2 / 3
中編
しおりを挟む
魔王城の最奥、玉座の間。
そこにおわすは、もちろん、我らが魔王陛下だ。
俺は門番に取り次ぎ、陛下の許可を得て玉座の間に足を踏み入れた。
「カスージョか、何の用だ?」
物憂げな、けれども威厳に満ちた呼びかけ。
ただし、その声音は幼く、か細い。
魔王陛下は、玉座の上で頬杖をつき、脚を組んで俺を見下ろしていた。
――うおおぉぉぉ、ナマ魔王サマやあぁぁぁ!!??
その麗しき御姿が目に入った瞬間、俺の意識はブッ飛んだ。
ヤバい、鼻血出る!
魂抜けかけたわ!
魔王アジュラザード様。
幼い少女のようなお姿だが、頭から生えた雄ヤギに似た二本の角と紫がかった肌の色が、彼女が魔族の長であることを物語っている。
その容姿は華奢と呼ぶにも余りあり、ヒトの幼年期と比べてさえ小柄で幼い。
触れれば砕けてしまいそうな、瑠璃のようなお姿ながら、眼差しは魔の王にふさわしい威厳に満ち、鋭い光を放っている。
何を隠そう、このアジュラザード様、前世の俺のイチ推しキャラクターである。
主人公サイドの勇者パーティーもカッコ良くはあるが、魔王様の魅力は俺にとって別格だった。
幼さと威厳、残虐さと繊細さ、強さともろさ。相反するはずの特徴を同時にあわせ持ち、ひれ伏したいほどのカリスマ性がありながら、全力で守ってあげたくなる庇護欲もかきたてる。
何よりも、人智を超えたこの美しさ。
原作マンガも、もちろん素晴らしい作画ではあったけれど、目の前でホンモノの魔王アジュラザード様がフルカラーで生きている感動は、言葉では言い表しきれなかった。
尊い……。あまりにも尊すぎる……!!
自分《カスージョ》の姿を鏡で見たときはなんの感慨も湧かなかったけど、この感動は天にも昇るほどの思いだった。
何も、俺の感性が特殊というわけじゃない。
魔王アジュラザード様は読者人気投票でも、主人公の勇者とヒロインの魔法使いに次ぐ、堂々の三位だ。
敵役でありながらも、多くの読者に愛されたお方なのだ。
「何の用か、と余は聞いているのだカスージョ。早く答えぬか」
はっ……!
再び魔王陛下に呼びかけられ、俺は我に返った。
「も、申し訳ありません……」
二度も最推しに呼びかけられ、俺の声は感動に震えてしまう。
残念ながら『勇者ディアンの冒険』は俺の生きているうちにアニメ化はしなかった作品だけど、アジュラザード様の声は、俺の脳内で描いていたイメージそのままだった。
「ふん。おおかた、また小ざかしい策でも弄していたのであろう」
「早く問いに答えよ。陛下はキサマなぞに長らくかまっていられるほど、おヒマではないのだぞ」
玉座の両脇から、険悪な声が聞こえてくる。
魔王様のお姿に心を奪われて意識してなかったけど、そこにはふたりの偉丈夫の姿があった。
雷獣帝レアオンと暗黒騎士団長タルタロス、カスージョと同じ六魔将軍の地位にあるものたちだ。
レアオンはプロレスラーのようなムキムキの体格に、立派な金色のたてがみ、獅子の顔を持った獣人の魔物だ。
いかにも武人肌といった男で、原作の最後まで魔王軍に忠誠を尽くし、最後には壮絶な死を遂げる。
タルタロスは全身に漆黒の金属鎧をまとい、顔も同色の兜で覆った騎士の姿をしている。
魔王軍の中でも彼の姿を見た者はなく、その正体には重大な秘密が隠されているのだけど、とりあえずいまは、それは置く。
ふたりはいかにも魔王陛下の側近という感じで信頼も厚く、だいぶカスージョとは格差を感じる存在だった。
ナマで動く彼らの姿も感動ものだけど、再び意識がぶっ飛ぶほどじゃなかった。
というか、彼らの言うとおり、早く陛下にお答えしなければ、失礼過ぎる。
「魔王陛下に申し上げたき議がございますッ!」
俺は玉座の前に身を投げ出し、そのまま平身低頭ひれ伏した。
THE DOGEZAである。
ひとたびその姿勢を取ると、魔王陛下のお姿の尊さと、自分のやらかしたことの申しわけなさで、とても玉座に目を向けられなくなる。
床に這いつくばったまま、自分の失態を報告した。
「……すべては功を焦ったあたしの浅はかさが招いた事態。申し開きのしようもございません。かくなる上は、いかなる罰も甘んじて受ける所存にございます」
最後に、全力の謝罪で俺は報告を締めくくった。
しばらくのあいだ、なんの反応もなかった。
魔王陛下も、レアオンもタルタロスも何も言ってこない。
それでも、俺は土下座の態勢を崩さなかった。
「……面《おもて》をあげよ」
「はっ」
魔王陛下に、威厳に満ちた声で呼びかけられ、俺はおそるおそる顔をあげる。
陛下は目をかすかに細め、俺を見下ろしていた。
その表情から受ける印象は、意外なほどに柔らかい。
数えきれないほど原作を読みかえしまくった俺も、魔王アジュラザード様のこんな顔は初めて見た。
「近う寄れ、カスージョ」
えっ、ムリっ!?
これ以上、最推しに近づくなんて、尊さで焦げ死ぬ。
最側近のふたりならともかく、カスージョごときが近づいていい存在じゃない。
「し、しかし……」
「何をしておる。はよう」
「……恐れ多きことにございます」
「いかなる罰も受ける、と申したのは偽りか?」
優しさの中に威厳を込め、魔王陛下は重ねて俺を呼ぶ。
「はっ、ご命令とあらば……」
そこまで言われて、ためらうわけにもいかない。
俺は腰が砕けそうになりながらも、なんとか立ち上がり、吸い寄せられるように玉座に近づく。
「もっと……もっと近くだ」
「は、はい……」
や、ヤバい。マジでムリ。
もう手を伸ばせば届く距離に、魔王様がいる。
近くで見れば見るほど、神々しすぎる美少女だ。
たとえ、このまま魔王様の手で首をひねられ絶命したとしても、一片の悔いもない。
と、思っていたら陛下は手を伸ばし、俺の頬にそっと触れた。
う、おおぅ!?
触れられた頬がカッと熱くなり、俺は激しく混乱した。
「勇者打倒は我らが魔王軍の悲願。動機がどうあれ、おまえの行動になんの咎があろうか」
「はっ、はいッ……!」
もっと気の利いた言葉をと思うものの、上ずった声で返事をするのが精いっぱいだった。
「奇襲も多いにけっこう。だが、次は成功させよ」
「はっ! か、必ずや……ッ!」
陛下の小さなお手は、まだ俺の頬を撫で続けている。
俺はもうガックガクに緊張しまくりで、頭の半分は白く飛びかけていた。
「……すまなかったな」
「えっ、あっ……はっ?」
幻聴か?
魔界の神にして至上のお方である魔王陛下が、俺に……謝った?
そんなバカな……!
「余は当初、おまえの忠誠心を疑っていた。いかに美辞麗句を並べ立てようと、内心では己の保身しか考えられぬ信用ならぬヤツだ、とな」
「そ、それは……。陛下にそのように思わせてしまったこと、こちらこそ申し訳なく存じます」
ほんとになぁ。
カスージョ、おまえ、よくこの魔王陛下を裏切れたものだな。
原作ルートの未来を思うと、いくら謝っても足りない気がした。
「うむ。だが、お前の先ほどの申し開きには、たしかな忠義と熱意が感じられた。魔界の王と恐れられた、余の心を熱く溶かすほどにな」
「も、もったいなお言葉にございます」
いかん。
感極まってちょっと、涙が出てきた。
アジュラザード様のこんなセリフは、原作には無かったお言葉だ。
本来、カスージョは自分の失敗をひた隠そうとするのだから、それも当然のことだ。
「魔族の長き生をかけ、これからも余のために身も心も尽くせ。罰というなら、それが罰だ」
「の、望むところにございます。あたしのすべては魔王陛下のもの。陛下の本懐を果たすまで、モノとも思い、使い果たしてくださいましたら、本望でございます」
混じりっけない本心から、俺は答えていた。
アジュラザード様のまなざしからは、たしかな信頼が感じられる。
側近の二人は、まだ疑わしそうだけど、そんなことはどうでもいい。
魔王様《さいおし》のために尽くせるなら、それ以外何がいるだろう?
この方のためなら、喜んで死ねる。
俺は、本気でそう思い始めていた。
そこにおわすは、もちろん、我らが魔王陛下だ。
俺は門番に取り次ぎ、陛下の許可を得て玉座の間に足を踏み入れた。
「カスージョか、何の用だ?」
物憂げな、けれども威厳に満ちた呼びかけ。
ただし、その声音は幼く、か細い。
魔王陛下は、玉座の上で頬杖をつき、脚を組んで俺を見下ろしていた。
――うおおぉぉぉ、ナマ魔王サマやあぁぁぁ!!??
その麗しき御姿が目に入った瞬間、俺の意識はブッ飛んだ。
ヤバい、鼻血出る!
魂抜けかけたわ!
魔王アジュラザード様。
幼い少女のようなお姿だが、頭から生えた雄ヤギに似た二本の角と紫がかった肌の色が、彼女が魔族の長であることを物語っている。
その容姿は華奢と呼ぶにも余りあり、ヒトの幼年期と比べてさえ小柄で幼い。
触れれば砕けてしまいそうな、瑠璃のようなお姿ながら、眼差しは魔の王にふさわしい威厳に満ち、鋭い光を放っている。
何を隠そう、このアジュラザード様、前世の俺のイチ推しキャラクターである。
主人公サイドの勇者パーティーもカッコ良くはあるが、魔王様の魅力は俺にとって別格だった。
幼さと威厳、残虐さと繊細さ、強さともろさ。相反するはずの特徴を同時にあわせ持ち、ひれ伏したいほどのカリスマ性がありながら、全力で守ってあげたくなる庇護欲もかきたてる。
何よりも、人智を超えたこの美しさ。
原作マンガも、もちろん素晴らしい作画ではあったけれど、目の前でホンモノの魔王アジュラザード様がフルカラーで生きている感動は、言葉では言い表しきれなかった。
尊い……。あまりにも尊すぎる……!!
自分《カスージョ》の姿を鏡で見たときはなんの感慨も湧かなかったけど、この感動は天にも昇るほどの思いだった。
何も、俺の感性が特殊というわけじゃない。
魔王アジュラザード様は読者人気投票でも、主人公の勇者とヒロインの魔法使いに次ぐ、堂々の三位だ。
敵役でありながらも、多くの読者に愛されたお方なのだ。
「何の用か、と余は聞いているのだカスージョ。早く答えぬか」
はっ……!
再び魔王陛下に呼びかけられ、俺は我に返った。
「も、申し訳ありません……」
二度も最推しに呼びかけられ、俺の声は感動に震えてしまう。
残念ながら『勇者ディアンの冒険』は俺の生きているうちにアニメ化はしなかった作品だけど、アジュラザード様の声は、俺の脳内で描いていたイメージそのままだった。
「ふん。おおかた、また小ざかしい策でも弄していたのであろう」
「早く問いに答えよ。陛下はキサマなぞに長らくかまっていられるほど、おヒマではないのだぞ」
玉座の両脇から、険悪な声が聞こえてくる。
魔王様のお姿に心を奪われて意識してなかったけど、そこにはふたりの偉丈夫の姿があった。
雷獣帝レアオンと暗黒騎士団長タルタロス、カスージョと同じ六魔将軍の地位にあるものたちだ。
レアオンはプロレスラーのようなムキムキの体格に、立派な金色のたてがみ、獅子の顔を持った獣人の魔物だ。
いかにも武人肌といった男で、原作の最後まで魔王軍に忠誠を尽くし、最後には壮絶な死を遂げる。
タルタロスは全身に漆黒の金属鎧をまとい、顔も同色の兜で覆った騎士の姿をしている。
魔王軍の中でも彼の姿を見た者はなく、その正体には重大な秘密が隠されているのだけど、とりあえずいまは、それは置く。
ふたりはいかにも魔王陛下の側近という感じで信頼も厚く、だいぶカスージョとは格差を感じる存在だった。
ナマで動く彼らの姿も感動ものだけど、再び意識がぶっ飛ぶほどじゃなかった。
というか、彼らの言うとおり、早く陛下にお答えしなければ、失礼過ぎる。
「魔王陛下に申し上げたき議がございますッ!」
俺は玉座の前に身を投げ出し、そのまま平身低頭ひれ伏した。
THE DOGEZAである。
ひとたびその姿勢を取ると、魔王陛下のお姿の尊さと、自分のやらかしたことの申しわけなさで、とても玉座に目を向けられなくなる。
床に這いつくばったまま、自分の失態を報告した。
「……すべては功を焦ったあたしの浅はかさが招いた事態。申し開きのしようもございません。かくなる上は、いかなる罰も甘んじて受ける所存にございます」
最後に、全力の謝罪で俺は報告を締めくくった。
しばらくのあいだ、なんの反応もなかった。
魔王陛下も、レアオンもタルタロスも何も言ってこない。
それでも、俺は土下座の態勢を崩さなかった。
「……面《おもて》をあげよ」
「はっ」
魔王陛下に、威厳に満ちた声で呼びかけられ、俺はおそるおそる顔をあげる。
陛下は目をかすかに細め、俺を見下ろしていた。
その表情から受ける印象は、意外なほどに柔らかい。
数えきれないほど原作を読みかえしまくった俺も、魔王アジュラザード様のこんな顔は初めて見た。
「近う寄れ、カスージョ」
えっ、ムリっ!?
これ以上、最推しに近づくなんて、尊さで焦げ死ぬ。
最側近のふたりならともかく、カスージョごときが近づいていい存在じゃない。
「し、しかし……」
「何をしておる。はよう」
「……恐れ多きことにございます」
「いかなる罰も受ける、と申したのは偽りか?」
優しさの中に威厳を込め、魔王陛下は重ねて俺を呼ぶ。
「はっ、ご命令とあらば……」
そこまで言われて、ためらうわけにもいかない。
俺は腰が砕けそうになりながらも、なんとか立ち上がり、吸い寄せられるように玉座に近づく。
「もっと……もっと近くだ」
「は、はい……」
や、ヤバい。マジでムリ。
もう手を伸ばせば届く距離に、魔王様がいる。
近くで見れば見るほど、神々しすぎる美少女だ。
たとえ、このまま魔王様の手で首をひねられ絶命したとしても、一片の悔いもない。
と、思っていたら陛下は手を伸ばし、俺の頬にそっと触れた。
う、おおぅ!?
触れられた頬がカッと熱くなり、俺は激しく混乱した。
「勇者打倒は我らが魔王軍の悲願。動機がどうあれ、おまえの行動になんの咎があろうか」
「はっ、はいッ……!」
もっと気の利いた言葉をと思うものの、上ずった声で返事をするのが精いっぱいだった。
「奇襲も多いにけっこう。だが、次は成功させよ」
「はっ! か、必ずや……ッ!」
陛下の小さなお手は、まだ俺の頬を撫で続けている。
俺はもうガックガクに緊張しまくりで、頭の半分は白く飛びかけていた。
「……すまなかったな」
「えっ、あっ……はっ?」
幻聴か?
魔界の神にして至上のお方である魔王陛下が、俺に……謝った?
そんなバカな……!
「余は当初、おまえの忠誠心を疑っていた。いかに美辞麗句を並べ立てようと、内心では己の保身しか考えられぬ信用ならぬヤツだ、とな」
「そ、それは……。陛下にそのように思わせてしまったこと、こちらこそ申し訳なく存じます」
ほんとになぁ。
カスージョ、おまえ、よくこの魔王陛下を裏切れたものだな。
原作ルートの未来を思うと、いくら謝っても足りない気がした。
「うむ。だが、お前の先ほどの申し開きには、たしかな忠義と熱意が感じられた。魔界の王と恐れられた、余の心を熱く溶かすほどにな」
「も、もったいなお言葉にございます」
いかん。
感極まってちょっと、涙が出てきた。
アジュラザード様のこんなセリフは、原作には無かったお言葉だ。
本来、カスージョは自分の失敗をひた隠そうとするのだから、それも当然のことだ。
「魔族の長き生をかけ、これからも余のために身も心も尽くせ。罰というなら、それが罰だ」
「の、望むところにございます。あたしのすべては魔王陛下のもの。陛下の本懐を果たすまで、モノとも思い、使い果たしてくださいましたら、本望でございます」
混じりっけない本心から、俺は答えていた。
アジュラザード様のまなざしからは、たしかな信頼が感じられる。
側近の二人は、まだ疑わしそうだけど、そんなことはどうでもいい。
魔王様《さいおし》のために尽くせるなら、それ以外何がいるだろう?
この方のためなら、喜んで死ねる。
俺は、本気でそう思い始めていた。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。

破滅する悪役五人兄弟の末っ子に転生した俺、無能と見下されるがゲームの知識で最強となり、悪役一家と幸せエンディングを目指します。
大田明
ファンタジー
『サークラルファンタズム』というゲームの、ダンカン・エルグレイヴというキャラクターに転生した主人公。
ダンカンは悪役で性格が悪く、さらに無能という人気が無いキャラクター。
主人公はそんなダンカンに転生するも、家族愛に溢れる兄弟たちのことが大好きであった。
マグヌス、アングス、ニール、イナ。破滅する運命にある兄弟たち。
しかし主人公はゲームの知識があるため、そんな彼らを救うことができると確信していた。
主人公は兄弟たちにゲーム中に辿り着けなかった最高の幸せを与えるため、奮闘することを決意する。
これは無能と呼ばれた悪役が最強となり、兄弟を幸せに導く物語だ。

婚約破棄?一体何のお話ですか?
リヴァルナ
ファンタジー
なんだかざまぁ(?)系が書きたかったので書いてみました。
エルバルド学園卒業記念パーティー。
それも終わりに近付いた頃、ある事件が起こる…
※エブリスタさんでも投稿しています

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。

豊穣の巫女から追放されたただの村娘。しかし彼女の正体が予想外のものだったため、村は彼女が知らないうちに崩壊する。
下菊みこと
ファンタジー
豊穣の巫女に追い出された少女のお話。
豊穣の巫女に追い出された村娘、アンナ。彼女は村人達の善意で生かされていた孤児だったため、むしろお礼を言って笑顔で村を離れた。その感謝は本物だった。なにも持たない彼女は、果たしてどこに向かうのか…。
小説家になろう様でも投稿しています。

スキル【レベル転生】でダンジョン無双
世界るい
ファンタジー
六年前、突如、異世界から魔王が来訪した。「暇だから我を愉しませろ」そう言って、地球上のありとあらゆる場所にダンジョンを作り、モンスターを放った。
そんな世界で十八歳となった獅堂辰巳は、ダンジョンに潜る者、ダンジョンモーラーとしての第一歩を踏み出し、ステータスを獲得する。だが、ステータスは最低値だし、パーティーを組むと経験値を獲得できない。スキルは【レベル転生】という特殊スキルが一つあるだけで、それもレベル100にならないと使えないときた。
そんな絶望的な状況下で、最弱のソロモーラーとしてダンジョンに挑み、天才的な戦闘センスを磨き続けるも、攻略は遅々として進まない。それでも諦めずチュートリアルダンジョンを攻略していたある日、一人の女性と出逢う。その運命的な出逢いによって辰巳のモーラー人生は一変していくのだが……それは本編で。
小説家になろう、カクヨムにて同時掲載
カクヨム ジャンル別ランキング【日間2位】【週間2位】
なろう ジャンル別ランキング【日間6位】【週間7位】

聖女として召還されたのにフェンリルをテイムしたら追放されましたー腹いせに快適すぎる森に引きこもって我慢していた事色々好き放題してやります!
ふぃえま
ファンタジー
「勝手に呼び出して無茶振りしたくせに自分達に都合の悪い聖獣がでたら責任追及とか狡すぎません?
せめて裏で良いから謝罪の一言くらいあるはずですよね?」
不況の中、なんとか内定をもぎ取った会社にやっと慣れたと思ったら異世界召還されて勝手に聖女にされました、佐藤です。いや、元佐藤か。
実は今日、なんか国を守る聖獣を召還せよって言われたからやったらフェンリルが出ました。
あんまりこういうの詳しくないけど確か超強いやつですよね?
なのに周りの反応は正反対!
なんかめっちゃ裏切り者とか怒鳴られてロープグルグル巻きにされました。
勝手にこっちに連れて来たりただでさえ難しい聖獣召喚にケチつけたり……なんかもうこの人たち助けなくてもバチ当たりませんよね?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる