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亀の怪物が駆ける執念
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「フフフ、ライアンさん。お主らの話は終わったかな?ならば、今度はこの老いぼれが話しをしてもいいだろうかな?」
ライアンはなにも言わずに目線を人質の若い祖母と合わせる。
それを見た、怪物は口元に微笑を浮かべながら、足を引き摺るジョフリーに向かって問い掛ける。
「初めましてと申すべきかな?ジョフリー。わしは復讐鬼。お主に弟を殺された恨みだけでこの力を手に入れた怪物よ」
「弟だと!?一体、誰の事を言っておるのだ!」
ジョフリーは大きな声で卑劣漢に向かって大きな声で問い掛ける。
そのジョフリーの問いに復讐鬼は両目を尖らせながら叫び返す。
「しらばっくれるではないッ!この期に及んでまだ惚けつもりとはな……お主は魔獣討伐師の風上にもおけぬ卑劣な奴じゃ!」
「知らんもんは知らん!なんの謂れがあって、おれがこのような仕打ちを受けねばならん!」
それを聞いた復讐鬼の両目が大きく見開く。一瞬、その目は唖然としたが、すぐに両目を怒りの炎で燃やしながらジョフリーに向かって叫ぶ。
「ならば一から教えてやろう!わしと同じような甲羅を持った半人半獣の怪物の事よッ!」
それを聞いた途端にジョフリーは一瞬、落雷にでも打たれたかのように唖然とし、次に慌てた表情で叫ぶ。
「あぁッ!思い出したぞッ!タールとか呼称していたあの化け物の事だな!!」
「ようやっと思い出したか。我が弟を殺した上でその存在を忘れるとは許せぬ。貴様への拷問は目玉をくり抜くくらいでは済まぬわ!これから先、貴様を捕縛した暁には必ずやこの手で生き地獄を味合わせてやるぞ!」
だが、そう息巻く復讐鬼の言葉をジョフリーは聞いていなかった。今彼の意識はタールを討伐したのは三年前へと飛んでいる。
その当時、タールは大勢の部下を引き連れ、各地を荒らし回っており、その討伐に多額の懸賞金かけられて多くの冒険者たちがそれに釣られた上に、ヘンリー王の勅令の下に数多くの魔獣討伐師が国によって雇われていた事を思い出していた。
だが、討伐士も冒険者たちも強大なタールの前に敗れ去った。甲羅を用いての圧倒的な防御力に普通の剣士では太刀打ちもできない程の卓越した剣の腕。
当時のタールは攻守の両方に優れた最悪の魔物と称してもいいだろう。
他の魔獣討伐師と比べても魔法がさほどに優れているとは思えず、剣の腕も彼ら彼女らに比べれば見劣りするようなジョフリーが勝てたのはひとえに騙し討ちとされる手法を用いたからである。
彼はタールの元に母に用意してもらった特殊な酒を持っていき近寄っていったのである。
上手い具合にタールの宴会の中に潜り込んだジョフリーは何食わぬ顔で酒を渡し、眠っている隙を利用して、その首を落とし、史上最悪の魔物を討ち取った事の証明としたのである。
ジョフリーはその後に名誉ある報奨金や報酬を国王の遣いから貰った栄光に浸りたかったのだが、目の前の怪物が剣先を突き付けながら、その事を断罪してきたために否が応でも意識を現在に戻さなければならなかった。
「お主は弟には決して敵わぬ故にそのような卑劣な手段を用いて、殺したのじゃ!わしはなぁ、その知らせを聞いて、どれだけ怒ったか!そして、どれだけ貴様を憎んだか、わかるかッ!」
「ま、待ってくれ。あんたの怒りの程はよーくわかった。け、けど、あんたの弟は多くの人から恨みを買っていたんだぞ。討伐した方がきっと、世のため、人のためにーー」
「黙れッ!その臭い口を閉じねば、今すぐ、うぬの母と娘を殺してやるぞ!」
「や、やめてくれ!オレは確かにだらしのない男で、クズだよ!認める。それでも女房の死に際して、落ち込むおれを支えてくれたお袋や、その女房が残してくれたオレの宝にだけは手を出さないでくれ……殺すのならオレだけにしてくれ」
彼は矢で射抜かれた足であり、ズキズキ痛む傷にも構う事なく膝を折り、頭を地面の上に擦り付けてまで懇願していく。
「た、頼む!な、なにもしないでくれ!オレにだけはなにをやってもいいから」
「ハッハッハ、もっと泣き喚け、貴様に騙し討ちにされた弟はそのような声を上げる事も叶わなんだからな」
上機嫌に笑う亀の怪物に向かって、これが尋ねるための絶好の機会と感じたのか、怪物の話を聞く中でアイリーンが抱いた疑問について問い掛けた。
「では、それ程までにお怒りでしたのなら、何故にその時にお恨みを晴らしになりませなんだ?何故に三年も待たれた。その理由を教えていただきたい」
「よかろう、教えてやろう。貴様ども四人が冥界の門番へと持っていくいい土産になるであろうからな」
彼によればジョフリーの幸せが絶頂の時を狙ったのだという。
人は古の頃より、一番の絶望を感じるのは幸福の絶頂から叩き落とされた時にあるのだという。
亀の怪物はその手で六歳の少女の背を掴むと、そのまま直接、少女の小さな背に剣の刃をギリギリまで突き付けていく。そして膝を折って泣き叫ぶジョフリーを大きな声で嘲笑う。
「六歳といえば、一番子供が子供らしい時期であるからな。その可愛がりざかりの子供がいる時に狙えば、どうなるのか試してみたかったのよ!」
ジョフリーはそれを聞きくと、顔を両手で覆いその場で泣き崩れていく。
「ハッハッ、今更後悔しても遅いわ!この子供には冥界で貴様が殺した弟に詫びを入れてもらうぞ!」
話しているうちに怒りに頭の中を支配されたのだろう。
彼は元来の目的も忘れ、泣き喚くアリアの喉元へと剣先を突き付けようと目論む。
その時だ。自身の顔に石が当たった事に気が付く。
そこには手の上に小石を握り締めたシャルロッテの姿。
どうやら手足を縛っていなかったのと、体が小さく、ライアンが捕まえきれなかったのが、彼女の逃亡を許した理由であるらしい。この瞬間、怪物たちより少しばかり遠くに離れた童女は自分の友人を救うための最大限の努力を果たしていたのである。
「おのれッ!小娘のくせに生意気なッ!」
亀の怪物は甲羅という重いものを背負っているのにも関わらず、足をドタドタと鳴らしながら怒りに任せてシャルロッテへとその手握っている剣を振り下ろそうとした時だ。
再び頬に石が当てられた事に気が付き、慌てて真横を振り返る。
そこには一度、剣を鞘に仕舞い代わりに小石を構えたアイリーンの姿があった。
「あなたのお相手は私が務めさせていただきましょう。あなたの復讐対象者であらせられるジョフリーは膝の上に大きな傷を負っている故に、両足に支障のないあなた様がお相手なさるのはいささか、公平にかける思いますので」
「抜かすなよ。わしを誰だと思うておるのじゃ!」
亀の怪物は夜の丘の上で肉食獣のような遠吠えをあげたかと思うと、両手で剣を携えて怒りのままにアイリーンの元へと向かっていく。
ただ一人、残った若い祖母に剣を突き付けているライアンの静止も聞かずに。
剣と剣とが一瞬の間に抜かれ、すれ違い様に振り下ろされる。
誰もが息を呑む一瞬の戦いでその勝利を勝ち取ったのはアイリーンの方であった。
互いに剣と剣とを放った瞬間、アイリーンの方が一瞬だけ抜くのが早かったのだ。
たちまち、アイリーンの手によって、亀の怪物はすれ違った先で膝を突いて倒れ、そのまま光の魔法を生じて全身を包まれてしまう。怪物の体が光に包まれるのと同時に完全に怪物をこの世界から消失したのだった。
ライアンがその姿を見て、思わず両眉を上げていると、突如腹に強烈な一撃を喰らわされてしまい悶絶した。
若い祖母の蹴りであった。彼はその蹴りによって、手に持っていた剣を地面へと落とし這いつくばらなければならず、結果として若い祖母が孫娘を連れて、自身の手元から逃げる事を許す羽目になってしまったのだった。
その人質と入れ替わる様に自身の元へと迫るカンタベルト兄妹による剣の一撃を喰らって地面の上に勢いよく倒れ込む。
これこそが長い間にわたってアイリーンとカンタベルト兄妹とを苦しめてきたオークの軍隊長の最期であった。
ライアンはなにも言わずに目線を人質の若い祖母と合わせる。
それを見た、怪物は口元に微笑を浮かべながら、足を引き摺るジョフリーに向かって問い掛ける。
「初めましてと申すべきかな?ジョフリー。わしは復讐鬼。お主に弟を殺された恨みだけでこの力を手に入れた怪物よ」
「弟だと!?一体、誰の事を言っておるのだ!」
ジョフリーは大きな声で卑劣漢に向かって大きな声で問い掛ける。
そのジョフリーの問いに復讐鬼は両目を尖らせながら叫び返す。
「しらばっくれるではないッ!この期に及んでまだ惚けつもりとはな……お主は魔獣討伐師の風上にもおけぬ卑劣な奴じゃ!」
「知らんもんは知らん!なんの謂れがあって、おれがこのような仕打ちを受けねばならん!」
それを聞いた復讐鬼の両目が大きく見開く。一瞬、その目は唖然としたが、すぐに両目を怒りの炎で燃やしながらジョフリーに向かって叫ぶ。
「ならば一から教えてやろう!わしと同じような甲羅を持った半人半獣の怪物の事よッ!」
それを聞いた途端にジョフリーは一瞬、落雷にでも打たれたかのように唖然とし、次に慌てた表情で叫ぶ。
「あぁッ!思い出したぞッ!タールとか呼称していたあの化け物の事だな!!」
「ようやっと思い出したか。我が弟を殺した上でその存在を忘れるとは許せぬ。貴様への拷問は目玉をくり抜くくらいでは済まぬわ!これから先、貴様を捕縛した暁には必ずやこの手で生き地獄を味合わせてやるぞ!」
だが、そう息巻く復讐鬼の言葉をジョフリーは聞いていなかった。今彼の意識はタールを討伐したのは三年前へと飛んでいる。
その当時、タールは大勢の部下を引き連れ、各地を荒らし回っており、その討伐に多額の懸賞金かけられて多くの冒険者たちがそれに釣られた上に、ヘンリー王の勅令の下に数多くの魔獣討伐師が国によって雇われていた事を思い出していた。
だが、討伐士も冒険者たちも強大なタールの前に敗れ去った。甲羅を用いての圧倒的な防御力に普通の剣士では太刀打ちもできない程の卓越した剣の腕。
当時のタールは攻守の両方に優れた最悪の魔物と称してもいいだろう。
他の魔獣討伐師と比べても魔法がさほどに優れているとは思えず、剣の腕も彼ら彼女らに比べれば見劣りするようなジョフリーが勝てたのはひとえに騙し討ちとされる手法を用いたからである。
彼はタールの元に母に用意してもらった特殊な酒を持っていき近寄っていったのである。
上手い具合にタールの宴会の中に潜り込んだジョフリーは何食わぬ顔で酒を渡し、眠っている隙を利用して、その首を落とし、史上最悪の魔物を討ち取った事の証明としたのである。
ジョフリーはその後に名誉ある報奨金や報酬を国王の遣いから貰った栄光に浸りたかったのだが、目の前の怪物が剣先を突き付けながら、その事を断罪してきたために否が応でも意識を現在に戻さなければならなかった。
「お主は弟には決して敵わぬ故にそのような卑劣な手段を用いて、殺したのじゃ!わしはなぁ、その知らせを聞いて、どれだけ怒ったか!そして、どれだけ貴様を憎んだか、わかるかッ!」
「ま、待ってくれ。あんたの怒りの程はよーくわかった。け、けど、あんたの弟は多くの人から恨みを買っていたんだぞ。討伐した方がきっと、世のため、人のためにーー」
「黙れッ!その臭い口を閉じねば、今すぐ、うぬの母と娘を殺してやるぞ!」
「や、やめてくれ!オレは確かにだらしのない男で、クズだよ!認める。それでも女房の死に際して、落ち込むおれを支えてくれたお袋や、その女房が残してくれたオレの宝にだけは手を出さないでくれ……殺すのならオレだけにしてくれ」
彼は矢で射抜かれた足であり、ズキズキ痛む傷にも構う事なく膝を折り、頭を地面の上に擦り付けてまで懇願していく。
「た、頼む!な、なにもしないでくれ!オレにだけはなにをやってもいいから」
「ハッハッハ、もっと泣き喚け、貴様に騙し討ちにされた弟はそのような声を上げる事も叶わなんだからな」
上機嫌に笑う亀の怪物に向かって、これが尋ねるための絶好の機会と感じたのか、怪物の話を聞く中でアイリーンが抱いた疑問について問い掛けた。
「では、それ程までにお怒りでしたのなら、何故にその時にお恨みを晴らしになりませなんだ?何故に三年も待たれた。その理由を教えていただきたい」
「よかろう、教えてやろう。貴様ども四人が冥界の門番へと持っていくいい土産になるであろうからな」
彼によればジョフリーの幸せが絶頂の時を狙ったのだという。
人は古の頃より、一番の絶望を感じるのは幸福の絶頂から叩き落とされた時にあるのだという。
亀の怪物はその手で六歳の少女の背を掴むと、そのまま直接、少女の小さな背に剣の刃をギリギリまで突き付けていく。そして膝を折って泣き叫ぶジョフリーを大きな声で嘲笑う。
「六歳といえば、一番子供が子供らしい時期であるからな。その可愛がりざかりの子供がいる時に狙えば、どうなるのか試してみたかったのよ!」
ジョフリーはそれを聞きくと、顔を両手で覆いその場で泣き崩れていく。
「ハッハッ、今更後悔しても遅いわ!この子供には冥界で貴様が殺した弟に詫びを入れてもらうぞ!」
話しているうちに怒りに頭の中を支配されたのだろう。
彼は元来の目的も忘れ、泣き喚くアリアの喉元へと剣先を突き付けようと目論む。
その時だ。自身の顔に石が当たった事に気が付く。
そこには手の上に小石を握り締めたシャルロッテの姿。
どうやら手足を縛っていなかったのと、体が小さく、ライアンが捕まえきれなかったのが、彼女の逃亡を許した理由であるらしい。この瞬間、怪物たちより少しばかり遠くに離れた童女は自分の友人を救うための最大限の努力を果たしていたのである。
「おのれッ!小娘のくせに生意気なッ!」
亀の怪物は甲羅という重いものを背負っているのにも関わらず、足をドタドタと鳴らしながら怒りに任せてシャルロッテへとその手握っている剣を振り下ろそうとした時だ。
再び頬に石が当てられた事に気が付き、慌てて真横を振り返る。
そこには一度、剣を鞘に仕舞い代わりに小石を構えたアイリーンの姿があった。
「あなたのお相手は私が務めさせていただきましょう。あなたの復讐対象者であらせられるジョフリーは膝の上に大きな傷を負っている故に、両足に支障のないあなた様がお相手なさるのはいささか、公平にかける思いますので」
「抜かすなよ。わしを誰だと思うておるのじゃ!」
亀の怪物は夜の丘の上で肉食獣のような遠吠えをあげたかと思うと、両手で剣を携えて怒りのままにアイリーンの元へと向かっていく。
ただ一人、残った若い祖母に剣を突き付けているライアンの静止も聞かずに。
剣と剣とが一瞬の間に抜かれ、すれ違い様に振り下ろされる。
誰もが息を呑む一瞬の戦いでその勝利を勝ち取ったのはアイリーンの方であった。
互いに剣と剣とを放った瞬間、アイリーンの方が一瞬だけ抜くのが早かったのだ。
たちまち、アイリーンの手によって、亀の怪物はすれ違った先で膝を突いて倒れ、そのまま光の魔法を生じて全身を包まれてしまう。怪物の体が光に包まれるのと同時に完全に怪物をこの世界から消失したのだった。
ライアンがその姿を見て、思わず両眉を上げていると、突如腹に強烈な一撃を喰らわされてしまい悶絶した。
若い祖母の蹴りであった。彼はその蹴りによって、手に持っていた剣を地面へと落とし這いつくばらなければならず、結果として若い祖母が孫娘を連れて、自身の手元から逃げる事を許す羽目になってしまったのだった。
その人質と入れ替わる様に自身の元へと迫るカンタベルト兄妹による剣の一撃を喰らって地面の上に勢いよく倒れ込む。
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