのだ。
大規模な改革を行い、隣国を牽制し、国内を平定するという目的のもとに大陸戦争を行って、戦いこれに対して勝利を得る事ができた。
だが、改革と戦争の後に待っていたのは不出来な息子による王位の簒奪と虜囚生活。
少なくとも、王国の他の囚人よりも格段にマシな暮らしをしているのであろうが、やはり部屋に押し込められて、軟禁状態となっているのは辛い。
王家に次ぐカンタベルト家の力を例の婚姻破棄の騒動に乗じて、取り除いたのはいいものの、そのためにエリスというより厄介な人物を王家に招いてしまっていた。
まさか、エリスとそれに唆された愚息が軍事を完全に捨て去るとは思わなかった。
話を聞くところによると、大陸戦争の時よりの相棒であり、今現在帝国との緩衝材となっている前線侯ドナルド・キャビンも王家の招集により、身柄を拘束されて、既にその自由を奪われているという。
「……こうなってしまっては王国もお終いよ。せめて、ここで穏やかな暮らしができたらいいのだが……」
ヘンリーが自身のために用意された心地の良い揺り椅子に深く腰を掛けた時だ。
扉を叩く音が聞こえたので、彼は厳かな声で入室を許可する。
てっきり、いつもの食事の用意をする無愛想な男が現れたのかと思ったのだが、今日は違ったらしい。
そこに立っていたのはキツネのような目が特徴的な白色のドレスを身に纏った少女であった。
少女は深々と頭を下げると、自らの素性を明かしていく。
「私、アイリスと申します。魔法学園では王后陛下のご学友を務めさせていただきましたわ」
「ほぅ、どこぞの平民かと思ったら、よもや貴族であったとはな」
「失礼ですわ。私、これでも子爵令嬢でございましてよ」
「フッ、まぁ、今更そんな事はどうでもよいわ。……それで、どうしていつもの男の代わりに今日は貴様が参ったのか、答えてみせえい」
ヘンリーは意地の悪い口調で尋ねる。
すると、アイリスはクスクスと笑いながら既に虜囚となった元国王に向かって驚愕の事実を告げた。
「私が今日から、ヘンリー様の配膳役に任命されましたの。本日からよろしくお願い致しますわ」
彼女は怪しく笑った。通常の人間ならば大なり小なりとたじろいでしまう程に不気味な微笑であったが、ヘンリーは歴戦の戦死だけはあり、動じる様子を見せようとはしない。
彼はエリスに背を向けて、そのまま関心がないと言わんばかりに無言で窓へと視線を向ける。
だが、窓から外を眺めるヘンリーが考えていたのは街の様子や人々の姿ではなく『毒殺』という単語である。
というのも、このアイリスなる少女には市井の間だけでは毒にまつわる噂で有名なのである。
彼女は子爵家の四姉妹の末の妹であり、本来であるのならば冷遇されて然る身なれども、姉三人の急死によって、今の地位を手に入れたのだという。
姉三人の死因は菓子を食べての食中毒。
市井における毒殺の噂話はここら来ている。そればかりではない。彼女は社交界でも悪い噂で有名であった。
それは毒を用いて多くのライバルを蹴落してきたという噂である。
無論、毒といっても人を直接害するタイプの毒ではない。
人脈、金、噂という直接的な暴力という手段を使わない事によるライバルの蹴落としである。
噂によれば、三流や二流とされる市井のゴシップ誌の記者ともコネクションを持っているという。
これらの噂が全て事実であるのならば、キツネのような目をしていながら、キツネであるのは目ばかりではない。その本性もまたキツネのように狡猾な人間である。
それが、アイリスという女へと世間が下した評価なのである。
思えば、仮にも王太子妃であり、公爵家の令嬢であったアイリーンの転落があんなにも急速に進んだのも、彼女が裏でその手助けをしていたからかもしれない。
無論、これはヘンリー自身による推測でしかないのだが……。
だが、今の彼からすれば、語るに十分であったといえるだろう。
そんな事を考えていると、アイリスが手付かずの料理が盛り付けられた食器が載ったお盆を下げさせ、代わりに茶と茶請けの菓子が載った盆を部屋の前に置くように指示を出していた。
ヘンリーの前に差し出された盆の上に載っていたメニューは紅茶がカップに一杯分。菓子もそれに合わせての一人分というものが載っていた。
それを見た瞬間にヘンリーは盆の上に置かれた食べ物の意図を理解した。そう、毒殺という意図を。
通常であるのならば、紅茶のカップと共にティーポットが差し出されているはずである。
だが、アイリスが差し出した盆の上にはティーポットどころか砂糖すらも置かれていない。
まるで、それだけを飲めと言わんばかりに用意されていたのだ。他のものはこれから死するものには要らんと言わんばかりに。
意図を理解し、心の中で怒りの感情を芽生えさせたヘンリーは用意された紅茶と茶菓子を常に見続けていたが、それらを一切、口にしようとはしなかった。
埒が明かずに引き下がったアイリスが食事を下げにきた部下の男食事の載った料理が載ったお盆を下げるように指示を出した時だ。先程、出した茶と茶菓子がそのままお盆の上に手付かずで残っている事に気が付く。
どうやら、ヘンリーは自身の意図を見抜いたらしい。
(しまったわ。あからさますぎたかしら?……まぁ、いい。明日以降も毒を仕込む機会なら存在するわ。精々、お食事の時間を楽しみになさいな。前国王陛下殿……)
密かに誓いを立てたアイリスは翌日から朝昼晩と共に敢えて毒を仕込んでいないお盆を持って行ったのだが、そのどれもが手付かずで帰ってきていた。
(やはり、ヘンリーには料理の中に毒が入っているのかどうかはわからないのね。ならば、明日は今日とは対照的に全ての盆に毒を入れたやりましょう。ひょっとしたら、今日の残しは様子見で、この調子だと明日も毒を入れないと感じたから、食べなかったのではなくて?私のような卑しい令嬢には毒を入れる勇気もないだろう感じたのかしら?)
自身の推測が正しければ、ヘンリーはその翌日に自身の策にハマって、もがき苦しんだまま、冥界の門をくぐるか、来世への旅へと行く事に違いなかった。
だが、結果は昨日と同じ。食事を置いて、立ち去るように命令するだけだった。
この態度を見て、アイリスは確信を得た。
ヘンリーは自分が部署を移るか、仕事を辞めるかまで、あの食事の残しを続けようかと思っていたのだろうという事を。
だが、残念な事にこの任が解かれる事はない。
というのも、今の自分の直接の上司にあたるのと共に魔法学園時代の友人であるエリスなのだ。
しかも、向こうから頼んできたから、この仕事をやっているのだ。
辞めさせられるわけがない。アイリスはかつての国王の前でその事を話して、余程、煽ってやろうかと思った。
だが、そんな事をすれば自身があの剛腕で締め殺されかねないであろうから言わないでおくのだ。
口を刺繍で縫い付けたかのようにして、大人しく優しい微笑みを浮かべて接客していく。
「貴様、なんの真似だ?毎度、食事のたびに気持ちの悪い笑みを浮かべおって!」
「いいえ、特に深い意味はございませんのよ。ただ、私は臣下として、ヘンリー様のお世話を務めさせていただくだけですから。さぁさぁ楽しんでくださいませ!城のシェフが腕によりをかけて作ったお料理ですので」
アイリスはヘンリーに顔に勝ち誇ったかのような笑みを浮かべて食事を薦めていく。
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