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ティボルトより愛を込めて
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「お子様をお預かりさせていただいた事を心の底から感謝致しております」
ワトソン家の家長であり、主人でもある中年の男は丁寧に頭を下げ、グリフィンの爪を討伐の証拠として持ち帰ってきたアイリーンに対し平身低頭で礼を述べていた。
「いいえ、礼を言うのはこちらの方です。シャルロッテの面倒を見ていただいたのですから……それよりもお宅のティボルトさんですが、良い婚約者が早く見つかる事を祈っております」
アイリーンは庭の端で仮初の婚約者と別れを惜しむティボルトの姿を見遣りながら言った。
「ええ、あのよろしかったならのお話なのですが、よければ、お嬢様を本当に息子の婚約者にする事は可能でしょうか?」
「あれは一時凌ぎのお話だとお伺いしたはずでございますが……」
「左様でございます。ですが、私としては是が非でも……」
アイリーンはその問いを聞いてから真剣な表情を浮かべて腕を組む。
それから首を真横に振り、長椅子の上から立ち上がる。
「初めにお伝え申した通り、私とあの子は一蓮托生、共に修羅の道を歩む者なのです。お引き渡しするわけにはいきませぬ。申し訳ありませんが、これで」
「ではッ!もし、あなた様がお亡くなりになられたのなら、その時には息子の婚約者として我が家にて引き取るという事でよろしゅうございますか!?」
だがアイリーンはなにも言わない。黙って椅子の上から立ち上がり去っていく。
だが、立ち去る間際にこれまでに彼女が見せなかった怪物のような鋭い視線がワトソン家の家長へと向けられた。彼はこの時に全てを悟った。
自身の敗北を。あのように睨まれては蛇に睨まれた蛙のように動けないのだという事を。
気が付けば、涙を流していた。己の不甲斐なさに。
そして、気が付けば自身の息子の元へと駆け寄り夢中で抱き締めていた。
それから、息子を抱き締めながら改めてアイリーンへと謝罪の言葉を述べた。
「申し訳ありませぬ。配慮が足りぬのは私の方でございました!全ては私の不徳にございます!何卒、何卒、お許しを……」
だが、アイリーンはなにも言わない。振り返る事すらせずに黙って屋敷を去っていく。
今更ながらにワトソン家の家長が後悔の念を抱いていると、そこに一筋の光のようなものが差した。乳母車からシャルロッテが身を乗り出して、大きく手を振っていたのだ。
シャルロッテはかつての婚約者に向かって大きく手を振り返していく。
それに対して、手を振り返すティボルトの姿。
その顔は何処か晴々としていた。
二人が去るのを待って、ワトソン主人は息子に自身の疑問を投げ掛けた。
「なぁ、お前、どうして婚約者と別れたというのに、そんなに笑顔でいられるんだ?」
「お父様には仰ってはいなかったけれど、別れの際にシャルロッテからある言葉を聞いたんだ」
「言葉を聞いたって?」
「うん、厳密にはぼくが勝手に感じ取っただけなんだけど、別れる際に彼女、泣き喚くぼくの頭を優しく撫でたんだ。泣かないで、あなたにはもっといい人が見つかるわよって言わんばかりに」
「それで、お前は引き止めなかったのか」
「うん、ぼくが引き止めたら、シャルロッテの気遣いを無駄にしちゃうからね」
ワトソン主人は自分を恥じた。自分の言動を、行動を。
九歳の息子がこのように大人な対応をしているのに対し、自分はなんとあさましい事をしてしまったのだろう、と。
今更後悔しても遅い。ならば過ぎてしまった事を悔いるよりも今自分にできる事を精算するべきだろう。
彼は頭の中の算盤でそれを弾き出した。
彼が出した答えは息子をあの少女に釣り合うような立派な紳士へと育てる事であった。将来ティボルドが立派な子息となれば、もしかすればその時にシャルロッテを見そめられるかもしれないという考えからである。
ワトソン主人は頭の中でそんな事を考えながら、いつまでも未練がましく外を見続ける息子の頭を優しく撫でた。
あの少女が別れ間際に息子にそうしたように。
「お待ちしておりました!あなたが魔物狩人にしてかつての公爵令嬢アイリーン・カンタベルト様でございますね?」
あの場所を離れ突き当たりにある山道にて乳母車を押すアイリーンの前に現れたのは立派な馬に乗った仰々しい銀やら黒の鎧に身を包んだ屈強な体格の男たちである。
「……何者か?」
アイリーンが腰の剣に手を掛けようとした時だ。
男の一人が慌てて馬から降りて、彼女の前へと跪く。
かと思えば、懐から一枚の羊皮紙を取り出し、そこに書かれた名前と紋章を見せる。予想外の名前と紋章にアイリーンは思わず目を丸くさせた。
「ドナルド・ギャビン前線侯が!?」
「ハッ!火急の用にてあなた様を呼んでおられます!」
ドナルド・ギャビン侯爵。それは、かつての大陸戦争の際に軍務大臣を務めていた際に若いながらも前線で華々しい活躍をあげ、戦後も隣接する帝国を牽制するために現国王ヘンリーに前線の地を所望した勇敢な男である。
そのために前線侯というあだ名がつけられる程である。
「恐れ入りますが、ギャビン侯が私のような一介の魔獣討伐師に何用でしょうか?あのような方ならば、私よりも腕の立つ魔獣討伐師や冒険者を呼べましょうに」
「あのお方の話によれば、これはあなた様にしか頼めぬお話だという事でございます。それに、かつての戦友の娘を迎えたいという思いも語られております」
「……魔獣討伐師としての御依頼ならばお受け致しましょう。ですが王家への話とあるのならばお受けできますぬ。今はその時ではありませぬ故に」
「あ、あいや!待たれよ!我らが領土が魔物に困っている事は事実でござる!報酬の金貨五百枚もこちらに」
別の兵士が馬の鞍に積んでいたと思われる金貨の入った袋をアイリーンに見せる。
だが、彼女は黙ってそれを見続けていた。
辺境侯の部下にとってみれば、目の前の女性がそれを取るまでの一瞬は果てしなく長い時間であったに違いない。
アイリーンは乳母車を押しながら、その男たちに続いていく。
馬に乗った騎士たちに守られながら、アイリーンは前線の街、すなわちドナルド・ギャビン侯が治める街へと辿り着く。
その街に着いた途端にアイリーンは街のただならぬ雰囲気を察し、思わず息を呑んでしまう。
それに気が付いたのか、馬に乗っていた騎士の一人がアイリーンに声を掛けた。
「これが今現在の街の現状でございまする。本来ならば、帝国と王国の均衡とを保つ役割を持つ閣下の御領地なのですが、あの女……いえ、失礼、王太子妃殿下のご進言により、軍備を減らされてから、この有様でございます。国境を荒らされ、犠牲者が出ても、軍備の増強どころか、王太子妃殿下により、こちらが非難される有様……」
騎士の一人が涙を流しながら窮状を訴える様にアイリーンも思わず同情を感じざるを得なかった。
王太子妃殿下というのはやはり、フローレンス嬢の事だろうか。
そんな事を考えていると、目の前に立派な黒毛の馬に乗った端正な顔立ちの男が現れた。
屈強な体格に侯爵家の紋章の入った鎧を身に纏った青年は馬から降りるとアイリーンの元へと跪く。
「あなた様にご足労いただき誠に感謝しております。失礼ですが、ここで立ち話もあれなので、よかったら、我が屋敷にてお話しいただけませんか?」
アイリーンは前線侯の意思を汲み取り、乳母車を押したまま屋敷へと向かう。
ワトソン家の家長であり、主人でもある中年の男は丁寧に頭を下げ、グリフィンの爪を討伐の証拠として持ち帰ってきたアイリーンに対し平身低頭で礼を述べていた。
「いいえ、礼を言うのはこちらの方です。シャルロッテの面倒を見ていただいたのですから……それよりもお宅のティボルトさんですが、良い婚約者が早く見つかる事を祈っております」
アイリーンは庭の端で仮初の婚約者と別れを惜しむティボルトの姿を見遣りながら言った。
「ええ、あのよろしかったならのお話なのですが、よければ、お嬢様を本当に息子の婚約者にする事は可能でしょうか?」
「あれは一時凌ぎのお話だとお伺いしたはずでございますが……」
「左様でございます。ですが、私としては是が非でも……」
アイリーンはその問いを聞いてから真剣な表情を浮かべて腕を組む。
それから首を真横に振り、長椅子の上から立ち上がる。
「初めにお伝え申した通り、私とあの子は一蓮托生、共に修羅の道を歩む者なのです。お引き渡しするわけにはいきませぬ。申し訳ありませんが、これで」
「ではッ!もし、あなた様がお亡くなりになられたのなら、その時には息子の婚約者として我が家にて引き取るという事でよろしゅうございますか!?」
だがアイリーンはなにも言わない。黙って椅子の上から立ち上がり去っていく。
だが、立ち去る間際にこれまでに彼女が見せなかった怪物のような鋭い視線がワトソン家の家長へと向けられた。彼はこの時に全てを悟った。
自身の敗北を。あのように睨まれては蛇に睨まれた蛙のように動けないのだという事を。
気が付けば、涙を流していた。己の不甲斐なさに。
そして、気が付けば自身の息子の元へと駆け寄り夢中で抱き締めていた。
それから、息子を抱き締めながら改めてアイリーンへと謝罪の言葉を述べた。
「申し訳ありませぬ。配慮が足りぬのは私の方でございました!全ては私の不徳にございます!何卒、何卒、お許しを……」
だが、アイリーンはなにも言わない。振り返る事すらせずに黙って屋敷を去っていく。
今更ながらにワトソン家の家長が後悔の念を抱いていると、そこに一筋の光のようなものが差した。乳母車からシャルロッテが身を乗り出して、大きく手を振っていたのだ。
シャルロッテはかつての婚約者に向かって大きく手を振り返していく。
それに対して、手を振り返すティボルトの姿。
その顔は何処か晴々としていた。
二人が去るのを待って、ワトソン主人は息子に自身の疑問を投げ掛けた。
「なぁ、お前、どうして婚約者と別れたというのに、そんなに笑顔でいられるんだ?」
「お父様には仰ってはいなかったけれど、別れの際にシャルロッテからある言葉を聞いたんだ」
「言葉を聞いたって?」
「うん、厳密にはぼくが勝手に感じ取っただけなんだけど、別れる際に彼女、泣き喚くぼくの頭を優しく撫でたんだ。泣かないで、あなたにはもっといい人が見つかるわよって言わんばかりに」
「それで、お前は引き止めなかったのか」
「うん、ぼくが引き止めたら、シャルロッテの気遣いを無駄にしちゃうからね」
ワトソン主人は自分を恥じた。自分の言動を、行動を。
九歳の息子がこのように大人な対応をしているのに対し、自分はなんとあさましい事をしてしまったのだろう、と。
今更後悔しても遅い。ならば過ぎてしまった事を悔いるよりも今自分にできる事を精算するべきだろう。
彼は頭の中の算盤でそれを弾き出した。
彼が出した答えは息子をあの少女に釣り合うような立派な紳士へと育てる事であった。将来ティボルドが立派な子息となれば、もしかすればその時にシャルロッテを見そめられるかもしれないという考えからである。
ワトソン主人は頭の中でそんな事を考えながら、いつまでも未練がましく外を見続ける息子の頭を優しく撫でた。
あの少女が別れ間際に息子にそうしたように。
「お待ちしておりました!あなたが魔物狩人にしてかつての公爵令嬢アイリーン・カンタベルト様でございますね?」
あの場所を離れ突き当たりにある山道にて乳母車を押すアイリーンの前に現れたのは立派な馬に乗った仰々しい銀やら黒の鎧に身を包んだ屈強な体格の男たちである。
「……何者か?」
アイリーンが腰の剣に手を掛けようとした時だ。
男の一人が慌てて馬から降りて、彼女の前へと跪く。
かと思えば、懐から一枚の羊皮紙を取り出し、そこに書かれた名前と紋章を見せる。予想外の名前と紋章にアイリーンは思わず目を丸くさせた。
「ドナルド・ギャビン前線侯が!?」
「ハッ!火急の用にてあなた様を呼んでおられます!」
ドナルド・ギャビン侯爵。それは、かつての大陸戦争の際に軍務大臣を務めていた際に若いながらも前線で華々しい活躍をあげ、戦後も隣接する帝国を牽制するために現国王ヘンリーに前線の地を所望した勇敢な男である。
そのために前線侯というあだ名がつけられる程である。
「恐れ入りますが、ギャビン侯が私のような一介の魔獣討伐師に何用でしょうか?あのような方ならば、私よりも腕の立つ魔獣討伐師や冒険者を呼べましょうに」
「あのお方の話によれば、これはあなた様にしか頼めぬお話だという事でございます。それに、かつての戦友の娘を迎えたいという思いも語られております」
「……魔獣討伐師としての御依頼ならばお受け致しましょう。ですが王家への話とあるのならばお受けできますぬ。今はその時ではありませぬ故に」
「あ、あいや!待たれよ!我らが領土が魔物に困っている事は事実でござる!報酬の金貨五百枚もこちらに」
別の兵士が馬の鞍に積んでいたと思われる金貨の入った袋をアイリーンに見せる。
だが、彼女は黙ってそれを見続けていた。
辺境侯の部下にとってみれば、目の前の女性がそれを取るまでの一瞬は果てしなく長い時間であったに違いない。
アイリーンは乳母車を押しながら、その男たちに続いていく。
馬に乗った騎士たちに守られながら、アイリーンは前線の街、すなわちドナルド・ギャビン侯が治める街へと辿り着く。
その街に着いた途端にアイリーンは街のただならぬ雰囲気を察し、思わず息を呑んでしまう。
それに気が付いたのか、馬に乗っていた騎士の一人がアイリーンに声を掛けた。
「これが今現在の街の現状でございまする。本来ならば、帝国と王国の均衡とを保つ役割を持つ閣下の御領地なのですが、あの女……いえ、失礼、王太子妃殿下のご進言により、軍備を減らされてから、この有様でございます。国境を荒らされ、犠牲者が出ても、軍備の増強どころか、王太子妃殿下により、こちらが非難される有様……」
騎士の一人が涙を流しながら窮状を訴える様にアイリーンも思わず同情を感じざるを得なかった。
王太子妃殿下というのはやはり、フローレンス嬢の事だろうか。
そんな事を考えていると、目の前に立派な黒毛の馬に乗った端正な顔立ちの男が現れた。
屈強な体格に侯爵家の紋章の入った鎧を身に纏った青年は馬から降りるとアイリーンの元へと跪く。
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