12 / 75
第二章
二仙山紫虚観(七)
しおりを挟む
張嶺はしばらくもじもじした後で話し始めた。
「昨日の夕方、小融がおいらや玉林がいるところにやってきて、燕青さんと旅に出るって自慢してたんだよ。しかも青州までって」
「ああ、昨日同じことで玉林ちゃんともケンカしてたな。それが腹に据えかねたのか」
「だって小融、いままで見たこともないくらいうれしそうな顔してたんだよ。おいら六年間一緒にいるけど、一度もあいつのあんな笑顔見たことがなかったから、なんかすっげぇ悔しくて」
(ははぁ、なるほどこの子)
「そうか。張嶺は小融が好きなんだな」
燕青はずばっと切り込んだ。張嶺は顔を真っ赤にして
「ち、ちがうよ、そんなんじゃ……」
「じゃぁ、嫌いか?」
「んなわけ……ないじゃん」と下を向く。
(つまり、嫉妬でもあり、しばらく会えなくなる寂しさもあり、からの睨みだったわけだ)
そりゃあ、好きな女の子が、今日会ったばかりの、どこの馬の骨ともわからぬ男と二人きりで遠くまで旅に出る、しかもそれをすごく楽しみにしている、みたいなことを言われれば、心配もするだろうし腹も立つだろう。
自分の全くあずかり知らぬところで、あちこちに波風立てまくってしまったな、と燕青は苦笑いした。
「おっと、長話して悪かったな。修行を続けてくれ」
立ち去ろうとする燕青の袖を素早く捕まえた張嶺は、燕青の前に回り込んでひざまづいた。
「待ってくれ燕青さん、おいらの頼みを聞いてくれ」
(ありゃ、余計なことを教えちまったかな?)
「頼むよ燕青さん、おいらに拳法を教えてくれよ!」
「まぁ立てよ、それじゃ話ができない。ええと、そもそもなんで拳法なんて練習してたんだ?君は道士になるんだろ?」」
「うん……おいら、たぶん道士には向いていないんだよ」
「どうして?」
「おいら、バカだからいろんな術式や咒文が憶えられないんだよ。小融みたいに鬼やら魔物やらちゃんと見えないから、修行しても全然祓いができなくて」
「そうか、うん、わかる。俺も昨日魔物が全然見えなくて焦ったからなぁ」
「だからおいら、先輩たちからお前は道士に向いてない、ってバカにされるんだよ。でも小融はいちどもおいらをバカにしなかった。それどころか、鬼が見えるのなんてなにもいいことなんかないよ、って言ってくれてさ。あいつあんなに凄いのに」
「ああ、それで小融が好きになったんだな」
「あうっ」
真っ赤になって下を向く張嶺。
「聞いた話だと、あの子は『見える』から逆に辛いめにあったらしいな。まだ十三歳だろ?そう決めつけるのは早いんじゃないのか?」
「でも、やってもやってもすぐ忘れちゃうんだよ。おいら一生懸命やってるんだけど」
「だからって、道士を諦める必要はないと思うぞ。初歩的なことはできるんだろ?」
「うん、『気を錬る』ことはちょっとできる。でもそれを『放つ』ことが全然できない」
「へぇ……そりゃすごい。仙術と武術ではやり方が違うかも知れないが、『気を錬る』ってのは、俺たちだって一生かかっても極めるのは難しいものだ。ちょっとでも『できる』ならたいしたもんだ」
「そ、そうかな?」
「うーん、例えばさっきまでやっていた『馬歩站椿』だが、何を考えて立っている?」
「え?いや別に・・・・・・あと線香三分の一だなぁ、とか」
「それじゃあだめだ。地に『立つ』んじゃなくて、脚で地を『押す』んだよ。『踏む』と言ってもいい。馬歩の間ずっと」
「よくわかんねぇよ、押す?」
「うん、そうしたら地面も押し返してくるんだ。その戻ってくる力を感じられるようになってからが、本当の『站椿』の始まりだ。そしてそれを感じられたとき、張嶺の錬気はさらに一皮むけるよ」
「うー、よくわかんないけど、やってみるよ」
「悪いが俺は弟子を取るとかそんな段階じゃないし、しばらく旅に出るし。そもそも、張嶺はすでに一清の兄貴が師匠なんだから、俺がはいそうですかと師匠にはなれないんだよ。だが、ちょっとしたコツを教えるくらいは問題ない。兄貴もそんなことにこだわる人じゃないしね。そもそも道士をやめさせるわけにはいかないからな」
「でも」
「まぁ騙されたと思って、さっき言ったことを意識してしばらく続けてみな」
「わかったよ、やってみる。でも、戻ってきたらまた『ちょっと』でいいから教えておくれよ」
「ああ、『武林是一家』とか『五湖四海皆兄弟』って言葉がある。武術を志す者はみんな仲間だ、って意味さ」
「絶対だよ!」
「ああ、じゃぁ頑張れよ。立つ、じゃなく押す、んだぞ」
「はい!」真面目な顔で再び「馬歩站椿」を再開した張嶺に手を振ってから、燕青は食堂に向かった。
食堂の扉を開けると、すでに早朝の勤行を済ませたらしく、中年の男道士たちが食事をしていた。とはいえ、朝食は粥に漬物だけと、恐ろしく簡素なものである。入り口から入ると、座っていた道士たちが一斉に燕青の方を見たが、教えが行き届いているようで、一瞥しただけでざわめくでもなく、また向き直り、ゆっくりと粥を啜っている。
当番らしき中年の男道士が座席を指し示し、盆に乗せた粥と漬物を持ってきてくれた。若い燕青には全く物足りない朝食であるが、少々酔いの残っている体には、じんわりと浸みこむ滋味であった。最後の飯粒を漬物できれいに拭ってたいらげる。
出された茶を啜っていると、目の前を翡円、翠円姉妹が食器を持って通っていった。燕青がこそばゆい顔で軽く頭を下げると姉妹も返礼を返してきたが、顔はまた真っ赤になっていて、食器を戻すと逃げるようにあたふたと食堂をでていった。
その後ろ姿を苦笑しながら見送ると、入れ替わるように四娘と玉林と、もう一人初めて見る女の子が肩を並べて入ってきた。
目ざとく燕青を見つけた四娘が、手を振りながら走り寄ってきて、小声で
「燕青さん、食事が終わったのなら二仙山を散歩しない?」
と話しかけてきた。燕青としてもいろいろ聞きたいこともあったので、席を立って三人の後をついていくことにした。
初秋の赤く色づき始めた木々の中を、少女たちと院内をあちらこちら見て回る。広い院内は、隅々まで手入れが行き届いて、清浄に掃き清められていた。
三清院の他にも様々な道教の神や、亡くなった道士たちを祭る廟があり、さらには轟々と音を立てて落ちる滝、そこから流れ出る渓流。
畑には様々な野菜が植えられていた。いずれ道士たちの食卓にのぼるのであろう。数人の使用人らしき男たちがしきりに鍬を振るっている。牧歌的でまことに心が落ち着く風景である。
川のそばに四阿亭が建っていて、四人はその椅子に腰を下ろした。四娘と玉林はおなじみだが、もう一人、黒髪に皮膚の色が浅黒く、額に小さな赤い点をつけた、翡円翠円姉妹と同等に肢体の良い、異国の出身とおぼしき少女がいた。聞けば孫紅苑という名で、十四歳。四娘と一つ違いとは思えぬ外見である。
四娘がニヤニヤしながら
「ねぇ、燕青さん。昨日の夜は大変だったわねぇ」
「え、知ってるのか?」
「ふふっ、ぶっ倒れた燕青さんを、誰が運んだと思ってるの?」
玉林も笑いをこらえきれない顔で聞いてくる。
(まいったなぁ、この娘らに、えらいところ見られちまったらしい)
「そうか、そりゃぁすまなかったな、お恥ずかしいかぎりだ」
「あはは、うそよ。姉弟子があわてて男院《なんいん》に加勢を頼んで、兄弟子五人くらいで運んでいったわ」
(全く女ってやつぁ、子供のうちから女なんだなぁ。大人をからかいやがって)
と心中で苦笑い。
「そうか、じゃぁ君らにお粗末なモノを見られてはいないんだな、不幸中の幸いだ」
「くふふっ、でも姉弟子はばっちり見たみたいね。そのあと二人ともずーっと赤い顔してたし」
「そりゃぁ、ますます申し訳ない話だ」
「いいんじゃない、二人ともずっと浮き浮きしてる感じだし」
「だよね、今朝とか翠円師姉も、珍しくやけに優しい感じだったもんね」
「ふぅん、翠円さんは厳しいのかい?」
「うん、翡円は怒ってるところって見たことないなぁ」
「翠円師姉が叱る専門、って感じだよね」
「やっぱりそのお二人も、小融みたいに剣を使うのかい?」
四娘、玉林、紅苑は顔を見合わせてから、燕青に背を向けて何やらひそひそ声で話している。相談がまとまったらしく、三人うなづいてから向き直った。
「昨日の夕方、小融がおいらや玉林がいるところにやってきて、燕青さんと旅に出るって自慢してたんだよ。しかも青州までって」
「ああ、昨日同じことで玉林ちゃんともケンカしてたな。それが腹に据えかねたのか」
「だって小融、いままで見たこともないくらいうれしそうな顔してたんだよ。おいら六年間一緒にいるけど、一度もあいつのあんな笑顔見たことがなかったから、なんかすっげぇ悔しくて」
(ははぁ、なるほどこの子)
「そうか。張嶺は小融が好きなんだな」
燕青はずばっと切り込んだ。張嶺は顔を真っ赤にして
「ち、ちがうよ、そんなんじゃ……」
「じゃぁ、嫌いか?」
「んなわけ……ないじゃん」と下を向く。
(つまり、嫉妬でもあり、しばらく会えなくなる寂しさもあり、からの睨みだったわけだ)
そりゃあ、好きな女の子が、今日会ったばかりの、どこの馬の骨ともわからぬ男と二人きりで遠くまで旅に出る、しかもそれをすごく楽しみにしている、みたいなことを言われれば、心配もするだろうし腹も立つだろう。
自分の全くあずかり知らぬところで、あちこちに波風立てまくってしまったな、と燕青は苦笑いした。
「おっと、長話して悪かったな。修行を続けてくれ」
立ち去ろうとする燕青の袖を素早く捕まえた張嶺は、燕青の前に回り込んでひざまづいた。
「待ってくれ燕青さん、おいらの頼みを聞いてくれ」
(ありゃ、余計なことを教えちまったかな?)
「頼むよ燕青さん、おいらに拳法を教えてくれよ!」
「まぁ立てよ、それじゃ話ができない。ええと、そもそもなんで拳法なんて練習してたんだ?君は道士になるんだろ?」」
「うん……おいら、たぶん道士には向いていないんだよ」
「どうして?」
「おいら、バカだからいろんな術式や咒文が憶えられないんだよ。小融みたいに鬼やら魔物やらちゃんと見えないから、修行しても全然祓いができなくて」
「そうか、うん、わかる。俺も昨日魔物が全然見えなくて焦ったからなぁ」
「だからおいら、先輩たちからお前は道士に向いてない、ってバカにされるんだよ。でも小融はいちどもおいらをバカにしなかった。それどころか、鬼が見えるのなんてなにもいいことなんかないよ、って言ってくれてさ。あいつあんなに凄いのに」
「ああ、それで小融が好きになったんだな」
「あうっ」
真っ赤になって下を向く張嶺。
「聞いた話だと、あの子は『見える』から逆に辛いめにあったらしいな。まだ十三歳だろ?そう決めつけるのは早いんじゃないのか?」
「でも、やってもやってもすぐ忘れちゃうんだよ。おいら一生懸命やってるんだけど」
「だからって、道士を諦める必要はないと思うぞ。初歩的なことはできるんだろ?」
「うん、『気を錬る』ことはちょっとできる。でもそれを『放つ』ことが全然できない」
「へぇ……そりゃすごい。仙術と武術ではやり方が違うかも知れないが、『気を錬る』ってのは、俺たちだって一生かかっても極めるのは難しいものだ。ちょっとでも『できる』ならたいしたもんだ」
「そ、そうかな?」
「うーん、例えばさっきまでやっていた『馬歩站椿』だが、何を考えて立っている?」
「え?いや別に・・・・・・あと線香三分の一だなぁ、とか」
「それじゃあだめだ。地に『立つ』んじゃなくて、脚で地を『押す』んだよ。『踏む』と言ってもいい。馬歩の間ずっと」
「よくわかんねぇよ、押す?」
「うん、そうしたら地面も押し返してくるんだ。その戻ってくる力を感じられるようになってからが、本当の『站椿』の始まりだ。そしてそれを感じられたとき、張嶺の錬気はさらに一皮むけるよ」
「うー、よくわかんないけど、やってみるよ」
「悪いが俺は弟子を取るとかそんな段階じゃないし、しばらく旅に出るし。そもそも、張嶺はすでに一清の兄貴が師匠なんだから、俺がはいそうですかと師匠にはなれないんだよ。だが、ちょっとしたコツを教えるくらいは問題ない。兄貴もそんなことにこだわる人じゃないしね。そもそも道士をやめさせるわけにはいかないからな」
「でも」
「まぁ騙されたと思って、さっき言ったことを意識してしばらく続けてみな」
「わかったよ、やってみる。でも、戻ってきたらまた『ちょっと』でいいから教えておくれよ」
「ああ、『武林是一家』とか『五湖四海皆兄弟』って言葉がある。武術を志す者はみんな仲間だ、って意味さ」
「絶対だよ!」
「ああ、じゃぁ頑張れよ。立つ、じゃなく押す、んだぞ」
「はい!」真面目な顔で再び「馬歩站椿」を再開した張嶺に手を振ってから、燕青は食堂に向かった。
食堂の扉を開けると、すでに早朝の勤行を済ませたらしく、中年の男道士たちが食事をしていた。とはいえ、朝食は粥に漬物だけと、恐ろしく簡素なものである。入り口から入ると、座っていた道士たちが一斉に燕青の方を見たが、教えが行き届いているようで、一瞥しただけでざわめくでもなく、また向き直り、ゆっくりと粥を啜っている。
当番らしき中年の男道士が座席を指し示し、盆に乗せた粥と漬物を持ってきてくれた。若い燕青には全く物足りない朝食であるが、少々酔いの残っている体には、じんわりと浸みこむ滋味であった。最後の飯粒を漬物できれいに拭ってたいらげる。
出された茶を啜っていると、目の前を翡円、翠円姉妹が食器を持って通っていった。燕青がこそばゆい顔で軽く頭を下げると姉妹も返礼を返してきたが、顔はまた真っ赤になっていて、食器を戻すと逃げるようにあたふたと食堂をでていった。
その後ろ姿を苦笑しながら見送ると、入れ替わるように四娘と玉林と、もう一人初めて見る女の子が肩を並べて入ってきた。
目ざとく燕青を見つけた四娘が、手を振りながら走り寄ってきて、小声で
「燕青さん、食事が終わったのなら二仙山を散歩しない?」
と話しかけてきた。燕青としてもいろいろ聞きたいこともあったので、席を立って三人の後をついていくことにした。
初秋の赤く色づき始めた木々の中を、少女たちと院内をあちらこちら見て回る。広い院内は、隅々まで手入れが行き届いて、清浄に掃き清められていた。
三清院の他にも様々な道教の神や、亡くなった道士たちを祭る廟があり、さらには轟々と音を立てて落ちる滝、そこから流れ出る渓流。
畑には様々な野菜が植えられていた。いずれ道士たちの食卓にのぼるのであろう。数人の使用人らしき男たちがしきりに鍬を振るっている。牧歌的でまことに心が落ち着く風景である。
川のそばに四阿亭が建っていて、四人はその椅子に腰を下ろした。四娘と玉林はおなじみだが、もう一人、黒髪に皮膚の色が浅黒く、額に小さな赤い点をつけた、翡円翠円姉妹と同等に肢体の良い、異国の出身とおぼしき少女がいた。聞けば孫紅苑という名で、十四歳。四娘と一つ違いとは思えぬ外見である。
四娘がニヤニヤしながら
「ねぇ、燕青さん。昨日の夜は大変だったわねぇ」
「え、知ってるのか?」
「ふふっ、ぶっ倒れた燕青さんを、誰が運んだと思ってるの?」
玉林も笑いをこらえきれない顔で聞いてくる。
(まいったなぁ、この娘らに、えらいところ見られちまったらしい)
「そうか、そりゃぁすまなかったな、お恥ずかしいかぎりだ」
「あはは、うそよ。姉弟子があわてて男院《なんいん》に加勢を頼んで、兄弟子五人くらいで運んでいったわ」
(全く女ってやつぁ、子供のうちから女なんだなぁ。大人をからかいやがって)
と心中で苦笑い。
「そうか、じゃぁ君らにお粗末なモノを見られてはいないんだな、不幸中の幸いだ」
「くふふっ、でも姉弟子はばっちり見たみたいね。そのあと二人ともずーっと赤い顔してたし」
「そりゃぁ、ますます申し訳ない話だ」
「いいんじゃない、二人ともずっと浮き浮きしてる感じだし」
「だよね、今朝とか翠円師姉も、珍しくやけに優しい感じだったもんね」
「ふぅん、翠円さんは厳しいのかい?」
「うん、翡円は怒ってるところって見たことないなぁ」
「翠円師姉が叱る専門、って感じだよね」
「やっぱりそのお二人も、小融みたいに剣を使うのかい?」
四娘、玉林、紅苑は顔を見合わせてから、燕青に背を向けて何やらひそひそ声で話している。相談がまとまったらしく、三人うなづいてから向き直った。
1
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
蘭癖高家
八島唯
歴史・時代
一八世紀末、日本では浅間山が大噴火をおこし天明の大飢饉が発生する。当時の権力者田沼意次は一〇代将軍家治の急死とともに失脚し、その後松平定信が老中首座に就任する。
遠く離れたフランスでは革命の意気が揚がる。ロシアは積極的に蝦夷地への進出を進めており、遠くない未来ヨーロッパの船が日本にやってくることが予想された。
時ここに至り、老中松平定信は消極的であるとはいえ、外国への備えを画策する。
大権現家康公の秘中の秘、後に『蘭癖高家』と呼ばれる旗本を登用することを――
※挿絵はAI作成です。
旧式戦艦はつせ
古井論理
歴史・時代
真珠湾攻撃を行う前に機動艦隊が発見されてしまい、結果的に太平洋戦争を回避した日本であったが軍備は軍縮条約によって制限され、日本国に国名を変更し民主政治を取り入れたあとも締め付けが厳しい日々が続いている世界。東南アジアの元列強植民地が独立した大国・マカスネシア連邦と同盟を結んだ日本だが、果たして復権の日は来るのであろうか。ロマンと知略のIF戦記。
梅すだれ
木花薫
歴史・時代
江戸時代の女の子、お千代の一生の物語。恋に仕事に頑張るお千代は悲しいことも多いけど充実した女の人生を生き抜きます。が、現在お千代の物語から逸れて、九州の隠れキリシタンの話になっています。島原の乱の前後、農民たちがどのように生きていたのか、仏教やキリスト教の世界観も組み込んで書いています。
登場人物の繋がりで主人公がバトンタッチして物語が次々と移っていきます隠れキリシタンの次は戦国時代の姉妹のストーリーとなっていきます。
時代背景は戦国時代から江戸時代初期の歴史とリンクさせてあります。長編時代小説。長々と続きます。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
大東亜戦争を有利に
ゆみすけ
歴史・時代
日本は大東亜戦争に負けた、完敗であった。 そこから架空戦記なるものが増殖する。 しかしおもしろくない、つまらない。 であるから自分なりに無双日本軍を架空戦記に参戦させました。 主観満載のラノベ戦記ですから、ご感弁を

陣借り狙撃やくざ無情譚(時代小説新人賞最終選考落選歴あり、別名義、別作品)
牛馬走
歴史・時代
(時代小説新人賞最終選考落選歴あり、別名義、別作品)猟師として生きている栄助。ありきたりな日常がいつまでも続くと思っていた。
だが、陣借り無宿というやくざ者たちの出入り――戦に、陣借りする一種の傭兵に従兄弟に誘われる。
その後、栄助は陣借り無宿のひとりとして従兄弟に付き従う。たどりついた宿場で陣借り無宿としての働き、その魔力に栄助は魅入られる。

軟弱絵師と堅物同心〜大江戸怪奇譚~
水葉
歴史・時代
江戸の町外れの長屋に暮らす生真面目すぎる同心・十兵衛はひょんな事に出会った謎の自称天才絵師である青年・与平を住まわせる事になった。そんな与平は人には見えないものが見えるがそれを絵にして売るのを生業にしており、何か秘密を持っているようで……町の人と交流をしながら少し不思議な日常を送る二人。懐かれてしまった不思議な黒猫の黒太郎と共に様々な事件?に向き合っていく
三十路を過ぎた堅物な同心と謎で軟弱な絵師の青年による日常と事件と珍道中
「ほんま相変わらず真面目やなぁ」
「そういう与平、お前は怠けすぎだ」
(やれやれ、また始まったよ……)
また二人と一匹の日常が始まる
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる