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第七章
青州観山寺(九)
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その後幾度となく、ゆっくりとした、むしろ遅いとすら感じる常廉の突きや蹴りに対し、避けては死角に回り込み反撃を試みた。しかしそのたびに、良からぬ予感がしては反撃を中止する、ということが繰り返されたのである。
見守る四娘は気が気でない。攻めかかろうとしては何かにおびえて跳び退いているようにしか見えないのだ。まるで弱気になって攻めきれずにいるように感じられてしまう。こんな燕青は見たことがない。
(どうしたんだろ青兄。まさかビビってるんじゃ)
燕青も久々に焦りを感じていた。ことごとく反撃の芽を潰されてしまい為す術がない。全てが読み切られているように感じ、自信すら失いかけている。
(ならば、先に仕掛けるしかないか)
燕青自身は、どちらかというと戦いにおいては「後の先」を狙うことが多い。体がそれほど大きくないので、相手が舐めてかかってくる。そして無駄に大振りの突きなり蹴りなりを出してくるのに対し、相手の力を利用して反撃にでたほうが容易く相手を倒せたからだ。
だが常廉は燕青が「後の先」を狙った、そのさらに先を狙ってくる。うかうかと嵌まれば、常廉の強烈な一撃を喰らってしまうだろう。
一旦大きく跳びすさり、十分に距離をとってから「三才歩」「反三才歩」を組み合わせ、ジグザグに近づいていく。
北斗七星にも似た複雑な歩法は「七星歩」とも呼ばれ、他の歩法とも組み合わせて変幻自在であり、燕青の特徴でもある。一気に距離を詰め、拳の素早い連打と低い蹴りを組み合わせ、「先」を取った。しかし常廉はそれらの連打を、全く動かずに左右の掌で全て払いのけた。
(ここだ!)
燕青の最後の蹴りは「誘い」であった。払うにしても避けるにしても、常廉の体の左側が死角になる。払った瞬間斜め左に低く入り脇腹に掌打を打ち込んだ、はずだったが、逆に常廉は動きに合わせて腰を横にぶつけてきた。
「ぐふぅっ!」
燕青は腹部に凄まじい衝撃を受け、息が詰まり石畳の上に倒れ込んだ。すかさず常廉が飛び込み、燕青の顔の横一寸ほどを踏みつけた。石畳がずしり、と揺れた。
「……参りました」
完敗であった。実戦だったら、頭を踏み潰されて即死していたところだ。これほど完膚なきまでの敗北はいつ以来であったか。だが不思議と悪い気はしなかった。
「いやいや、危ないところだったわ。勝ちを譲ってもらって感謝するぞ、がっはっはっ」
常廉は服装を整え、袈裟を着込んでから合掌し、子供のような顔で笑って見せた。
終わってみれば一番良い結果になったのかもしれない。多くの弟子たちと、高弟である常慶には勝ったが、一番偉い常廉には完敗した。結果寺の僧侶たちも溜飲が下がっただろうし、従って恨みに思われることもないだろう。そして燕青も、久しぶりに後腐れの無い、良い稽古になって満足だった。
三人(といつの間に戻ってきたのか一匹)は、常廉の部屋に伴われた。常慶が茶を運んできてくれた。一服しつつ、燕青は好機とばかりに、常廉に教えを請うた。
「常廉どの、私の敗因は何だったのでしょうか。全ての攻めが読まれていたように感じたのですが」
「ふむ、それよ」
常廉は啜った茶碗を置き、
「おぬしは上手すぎたんじゃよ」
「上手すぎた、とは?」
上手すぎて負ける、などということがあるのだろうか?
「癖、と言っても良かろう。燕青どのは実に効率的な攻めをする。相手の攻撃をいなしたあと、死角に入り込み、そして倒す。実に上手い。」
「お褒めにあずかり恐縮です、ですがそれが?……あっ!」
燕青は自分の失策に気づいたのである。
「そうか、逆に言えば隙のできたところ、死角になったところから攻撃がくる、と先にわかってしまうんだ!」
「左様。とはいえわしも、早朝の弟子たちや、先ほどの常慶との仕合いを見ていて気づいたことじゃて。初見で戦っていたら、わしとてやられていたかもしれん。実はちょっとわしの方が有利な仕合いだったのじゃよ」
「そうでしたか。私は知らず知らずのうちに、楽をすることに慣れてていたんですね」
反省しきり、である。
(「次の攻撃がわかってしまう」のでは、俺も張嶺に偉そうなこと言えないな)と苦笑い。
とはいえ自分の癖を知れたことは今後に大いに役立つであろう。このことだけとっても、苦労して旅をしてきた甲斐があったというものである。深い感謝の念を込め、改めて常廉に深々と頭をさげたのであった。
「勉強になりました。ありがとうございました」
「こちらこそわしらにも良い経験になったわ。ところで勉強といえば」
飲馬川の周侗に話が移った。燕青は四娘が見た対打の前に、ほんの短時間、基本だけ習った「寸勁」を今回初めて実戦で使ったわけだが、常廉も見たのは実は初めてなのだ。
是非とも教えてもらいたい、いや今すぐ習いたい、というかもう行く、今行く、すぐ行く、行けないと死んでも死にきれぬ、すぐ連れてってくれ、などと常廉はまるで子供のようにだだをこねだした。
思わず吹き出した燕青と四娘、あきれて後足で耳の裏を掻く子狐己五尾。とはいえこの明るくて裏表のない、いい歳をして子供のような和尚には「力になってやりたい」と思わせる不思議な魅力がある。
どうしたものか、と相談の末、しばらくの間観山寺は常慶に任せ、常連を連れて「縮地法」で一度飲馬川に飛び、常廉と燕青が乗ってきた馬を置いていく、ということで話がまとまった。
「そうと決まれば早く行こうではないか、ええい常慶よ何をぐずぐずしておる、支度などどうでもいい」
待ちきれなくて地団駄踏む常廉を見、常慶は腕を組んで深々とため息をつき、燕青と四娘は笑いをこらえ、子狐は「付き合いきれない」とばかりに窓から飛び出し、草むらに消えていった
せっかちな常廉を何とかなだめすかし、次の日の朝、常廉、燕青、四娘と馬二頭子狐一匹が、四娘の書いた八卦陣の中に立ち、管長代理を任された常慶らに見送られながら、「縮地法」で飲馬川の山塞へと転移した。
例によってまばゆい光に包まれたのち、光が収まると飲馬川の砦の前庭に三人と三匹が立っていた。あちこち朽ちかけた建物の中から、ぼろぼろの衣の周侗老人が何事かと姿を現したので、燕青が事情を説明し、常廉和尚と引き合わせた。
常廉は、恭しく挨拶をし、観山寺に来てもらい教えを請うか、無理ならば寸勁だけでも指導してもらいたい、と説明しはじめた。その間に四娘は、今度は二仙山行きの八卦陣を描き始めた。
二回目の「縮地法」の準備が終わった頃、どうやら常廉が周侗老人を口説き落としたらしい。燕青の乗ってきた馬を常廉に渡し、再会を約束しながら、二人と二匹は再び光に包まれ、二仙山へと旅立ったのである。
「和尚さん、ずいぶんたくさんお祓い料をはずんでくれたね。まぁド助平狐の問題も一応解決したし、拳法の相手までしたんだから当然だけどさ」
と、横にいる子狐を睨む。子狐はそ知らぬ顔で横を向き、狐のくせに口笛なんぞ吹いている。
「それにしてもたった半月ほどの間に、結構死にそうな目に遭ったな。また旅に出るとしたら、次はもう少し気楽に過ごしたいものだ」
しみじみ燕青がぼやいたちょうどその頃・・・・・・
見守る四娘は気が気でない。攻めかかろうとしては何かにおびえて跳び退いているようにしか見えないのだ。まるで弱気になって攻めきれずにいるように感じられてしまう。こんな燕青は見たことがない。
(どうしたんだろ青兄。まさかビビってるんじゃ)
燕青も久々に焦りを感じていた。ことごとく反撃の芽を潰されてしまい為す術がない。全てが読み切られているように感じ、自信すら失いかけている。
(ならば、先に仕掛けるしかないか)
燕青自身は、どちらかというと戦いにおいては「後の先」を狙うことが多い。体がそれほど大きくないので、相手が舐めてかかってくる。そして無駄に大振りの突きなり蹴りなりを出してくるのに対し、相手の力を利用して反撃にでたほうが容易く相手を倒せたからだ。
だが常廉は燕青が「後の先」を狙った、そのさらに先を狙ってくる。うかうかと嵌まれば、常廉の強烈な一撃を喰らってしまうだろう。
一旦大きく跳びすさり、十分に距離をとってから「三才歩」「反三才歩」を組み合わせ、ジグザグに近づいていく。
北斗七星にも似た複雑な歩法は「七星歩」とも呼ばれ、他の歩法とも組み合わせて変幻自在であり、燕青の特徴でもある。一気に距離を詰め、拳の素早い連打と低い蹴りを組み合わせ、「先」を取った。しかし常廉はそれらの連打を、全く動かずに左右の掌で全て払いのけた。
(ここだ!)
燕青の最後の蹴りは「誘い」であった。払うにしても避けるにしても、常廉の体の左側が死角になる。払った瞬間斜め左に低く入り脇腹に掌打を打ち込んだ、はずだったが、逆に常廉は動きに合わせて腰を横にぶつけてきた。
「ぐふぅっ!」
燕青は腹部に凄まじい衝撃を受け、息が詰まり石畳の上に倒れ込んだ。すかさず常廉が飛び込み、燕青の顔の横一寸ほどを踏みつけた。石畳がずしり、と揺れた。
「……参りました」
完敗であった。実戦だったら、頭を踏み潰されて即死していたところだ。これほど完膚なきまでの敗北はいつ以来であったか。だが不思議と悪い気はしなかった。
「いやいや、危ないところだったわ。勝ちを譲ってもらって感謝するぞ、がっはっはっ」
常廉は服装を整え、袈裟を着込んでから合掌し、子供のような顔で笑って見せた。
終わってみれば一番良い結果になったのかもしれない。多くの弟子たちと、高弟である常慶には勝ったが、一番偉い常廉には完敗した。結果寺の僧侶たちも溜飲が下がっただろうし、従って恨みに思われることもないだろう。そして燕青も、久しぶりに後腐れの無い、良い稽古になって満足だった。
三人(といつの間に戻ってきたのか一匹)は、常廉の部屋に伴われた。常慶が茶を運んできてくれた。一服しつつ、燕青は好機とばかりに、常廉に教えを請うた。
「常廉どの、私の敗因は何だったのでしょうか。全ての攻めが読まれていたように感じたのですが」
「ふむ、それよ」
常廉は啜った茶碗を置き、
「おぬしは上手すぎたんじゃよ」
「上手すぎた、とは?」
上手すぎて負ける、などということがあるのだろうか?
「癖、と言っても良かろう。燕青どのは実に効率的な攻めをする。相手の攻撃をいなしたあと、死角に入り込み、そして倒す。実に上手い。」
「お褒めにあずかり恐縮です、ですがそれが?……あっ!」
燕青は自分の失策に気づいたのである。
「そうか、逆に言えば隙のできたところ、死角になったところから攻撃がくる、と先にわかってしまうんだ!」
「左様。とはいえわしも、早朝の弟子たちや、先ほどの常慶との仕合いを見ていて気づいたことじゃて。初見で戦っていたら、わしとてやられていたかもしれん。実はちょっとわしの方が有利な仕合いだったのじゃよ」
「そうでしたか。私は知らず知らずのうちに、楽をすることに慣れてていたんですね」
反省しきり、である。
(「次の攻撃がわかってしまう」のでは、俺も張嶺に偉そうなこと言えないな)と苦笑い。
とはいえ自分の癖を知れたことは今後に大いに役立つであろう。このことだけとっても、苦労して旅をしてきた甲斐があったというものである。深い感謝の念を込め、改めて常廉に深々と頭をさげたのであった。
「勉強になりました。ありがとうございました」
「こちらこそわしらにも良い経験になったわ。ところで勉強といえば」
飲馬川の周侗に話が移った。燕青は四娘が見た対打の前に、ほんの短時間、基本だけ習った「寸勁」を今回初めて実戦で使ったわけだが、常廉も見たのは実は初めてなのだ。
是非とも教えてもらいたい、いや今すぐ習いたい、というかもう行く、今行く、すぐ行く、行けないと死んでも死にきれぬ、すぐ連れてってくれ、などと常廉はまるで子供のようにだだをこねだした。
思わず吹き出した燕青と四娘、あきれて後足で耳の裏を掻く子狐己五尾。とはいえこの明るくて裏表のない、いい歳をして子供のような和尚には「力になってやりたい」と思わせる不思議な魅力がある。
どうしたものか、と相談の末、しばらくの間観山寺は常慶に任せ、常連を連れて「縮地法」で一度飲馬川に飛び、常廉と燕青が乗ってきた馬を置いていく、ということで話がまとまった。
「そうと決まれば早く行こうではないか、ええい常慶よ何をぐずぐずしておる、支度などどうでもいい」
待ちきれなくて地団駄踏む常廉を見、常慶は腕を組んで深々とため息をつき、燕青と四娘は笑いをこらえ、子狐は「付き合いきれない」とばかりに窓から飛び出し、草むらに消えていった
せっかちな常廉を何とかなだめすかし、次の日の朝、常廉、燕青、四娘と馬二頭子狐一匹が、四娘の書いた八卦陣の中に立ち、管長代理を任された常慶らに見送られながら、「縮地法」で飲馬川の山塞へと転移した。
例によってまばゆい光に包まれたのち、光が収まると飲馬川の砦の前庭に三人と三匹が立っていた。あちこち朽ちかけた建物の中から、ぼろぼろの衣の周侗老人が何事かと姿を現したので、燕青が事情を説明し、常廉和尚と引き合わせた。
常廉は、恭しく挨拶をし、観山寺に来てもらい教えを請うか、無理ならば寸勁だけでも指導してもらいたい、と説明しはじめた。その間に四娘は、今度は二仙山行きの八卦陣を描き始めた。
二回目の「縮地法」の準備が終わった頃、どうやら常廉が周侗老人を口説き落としたらしい。燕青の乗ってきた馬を常廉に渡し、再会を約束しながら、二人と二匹は再び光に包まれ、二仙山へと旅立ったのである。
「和尚さん、ずいぶんたくさんお祓い料をはずんでくれたね。まぁド助平狐の問題も一応解決したし、拳法の相手までしたんだから当然だけどさ」
と、横にいる子狐を睨む。子狐はそ知らぬ顔で横を向き、狐のくせに口笛なんぞ吹いている。
「それにしてもたった半月ほどの間に、結構死にそうな目に遭ったな。また旅に出るとしたら、次はもう少し気楽に過ごしたいものだ」
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