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悪鬼の棲まう村
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アイリーンは過去に竜に支配されたドワーフの村を訪れた事があり、魔物の恐怖に支配された村というものを改めて感じ取っていた。
だが竜に支配された村とは対照的に魔物が炭鉱に籠ったまま出てこない。もし話に聞く大蜘蛛が村の真ん中に降りてきていたのならばその被害は今よりも甚大になっていたように思われる。
もっともこの考えはアイリーンの主体的なものでしかなく、この村に住むドワーフにとってみれば生活に必要なものを取る鉱山を使えない事になるのでたまったものではない。
アイリーンがこの考えに至った時だ。乳母車を押す音が地面の上に鳴り響いたのだろうか、それまで道の脇の畑で農作業をしていた農家の女性が顔を上げて子連れのカンタベルト母娘を見つめる。
二人を見つめる瞳には驚愕と侮蔑の二つの色が含まれていたように感じられた。
大方驚愕はここまでやってきた人間が居たのかという感情からきているのだろう。
侮蔑の方はというと、こんなところまでやってきて自分たちを憐れみにきたのか、という半ば憤りにも近い感情からきているのだろう。
答えとしてはそのどちらでもない。アイリーンはここにいるドワーフたちの誤解を解く必要があると判断した。
アイリーンは乳母車を止め、いつも浮かべているような柔和な笑みを浮かべながらここに来た経緯を説明していく。
だがそれを聞いても老婆はなにも言わない。視線を落として黙々と農作業を続けるのみである。
こうなった以上は無理に話し続けるわけにもいくまい。無理矢理自身の事で迫り続ければ余計にその関係を悪化させてしまうに違いない。
アイリーンはそのために何も言わずにその場から立ち去っていく。
乳母車を押しながら二人で泊まれそうな宿屋を探していた時だ。
目の前に不意に幼い少女が姿を表して、アイリーンに向かって問い掛けた。
「あの、あなたは私たちの村に住む大蜘蛛を退治するために来てくれたの?」
「ええ、それが私たちにこの件を依頼した親方との約束ですからご安心を。私が来たからには必ずや大蜘蛛を倒してーー」
「誰が大蜘蛛を倒すって?」
その声と共に柄の悪そうな顔をした男の冒険者とその仲間であり、同時にその女とも思われる赤くて長い髪の女性が現れた。
男は少女を強制的に道の脇へと退かせるとドスの効いた声でアイリーンへと絡んでいく。
「おいおい、この街はオレたちがあの大蜘蛛から守ってやってるんだぜ。あんたがわざわざ討伐に向かう必要はねぇよ」
「そうだよ。あんた、見るからに弱そうだしさぁ、何より子供いるじゃん。子供のいる年齢のババアが蜘蛛を倒せるとでも思ってんの?精々その腰の剣を泣きながら叫ぶくらいじゃあないの?」
男の彼女と思われる若い女性の冒険者は自分がアイリーンよりも年齢が下だという事を鼻にかけたのか彼女の元に近寄って執拗に絡み始めた。
ここまでは寛容な精神で許せた。しかし彼女がシャルロッテにまでその手を伸ばしたのは許せなかった。この時をもってアイリーンの中の堪忍袋の尾は完全に切れてしまったといってもいいだろう。
アイリーンは彼女がシャルロッテへと戯れに伸ばした手を両手で掴んでそのまま勢いよく地面の上に投げ飛ばす。
そして叩き付けられるのと同時に女性冒険者が悲鳴を上げた。
「て、テメェ!オレの女になにをしやがる!」
愛する女性を害されたと思われる男性冒険者が激昂する。
だがアイリーンも負けてはいない。澄ました顔の中をしながらも声の中に怒りを隠しながら男へと反論を行う。
「なにって、子を害そうとした危険人物を排除しようとだけです。親として当然の感情だとは思いませぬか?」
「ざけんな!おい!フィリップ!フィリップ!テメェどこにいやがる!?さっさと武器を持ってきやがれ!」
どうやら恋人二人だけのパーティーではなかったらしい。まだ『フィリップ』なる仲間がいるらしい。
アイリーンがその『フィリップ』なる存在に用心していると男の後方から大きな二本の剣を抱えた青年が現れた。
青年は一応は筋肉の付いている柄の悪い男とは異なり、少しばかり脂肪が目立つ運動の苦手そうな男であった。
丸顔ではあるもののどこか愛嬌のようなものが感じられてアイリーンはその点が可愛く思えた。
フィリップなる青年は息を切らしながら近付いて両手に抱えていた剣を男へと差し出す。
だが遅くなった事が柄の悪い男の不興を買ってしまったらしい。
フィリップは剣を渡すよりも前に男によって蹴り付けられて、地面の上に尻餅をついてしまう。
その行動が余計に男の神経を苛立たせたのか男は本来の目的も忘れて、馬乗りになってフィリップ青年を殴り付けていく。
最初こそアイリーンに向けていた怒りを発散するための攻撃だったのだろうが、次第に面白くなったのか、顔に笑顔を貼り付けてフィリップの顔や腹を殴り付けていく。
男の彼女の方もそれが面白かったのか、アイリーンに投げられた痛みも忘れて男と一緒になり笑っている。
その光景は見ていて気持ちのいいものではない。
アイリーンは乳母車を背後に押してシャルロッテを守る態勢を取るのと同時にフィリップを虐めている青年に向かって叫ぶ。
「よしなされッ!大体あなた達の目的は私であろう!?私を攻撃しなくてもよいのか!?」
「あぁ?ババアが生意気を抜かしてるんじゃあねぇぞ!」
「そうだよ!お高く止まりやがって!何様のつもりだい!?」
二人は倒れた際にフィリップの手から溢れて地面の上に転がり落ちた剣を構えてアイリーンへと向かっていく。
だがアイリーンは剣を抜こうとはしない。あくまでも素手のまま対処していく。地面の上で唖然とした表情でその様子を見つめていたフィリップにとって華麗に身をこなした二人の腹に殴打の一撃を喰らわせて、地面の上に疼くませるアイリーンの姿は子供向けの娯楽小説に登場するスーパーヒロインのように思えた。
「まだやられるか?」
二人は自分たちを完膚なきまでに叩きのめしたアイリーンのその一言に恐怖したらしい。
二人はフィリップを置いたまま尻尾を巻いて退散していく。
後に残された青年にアイリーンはなるべく優しい笑顔を浮かべてその手を差し伸べたのだが、フィリップ青年はその手を払い除けたかと思うと、二人の後を追ってその場を去っていく。
その姿がよろけて見えるのがアイリーンには哀れに見えた。
青年が全体をふらつかせながらもその場を去っていく光景を眺めていると、もう一度目の前にあの少女が姿を表す。
あの男に蹴られた時に付いたのか、膝の下に擦りむいた痕がある。
アイリーンが治療のために近付こうとしたのだが、少女はそれを拒否して代わりに自分の話を聞くように伝える。
アイリーンはその言葉に従って、乳母車を持ったまま黙って彼女の言葉を聞き締めていた。
「あいつら蜘蛛に攻撃を与えたくらいでこの村で英雄を気取ってるの。たまたま鉱山の巣穴の付近に居合わせた蜘蛛の頭を少し切ったくらいなのに偉そうにしちゃってさ」
「そんな程度であるのならば、追い出してはいかがでしょうか?居ても居なくても同じならばーー」
「ううん、あいつら腕力が凄まじい上に恐ろしい剣まで持ってそれを振り回してるから誰も逆らえないの……」
どうやら村の事態は予想外に悪化していたらしい。
鉱山は例の大蜘蛛のために封鎖されて、使えない上に村は得体の知れない凶悪な冒険者に居着かれている。
これでは、村の人たちも立つ瀬があるまい。
アイリーンは村の人たちの間に起きた二つの事態を打開するための策を頭の中に巡らせていく。
だが竜に支配された村とは対照的に魔物が炭鉱に籠ったまま出てこない。もし話に聞く大蜘蛛が村の真ん中に降りてきていたのならばその被害は今よりも甚大になっていたように思われる。
もっともこの考えはアイリーンの主体的なものでしかなく、この村に住むドワーフにとってみれば生活に必要なものを取る鉱山を使えない事になるのでたまったものではない。
アイリーンがこの考えに至った時だ。乳母車を押す音が地面の上に鳴り響いたのだろうか、それまで道の脇の畑で農作業をしていた農家の女性が顔を上げて子連れのカンタベルト母娘を見つめる。
二人を見つめる瞳には驚愕と侮蔑の二つの色が含まれていたように感じられた。
大方驚愕はここまでやってきた人間が居たのかという感情からきているのだろう。
侮蔑の方はというと、こんなところまでやってきて自分たちを憐れみにきたのか、という半ば憤りにも近い感情からきているのだろう。
答えとしてはそのどちらでもない。アイリーンはここにいるドワーフたちの誤解を解く必要があると判断した。
アイリーンは乳母車を止め、いつも浮かべているような柔和な笑みを浮かべながらここに来た経緯を説明していく。
だがそれを聞いても老婆はなにも言わない。視線を落として黙々と農作業を続けるのみである。
こうなった以上は無理に話し続けるわけにもいくまい。無理矢理自身の事で迫り続ければ余計にその関係を悪化させてしまうに違いない。
アイリーンはそのために何も言わずにその場から立ち去っていく。
乳母車を押しながら二人で泊まれそうな宿屋を探していた時だ。
目の前に不意に幼い少女が姿を表して、アイリーンに向かって問い掛けた。
「あの、あなたは私たちの村に住む大蜘蛛を退治するために来てくれたの?」
「ええ、それが私たちにこの件を依頼した親方との約束ですからご安心を。私が来たからには必ずや大蜘蛛を倒してーー」
「誰が大蜘蛛を倒すって?」
その声と共に柄の悪そうな顔をした男の冒険者とその仲間であり、同時にその女とも思われる赤くて長い髪の女性が現れた。
男は少女を強制的に道の脇へと退かせるとドスの効いた声でアイリーンへと絡んでいく。
「おいおい、この街はオレたちがあの大蜘蛛から守ってやってるんだぜ。あんたがわざわざ討伐に向かう必要はねぇよ」
「そうだよ。あんた、見るからに弱そうだしさぁ、何より子供いるじゃん。子供のいる年齢のババアが蜘蛛を倒せるとでも思ってんの?精々その腰の剣を泣きながら叫ぶくらいじゃあないの?」
男の彼女と思われる若い女性の冒険者は自分がアイリーンよりも年齢が下だという事を鼻にかけたのか彼女の元に近寄って執拗に絡み始めた。
ここまでは寛容な精神で許せた。しかし彼女がシャルロッテにまでその手を伸ばしたのは許せなかった。この時をもってアイリーンの中の堪忍袋の尾は完全に切れてしまったといってもいいだろう。
アイリーンは彼女がシャルロッテへと戯れに伸ばした手を両手で掴んでそのまま勢いよく地面の上に投げ飛ばす。
そして叩き付けられるのと同時に女性冒険者が悲鳴を上げた。
「て、テメェ!オレの女になにをしやがる!」
愛する女性を害されたと思われる男性冒険者が激昂する。
だがアイリーンも負けてはいない。澄ました顔の中をしながらも声の中に怒りを隠しながら男へと反論を行う。
「なにって、子を害そうとした危険人物を排除しようとだけです。親として当然の感情だとは思いませぬか?」
「ざけんな!おい!フィリップ!フィリップ!テメェどこにいやがる!?さっさと武器を持ってきやがれ!」
どうやら恋人二人だけのパーティーではなかったらしい。まだ『フィリップ』なる仲間がいるらしい。
アイリーンがその『フィリップ』なる存在に用心していると男の後方から大きな二本の剣を抱えた青年が現れた。
青年は一応は筋肉の付いている柄の悪い男とは異なり、少しばかり脂肪が目立つ運動の苦手そうな男であった。
丸顔ではあるもののどこか愛嬌のようなものが感じられてアイリーンはその点が可愛く思えた。
フィリップなる青年は息を切らしながら近付いて両手に抱えていた剣を男へと差し出す。
だが遅くなった事が柄の悪い男の不興を買ってしまったらしい。
フィリップは剣を渡すよりも前に男によって蹴り付けられて、地面の上に尻餅をついてしまう。
その行動が余計に男の神経を苛立たせたのか男は本来の目的も忘れて、馬乗りになってフィリップ青年を殴り付けていく。
最初こそアイリーンに向けていた怒りを発散するための攻撃だったのだろうが、次第に面白くなったのか、顔に笑顔を貼り付けてフィリップの顔や腹を殴り付けていく。
男の彼女の方もそれが面白かったのか、アイリーンに投げられた痛みも忘れて男と一緒になり笑っている。
その光景は見ていて気持ちのいいものではない。
アイリーンは乳母車を背後に押してシャルロッテを守る態勢を取るのと同時にフィリップを虐めている青年に向かって叫ぶ。
「よしなされッ!大体あなた達の目的は私であろう!?私を攻撃しなくてもよいのか!?」
「あぁ?ババアが生意気を抜かしてるんじゃあねぇぞ!」
「そうだよ!お高く止まりやがって!何様のつもりだい!?」
二人は倒れた際にフィリップの手から溢れて地面の上に転がり落ちた剣を構えてアイリーンへと向かっていく。
だがアイリーンは剣を抜こうとはしない。あくまでも素手のまま対処していく。地面の上で唖然とした表情でその様子を見つめていたフィリップにとって華麗に身をこなした二人の腹に殴打の一撃を喰らわせて、地面の上に疼くませるアイリーンの姿は子供向けの娯楽小説に登場するスーパーヒロインのように思えた。
「まだやられるか?」
二人は自分たちを完膚なきまでに叩きのめしたアイリーンのその一言に恐怖したらしい。
二人はフィリップを置いたまま尻尾を巻いて退散していく。
後に残された青年にアイリーンはなるべく優しい笑顔を浮かべてその手を差し伸べたのだが、フィリップ青年はその手を払い除けたかと思うと、二人の後を追ってその場を去っていく。
その姿がよろけて見えるのがアイリーンには哀れに見えた。
青年が全体をふらつかせながらもその場を去っていく光景を眺めていると、もう一度目の前にあの少女が姿を表す。
あの男に蹴られた時に付いたのか、膝の下に擦りむいた痕がある。
アイリーンが治療のために近付こうとしたのだが、少女はそれを拒否して代わりに自分の話を聞くように伝える。
アイリーンはその言葉に従って、乳母車を持ったまま黙って彼女の言葉を聞き締めていた。
「あいつら蜘蛛に攻撃を与えたくらいでこの村で英雄を気取ってるの。たまたま鉱山の巣穴の付近に居合わせた蜘蛛の頭を少し切ったくらいなのに偉そうにしちゃってさ」
「そんな程度であるのならば、追い出してはいかがでしょうか?居ても居なくても同じならばーー」
「ううん、あいつら腕力が凄まじい上に恐ろしい剣まで持ってそれを振り回してるから誰も逆らえないの……」
どうやら村の事態は予想外に悪化していたらしい。
鉱山は例の大蜘蛛のために封鎖されて、使えない上に村は得体の知れない凶悪な冒険者に居着かれている。
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