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第四部
文昌千住院~康永(三)
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取り巻きらしき男たちが、柳葉刀を振り回し、周囲の野次馬を追い散らしている。
その男たちの中に、鳳凰と虎が刺繍された、猩々緋の絹の袍衣に、金糸で縁取りされた濃緑の蜀錦の羽織、頭には鴛鴦柄の冠と金銀の大きな簪、腰には鞘に青い宝珠のついた長剣を差した、太った三十代の男が立っている。
どうやらこれが「唐の若旦那」らしい。色白で肉付きのよい顔は、ほおの肉がもちあげられ、目が細くなっている。いかにも豪商の息子という様子である。
「爺さん、いけねぇなぁこんな腐った桃を売ってちゃぁ。こんなのを食べて、若が健康を損ねたらどうするつもりだったんだよ、え?」
柳葉刀をこれ見よがしに光らせながら、薄汚れた戦袍に身を包んだ男たちが凄んでいる。
「それはわしの売っていた果物ではねぇだよ。あんたらが買うふりして混ぜ込んだもんじゃねぇだか!」
「おいおい、俺たちのせいにする気かよ、証拠はあんのかよ証拠は、えぇおい?」
老人を背に庇いながら、薄桃色の上衣に萌黄色の裳姿の、二十歳前後の娘が叫んだ。蒼瑛という孫であろう。
「証拠も何も、私が見たわよ!そっちの黄色い服の男が、自分の懐から出した桃を籠に入れたんじゃない!」
「へぇ?俺がかい?知らねぇなぁ、おい、お前見たかよ?」
「うんにゃ知らねぇなぁ、お前はどうよ?」
「見てねぇなぁ、おれは目がいいのが自慢なんだけどよ、へっへっへ」
「ほらみろ、俺たち四人とも、誰も見てないんだけどなぁ?若旦那もご覧になってませんよね?」
「若旦那も入れて五人が見てねぇ。お嬢さん一人だけ見てる。どっちの言ってることが正しいか、お役人に聞いてみようか?えぇ?」
「くっ!」
娘は青ざめた顔で男たちを睨みつけながら、唇を嚙むしかなかった。
店先まで出てきて、成り行きを見守っていた燕青と四娘であるが、あまりにも見え見えの、愚劣な筋書きに、燕青は怒り心頭に発す、である。
(青兄、あいつら口裏合わせてあのおじいさんを嵌めてるんだよね。やっつけないの?)
四娘が燕青にささやく。
燕青も胸のむかつきを抑えきれなくなりつつあるのは確かだ。だが
(この場であいつらをぶちのめすのは簡単だが、爺さんとあの孫は、おれたちが去ったあともこの町で暮らしていかなきゃならない。何とか後腐《あとくさ》れのないよう、あいつらを追い返す手はないか考えてるんだ)
(そうか、あたしも考えてみる)
四娘も眉をしかめて考える。
その間にも、満を持した体で「唐の若旦那」が、扇で口元を隠しながら取り巻きに話しかけている。
「ほっほっほっ、まぁ間違いは誰にでもあること。お前たちもうそれ以上責めるのはおよしなさいな」
「ですが若旦那。こんな言いがかりをつけられたんじゃぁこっちの面子が立ちませんぜ」
「まぁまぁ、お前たちが怒るのももっともな話だわ、どうざんしょ管のお爺さん、こちらもことを荒立てたくはないのよ」
「なに言ってんのよ!言いがかりつけてるのはそっちでしょ!」
蒼瑛が叫んだ。
「おやおや、まだ自分の罪を認めようとしないのね、仕方ないわ、お嬢さんには自分がどんな悪いことをしたのか、我が家で十分にお話させていただきましょうか。お前たち、お嬢さんをお連れして」
「やめろ、孫に手を出すんじゃねえ!」
管の爺さんが取り巻きにすがりついたが、足蹴にされ脇腹を押さえて苦しげに呻いている。
「やぁねぇ、人聞きの悪い。お話するだけよ、お・は・な・しっ。分かってくれればすぐお帰りいただくわよ、おほほほ」
(もう我慢ならねえ!ぶっとばしてやる!)
とびだそうとした燕青の腕を四娘が掴まえた。
(どうした?なにか思いついたのか?)
(ひとつ手があるんだけど、道士としてはけっこうまずいかも。師父には黙っててくれる?)
(わかった。時間がない、やってみろ)
背中をぽんと叩かれて四娘は勇気百倍である。
左目に被さっていた髪の毛を掻き上げて耳に挟み込み、「浄眼」で「唐の若旦那」と取り巻き連中を凝視しながら、右手の人差し指と中指を唇の前に立て、口の中でぶつぶつと呪文を呟きはじめた。
(……陽陰反転魍魎顕現、来鬼出霊、急急如律令、発っ!)
小さな気合いとともに、若旦那と取り巻き連中を二本の指で指し示した。
すると、五人の男の周辺に、黒い霧のような影が渦巻き始め、段々と色が濃くなり、やがて人の形のようになったかと思うと、男たちにまとわりつき始めたのだ。
「ぅおぉおおぉーん」「おおぁぁあおぉ」
怨嗟の声を上げつつ、どんどん影がはっきりとした形を取り始め、やがて顔かたちの見分けまで分かるほどになってきた。
それも一人の形ではない。五人の男たちそれぞれに、少なくて二体、若旦那にいたっては男二体女三体が、両手両足や首筋に、おぞましい形相でへばりついているのだ。
その様子を、遠巻きに固唾をのんで見守っていた野次馬が、次々にわめきだした。
「おい、あれこの前、唐の野郎に弄ばれたのを苦に自殺した、李ぃんとこの娘じゃねぇか」
「あの男にしがみついてるのは、斬り殺されたけど下手人がわかってない、商んとこの旦那だぜ!」
「うわぁ、こんなにはっきり鬼が見えたのは初めてだ!」
「ほらみろ、悪いことばかりしてるから鬼が怒って祟りにきたんだ、ざまぁみやがれ!」
「お前らみんな地獄から迎えがきたぞ。素直に連れていってもらえ!くたばりやがれ」
日頃からいかに嫌われていたのかがよくわかる。野次馬は誰一人、助けるでも哀れむでもなく、罵り蔑みやいのやいの大騒ぎだ。
「ひ、ひぃぃ」
唐の若旦那は腰を抜かし、必死になって、まとわりついてくる怨霊を引き剥がそうとするが、実体をもたぬ鬼に触れるはずもなく、その手は虚しく空中を掻き回すだけ。
他の取り巻きたちも、どれほどの恨みを買っていたものか。あちこちに刀傷を負った鬼、首に縄が巻きつき、舌をだらりとたらした姿の鬼、毒をもられたのかぐずぐずに皮膚の崩れた鬼たちが、振り払っても振り払っても体から離れようとしない。やがて若旦那と取り巻きたちは、悲鳴を上げながら這々の体で逃げ出した。体中に鬼をへばりつかせたままで。
その姿を見て、野次馬たちはやんやの喝采である。
「やーい、ざまあみろ鬼薬屋め!」
「そんな不吉な店に誰がいくかよ!潰れっちまえぇ!」
「おい、爺さん、蒼瑛さん、奴ら逃げたぜ、今のうちに」
野次馬から声をかけられ、呆然としていた管の爺さんと孫ははっと我に返り、荷物を拾い集め群衆に頭を下げてから逃げ出した。
その男たちの中に、鳳凰と虎が刺繍された、猩々緋の絹の袍衣に、金糸で縁取りされた濃緑の蜀錦の羽織、頭には鴛鴦柄の冠と金銀の大きな簪、腰には鞘に青い宝珠のついた長剣を差した、太った三十代の男が立っている。
どうやらこれが「唐の若旦那」らしい。色白で肉付きのよい顔は、ほおの肉がもちあげられ、目が細くなっている。いかにも豪商の息子という様子である。
「爺さん、いけねぇなぁこんな腐った桃を売ってちゃぁ。こんなのを食べて、若が健康を損ねたらどうするつもりだったんだよ、え?」
柳葉刀をこれ見よがしに光らせながら、薄汚れた戦袍に身を包んだ男たちが凄んでいる。
「それはわしの売っていた果物ではねぇだよ。あんたらが買うふりして混ぜ込んだもんじゃねぇだか!」
「おいおい、俺たちのせいにする気かよ、証拠はあんのかよ証拠は、えぇおい?」
老人を背に庇いながら、薄桃色の上衣に萌黄色の裳姿の、二十歳前後の娘が叫んだ。蒼瑛という孫であろう。
「証拠も何も、私が見たわよ!そっちの黄色い服の男が、自分の懐から出した桃を籠に入れたんじゃない!」
「へぇ?俺がかい?知らねぇなぁ、おい、お前見たかよ?」
「うんにゃ知らねぇなぁ、お前はどうよ?」
「見てねぇなぁ、おれは目がいいのが自慢なんだけどよ、へっへっへ」
「ほらみろ、俺たち四人とも、誰も見てないんだけどなぁ?若旦那もご覧になってませんよね?」
「若旦那も入れて五人が見てねぇ。お嬢さん一人だけ見てる。どっちの言ってることが正しいか、お役人に聞いてみようか?えぇ?」
「くっ!」
娘は青ざめた顔で男たちを睨みつけながら、唇を嚙むしかなかった。
店先まで出てきて、成り行きを見守っていた燕青と四娘であるが、あまりにも見え見えの、愚劣な筋書きに、燕青は怒り心頭に発す、である。
(青兄、あいつら口裏合わせてあのおじいさんを嵌めてるんだよね。やっつけないの?)
四娘が燕青にささやく。
燕青も胸のむかつきを抑えきれなくなりつつあるのは確かだ。だが
(この場であいつらをぶちのめすのは簡単だが、爺さんとあの孫は、おれたちが去ったあともこの町で暮らしていかなきゃならない。何とか後腐《あとくさ》れのないよう、あいつらを追い返す手はないか考えてるんだ)
(そうか、あたしも考えてみる)
四娘も眉をしかめて考える。
その間にも、満を持した体で「唐の若旦那」が、扇で口元を隠しながら取り巻きに話しかけている。
「ほっほっほっ、まぁ間違いは誰にでもあること。お前たちもうそれ以上責めるのはおよしなさいな」
「ですが若旦那。こんな言いがかりをつけられたんじゃぁこっちの面子が立ちませんぜ」
「まぁまぁ、お前たちが怒るのももっともな話だわ、どうざんしょ管のお爺さん、こちらもことを荒立てたくはないのよ」
「なに言ってんのよ!言いがかりつけてるのはそっちでしょ!」
蒼瑛が叫んだ。
「おやおや、まだ自分の罪を認めようとしないのね、仕方ないわ、お嬢さんには自分がどんな悪いことをしたのか、我が家で十分にお話させていただきましょうか。お前たち、お嬢さんをお連れして」
「やめろ、孫に手を出すんじゃねえ!」
管の爺さんが取り巻きにすがりついたが、足蹴にされ脇腹を押さえて苦しげに呻いている。
「やぁねぇ、人聞きの悪い。お話するだけよ、お・は・な・しっ。分かってくれればすぐお帰りいただくわよ、おほほほ」
(もう我慢ならねえ!ぶっとばしてやる!)
とびだそうとした燕青の腕を四娘が掴まえた。
(どうした?なにか思いついたのか?)
(ひとつ手があるんだけど、道士としてはけっこうまずいかも。師父には黙っててくれる?)
(わかった。時間がない、やってみろ)
背中をぽんと叩かれて四娘は勇気百倍である。
左目に被さっていた髪の毛を掻き上げて耳に挟み込み、「浄眼」で「唐の若旦那」と取り巻き連中を凝視しながら、右手の人差し指と中指を唇の前に立て、口の中でぶつぶつと呪文を呟きはじめた。
(……陽陰反転魍魎顕現、来鬼出霊、急急如律令、発っ!)
小さな気合いとともに、若旦那と取り巻き連中を二本の指で指し示した。
すると、五人の男の周辺に、黒い霧のような影が渦巻き始め、段々と色が濃くなり、やがて人の形のようになったかと思うと、男たちにまとわりつき始めたのだ。
「ぅおぉおおぉーん」「おおぁぁあおぉ」
怨嗟の声を上げつつ、どんどん影がはっきりとした形を取り始め、やがて顔かたちの見分けまで分かるほどになってきた。
それも一人の形ではない。五人の男たちそれぞれに、少なくて二体、若旦那にいたっては男二体女三体が、両手両足や首筋に、おぞましい形相でへばりついているのだ。
その様子を、遠巻きに固唾をのんで見守っていた野次馬が、次々にわめきだした。
「おい、あれこの前、唐の野郎に弄ばれたのを苦に自殺した、李ぃんとこの娘じゃねぇか」
「あの男にしがみついてるのは、斬り殺されたけど下手人がわかってない、商んとこの旦那だぜ!」
「うわぁ、こんなにはっきり鬼が見えたのは初めてだ!」
「ほらみろ、悪いことばかりしてるから鬼が怒って祟りにきたんだ、ざまぁみやがれ!」
「お前らみんな地獄から迎えがきたぞ。素直に連れていってもらえ!くたばりやがれ」
日頃からいかに嫌われていたのかがよくわかる。野次馬は誰一人、助けるでも哀れむでもなく、罵り蔑みやいのやいの大騒ぎだ。
「ひ、ひぃぃ」
唐の若旦那は腰を抜かし、必死になって、まとわりついてくる怨霊を引き剥がそうとするが、実体をもたぬ鬼に触れるはずもなく、その手は虚しく空中を掻き回すだけ。
他の取り巻きたちも、どれほどの恨みを買っていたものか。あちこちに刀傷を負った鬼、首に縄が巻きつき、舌をだらりとたらした姿の鬼、毒をもられたのかぐずぐずに皮膚の崩れた鬼たちが、振り払っても振り払っても体から離れようとしない。やがて若旦那と取り巻きたちは、悲鳴を上げながら這々の体で逃げ出した。体中に鬼をへばりつかせたままで。
その姿を見て、野次馬たちはやんやの喝采である。
「やーい、ざまあみろ鬼薬屋め!」
「そんな不吉な店に誰がいくかよ!潰れっちまえぇ!」
「おい、爺さん、蒼瑛さん、奴ら逃げたぜ、今のうちに」
野次馬から声をかけられ、呆然としていた管の爺さんと孫ははっと我に返り、荷物を拾い集め群衆に頭を下げてから逃げ出した。
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