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オーク隊の反撃!
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「……奴らッ!住民たちの目撃情報のみではなく、乳母車の車輪の痕からも姉上を辿っておったのかッ!」
オスカー・カンタベルトは道の上に残るオークたちの足跡を見つけ、拳を宙へと突き出して見た事のないオークたちへの怒りに燃えていた。
「兄様、それってシャルロッテに危機が迫ってるって事?」
「あぁ、姉上をお救いせねば……」
二人は慌てて姉が辿ったと思われるルートを追っていく。
「成る程、それで私のいるところを訪れたという事ですか?」
二人を宿屋の机の上で出迎えたアイリーンは開口一番に尋ねた。
「ええ、それで是非とも姉上に御警戒をと思いましてーー」
「そんな事よりもッ!あんた、あの狼の形をした怪物を狩る際にシャルロッテを森の入り口に放置していたって本当なの!?信じられない!?」
「あの場合はシャルロッテを森の中に連れて行くわけにはいかなかったんです。あそこにはあの狼が使役する小さな怪物がいた上に森の中が薄暗く複雑であったので、守りにくいと判断したためにあの決断を取らせていただきました」
「やむを得なかったってあんたッ!シャルロッテがどんなに怖がってたかーー」
激昂して立ちあがろうとする妹を兄がその袖を引いて静止させる。
そして、兄はそのまま頭を下げた。
「申し訳ありませぬ。姉上にご不快な思いをさせてしまい誠に申し訳ありませぬ。姉上とシャルロッテの絆は誰にも引き裂けない事はこの私がよく知っております故にどうかここは妹の非礼を許してはくださいませぬか?」
「ご心配なく、私は気にしておりませぬので」
その時、偶然にもシャルロッテの腹の虫が鳴く。タイミング良いのか、悪いのか。三人はシャルロッテの腹の虫を聞くと先程までの遺恨も忘れて笑い合う。
全員がシャルロッテの腹の虫を合図に食事を摂っていく。
三人が話を元に戻したのは食後のお茶が運ばれた時の事であった。
オスカーは運ばれてきた紅茶を啜り、喉を潤してから尋ねた。
「姉上、この場所ではどのようなご依頼をお受けになられるので?」
「まだ決めておりませぬ。なにせまだその使者が来ておりませぬ故に。ですが、私としてはーー」
アイリーンが義理の弟に話を続けようとした時だ。突然、扉が開いて、大型の剣を持ったオークたちが次々と姿を表して店の椅子のあちこちに座っていく。
最後に入ってきたリーダー格と思われる頬に傷のあるオークがカウンターを勢いよく叩く。
「おい!親父、酒だッ!」
大きな声で要求したためか、店主と思われる中年の男はすっかりと萎縮してしまったらしい。両手を震わせて用意しようとした酒をグラスごと地面の上に落としてしまった。
その動作と卑屈に頭を下げる様子がオークたちの逆鱗に触れてしまったらしい。怯えて必死に頭を下げる店主を他所にリーダー格のオークは先程よりも強い力を込めた上に勢いよく机の上を叩いていく。
「おい、さっさと酒を用意しろ!」
「す、すいません。すぐに用意を」
「チッ、もう待てん!」
リーダー格が立ち上がってカウンターへと回り込もうとした時だ。
「お待ちなされ、あなた方が探しているアイリーン・カンタベルトはここにおりますぞッ!」
アイリーンがオークたちの狼藉に耐え切れずに剣を持って椅子の上から立ち上がり叫ぶ。
「何ィ!?貴様、そこにいたのか?」
リーダー格の男は勢いよく立ち上がるのと同時に自身の近くにある席を勢いよく蹴り付ける。
そのために恐怖に駆られた多くの人がその場から離れていく。
「暴れたいのならば私があなた方のお相手をつかまつりましょう。ですがその代わりにそのお方をそれ以上虐めるのはおやめくださるようにお願い申し上げます」
「望むところよ!貴様が相手をすれば、もうおれはあんな奴には構ってられんからなッ!」
「ありがたき幸せ……ですがここは手狭でありましょう?それに他の方々に迷惑がかかります故に私たちは表で戦いませんか?」
オークたちは辺りを見渡すとアイリーンの言葉に従って、黙って宿屋の外へと出ていく。
こうして、とある酒場の外でアイリーンと王国の追手であるオークの軍団による初の決闘が行われる事になった。
多くのオークたちがアイリーンの周りを詰めて一網打尽にせんとばかりに動いていく中で二人の兄妹は姉の助太刀をしようと動き、その包囲網の一部を破壊した。
そのため当初のオークたちとの予想とは裏腹に結果として戦う事になったのはアイリーンばかりではなく、生き残ったカンタベルト家の全員となったのだった。
「……ママ」
カンタベルト家の全員で立ち向かうとはいえ娘のシャルロッテは不安に駆られていた。店の中で野次馬と共に母、そして叔父と叔母の決闘を眺めていたのだが、やはりあの数のオークが相手では流石の母でも不安になるのだろう。
全身を震わせながら見守っていた。
窓の外から見える敵の数は一個の軍団と思われる。すなわち、おおよそ百名程度であるのに対し、母の味方は叔父と叔母の二名のみ。
通常ならば勝つのは不可能と考えるだろう。
現にこの街の人たちは誰もがオークたちの勝利を信じて疑わない。そんな表情を浮かべている。
だが現実の番狂わせは時に人々の頭の中にある心地の良い空想を狂わせるものなのだ。
アイリーンはたった一人で光の魔法と巧みな剣術を用いて十五体ものオークを葬り去っていく。
そればかりではない。他のカンタベルト兄妹も二人で息を合わせて二十体のオークを屠っていくではないか。その様子は鮮やかな剣捌きは剣舞でも見ているかのように華麗である。シャルロッテやこの戦いを見守っていた一部の人はそう思わざるを得ない。
その剣舞のために意表を突かれたのは街の人々ばかりではない。決闘の当事者であるオークの軍団の軍団員たちとそれを率いるリーダー格のライアンとその副官であるミカエルの二名である。
二人は次々と倒されていく部下の姿を見ながら自身の敗北を予期すると、慌ててその場を去っていく。
オスカーはそのまま敵を追い掛けようとしたのだが、その姿は完全に目の前から消えてしまったのでやむなく追跡を断念する。
恐らく何か転移する道具でも扱ったのだろう。
「おのれッ!あと一歩というところであったのに……」
オスカーは悔しそうに歯軋りし、剣を握る手を全身から迸る怒りによってプルプルと震わせていく。
「逃げてしまったものは仕方ありませぬ。敵の戦力を大きく削げただけでもよしと致しましょう」
「そんな悠長な事を……あんたはいいかもしれないけれど、シャルロッテはどうするんだよ!今度あいつらがあんたのところに来たらシャルロッテを人質にするかもしれないんだよ!」
「……その時はその時で対処するのみです。ご安心なさいませ。シャルロッテをあの様な奴らの手には指一本触れさせませぬので」
アイリーンは力強い視線で異母妹を刺しながら言った。アイリーンのその態度からはこれ以上は言わさんとばかりの強い圧を感じた。
やむなく、彼女は視線を逸らし、兄と共に宿屋へと戻っていく。
アイリーンも宿屋に戻ると、真っ先にシャルロッテの体を強く抱き締めた。
「ママ、おかえり」
その一言がどんなに身に染みただろうか。例え、自分が今より国王から勲章を授かったとしても、この一言に勝る言葉はないだろう。
アイリーンは喉の奥から感じる感情を懸命に抑えながら、愛娘の言葉に答えた。
「ただいま、シャルロッテ」
普段はアイリーンを敵視する人々もその姿だけは邪魔できないと判断したのだろう。
誰もが一定の距離をとってその光景を眺めていた。
やがて、抱擁が済むと、彼女は愛娘の手を引いて、改めて元の席へと戻っていく。
「さぁ、シャルロッテ。食事の続きをしましょうか?先程はあのオークたちに邪魔されて、食べられませんでしたからね」
その一言を聞いてシャルロッテは首を縦に動かす。
元気いっぱいの表情が母としては見ていて誇らしかった。
いつも通りにシャルロッテに作法を学べせながら、食事を摂っていると、先程、オークたちにいびられていたと思われた店主が姿を表す。
その両手には湯気のたったスープを載せた盆があった。
店主は照れ臭いのか、頬を少し赤らめながら、
「……その、先程はありがとうございました。よければこれ、お子様と共に召し上がってください」
アイリーンはいつものような朗らかで優しい笑顔を浮かべて店主からのサービスを受け取り、娘の前に置く。
不用意に触ろうとする娘を静止させ、それを心地の良い温度にまで冷ましてから、彼女は娘と共にスープを味わっていく。その味はなんともいえない美味しさを感じさせられた。
オスカー・カンタベルトは道の上に残るオークたちの足跡を見つけ、拳を宙へと突き出して見た事のないオークたちへの怒りに燃えていた。
「兄様、それってシャルロッテに危機が迫ってるって事?」
「あぁ、姉上をお救いせねば……」
二人は慌てて姉が辿ったと思われるルートを追っていく。
「成る程、それで私のいるところを訪れたという事ですか?」
二人を宿屋の机の上で出迎えたアイリーンは開口一番に尋ねた。
「ええ、それで是非とも姉上に御警戒をと思いましてーー」
「そんな事よりもッ!あんた、あの狼の形をした怪物を狩る際にシャルロッテを森の入り口に放置していたって本当なの!?信じられない!?」
「あの場合はシャルロッテを森の中に連れて行くわけにはいかなかったんです。あそこにはあの狼が使役する小さな怪物がいた上に森の中が薄暗く複雑であったので、守りにくいと判断したためにあの決断を取らせていただきました」
「やむを得なかったってあんたッ!シャルロッテがどんなに怖がってたかーー」
激昂して立ちあがろうとする妹を兄がその袖を引いて静止させる。
そして、兄はそのまま頭を下げた。
「申し訳ありませぬ。姉上にご不快な思いをさせてしまい誠に申し訳ありませぬ。姉上とシャルロッテの絆は誰にも引き裂けない事はこの私がよく知っております故にどうかここは妹の非礼を許してはくださいませぬか?」
「ご心配なく、私は気にしておりませぬので」
その時、偶然にもシャルロッテの腹の虫が鳴く。タイミング良いのか、悪いのか。三人はシャルロッテの腹の虫を聞くと先程までの遺恨も忘れて笑い合う。
全員がシャルロッテの腹の虫を合図に食事を摂っていく。
三人が話を元に戻したのは食後のお茶が運ばれた時の事であった。
オスカーは運ばれてきた紅茶を啜り、喉を潤してから尋ねた。
「姉上、この場所ではどのようなご依頼をお受けになられるので?」
「まだ決めておりませぬ。なにせまだその使者が来ておりませぬ故に。ですが、私としてはーー」
アイリーンが義理の弟に話を続けようとした時だ。突然、扉が開いて、大型の剣を持ったオークたちが次々と姿を表して店の椅子のあちこちに座っていく。
最後に入ってきたリーダー格と思われる頬に傷のあるオークがカウンターを勢いよく叩く。
「おい!親父、酒だッ!」
大きな声で要求したためか、店主と思われる中年の男はすっかりと萎縮してしまったらしい。両手を震わせて用意しようとした酒をグラスごと地面の上に落としてしまった。
その動作と卑屈に頭を下げる様子がオークたちの逆鱗に触れてしまったらしい。怯えて必死に頭を下げる店主を他所にリーダー格のオークは先程よりも強い力を込めた上に勢いよく机の上を叩いていく。
「おい、さっさと酒を用意しろ!」
「す、すいません。すぐに用意を」
「チッ、もう待てん!」
リーダー格が立ち上がってカウンターへと回り込もうとした時だ。
「お待ちなされ、あなた方が探しているアイリーン・カンタベルトはここにおりますぞッ!」
アイリーンがオークたちの狼藉に耐え切れずに剣を持って椅子の上から立ち上がり叫ぶ。
「何ィ!?貴様、そこにいたのか?」
リーダー格の男は勢いよく立ち上がるのと同時に自身の近くにある席を勢いよく蹴り付ける。
そのために恐怖に駆られた多くの人がその場から離れていく。
「暴れたいのならば私があなた方のお相手をつかまつりましょう。ですがその代わりにそのお方をそれ以上虐めるのはおやめくださるようにお願い申し上げます」
「望むところよ!貴様が相手をすれば、もうおれはあんな奴には構ってられんからなッ!」
「ありがたき幸せ……ですがここは手狭でありましょう?それに他の方々に迷惑がかかります故に私たちは表で戦いませんか?」
オークたちは辺りを見渡すとアイリーンの言葉に従って、黙って宿屋の外へと出ていく。
こうして、とある酒場の外でアイリーンと王国の追手であるオークの軍団による初の決闘が行われる事になった。
多くのオークたちがアイリーンの周りを詰めて一網打尽にせんとばかりに動いていく中で二人の兄妹は姉の助太刀をしようと動き、その包囲網の一部を破壊した。
そのため当初のオークたちとの予想とは裏腹に結果として戦う事になったのはアイリーンばかりではなく、生き残ったカンタベルト家の全員となったのだった。
「……ママ」
カンタベルト家の全員で立ち向かうとはいえ娘のシャルロッテは不安に駆られていた。店の中で野次馬と共に母、そして叔父と叔母の決闘を眺めていたのだが、やはりあの数のオークが相手では流石の母でも不安になるのだろう。
全身を震わせながら見守っていた。
窓の外から見える敵の数は一個の軍団と思われる。すなわち、おおよそ百名程度であるのに対し、母の味方は叔父と叔母の二名のみ。
通常ならば勝つのは不可能と考えるだろう。
現にこの街の人たちは誰もがオークたちの勝利を信じて疑わない。そんな表情を浮かべている。
だが現実の番狂わせは時に人々の頭の中にある心地の良い空想を狂わせるものなのだ。
アイリーンはたった一人で光の魔法と巧みな剣術を用いて十五体ものオークを葬り去っていく。
そればかりではない。他のカンタベルト兄妹も二人で息を合わせて二十体のオークを屠っていくではないか。その様子は鮮やかな剣捌きは剣舞でも見ているかのように華麗である。シャルロッテやこの戦いを見守っていた一部の人はそう思わざるを得ない。
その剣舞のために意表を突かれたのは街の人々ばかりではない。決闘の当事者であるオークの軍団の軍団員たちとそれを率いるリーダー格のライアンとその副官であるミカエルの二名である。
二人は次々と倒されていく部下の姿を見ながら自身の敗北を予期すると、慌ててその場を去っていく。
オスカーはそのまま敵を追い掛けようとしたのだが、その姿は完全に目の前から消えてしまったのでやむなく追跡を断念する。
恐らく何か転移する道具でも扱ったのだろう。
「おのれッ!あと一歩というところであったのに……」
オスカーは悔しそうに歯軋りし、剣を握る手を全身から迸る怒りによってプルプルと震わせていく。
「逃げてしまったものは仕方ありませぬ。敵の戦力を大きく削げただけでもよしと致しましょう」
「そんな悠長な事を……あんたはいいかもしれないけれど、シャルロッテはどうするんだよ!今度あいつらがあんたのところに来たらシャルロッテを人質にするかもしれないんだよ!」
「……その時はその時で対処するのみです。ご安心なさいませ。シャルロッテをあの様な奴らの手には指一本触れさせませぬので」
アイリーンは力強い視線で異母妹を刺しながら言った。アイリーンのその態度からはこれ以上は言わさんとばかりの強い圧を感じた。
やむなく、彼女は視線を逸らし、兄と共に宿屋へと戻っていく。
アイリーンも宿屋に戻ると、真っ先にシャルロッテの体を強く抱き締めた。
「ママ、おかえり」
その一言がどんなに身に染みただろうか。例え、自分が今より国王から勲章を授かったとしても、この一言に勝る言葉はないだろう。
アイリーンは喉の奥から感じる感情を懸命に抑えながら、愛娘の言葉に答えた。
「ただいま、シャルロッテ」
普段はアイリーンを敵視する人々もその姿だけは邪魔できないと判断したのだろう。
誰もが一定の距離をとってその光景を眺めていた。
やがて、抱擁が済むと、彼女は愛娘の手を引いて、改めて元の席へと戻っていく。
「さぁ、シャルロッテ。食事の続きをしましょうか?先程はあのオークたちに邪魔されて、食べられませんでしたからね」
その一言を聞いてシャルロッテは首を縦に動かす。
元気いっぱいの表情が母としては見ていて誇らしかった。
いつも通りにシャルロッテに作法を学べせながら、食事を摂っていると、先程、オークたちにいびられていたと思われた店主が姿を表す。
その両手には湯気のたったスープを載せた盆があった。
店主は照れ臭いのか、頬を少し赤らめながら、
「……その、先程はありがとうございました。よければこれ、お子様と共に召し上がってください」
アイリーンはいつものような朗らかで優しい笑顔を浮かべて店主からのサービスを受け取り、娘の前に置く。
不用意に触ろうとする娘を静止させ、それを心地の良い温度にまで冷ましてから、彼女は娘と共にスープを味わっていく。その味はなんともいえない美味しさを感じさせられた。
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