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妖鬼対策研究会編
阿波は如何にして部下を失い掛けつつも、反撃ができる様になったのか
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阿波は噂に聞く、獅子王院風太郎の氷結下僕だと確信した。
と、言うのも、他に、氷の小人を使役して妖鬼を襲う破魔式の持ち主など聞いた事がないからだ。
この千年の間に似た様な破魔式を持つ者はいたが、それらは全て他の者が倒してくれたので彼女は相手にせずに済んだ。
だが、今回に至っては別。彼女はこの厄介な破魔式を持つ青年に加えて、二人の対魔師に、妖鬼研究会なるほぼほぼ対魔師と同じ力を持つ学生を相手にしなければならないのだ。
ならば、せめてこの場にいる対魔師だけでも味方に率いれなければならないだろう。
彼女は海崎英治に向かって叫び、彼が反射的に自分を見つめた瞬間に、彼を始末しようと考えたのだが、彼はこちらの方に向いたとしても一瞬でまた別の方向に視線を向けてしまう。
そして、空中の自分の姉妹に向かって剣先を突き付けていく。
何をする気なのだろう。すると、彼が刀を空振りするのと同時に彼の姉妹の一体が彼と位置が入れ替わり、反対に彼が空中から地上に向かって刀を振っていく。
咄嗟の事であったので、他の姉妹も止める暇もなく地上で未だに事態を把握し切れていない姉妹の首を狩る。
これで、一時的に十一体から十体に数が減ってしまう。
一度、姉妹が討伐されてしまうと再生を行うまでには時間が掛かってしまう。
ならば、再生をする前に頭上から文字通りの血の雨を降らせてやろう。
彼女たちは一斉に血を刃物へと変える魔獣覚醒を使用していく。
だが、彼はまた刀を抜くのと同時に彼女の配下と位置を入れ替える。
そのために、彼女は自らの配下に攻撃を浴びせてしまうという事態に陥ってしまったのだ。
英治は部室の近くに戻れた事に安堵し、全員に無事な事を伝えるために、人差し指と中指を広げていわゆるVサインを向けていく。だが、顔は無表情。
最も全員はそこが、英治らしいと褒めていたが。
彼は研究会の面々と自分達との間に立ち塞がり、合流を邪魔しようとする数体の妖鬼を斬り捨ててから、元の場所に戻っていく。
そして、全員と並んで武器を構える。
それを見た阿波は上に登っていた十一人姉妹を全員下に下ろし、彼女らに槍を作らせて研究会の部屋の前に集まっていく。
彼女らは背後に部下を下がらせると、槍の先端を構えて研究会の部屋の前の全員と睨み合う。
槍を持った十人の女性とそれに向かい合う約一名を除いて刀を持つ男女の睨み合う姿は戦国時代さながらである。
少なくとも、第三者からは合戦絵図に見えたに違いない。
だが、見えない法螺貝は自然と吹いたのだろう。最初に、姉妹のうちの一体が右足を踏み込んで、先端にいた風太郎に向かって斬りかかっていく。
が、風太郎も綺蝶の元で剣術の修行を積んだ身。
易々と間合いは取らせない。自分に向かって槍を叩かせてきた姉妹の槍を刀で受け流し、体を捻ると、そのまま彼女の体に向かって刀を振るう。
左斜め下から斬り上げた刀を姉妹の一体は慌てて、槍の柄で防ぐ。
が、それは彼女の延命処置となったに過ぎない。
少なくとも、姉妹の長女にして本体の阿波にはそう見えた。
あの先は彼女自身の手に掛かっているが、果たしてどうなる事やら。
予想は当たったらしい。重要なものを当てる時の予想は大概が外れるのだが、彼嫌な予想に限ってはいつもこうだ。
姉妹は風太郎の手により首を刎ねられ、そのまま地面の上を転がっていく。
だが、風太郎はそれを見ても怯まずに、次に来る姉妹に向かって刀を構える。
阿波は好機を伺うが、その様子は見えない。
風太郎は絶好調のまま刀を振っていく。
もう一人の姉妹に手を掛けようとした時だ。長女にして本体の阿波が風太郎の前に立ち塞がり、彼を催眠に掛けようと目を見開いた時だ。
脇から、顔だけで食べていけそうな程の美貌を持つ少女が刀を振りながら現れた。
阿波は地面を蹴って、素早く離れて首が飛ぶという最悪の事態を防ぐ。
綺蝶は阿波に自らの背中を晒し、風太郎の目を見ながら彼の両肩を両手で揺さぶりながら叫ぶ。
「いいですか!獅子王院さん!あの妖鬼の目を見てはいけません!もし、見たら、あなたは即座に彼女の下僕になってしまうでしょうからッ!」
「ま、待ってくれよ!彼女の下僕になるってどういう……」
「分かりませんか?あの目が赤く光ると、相手を催眠にかけてしまうんですよ!西洋の吸血鬼と同じ様な事をするんですよ!」
風太郎は彼女の言い分を聞くと、首を縦に動かす。
「いい子です。でも、普段は見ても大丈夫ですよ。目を逸らさなくていけないのは赤く光っている時だけですので、気を付けてくださいねッ!」
彼女は最後の一言に勢いを付けて、その勢いを利用して背後に回っていく。
同時に、彼女の刀が光り輝き始め、眩い光が辺りを覆っていく。
彼女はそのまま背後へと下がると、そのまま阿波に向かって歩みを進めていく。
彼女が目を光らせた時には目を逸らし、逆に催眠の技を使った直後に彼女と視線を合わせて懐へと潜り込む。
そのしなやかさはまるで蝶の様。
剣戟というよりはまるで可憐な演舞を奏でているかの様な少女はとうとう本体の槍を弾き飛ばし、彼女の喉に向かって刀の刃先を突き付けていく。
阿波はそれを見ると、首を引っ込めて地面の上に転がっていく。
そして、彼女は地面の上に倒れた阿波に向かって剣先を突き付ける。
「もう終わりですか?お嬢さん?見たところによれば、あなたが黒幕らしいので、殺す前に二、三言、お伺いしてもよろしいでしょうか?」
阿波はそれを聞いて恐怖に震えていく。分身が感じた恐怖はまさにこれと似たものだったのだろう。
彼女が顎を震わせていると、背後で丸渕の眼鏡をかけた戦前風の坊主頭をした青年が近付いている事に気が付く。
陽気な姿の彼は自分を見て顔を合わせると、何かを言おうとしていた。
やるなら、今だ。阿波は意を決して彼を催眠にかけていく。
すると、彼の体が急に震え始めて、彼の姿が白色の虎へと変貌していく。
その上、自分が先程、目に浮かべたのと同じ赤色。
これは洗脳が成功したに違いない。阿波は背後を振り向いている綺蝶に打撃を喰らわせると、彼女の真下から脱出して空中へと飛び上がっていく。
まだだ。この長い夜を終わらせる気はまだない。
彼女は一気に形勢が悪化した対魔師の陣営を見ながら腕を組んで笑った。
と、言うのも、他に、氷の小人を使役して妖鬼を襲う破魔式の持ち主など聞いた事がないからだ。
この千年の間に似た様な破魔式を持つ者はいたが、それらは全て他の者が倒してくれたので彼女は相手にせずに済んだ。
だが、今回に至っては別。彼女はこの厄介な破魔式を持つ青年に加えて、二人の対魔師に、妖鬼研究会なるほぼほぼ対魔師と同じ力を持つ学生を相手にしなければならないのだ。
ならば、せめてこの場にいる対魔師だけでも味方に率いれなければならないだろう。
彼女は海崎英治に向かって叫び、彼が反射的に自分を見つめた瞬間に、彼を始末しようと考えたのだが、彼はこちらの方に向いたとしても一瞬でまた別の方向に視線を向けてしまう。
そして、空中の自分の姉妹に向かって剣先を突き付けていく。
何をする気なのだろう。すると、彼が刀を空振りするのと同時に彼の姉妹の一体が彼と位置が入れ替わり、反対に彼が空中から地上に向かって刀を振っていく。
咄嗟の事であったので、他の姉妹も止める暇もなく地上で未だに事態を把握し切れていない姉妹の首を狩る。
これで、一時的に十一体から十体に数が減ってしまう。
一度、姉妹が討伐されてしまうと再生を行うまでには時間が掛かってしまう。
ならば、再生をする前に頭上から文字通りの血の雨を降らせてやろう。
彼女たちは一斉に血を刃物へと変える魔獣覚醒を使用していく。
だが、彼はまた刀を抜くのと同時に彼女の配下と位置を入れ替える。
そのために、彼女は自らの配下に攻撃を浴びせてしまうという事態に陥ってしまったのだ。
英治は部室の近くに戻れた事に安堵し、全員に無事な事を伝えるために、人差し指と中指を広げていわゆるVサインを向けていく。だが、顔は無表情。
最も全員はそこが、英治らしいと褒めていたが。
彼は研究会の面々と自分達との間に立ち塞がり、合流を邪魔しようとする数体の妖鬼を斬り捨ててから、元の場所に戻っていく。
そして、全員と並んで武器を構える。
それを見た阿波は上に登っていた十一人姉妹を全員下に下ろし、彼女らに槍を作らせて研究会の部屋の前に集まっていく。
彼女らは背後に部下を下がらせると、槍の先端を構えて研究会の部屋の前の全員と睨み合う。
槍を持った十人の女性とそれに向かい合う約一名を除いて刀を持つ男女の睨み合う姿は戦国時代さながらである。
少なくとも、第三者からは合戦絵図に見えたに違いない。
だが、見えない法螺貝は自然と吹いたのだろう。最初に、姉妹のうちの一体が右足を踏み込んで、先端にいた風太郎に向かって斬りかかっていく。
が、風太郎も綺蝶の元で剣術の修行を積んだ身。
易々と間合いは取らせない。自分に向かって槍を叩かせてきた姉妹の槍を刀で受け流し、体を捻ると、そのまま彼女の体に向かって刀を振るう。
左斜め下から斬り上げた刀を姉妹の一体は慌てて、槍の柄で防ぐ。
が、それは彼女の延命処置となったに過ぎない。
少なくとも、姉妹の長女にして本体の阿波にはそう見えた。
あの先は彼女自身の手に掛かっているが、果たしてどうなる事やら。
予想は当たったらしい。重要なものを当てる時の予想は大概が外れるのだが、彼嫌な予想に限ってはいつもこうだ。
姉妹は風太郎の手により首を刎ねられ、そのまま地面の上を転がっていく。
だが、風太郎はそれを見ても怯まずに、次に来る姉妹に向かって刀を構える。
阿波は好機を伺うが、その様子は見えない。
風太郎は絶好調のまま刀を振っていく。
もう一人の姉妹に手を掛けようとした時だ。長女にして本体の阿波が風太郎の前に立ち塞がり、彼を催眠に掛けようと目を見開いた時だ。
脇から、顔だけで食べていけそうな程の美貌を持つ少女が刀を振りながら現れた。
阿波は地面を蹴って、素早く離れて首が飛ぶという最悪の事態を防ぐ。
綺蝶は阿波に自らの背中を晒し、風太郎の目を見ながら彼の両肩を両手で揺さぶりながら叫ぶ。
「いいですか!獅子王院さん!あの妖鬼の目を見てはいけません!もし、見たら、あなたは即座に彼女の下僕になってしまうでしょうからッ!」
「ま、待ってくれよ!彼女の下僕になるってどういう……」
「分かりませんか?あの目が赤く光ると、相手を催眠にかけてしまうんですよ!西洋の吸血鬼と同じ様な事をするんですよ!」
風太郎は彼女の言い分を聞くと、首を縦に動かす。
「いい子です。でも、普段は見ても大丈夫ですよ。目を逸らさなくていけないのは赤く光っている時だけですので、気を付けてくださいねッ!」
彼女は最後の一言に勢いを付けて、その勢いを利用して背後に回っていく。
同時に、彼女の刀が光り輝き始め、眩い光が辺りを覆っていく。
彼女はそのまま背後へと下がると、そのまま阿波に向かって歩みを進めていく。
彼女が目を光らせた時には目を逸らし、逆に催眠の技を使った直後に彼女と視線を合わせて懐へと潜り込む。
そのしなやかさはまるで蝶の様。
剣戟というよりはまるで可憐な演舞を奏でているかの様な少女はとうとう本体の槍を弾き飛ばし、彼女の喉に向かって刀の刃先を突き付けていく。
阿波はそれを見ると、首を引っ込めて地面の上に転がっていく。
そして、彼女は地面の上に倒れた阿波に向かって剣先を突き付ける。
「もう終わりですか?お嬢さん?見たところによれば、あなたが黒幕らしいので、殺す前に二、三言、お伺いしてもよろしいでしょうか?」
阿波はそれを聞いて恐怖に震えていく。分身が感じた恐怖はまさにこれと似たものだったのだろう。
彼女が顎を震わせていると、背後で丸渕の眼鏡をかけた戦前風の坊主頭をした青年が近付いている事に気が付く。
陽気な姿の彼は自分を見て顔を合わせると、何かを言おうとしていた。
やるなら、今だ。阿波は意を決して彼を催眠にかけていく。
すると、彼の体が急に震え始めて、彼の姿が白色の虎へと変貌していく。
その上、自分が先程、目に浮かべたのと同じ赤色。
これは洗脳が成功したに違いない。阿波は背後を振り向いている綺蝶に打撃を喰らわせると、彼女の真下から脱出して空中へと飛び上がっていく。
まだだ。この長い夜を終わらせる気はまだない。
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